アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙   作:桜川凛

96 / 199
鹿角理亞ルート 15.5話

 最近暑い日ばかりが続いているけれど、

 あまり外出する機会がなかったせいか、ねっとりと絡みつくような熱気に

 思わず「うわっ」って声を上げてしまいそうになる――いや、たぶんあげた。

 隣りにいるエヴァちゃんが私は暑くありませんがなにかみたいにクールに平気そうなので、

 てっきり今日は暑くないものだと思っていたのに。

 デートに行くのだから気合を入れた格好にしよう!

 と、最初から雪姫ちゃんのファッションセンスであるとか、

 ツバサのセンスを頼る――真姫は服飾に関しては二次元寄りなので戦力外。

 試行錯誤の末、

 信じられないことに美少女に見えるとコメントを寄せられる程度には変貌を見せた絢瀬絵里は、

 三次元の人間と言うより、二次元ヒロインがパソコンとかから飛び出してきたみたいな美少女の

 エヴァちゃんと遜色ない(期待値込み)レベルに無難にまとめる。

 少なくとも隣りにいて、何だあいつ呼ばわりされないくらいには可愛くなったつもり(期待値込み)

 

「今日は絵里とデートです」

「……ルンルン気分みたいだけど、もう少し嬉しそうに言ってくれると助かるわ」

 

 花の咲くような笑顔ではあるし、

 鼻歌交じりに歩いているので嬉しそうではあるんだけど、 

 いかんせん声色がボーカロイド寄りなのであんまりそうは見えない。

 エヴァちゃんは私をキョトンとした表情で見上げながら、

 ひとしきり考えにふけるように指先をくちびるに当て、

 

「では、雪姫に来てもらえば」

「え、着脱可能なの?」

「可能です」

 

 それならばツバサとか真姫(いずれも処女)とかと下ネタをふんだんに込められたエロトーク

 など聞かせずとも済んだというのに。

 真姫がコミケに赴き、自身をモデルにしたダイプリのキャラの同人誌を見つけて、

 私とどっちが可愛いかなと作者をえらい困らせた話とか聞かせることなかったのに。

 ただあまりに困らせたせいで、こういうコトしてるんですよねとカウンターを喰らい、

 すいません経験ないですと正直に白状して周りからシュプレヒコールが起こったと自慢気に語ったのには、私はなんと反応すればよかった?

 やっぱり時代は処女よねとかツバサみたい言えばよかった?

 

「あー、ボイステストボイステスト」

「雪姫ちゃん?」

「はい、絵里お姉さん、リリーの身体は動かしやすいですね

 特におっぱいがないのが良いです」

「エヴァちゃんの顔でおっぱいと言われてしまうと違和感があるわね」

 

 なんとも面白げに目の前の妖精さんみたいな外見をした美少女が、

 手を動かし足を動かし、プールに入る前の準備体操をするように身体を動かす。

 すごい胸が揺れない! とさも嬉しそうに語るけど、

 中にいるであろうエヴァちゃんがどんな反応を示すのか気になってしょうがない。

 なお、ロシアンクォーターである私と、

 銀髪の湖の精みたいなエヴァちゃんがおっぱいおっぱいと連呼しているせいで 

 周囲の注目が微妙に集まる。

 本来なら気にするべきなのかも知れないけれど、

 美少女の下ネタトークは微妙に私自身も耳馴染みにいいので、

 公共の迷惑にならない程度に続けることにする。

 

「女性的なくびれであるとか、おっぱいの大きさも魅力的ですね」

「そんなマジマジと見られてしまうと恥ずかしいわね……」

「おそらく私の予想だと、リリーとは20センチくらい差がありますね、触ってもいいですか?」

「雪姫ちゃん微妙にキャラ違くない?」

 

 いいわよと許可をする前に胸元に手を伸ばした彼女は、

 遠慮ない態度で力を入れて胸部をもみもみとする。

 鶏肉に味を染み込ませるみたいに、丹念に指先でマッサージするみたいに。

 しかしながら、私やツバサとかの下ネタトークの結果、

 純粋無垢な雪姫ちゃんがこのように変貌したであるのならば、

 あまんじて衆人環視の中で胸を揉まれてしまっても仕方がないのかも知れない。

 

「例えるのならば絵里の胸はゴムまりのようでいて、

 しかし指先に心地いい感触を残し、

 なおかつ性的興奮を喚起させるような不埒な……

 

 それでいて男性経験がないんですからちょっとくらい分けて欲しい」

「中身が入れ替わるなら予告して」

 

 エヴァちゃんの方もつねづね触ってみたいと思っていたと白状し、

 先程の雪姫ちゃんが実は遠慮してくれていたと分かるくらい、

 胸に指先が沈み込んで、先ほどが唐揚げを作るようであるくらいであるなら、

 今はフォークボール投げるくらいの握力の強さ。

 ちなみにフォークボールの名手であるマサカリ投法の人は

 人差し指と中指で砂の入った一升瓶を挟んで持ち上げる人よ?

 50越えても140キロの直球を投げて、

 引退時に衰えた姿を見せたくないっていう理由で2ケタ勝利を上げてから引退した人。

 なおその年に二桁勝利したのは白武投手とその人しかいなかったし、

 何より首位のライオンズから25ゲーム差離されての24の負け越しってどうでもいいわね?

 

「何してるの絵里ちゃん」

 

 寒々しいと評してしまえるような声色で、

 いかにも呆れたと言わんばかりにため息を吐きながら私に声を掛けるのは、

 乳・ヴェル……じゃなかった、エマ・ヴェルデちゃん。

 なお、とてもフランクに話しかけてくるけど、

 彼女は朱音ちゃんとかエヴァちゃんと同じ年なので、

 さり気なく私とは干支ひとつ分近く歳が離れていたりする。

 別に彼女が礼儀知らずであるとか、

 私が年下からナメられているのではなく(その可能性もある)

 初対面時に年齢を打ち明けることができず、

 そのままの流れで20どころか30に近いと判明したあとも、

 親しい友人のように話しかけてくれる。

 彼女の後ろには大量の荷物を抱えた優木せつ菜ちゃんがいるので、

 お買い物の最中である模様。

 いくら腕っぷしが強い彼女とは言えど、

 あたかも人権が無さそうな感じでこき使われているのを見ると

 私を彷彿させるっていうか、親近感が湧くっていうか。

 

「ええと、スキンシップ?」

「やめたほうが良いよ、こういう童貞には刺激が強いから」

「その発言もどうかと……」

 

 否定したのは私ではなく荷物持ち扱いをされてる彼女。

 エマちゃんは日本語が不慣れ(らしい)なために経験がないことを

 童貞というと認識しており、コトあるたびにせつ菜ちゃんを童貞と称する。

 しかしながら迂闊に私も童貞なのとアピールすることも出来ないので、

 訂正は未だになされず。

 でも、事あるたびにせつ菜ちゃん自身も違うので、童貞じゃないのでと否定するけど、

 そのたびにエマちゃんはウソつけとか、相手もいないくせにと

 言葉の意味を認識しているような気もしなくないんだけども。

 

「私の友人もこう、ボディタッチと言うか、わしわしというか」

「以前アニメを見ました」

 

 あ、私の黒歴史がエマちゃんの知るところになってる。

 スクールアイドルになろうという誘いを私自身も、せつ菜ちゃんもしてしまった手前、

 μ'sのことを語らないわけには行かず。

 しかしながらやたら私の黒歴史をアピールしやがった(脚本家の趣味)アニメのラブライブを知られてしまうと、ただでさえ低い私への評価がだだ落ちしちゃうので。

 なんとかしてそちら方面の興味は捨てていただこうとしたんだけども。

 

「絵里ちゃん、疑問なんだけど」

「はい」

「どこまでが真実なの?」

「……残念ながら放送された内容は90%近く真実です」

 

 μ'sの二年生組に協力を断られたアニメは、

 私を生贄に捧げることによって多少なりともドラマティックになり、

 結果、絢瀬絵里のネタ要員としての認知度は、

 不動のものになったっていうか、私の預かり知らぬところで盛り上がりやがったっていうか。

 でも、サンシャインも打ち切られなければ、理亞ちゃんが同じ扱いをされていたので、

 Aqours全員から協力を断られたのがいい方向に繋がったんだと思う。

 なお、自身を出さないで欲しいと願ったとある二人のメンバーは、

 当人とは全く離れた(同じところもある)キャラクター性で評判となり、

 私もそっちの方面で活躍して欲しかった。

 ちなみにぶっぶーの人と、地味なタイプの人よ?

 

「で、絵里ちゃんはどこに行くの?」

 

 私の黒歴史にはさほど興味がなかったのか、

 会話を一度打ち切ってエマちゃんが問いかけてくる。

 なお、隣りにいたエヴァちゃんは巨大バストに注目してる。

 そりゃそうよね、でかぁい! 説明不要! みたいな胸してるもん、私も目が行くし。

 

「虹ヶ咲学園に行くつもりなんだけど」

「え? どうして? 休日なのに」

「……今日って休日だったの?」

「絵里ちゃん、せめてカレンダーは見よう、忙しいのは知ってるけど」

 

 一応彼女の中で私はエリートキャリアウーマンということになっていて、

 休日がまだらに存在する、毎日忙しなく昼夜関係なく働いている、

 という大嘘(と言うか亜里沙の話)を信じてもらっている。

 ――どこまで信じて貰っているのかは分からないけれど、

 アイドルをやっているというのは認識してはいないみたい。

 

「忘れているのかも知れないけれど、初対面の時に

 虹ヶ咲学園にこの4月から編入するって言ったよ」

「仕事で忙しくて忘れていていたってことで一つ」

 

 そういえばそんな話をした覚えがある。

 別に彼女の大胆に露出されたバストしか記憶していなかったのではなく、

 身体に発声の基礎を教えるために揉みしだいたことを忘れたわけではなく、

 せつ菜ちゃんにトレーニングをするという話は

 4月以降仕事にかまけていてすっかり忘れてしまっていたため、

 そういえばそんな過去もあったなくらいの認識度しかなかったということで一つ。

 

「せつ菜、行き先変更」

「……もう昨日から荷物持ちし続けて疲れました」

「バラすわよ?」

 

 困ったように笑うせつ菜ちゃん。

 ちなみにバラすというのは秘密を話すというのではなく、

 海にばらまくみたいな話らしい。

 初対面時にせつ菜ちゃんも自分には秘密があると言っていたような気もするし、

 やたらめったら肌を露出することに対してガードが固いのは

 何かしら事情があるのだと思う。

 まあ、きっとやけどのあとがあって恥ずかしいとかそういう話なんでしょう。

 これだけの美少女がちょっとコンプレックスがあるというのもよくあるみたいだし。

 

 

 エマちゃんとせつ菜ちゃんという仲間が増えたパーティは、

 虹ヶ咲学園の最寄りの駅へとたどり着いた。

 お台場と言うとやはりテレビ局があるわけで、

 それなりに観光客であったり人が多い場所である。

 長い間放っておいてしまったせつ菜ちゃんに謝ろうと思うんだけども、

 エマちゃんがそれを阻止するかのようにせつ菜ちゃんをコキ使い、

 さらにはエヴァちゃんが本気で不愉快そうに私から彼女を突き放そうとする。

 最初は小柄(ツバサとかニコと同じくらい)なのに胸が大きい(初対面時よりも大きい)

 ことに対して言い得ぬ思いを抱えているのかと思ったけど。

 なんだか事情が違うみたい。

 

「そんなに警戒しなくてもいいのよ? ほら、ちょっと腕力強いけど

 とってもいい子だから、彼女とてもいい子だから、ね?」

「残念ながら絵里の言うことは聞けません」

 

 お願いすればだいたい何でも聞いてくれる(無理そうなことも聞いてくれる)

 エヴァちゃんにしては珍しく、私のお願いを拒否する姿勢。

 宝くじ当たらないかなー、1億円くらい欲しい、働きたくないー

 と冗談で言ったら、

 本当にどこかから大量の札束が入ったトランクケースを持ってきて、

 私は亜里沙にしこたま怒られた。

 おそらく空を自由に飛びたいなって言ったらタケコプターとか出してくれると思う。

 ――エヴァリーナちゃんドラえ○ん説。

 

「うーん、でも、あんまり仲が悪いっていうのも」

「いいんですよ絵里さん、私はほら、変わってると言うか

 そうせざるを得ない事情があると言いますか」

 

 悪い感情を向けられても基本聖人君子。

 ただ、女性に危害を加えようとする輩には容赦と遠慮がない。

 大人の男性が10人くらい復讐にやってきたことがあったけど、

 10秒足らずで全員を昏倒させて、あ、人種が違うんだなって思った。

 きっと前世でいいことしてチート能力とかつけられてるんだなって関心した。

 ちなみにエマちゃんと初対面時に彼女にナンパしていた人ね?

 顔面を蹴り飛ばされてゴロゴロ転がって行った人元気かな……。

 

「ほら、エヴァちゃんも相性はあると思うけど、私の顔を立てて、ね? 仲良くしよう?」

「……仕方ありません、ではせつ菜さん」

「はい?」

「先ほど私がしていた行動を、私にしてください、仲良しのスキンシップです」

 

 なんでそんなことを? と疑問に思ったのは私くらいで、

 エマちゃんも、せつ菜ちゃんも、雪姫ちゃんが教えてくれたところによると、

 離れた場所で私を監視している二名(+メイドさん)も固まっている。

 そりゃ、自分からおっぱい揉んでくださいというのは大胆にも程があると思うし、

 さあ手を伸ばせと言わんばかりに胸を張ってみせるのはどうかと思うけども。

 

「分かりました……! 不肖優木せつ菜! 行きます!」

 

 私以外の全員が「ええ!?」みたいな反応を示し、

 言った当人であるエヴァちゃんも珍しく驚いたような顔を見せ、

 中にいる雪姫ちゃんが「それはあなたの本名じゃない」とツッコんでた。

 そこまでしなくてもと言うべきか、

 それなら次は私とコミュニケーションとネタに走るべきか。

 

 

 目をギュッと閉じながら恐る恐る手を伸ばすせつ菜ちゃんを見て、

 そんな彼女の手を待ち構えつつも、その空色の瞳をうるうると湿らせ、

 周囲の人間も「え、本当に?」「やばい、これまじやばい」みたいな感じで反応し、

 私の中にいる雪姫ちゃんも「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」って叫んでる。

 いつだって冷静で年上の私をむしろ窘める傾向が強い年下の二人が、

 動揺し、混乱している状況下に逆にクールさを取り戻してしまった私は、

 ――果たしてその行動がほんとうにクールであったのか、

 ネリー・ラスフォルトみたいに自称クールでしかなかったのかは怪しいけれど。

 

「せつ菜ちゃんこっち!」

「え?」

 

 私の耳に届いたのは彼女自身の「え?」だけではあったけど、

 エマちゃんも言っていただろうし、ツバサも真姫も言ってただろうし、

 エヴァちゃんも言っただろうし、雪姫ちゃんも我を取り戻して言ってる。

 せつ菜ちゃんの手を取り、自分の胸元に導いてみせた。

 回りくどく言っているけれど、

 要はせつ菜ちゃんに私のおっぱい揉ませたったということで。

 

「ごぁぁぁぁぁエリィィィィィッッッ!?」

 

 プロの声優(エロゲー出演多数)である真姫の全身全霊の叫びが、

 仕事でだってそんな鬼気迫った声を出さないのではないかという怒号が

 駅前に響き渡り周囲の視線が一斉に私たちに向いた。

 なお、慌てていないのは私一人。

 

「……どう?」

「どうとは」

「感想!」

「はいぃぃぃぃ!」

 

 胸から手を離さずせつ菜ちゃん直立不動。

 彼女の腕力(大の男10人を返り討ち)なら私の手を振りほどくなど容易なはず。

 それでもその行動をしないのは空気を読んでくれているからでしょう。

 

「とても良い触り心地だと思います。

 過去の人をダメにするソファというものがありましたが、

 手に伝わる感覚は人間を堕落させるに相応しいと言えるでしょう

 やわらかすぎず、硬すぎず、大きさも立派であり、

 これがもし禁断の果実と呼ばれるものであるのなら

 私は喜んでもぎ取ってしまうことでしょう。

 おっぱいプリンとかおっぱいなんたらと呼ばれて親しまれるような存在が、

 矮小な存在であるように錯覚してしまうほど、

 代替するものと呼ぶにはふさわしくないと自分は断言できます。

 癖になると言うより、あらゆる存在をおっぱいを揉み続ける何かにするほどに

 魅力的であり蠱惑的であり

 たわわであるとか色々とこれを表現する言葉がありますが、

 私としてはやはりおっぱいという言葉が一番正確だと思います

 胸であるとか、巨乳であるとか、表現する言葉は様々ですが

 もう、おっぱいと呼ぶに相応しいと思います。

 芸術的なフォルムに感触の素晴らしさは、

 あらゆる美術品を軽く凌駕し、これをもし直に触れるような人間がいるとすれば

 それはすなわち神と呼ぶべき存在なのではないか――」

 

 そこまで感想を言わなくていいのよ? と、言おうとして

 あまりに褒められてしまっているのでちょっと気恥ずかしくなってきた。

 ちなみにこの行動を見ている面々は「◇」みたいな口をしてみてる。

 変態だーって言いたいんだと思う。

 真面目で一生懸命な彼女は多少パニックを起こして長台詞に至ったんでしょう、

 中身が変態的であるという可能性はとりあえず信じない。

 

「そ、そろそろ手を話してくれると嬉しいな?」

「むにゃむにゃ、あと五分……」

「せつ菜ちゃんいま夢の世界なの!?」

 

 ――中身が変態であるという可能性は、と、とりあえず信じない。

 

「周囲の男性は聞いてください」

 

 私の体の一部分から手を離さず、

 せつ菜ちゃんは慈愛が溢れたあらゆる悪を許諾する女神みたいなほほ笑みを浮かべ、

 

「この世界は、好きなものを好きというのに躊躇いを感じてしまう世界。

 人からバカにされたり、足を引っ張られたり、

 おっぱいが好きだなんて言えないみたいな事情があったり。

 

 でも、みんなおっぱいって好きじゃないですか。

 柔らかくって、ふにふにして、純真無垢と表現されてしかるべき。

 揉んでる人も、揉まれている人も、おっぱいが大好きで、素直に大好きだって言える。

 

 優しい世界っていうのは素直におっぱいを揉める世界だと思うんです。

 楽しくって、キラキラして、奇跡が溢れて、トキメキが溢れて、

 愛って知ってますか?

 愛っていうのは、そそげばそそぐほど湧いてくるんです。

 いくらだって止まらない、ここには愛が溢れてる!

 

 大好きが溢れた世界は、

 いらないとか、暗いとか、そんなネガティブな世界を凌駕するんです。

 諦めるとか、もうだめだとか、めげて投げ出したくなる気持ちを

 どうにかする力があるんです。

 

 大好きな世界を

 おっぱいが大好きだって世界を広めたい!

 好きなものを好きってはっきり言える世界を広めていきたいんです!

 

 果てのない夢物語です。

 石だって投げられるかも知れない、

 罵詈雑言だって投げかけられるかも知れない。

 でも私たちは負けない! 

 ネガティブな感情は! 途方もない悪意は!

 大好きで塗り替えることができる!

 かつてμ'sが起こした奇跡のように!

 私たちは違うからこそ一つになれる!

 一つになった光は! 誰にも負けないんです! 

 新しい輝きへと! トキメキへと続いてくんです!

 

 かつて――とあるプロレスの方が仰られてました。

 

 この胸を揉めばどうなるものか。

 ――迷わず揉めよ! 揉めば分かるさ! ありがとぉぉぉぉ!!!!」

 

 周囲の男性には泣きながら拍手を送っている人もいたけど――

 私が見たこともないような怒りを抱えた表情のツバサであるとか、

 般若みたいな表情を浮かべた真姫、死神に取り憑かれたんじゃないかっていうエマちゃん、

 そして徹頭徹尾無表情だけど激しく怒り心頭なのが分かるエヴァちゃんにより、

 優木せつ菜ちゃんは結構痛い目を見たみたい。

 

 ただ、悔いは無さそうだったので私は敬意を評したい。

 でも、猪木にはビンタされたほうがいいと思う。

 


 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。