ISfA~インフィニット・ストラトスフォーアンサー   作:穴掘り屋の妖精

12 / 23
対抗戦の一週間前…


第十話 貧乳はステータスだ!

五月

 

なんだか日増しに凰の機嫌が悪くなっている気がする。

 

原因は、もちろん一夏である。

 

箒とセシリアから聞いた話では、中学の時に鳳が一夏に「料理が上手くなったら、毎日酢豚を食べさせてあげる」と味噌汁プロポーズをしたのを一夏が毎日タダ飯を奢ってくれると勘違いしていたそうだ。

そして、鳳がキレたわけだ

 

女の子との約束をちゃんと覚えていないとは…さすがに庇いようがない

 

(だが、さすがに毎日酢豚はなぁ…)

 

胃がもたれそうである。いくら酢で味付けしていようとも

 

そして今に至るわけだが―

 

「謝りなさいよ!」

 

まだ喧嘩をしている訳だ

 

「だからなんでだよ!約束覚えていただろうが!」

 

「あっきれた。まだそんな寝言言ってんの!?約束の意味が違うのよ、意味が!」

 

そう、決して毎日タダ飯を食わせてやるなどという意味ではない

 

「くだらないこと考えてるでしょ!」

 

は?なんだこいつも一夏の心が読めるのか

 

これが愛がなせる業って奴か? てことは織斑先生も実はブラコン…

 

「あったまきた。どうあっても謝らないっていう訳ね!?」

 

「だから、説明してくれりゃ謝るっつーの!」

 

「せ、説明したくないからこうして来てるんでしょうが!」

 

そりゃ、説明したくないだろう。女の子の一世一代の告白だってのに

 

(いい加減意地張らないであやまりゃいいのに)

 

「じゃあこうしましょう!来週のクラス対抗戦、そこで勝った方が負けた方に何でも一つ言う事を聞かせられるっていいわね!?」

 

「おう、いいぜ。俺が勝ったら説明してもらうからな!」

 

何でも一つ言う事を聞かせられるか。魅力的だな

 

「せ、説明はその…」

 

「なんだ?やめるならやめていいぞ?」

 

「誰がやめるのよ!あんたこそ、あたしに謝る練習しておきなさいよ!」

 

「なんでだよ馬鹿」

 

「馬鹿とは何よ馬鹿とは!この朴念仁!間抜け!アホ!馬鹿はアンタよ!」

 

うん、的確な言葉だ

 

「うるさい貧乳」

 

(…おい)

 

ドガァァァンッ!!!

 

いきなりの爆発音、そして衝撃でかすかに部屋全体が揺れた。

 

見ると鳳がISを右腕部分だけ展開していた。壁を殴ったように見えたが拳は壁に届いていない―そんな衝撃だった

 

「い、言ったわね…。言ってはならないことを、言ったわね!」

 

(はぁ…一夏よ、お前という奴は)

 

「い、いや、悪い。今のは俺が悪かった。すまん」「

 

「今の『は』!?今の『も』よ!いつだってアンタが悪いのよ!」

 

いつだって悪い…まあ、トラブルの原因のほとんどは一夏にあるから、的確といえば的確だ。

 

「ちょっとは手加減してあげようと思ったけど、どうやら死にたいらしいわね…。いいわよ、希望通りにしてあげる。―全力で、叩きのめしてあげる」

 

最後に物凄い眼光で一夏をにらんでからピットを出て行く

 

(勝敗に関わらず土下座確定だな)

 

「一夏」

 

「な、なんだ?」

 

「死ね」

 

「なぁっ!?」

 

女の子の身体的特徴を言うようなどうしようもない朴念仁にはこのくらい言ってやらねば

 

そして凰を追ってピットを出て行く。

 

 

 

「おい、凰」

 

「なによ!?」

 

さすがに気が立ってるらしい

 

「うおっ、なんだかなり腹が立ってるようだな」

 

「そりゃそうよ!アイツ…人の一番気にしていることを」

 

「胸のことか?まぁ、そりゃ小さいのは気にするわな。完全に一夏が悪い、ぶちのめしてやってくれ」

 

「だがまあ、別に大きければいいというものじゃないんじゃないか?」

 

「どういう意味?」

 

「いや、『貧乳はステータスだ!』っていうじゃない。それに、低めの身長にツイテールで貧乳でツンデレなんてかなりの希少価値があるぞ」

 

そう、鳳みたいなタイプの女の子はそういない。

 

「希少価値…って誰がツンデレよ!?」

 

「違うのか?まぁ、デレを見たことはないが、そういうのが好きな男は少なくないぞ?」

 

「そ、そうなの?」

 

「ああ、そうだ。あの朴念仁はどうだか知らんが、それはそれで魅力があるのは確かだ」

 

「魅力…」

 

かすかに頬を赤らめる凰

 

「それをどう活かすかは君次第だけど先んずは一夏をボコってからだな」

 

「それに、負けたとしてもそれはそれでチャンスだろう。少し恥ずかしいかもしれんがまた告白するいい機会になるんじゃないかな。いままでツンツンしてた分、デレたときのギャップはかなりくるものがある。」

 

「そ、そうね…でも、負けてやるつもりなんてないんだから!絶対ボコってやる」

 

「まあ、好きにするといい。言いたいことはそれだけだ。じゃあな」

 

「あ、ちょっとまって」

 

「ん?」

 

「鈴でいいわよ、あたしもレイって呼ぶから」

 

「なら鈴、また明日」

 

「じゃあねレイ」

 

愛称で呼ばせるということは友達として認めてもらえたということだろう。

 

(凰鈴音か…だが、一人だけをひいきにすると箒とセシリアが怖い)

 

「青春してるねぇ」

 

ピットにもどり、一夏を呼び出して模擬戦をすることにした。

 

数分後、一夏は地獄を見ることとなった。

 

 

 




鈴と友達になったレイ…

ちなみにレイは日本に来てからアニメにはまってます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。