ISfA~インフィニット・ストラトスフォーアンサー 作:穴掘り屋の妖精
とうぜん無人機の襲来があるわけですが…
試合当日、第二アリーナ第一試合。組み合わせは一夏と鈴。いきなり専用機持ち同士の試合となった。
「いきなりあたるとはなぁ、これで勝ったほうが優勝すると考えてもいいだろう」
「そうですわね。いくら練習をしたとしても一月にも満たない訓練では専用機に練習機で勝てるとは考えにくいですわ」
俺とセシリアは山田先生、織斑先生とともに管制室で試合を見守ることになった。
「お、ようやく出てきたな。あれが『甲龍』か、全体を見るのは初めてだが予想どおりパワータイプに見えるな。近接戦闘が主か」
「ええ、一夏さんも近接タイプですから懐に入れば格闘能力次第ですわね」
『それでは両者、既定の位置に着いてください』
アナウンスに促され両者が位置に着く。いくらか言葉をかわすと
『それでは両者、試合を開始してください』
ビーッ!と鳴り響くブザー、それが切れる瞬間に両者は動いた。
ガギィィン!
一夏が瞬時に展開した≪雪片弐型≫は物理的な衝撃ではじき返された。
三次元躍動旋回をこなし鈴を正面にとらえる一夏
(練習の成果がでているな、俺には専門的知識による指導は出来ないが、セシリアの指導が活きている…それにしてもあの武器はなんだ?青竜刀というには少しばかり異様な形状だな、それに二本を連結させてつかえるか)
連結させた青竜刀をバトンの様にクルクルと高速回転させて連撃を繰り出す鈴に対して一夏は攻撃を捌くのがやっとで反撃ができていない。
(ここは一旦間合いを取るのが懸命だな。このままでは消耗戦になるだけだ)
こちらが考える通り一夏は距離をとろうとするが―
突然、なにかに殴られたかのように一夏の体がぐらつき、その直後に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「なんだ、あれは?」
「あれは『衝撃砲』ですわね。空間自体に圧力をかけて砲身を生成、余剰で生じる衝撃それ自体を砲弾として撃ちだす第三世代兵器ですわ。」
「ほう、新しい…惹かれるな」
見えない弾とは厄介なものだ。いくら弾速が速いレーザーをかわす練習をしてても弾がみえてるのと見えてないのでは難度が違いすぎる。
(空間の歪みや大気の流れをハイパーセンサーで探れば対応できないこともないだろうが、それでは遅れて反応することになる。後手に回ってしまうのは危険だ、ここは瞬時加速で一気に距離をつめて<零落白夜>で片をつけたいところだが)
一夏の顔が真剣なものになる。
(そろそろ決めにかかるか。使いどころとしては間違ってはいない。いけるか?)
思った通り瞬時加速で一気に距離を詰める一夏、零落白夜の刃が鈴に届きそうになるその瞬間―
ドガァァァァン!!
アリーナに耳を劈くような轟音が響き渡る。
(衝撃砲?いや、違う!)
アリーナの上空を見上げると…全身装甲の黒いISとおぼしき機体がそこにいた
(ゴーレムⅠ?なぜあれが…束は何を?)
突然の事態に会場はパニックになる。アリーナの隔壁が下ろされ一応安全は確保された。
「あれは一体?レイさん…あら?」
管制室を飛び出し、すぐさま屋外に向いながら束に通信をいれる
「おい!一体なんだ!?なぜゴーレムがIS学園にいる!?」
『ナ~イスタイミングだよれ~くん。ちょうど今連絡しようとしてたところなのだよ~』
「なにがナイスタイミングだ!なぜあれがIS学園を襲っていると聞いている!」
「あ~、それがね~AIを入れてテストしてみていたんだけど、なんか暴走しちゃってね~ いっくんのパワーアップの為にIS学園に向かわせるプログラムが入ってたおかげで予定より早くそっちに行っちゃったんだよね~」
「それは知っているが、まだアイツはアレを倒せる程の実力はないぞ、どうすんだ?」
そう、ゴーレムⅠはもともとある程度の実力が一夏に備わってきたらパワーアップを図るために、あくまで一夏だけをねらってIS学園を強襲させ戦わせる腹積もりだった。護衛対象とはいえ、有事には自分の身を守れるぐらいであってもらったほうが助かるので束に提案した案だったが予定が大分早まってしまった。
「ある程度闘ってもらって、危なくなったられ~くんが倒しちゃっていいよ~」
「まぁ、そうなるな。幸いもう一人専用機持ちがアリーナにいる、そう簡単にはやられはせんだろう」
「それじゃ、よろしくね~」
「了解」
まぁ、吞気なものだ。実験に失敗はつきものというがあの天才が失敗をするなど珍しい
おそらく、学習型AIだったのがまずかったのかもしれない。
屋外に出る扉はロックされていたがホワイトグリントを展開し、大型ミサイルで隔壁ごと吹き飛ばし外に出る。
今回はここまで、次回ゴーレムⅠとの戦闘に!