ISfA~インフィニット・ストラトスフォーアンサー 作:穴掘り屋の妖精
「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、スティンガー。試しに飛んで見せろ。」
「早くしろ。熟練したIS操縦者は1秒とかからず展開できるぞ」
言われるままISを展開する。
一夏がもたついていると
「集中しろ」
ISは一度フィッティングしたあとは操縦者の体にアクセサリーとして待機している。
セシリアはイヤーカフス、一夏はガントレット(これはアクセサリなのだろうか?)、自分は懐中時計である。
一夏が展開し終えると
「よし、飛べ」
言われてすぐさまクイックブーストで急加速して飛び上がった
次にセシリア、遅れて一夏が上昇してくる。
「なにをやっているスペック上、ブルーティアーズより出力は上だぞ」
急上昇を完璧に実に付けてない為、出力を活かせていないようだ。
因みに自分の前に角錐を展開するようなイメージで飛ぶのがコツである。
「一夏さん。イメージは所詮イメージ。自分でやりやすい方法を模索するほうが建設的でしてよ」
「そういわれてもなぁ。大体、空を飛ぶ感覚自体があやふやなんだよ…なんで浮いてんだこれ?」
「反重力力翼と流動波干渉の話になるがいいか?」
「いや、遠慮しておく…」
「急上昇なら俺は垂直飛びするような感覚だ。」
「へぇ、なるほどな今度試してみるわ」
「一夏さん、よろしければまた放課後に指導して差し上げますわ。その時はふたりきりで―」
「一夏っ!いつまでそこにいる。早く降りて来い!」
いきなり通信回線から怒鳴り声が響く。
(会話は聞こえてないはずなんだがな…地獄耳という奴か、だとしら空恐ろしいなw)
「織斑、オルコット、スティンガー、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から10センチだ」
「俺は1ミリでもいけますよ?」
「ほう、ならばやってみせろ」
「了解、んじゃお先に!」
オーバードブースター起動させ一気に降下する。そして地表ギリギリでバックブースターのクイックブーストを出力を調整して吹かし完全停止する。
「やるものだな。」
予告どおりい1ミリで停止してみせた。
(いままでネクストみたいなデカブツ動かしてたんだ。感覚が掴みやすいISなら余裕だな。)
続いてセシリアが降りてきて10センチちょうどで停止する。
そして一夏は…
ギュンッッ―――ズドォォォン!!!
地面に激突していた。しかもでかいクレーターを作っていた。
(地上には着いたな…これを墜落と言うがw)
「馬鹿者。誰が地上に激突しろと言った。グランドに穴を開けてどうする」
「…すみません」
「情けないぞ一夏。昨日、私が教えてやったではないか」
(あの擬音のことか…? ありゃ教えたとは)
「おい、一夏。とっとと穴から出て来い」
「お、おう」
埋まっていた一夏を起き上がらせる。
「織斑、武装を展開しろ。それぐらいは自在にできるだろう。」
一夏が雪片弐型を展開してみせる。
「遅い。0.5秒で出せるようになれ」
確かに展開が遅かった、これではいざという時に困る。
「セシリア、武装を展開しろ」
「はい」
一瞬にしてスターライトMkⅢがマガジンを装填された状態で展開され、視線を送っただけで安全装置が解除されて一秒と掛からず射撃可能状態になる。
(さすがに速いな。一夏とは比べものにならん)
「さすがだな、代表候補生―だが、そのポーズはやめろ。銃口を横に向けて一体何を撃つつもりだ。正面に向けて展開できるようにしろ」
「で、ですがこれはわたくしのイメージをまとめる上で必要な―」
「直せ。いいな」
「…はい」
「ではスティンガー、武装を展開しろ」
「はい」
一瞬にして武装一式が展開される。
アサルトライフルのマガジンはあらかじめセットされているのですぐに戦闘が可能だ
(0.5秒…人間の神経伝達速度の限界速度か AMSを使用しているから当然だな)
「お前は武装を個別に展開できんのか?」
「可能ですが、大量の武装がインストールされているので、機体のバランスを考慮した組み合わせをあらかじめセットしておきそれを纏めて展開しています。」
「ほう、理に適っているな」
そう、拡張領域にセットされている武装はあの世界にあったネクスト用の全ての武装であり、それをいちいち個別に呼び出すのは手間なのである。
「時間だな。今日の授業はここまでだ。織斑、グラウンドを片付けておけよ」
片付けておけ、要するに穴を埋めとけということだ。
「なぁ、レイて―」
「俺は面倒が嫌いなんだ」
「………」
穴埋めなんぞ手伝ってられん、空けた当人だけが罰を受けるのが妥当だ。
そんな訳で一夏は一人穴埋め作業に勤しむのであった。
「ふうん、ここがそうなんだ…」
夜、小柄な体に不釣合いなボストンバックを持った少女がIS学園のゲート前に立っていた。
「えーと、受付ってどこだっけ」
上着のポケットからくしゃくしゃになった紙切れを取り出した
「本校一階総合受付…ってどこにあんのよそれは」
文句を言っても誰も返事はしない
「自分で探せばいんでしょ探せばぁ」
文句をたれながら受け付けを探すべくIS学園に少女が入っていく
「という訳でっ!織斑くんクラス代表就任おめでと~!」
「おめでと~!」
ぱん、ぱんぱ~ん。クラッカーが乱射される
夕食後、寮の食堂にて『織斑一夏クラス代表就任パーティー』を開いていた。
「いやぁ、これでクラス対抗戦も盛り上がるねぇ」
「ほんとほんと」
「ラッキーだったよね。同じクラスになれて」
「ほんとほんと」
さっきから相槌を打ってる女生徒…おい、お前は二組だろう。
それに明らかに一組以外の生徒も参加してる。
「はいはーい、新聞部でーす。話題の新入生、織斑一夏くんとレイ・スティンガーくんにインタビューしにきました!」
インタビュー?
「あ、私は二年の黛薫子。よろしくね。新聞部部長やってま~す。あ、これ名刺ね」
受け取って思ったがやたら画数の多い名前だな。書く当人は大変そうだな
「では最初に織斑君!クラス代表になった感想をどうぞ!」
「え~と…まぁ、なんていうか、がんばります」
「え~?もっといいコメントちょうだいよ。俺に触れると火傷するぜ的な」
ずいぶんと前時代的な…
「自分、不器用ですから」
「うわ、前時代的!」
(アンタの例えもな)
「じゃあまぁ、適当に捏造しておくとして」
捏造すんのかよ、インタビューした意味ねぇ
「次はスティンガーくんね。代表を決める試合では一夏君に勝ったセシリアちゃんに勝ったのに、どうして辞退しちゃったの?」
「俺は面倒が嫌いなんだ。」
「面倒臭いだけで辞めちゃったの? それもあまりおもしろくないわねぇ… うん、勝手に捏造させてもらうね♪」
「HAHAHA Nice Joke」
一体、どう捏造するつもりだろうか。多少不安なんだが
「ああ、セシリアちゃんもコメントちょうだい」
「わたくしこういったコメントはあまり好きではないのですが…云々
「ああ、長くなりそうだからいいや、写真だけ頂戴」
「さ、最後まで聞きなさい!」
「いいよ、適当に捏造しておくから。よし、織斑君に惚れたからってことにしておくわ」
「な、ななっ…!?」
本音を言われて顔を真っ赤にするセシリア
(てか、全部捏造するとかまともな記事になんのか? 最後のは実質あってるんだが)
「何を馬鹿なことを」
「え、そうかなー?」
「そ、そうですわ!何をもって馬鹿としているのかしら!?」
そうだ惚れているのだ。この朴念仁はまるで気付いていないが
「だ、大体あなたは―」
「はいはい、写真撮るから三人とも並んで」
「えっ?」
「注目の専用機持ち三人だからねぇ~、まとめて写真戴くよ」
「あの、撮った写真はいただけますわよね?」
俺が写っててもいいのか? まぁ、一夏と一緒に写っていられればいいのかもしれんが。
「そりゃもちろん」
「で、でしたら今すぐ着替えて―」
「時間かかるからだめ。はい、さっさとならぶ!」
「……………」
「はい、じゃあ撮るよ~。35+51÷24は~?」
「えと、2?「74.375だ」まじか」
「はい正解~」
なぜ1+1じゃないのだろうか
「なんで全員入ってるんだ?」
なぜかクラス全員が写りこんでいた、ちゃっかり箒も
「あ、あなたたちねぇ!」
「まーまーまー」
「セシリアだけ抜け駆けはないっしょ?」
「クラスの思い出にもなったしね~」
「う、ぐ…」
苦虫を噛み潰したような顔をするセシリア
(まぁ、写真の一枚くらいいいじゃないか)
このパーティーは10時過ぎまで行われていた。
因みに俺はパーティーが始まってから1時間ほどで部屋にもどった。
なんでかって?うるさいのは苦手なんだ。
が、これは迂闊だったようだ。
部屋にもどると―
「おかえりなさいご主人様!ご飯にします?お風呂にします?それとも、わ・た・し?」
何故かメイド服を着た楯無がメイドなんだかお嫁さんなんだかわからん出迎えをしてきた
「…なぜメイド?」
「今日はメイドさんになってもらいま~す!」
「だと思ったよ… はぁ」
「それじゃあ早速、お着替えしましょうねぇ♪」
メイド服を背後から取り出しニヤついた顔で死刑宣告をしてきた。
これならパーティーに付き合っていりゃよかった…
楯無は本編で登場するころまではレイを女装させ続けますw