ISfA~インフィニット・ストラトスフォーアンサー 作:穴掘り屋の妖精
「ハズキ社製のがいいなぁ」
「え?そう?ハズキのってデザインだけって感じしない?」
「そのデザインがいいの!」
「私は性能的に見てミューレイのがいいかなぁ。特にスムーズモデル」
「あー、あれね。モノはいいけど、高いじゃん」
月曜の朝。クラス中の女子がわいわいと賑やかに談笑していた。みんな手にカタログを持って、あれやこれやと意見を交わしている。
「そういえば織斑くんとレイくんのISスーツってどこのなの?見たことない型だけど」
「あー。特注品だって。男のスーツがないからってどこかのラボが作ったらしいよ。えーと、もとはイングリット社のストレートモデルらしい」
「俺のはキサラギ社にフルオーダーで作ってもらった。」
最初は束がISを開発し始めたときに作った男性用のスーツを来ていたが、束と密かに親交のあるキサラギに特注で作ってもらった。
「ISスーツは肌表面の微弱な電位差を検知することで操縦者の動きをダイレクトに各部位へ伝達、ISはそこで必要な動きを行います。また、このスーツは耐久性にも優れ、一般的な小口径の銃弾なら完全に受け止めることができます。あ、衝撃は消えませんのであしからず。」
すらすらと説明しながら出てきたのは山田先生だった。
因みに俺のスーツは伝達能力の高さより防御力を重視している為ライフルの弾ぐらいは受け止められる。
「山ちゃん詳しい!」
「一応先生ですから…って、や、山ちゃん?」
「山ぴー見直した!」
「今日が皆さんのスーツ申込み開始日ですからね。ちゃんと予習してきてあるんです。えへん。…って、や、山ぴー?」
入学からだいたい2カ月。山田先生には合計八つの愛称がついていた。慕われている証拠だろう。これも人徳の為せる業か。
「あのー、教師をあだ名で呼ぶのはちょっと…」
「えー、いいじゃんいいじゃん」
「まーやんは真面目だなぁ」
「ま、まーやんって…」
「あれ?マヤマヤのほうが良かった?マヤマヤ」
「そ。それもちょっと…」
「もー、じゃあ前のヤマヤに戻す?」
「あ、あれはやめてください!」
なんかそのあだ名にトラウマでもあるのか、珍しく語尾を強くして拒絶をしめす。
少しかわいそうになってきたのでフォローすることにした。
「どうせあだ名で呼ぶなら織斑先生の事もあだ名で呼んでみたらどうだ?」
「え…それは…」
さすがに織斑先生をあだ名で呼ぶ勇気はないようだ。無理もない
「たとえば~、そうだな、ち~ちゃんとか?」
「ち、ち~ちゃん…」
そのあだ名に覚えのある一夏は笑いをこらえている。まぁ、知っててもおかしくはないだろう。なにせ束が付けたあだ名なのだから。
「かわいくないか?ち~ちゃ―」
ドガァッ!
「ほう、いい度胸だなスティンガー?教師をあだ名で呼ぶとは」
「…いえ、あだ名で呼び始めたのは俺ではなく―」
バシン!
「っ痛ぅ~…すいませんでした」
まさか聞かれるとは…
(めっちゃ痛いんだけどこれ…頭が割れるかと思ったぞ)
「今日からは本格的な実践訓練を開始する。訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各人気を引き締めるように。各人のISスーツが届くまでは学校指定のものを使うので忘れないようにな。忘れたものは代わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらう。それも無いものは、まぁ、下着でもかまわんだろう」
ほう、素晴らしいじゃないか。下着もいいがここの指定水着は旧スク水だ。どちらにしても忘れた生徒がいれば最高だな
「スティンガー」
「はい?」
「お前はスーツを忘れた者が出た場合教室に残っていろ。授業は受けたことにしておいてやる。」
「なにゆえ!?」
何故だ…思考が読まれていただと!?
「…お前の目がいやらしかったからだ」
「おおふ」
いかん顔に出ていたようだ。なんだこれではまるで俺が変態みたいじゃないか
周りの女子が顔を赤らめている。
(うん、まぁこれで忘れる生徒はいないだろうから由とするかな…)
「では山田先生、ホームルームを」
「は、はいっ」
「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも二名です!」
「ん…」
「「「ええええええええええ!?」」」
いきなりの転校生紹介にクラス中がいっきにざわつく。
確かに2か月の内に3人も転校生がくれば驚くだろう。それも2人同時に同じクラスに来れば尚更だ。
「失礼します」
「………」
クラスに入ってきた二人の転校生をみてぴたりとざわつきが止まる。
それもそうだ。
なぜなら、その内一人が男子だったのだから
シャル&ラウラの登場です!