お辞儀 作:お辞儀は大事って古事記にも書いてある
「うえっぷ……」
吐きそう。
そう。思えば、クリス先輩がやたらカロリ■メイト等をくれる時に怪しめばよかったんだ。
捕食なのに、普通の朝ご飯よりお腹膨れたもん。
隣の御幸はゲロってる。
やめろ、こっちみんな。貰いゲロしそうになるやろ。
てか、吐くならトイレ行けや、汚ねぇ。
朝からカ□リーメイト大量に腹にいれたし、その上、やった事は自己紹介だけで30分少々ですんだじゃねぇか!!
何が初日の早朝から青道はハードだ!!
騙されたぜこんちくしょう!
「「あーめっちゃいっぱいくったわー」」
寮の部屋に戻り、暫しの休憩。
クリス先輩と目があった瞬間、嫌味を言った。御幸と同時に口を開くあたり、意外と性格が合うのかもしれない。
「ふふ。2人ともしっかりとノルマ3杯食べきったじゃないか。御幸は吐いたけど。」
クリス先輩はめちゃくちゃ良い笑顔で返答した。
「なぁ、今後、あの笑顔をするクリス先輩をみたら逃げような」コソコソ
俺はクリス先輩から目をそらし、御幸に囁く。
「ああ、もちろん。」コソコソ
同意を得たり。
「さぁ、何を話してるかは知らんが、新入生は体力テストだ。9時にグラウンド集合。この結果と、1年生対二軍での紅白戦の結果が、この夏までの位置を決定する。つまり、夏の大会までにベンチ入りできるかの競争は後30分足らずで始まる。覚悟しとけよ。」
「あの、クリス先輩。腹いっぱい過ぎて、ロクに動ける気しないんすけど……タハハハハ………」
御幸が口答えをする。
そうそう、そんなに大事なことがあるって言うのに、なんて事してくれたんだ。
「おっと、捕食を無理矢理食わせるのはこの部屋の伝統でな。去年は俺も引っかかった。しかし、体力テストはもちろん1年の中でダントツ1位だったぞ?
御幸、俺から正捕手の座奪うんじゃなかったのか?」
「ふん!絶対良い成績叩き出して、クリス先輩を超えてみせますよ!」
おい、御幸よ、それうまく乗せられてるだけだからな。
てか、キャッチャーなんだ。知らなかった。
でもまぁ、クリス先輩に何言っても口で勝てる気しないから、俺は何も言わん。
「ちょっとその辺散歩して、負担にならない程度に、少しでもエネルギー消化してきます。」
なんか、クリス先輩と同室にいたら、そのうち変なことまで喋っちゃいそうだ。プレー中だと絶対に頼もしい人なんだろうけど、こんな人だなんて思わなんだわ。
「あ、尾慈!それなら俺も一緒についてっていいか?そんで、あとで軽くキャッチボールしようぜ!」
御幸もクリス先輩から逃げたかったのかな?
「クククク……散歩か……あいつらに捕まらなければいいが…」
キコエナイ、ボクハナニモキコエナイ。そうだ、これはささやき戦術
だ。
そうだ。そうに違いない。
結論。まじで何もなかった。
「「なんかおこれよぉ!!!」」