ISfA~インフィニット・ストラトスフォーアンサー   作:穴掘り屋の妖精

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突如現れた3機の無人ネクスト―


そして忍び寄る不穏な影


第十三話 アーマード・コア

「はぁっ!」

 

無人ネクストに向けて高速で接近しながらアサルトライフルを浴びせる。極めてPA貫通力の高い063ANARの弾丸はほとんど威力を減衰させられることなく装甲を穿つ

 

すぐさま無人機は回避行動をとり、そしてコジマ粒子砲の連射モードで反撃を仕掛けてくる。

 

他の2機も散開し迎撃体勢をとる

 

「一機を囮にして二機で左右から挟撃するか…単純すぎるな」

 

QBでさらに加速し無人機に肉薄―一閃して斬り抜ける

 

無人機はMOONLIGHTの一撃で胴から真っ二つに斬り裂かれ爆散する。

残る二機は予想通り左右から接近してくるがOBの使えない無人ネクストのスピードではホワイト・グリントには到底追いつけない。

 

(オールドキングの奴が持っていた奴とやはり大差ない。大抵のリンクスは一機を撃墜した後、反転して次を追う。だから挟撃が最適と判断するが、そのまま高速で離脱してしまえばAIは追撃することしかできない。しかも距離を詰める為に有用なOBが使えないというハンデを負いながら…)

 

「所詮は自信過剰な半端リンクスは嵌めることはできても、利口な奴にはまるで役に立たない欠陥品だな」

 

武装はAMSによる精神負荷や搭乗者への汚染を気にする必要がない強力なものばかりだが、それを操るのが半端なAIでは恐るるに足らない。

 

「片を付けるか…」

 

機体を反転させ、コジマ粒子砲を撃ちながら追ってくる2機の無人機に接近する。

 

無人機は近距離に入ると射撃をやめ、高出力のコジマブレードで左右から斬り掛ってくるが―

 

「終わりだ…」

 

ホワイト・グリントのプライマルアーマーが消失すると

 

ドガァアシャァァァアア!

 

ホワイト・グリントを中心にし大爆発が起こり接近する無人機を吹き飛ばす

 

アサルトアーマーだ。無人機のPAは粒子干渉により消失し、機体は爆発のダメージをもろに受けて装甲が砕け散る。スラスターも破損したらしく地に落ちていく二機の無人機…それを跡形も無く消し去る為に大型ミサイルBIGSIOUXを両肩に展開する。

 

「砕け散れ!」

 

ホワイト・グリントから超大型のミサイルが二発発射―さらに先に落とした一機を破壊するためさらにもう一発放たれる。

回避能力を失った二機は破損したブースターを噴かしてなんとかゆっくりと迫る特大のミサイルから逃れようとするが突如ブースターの周辺が火を噴く。

 

完全に推力を失った無人機は重力に導かれるまま地面に向けて落下、ミサイルの直撃を受けて跡形もなく消し飛ぶ。

 

先に落ちた無人機の残骸もまた同じ運命を辿る。

 

「無人ネクストの機関部、および武装の消滅を確認。これで終わりか…ん?」

 

(熱源?学園にあるISのものじゃない…まさか、新手か!?)

 

レーダーが示す方行を見やると―

 

赤い全身装甲の機体がそこにいた

 

(なんだあの機体は?見たことのないパーツ…どこの企業のものでも無いな。コジマ粒子も確認されない…ノーマル?いや、この世界のISと考える方が自然か)

 

赤い機体は何もせずこちらを見つめてきたため、睨み合う形をなったが突如身を翻し、何処へと飛び去っていった。

 

(なんだったんだ? それにあの肩のエンブレム…9 所属を示しているのか?それとも…)

 

身をひるがえした際に一瞬見えた肩のエンブレム。そこにはただ⑨と記されていた。

 

これが何を示すのか、今はまだ知る余地も無かった…

 

 

 

 

 

ピットに戻ると―

 

一夏、鈴、箒、セシリア、山田先生と織斑先生が居た。

 

「どうした?イレギュラーは排除した」

 

「いや…よくやったスティンガー。本来なら教師部隊に制圧させるはずのところをお前一人に任せてしまってすまない。」

 

「いえ、システムがハックされてしまっていたのでは仕方がありません。俺こそ校舎を破壊してしまい申し訳ありません」

 

「本来なら懲罰部屋ものだが、今回は特別に反省文1枚でいい。」

 

「ありがとうございます。」

 

そういえば箒に言わなければならないことがあった。

 

「箒」

 

「な、なんだ?」

 

パシンッ!

 

「な!?」

 

いきなり頬を平手で叩かれ困惑する箒

 

「女の子に手をあげるのは本意じゃないが、なぜ自分が叩かれたか解るな?」

 

「な…ぁ」

 

「君は馬鹿か?敵はバリアを破って侵入してきた…そしてバリアしか身を守るものがない中継室で君はわざわざ自分に注意を向けさせるようなことをした。あと少し俺が遅ければ君は死んでいたんだぞ!?君だけじゃない、君が無理やり押し通って気絶させた審判とアナウンサーもだ!」

 

「そ、それは… すまない軽率だった…」

 

自分の行いを認識し反省した箒はシュンとしてしまう。

 

「感情のままに動くをことを別に悪いとは言わない。だが、よく考えてから行動に移すんだな… 自分のためにも、自分を大切に思ってくれている人の為にも、だ」

 

箒が死んでしまっては束が悲しむ…それに一夏たちもだ

 

「あ、ああ」

 

(織斑一夏と篠ノ之箒の命を守る…それが俺の仕事。だが、ただ守るだけならなにもこんな説教じみたことを言う必要はない。感情的になっているのは俺もか…)

 

「解ればよろしい。突然叩いて悪かったな。」

 

「いや…むしろ有難かった。自分の行いを反省させられた…礼を言う」

 

「そうかい。んじゃ、辛気臭いのはここまでだ。一夏、鈴お前らもよく持ちこたえたよ、少しは成長したんじゃないか?」

 

「あ、ああ」

 

「当然よ。ってなんでアンタ上から目線なのよ!?」

 

「そりゃ、俺のほうが強いし?」

 

「なんで、勝手に決め付けてんのよ!火力さえなんとかなれば勝てたんだから!」

 

「ほんとにか~?の割にはずしまくって気がするんだが?」

 

「なっ…!」

 

痛いところを突かれた鈴は何も言い返せない

 

「ま、一夏はどうしようもないが」

 

「うげっ…た、確かに一撃も与えられなかったけど…」

 

さりげなく一夏に駄目だしをしておく

 

「レイさん。突然いなくなるから心配しましたのよ?」

 

「それは、すまなかったな。心配してくれてありがとう」

 

「く、クラスの仲間を想うのは当然ですわ。」

 

「ま、それもそうかだな。これからはちゃんと声を掛けるよ」

 

突然いなくなった俺をセシリアは案じてくれていたようだ。

 

「そういえば、対抗戦はどうなるんです?山田先生」

 

「試合は無効ということになりますねぇ。再試合の日程はまだ決まっていません」

 

「そうですか。まぁ、アリーナも破壊されてしまってますからねぇ」

 

「その内の一部を壊したのはスティンガーくんなんですからね。ちゃんと反省してくださいね」

 

「ははは…」

 

無効ってことはあの約束も無効か…

 

「鈴、うまくやれよ?」

 

「え?あ、うん」

 

「どうしたんだ?うまくやるって」

 

「お前は気にしなくていいんだよ一夏」

 

「何をうまくやるんですの?」

 

「詳しく聞かせてもらおうか?」

 

(まずった…感づかれてしまった。なんとか言い訳しないと 一夏め、どうでもいいことを聞きやがって)

 

「あ、いや…先週ピットで鈴と一夏が喧嘩してたろ?まぁ、一夏が悪くて鈴がキレてただけだが。」

 

「それで?」

 

「まぁ、鈴の一番気にしていることを言いやがった阿呆をボコボコにしてやれよってことだ…」

 

「なっ!そのことならちゃんと謝るって言ったろ!?」

 

「女の子のハートを傷つけたんだ。ただ謝るだけで済まされる訳がないだろう?男なら素直にボコられろ…一夏」

 

「釈然としないが…」

 

「まぁ…いいですわ」

 

いぶかしげな顔をしていたがなんとか誤魔化せたようだ。

 

(…危ないところだった)

 

「んじゃ、俺は戻るぞ」

 

そう言ってピットを後にする。

 

そして向かうのは自室ではなく―

 

 

 

 

 

 

学園の地下50メートル。そこにはレベル4権限を持つ関係者しか入れない、隠された空間があった。

 

機能停止したISはすぐさまそこへ運び込まれ、解析が開始された。それから二時間、千冬は何度もアリーナでの戦闘映像を繰り返し見ている。

 

「………」

 

室内は薄暗く、ディスプレイの光で照らされた千冬の顔は、ひどく冷たいものだった。

 

「織斑先生?」

 

ディスプレイに割り込みでウィンドウが開く。ドアのカメラから送られてきたそれには、ブック型端末を持った真耶が映っていた。

 

「どうぞ」

 

許可をもらってドアが開くと、真耶はいつもより幾分きびきびとした動作で入室した。

 

「あのISの解析結果がでましたよ」

 

「ああ。どうだった?」

 

「はい。あれは―無人機です」

 

世界中で開発の進むISの、そのまだ完成していない技術。遠隔操作と独立稼働。そのどちらか、あるいは両方の技術があの謎のISに使われている。

その事実は、すぐさま学園関係者全員に緘口令が敷かれるほどだった

 

「どのような方法で動いていたかは不明です。スティンガーくんの攻撃でパーツのいくつかが完全に消滅してしまっていて、恐らくその中に機能中枢が含まれていると思われます。」

 

「コアはどうだった?」

 

「…それが、未登録のコアでした。」

 

「そうか…」

 

未登録のコア…世界でISのコアを作ることができるのは篠ノ之束博士ただ一人。ならばこれを作ったのは束ということになる。

 

「それと、後からあらわれた三機ですが…これはわずかな破片は残っていましたが、完全に消滅していました。なぜスティンガーくんはここまで徹底して破壊したんでしょうか?」

 

「………」

 

「それと…あの機体が撃つビーム。あれは粒子砲のようです。着弾地点から正体不明の粒子が検出されました。それとスティンガーくんのIS、ホワイト・グリントからも同じ粒子が放出されていたことが解りました。…織斑先生、これは」

 

「スティンガーがなにかを知っている可能性があるな…」

 

プシュ

 

突然ドアが開く音がした。

 

「誰だ?」

 

千冬が振り向きドアの方を睨むと―

 

「話せる限りのことはお話しますよ?ブリュンルテ」

 

そこには本来いるはずのない(いてはならない)人物、

 

レイ・スティンガーがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




無人機を撃破した後にあらわれたのはなんとナインボール

もちろん4、fAの世界には居ない機体

レイは存在を知るはずがありません…

デデデデストローイナインボー
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