人は私を畏怖と憐憫と侮蔑と嘲笑をこめて「魔王」と呼ぶ   作:いにまに

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第03話 JS事件

 それは唐突だった。

 耳をつんざく轟音、激しく揺れ動く船体、鳴り響く警報。

 そして、大穴を開けたカーゴルーム。

 そこに収められていたロストロギア『ジュエルシード』が、その穴から次元空間へ零れ落ちていく。

 それを見た僕は、考え無しにそれを追って次元空間に飛び込んだ。

 

 あのジュエルシードが僕が発掘したものだ。 僕にはそれを管理局まで送り届ける責任がある。

 

 その思いだけが頭にあった。

 今思うと、なんと無謀な行為だったか…。

 よく次元空間内で遭難しなかったものだ。

 そして僕は、奇跡とも呼べる確率で第97管理外世界へたどり着いた。

 ジュエルシードと共に…。

 

 

「ぐっ…、レイジングハート! ラウンドシールドの維持に魔力をまわしてっ!」

『イエス、マスター』

 一つ目のジュエルシードがすぐに見つかったのは僥倖だった。

 しかし、暴走していたのは奇禍だった。

 次元を無理矢理渡ることに魔力を使い切った今の僕では、この暴走体に太刀打ちできない。

 今も絶え間なく繰り出される攻撃を、ただひたすらに耐えているだけだった。

「レイジングハート? こいつにバリアブレイクかましたとして、封印まで持ち込める確率は?」

『回答を拒否します。 それより逃げる方法を考えましょう』

 イヤになるほど優秀だよ、インテリジェントデバイスは。

 確かに起死回生を狙うよりは、逃げるのが最適だと僕も思う。

 でも、この暴走体をそのままにしておくと、この世界に甚大な被害を及ぼすことは目に見えている。

 逃げることも出来ない。 かといって、封印出来る可能性もない。

「ここって管理外世界だったよね? でも、幸運にも管理局員が駐在してたりする確率は?」

『…ゼロではありません。 救難信号を発してみます』

 自分で言っといて何だけど、無駄だと思…『マスター! 返答がありました!』 嘘ぉ!?

「そ、それで!? どれぐらいで来れるって言ってる?」

 気張れば10分は持ちこたえれると思う。 それ以上かかるなら、追跡マーカーを打ち込んで逃げよう。

『すぐそこまで…』

「どーん♪」

『…到着したようです』

 

 インテリジェントデバイスは優秀だ。

 どんな状況下でも現状を把握し、訊かなくても求める回答を返してくれる。

『彼女は管理局員ではなさそうですね。 現地在住の魔導師のようです』

 到着と同時にかけ声をあげ、暴走体を殴り飛ばした僕と同い年ぐらいの女の子。

 そのまま彼女は、暴走体を突き飛ばし、投げ飛ばし、蹴り飛ばし、実に楽しそうに嬲って…、いや、戦闘を続けていた。

『彼女の魔力を計測してみましたが、Sランクに届いています。 …あっ』

「ちょっと借りるね♪」

 あまりにも一方的な戦闘に呆気に取られていた僕の手から、彼女がレイジングハートを奪い取り、暴走体に向けて構える。

「ディバイーーーン・バスター♪」

 ちょっ!? 散々嬲り倒して虫の息の相手に、わざわざそんな大技を!?

 って、本当に大技!? 何、その魔力密度と収束率!?

「んー♪ 久しぶりの全力全開! あー、すっきりしたー。 じゃあ、封印っと」

 あ、封印するんだ。 ジュエルシードごと吹き飛ばしたのかと思ったよ。

 

「私、高町なのは。 この世界の魔法使いなの。 あなたの名前、教えてくれる?」

「ユ、ユーノ=スクライアです。 ミッドチルダ出身です」

「ユーノ君、ね。 それで、あなたは?」

 彼女が自身の手に持つデバイスに目を向け、問い掛ける。

『レイジングハートです。 先ほどはお見事でした』

「うん、ありがとう。 これからもよろしくね。 レイジングハート」

 なのはって子はずいぶんと魔法世界に詳しいようで、管理外世界とは思えないほどだった。

 ロストロギアについての知識もあるらしく、僕の現状を説明すると、なのはの方から手を貸してくれると言ってきた。

 さらには下宿まで世話してくれるらしい。

 

 …怪しい。 話がうますぎる。

 

 輸送船を襲った突然の事故。

 今思うと、あれは襲撃だったのではないだろうか?

 だとすると、その目的は…、第一級ロストロギア『ジュエルシード』の奪取。

 そしてジュエルシードを回収しようとする僕の前に現れた、高ランク魔導師の女の子。

 偶然とは思えない。

 

 …まさか、襲撃犯!?

 

 向こうも回収しに来たものの、僕と鉢合わせになってしまったので、慌てて都合のいい話をでっち上げているのではないだろうか?

 いや、むしろいい人を装って懐柔し、協力体制でジュエルシードを集めて、油断したところを掻っ攫っていこうなんて考えているのかも知れない。

 または、最初からそういうシナリオだった可能性もある。

 そう考えると、ここは助力を断った方がよさそうだ。

「あの、さすがにそこまで甘えさせてもらうわけにはいきません。 あとは自分で何とかします」

「うーん、気にしなくていいのに。 あ、これ、私の連絡先。 手伝って欲しいときは訪ねてきてね。 今日みたいに、念話でもいいよ。 あ、どこかに泊まるとしてもお金ある? 貸してあげようか?」

 思ったより、あっさり引き下がった。 お金は…、まあ、野宿は発掘現場で慣れてるし、職業柄、非常食は常に携帯しているから、なんとか…。

 なんにしても、それらを含めて、これからのことをレイジングハートと相談しないと。

「そのあたりも自分で何とかします。 今日は助けてくれてありがとう」

 ひとまず礼を言って、手を差し出す。

「どういたしまして」

 そう言って、なのははその手を握り返してきた。

 握手で別れ。 この世界でも挨拶はそれほど変わらないらしい。

 でも、僕はそのつもりじゃなかったんだけど…。

 手を離しても差し出したままにしている僕の様子に、なのはが首を傾げる。

「…えっと、レイジングハートを返してほしいんだけど…」

 

 その子の顔が絶望に染まった。

 

 

 今、自分は高町家に居候してる。 いや、させられている。 半ば強引に…させられた。

 なのは…、ものすごく頑固で融通の利かない女の子。

 初めて会ったあの日、確かに手助けしてくれたことには感謝してるけど、さすがにインテリジェントデバイスをお礼にってのは虫が良すぎる。

 別の形でお礼をするといっても、頑なにレイジングハートを離そうとしない。

 

「お願い、私に譲って! ダメなら、しばらく貸して! ジュエルシード集めるの、タダで手伝うから! 私の家に泊まってもいいから! 3食昼寝付き! お母さんのシュークリームも毎日3個…、じゃなくて5個付けちゃう!」

 

 結局押し切られて、ジュエルシードを集め終わるまで貸すって約束しちゃったけど、ちゃんと返してくれるのか心配になってきた。

 ただ、あの子、レイジングハートを使うのがものすごくうまい。

 レイジングハートも戸惑い、訝しんでいた。

 

 ますます怪しい…。

 

 あまりに怪しいので、なぜこれだけよくしてくれるのかと回りくどく聞いてみた。

 友達になりたいからだよって返ってきた。

「とにかく仲良くなりたいの。 あ、そうだ。 私の友達にもユーノ君のこと、紹介しないと」

 話が勝手に進み、僕はどこかへ連れられていき、そこで月村すずかって子と、アリサ=バニングスって子を紹介された。

 二人とも私の親友だと。

 

 嘘だっ!

 

 すずかって子は、絶対腹に一物隠してるよね!? 笑顔がなんだか怖いよ!?

 なのはとの信頼関係はかなり厚いみたいだけど、利害の一致とかじゃないの!?

 アリサって子は、一瞬使い魔かと思ったよ! なのはとすずかに完全服従って感じのオーラ出してたよ! 僕の立ち位置っていうか格付けをどうするか、真剣に悩んでたよ!?

 

 …そんな疑問感嘆符の浮かぶ友人関係より、より一層極まって怪しいのが、ここしばらくのなのはの行動。

 レイジングハートを持って、夜な夜などこかのマンションの一室を訪ねているらしい。

 しかしずっと留守らしく、人が居た気配もないとか。

 これはなのはの行動を監視させ、記録させているレイジングハートからの報告。

 ジュエルシードは順調に集まっているけど、なのはに気を許すわけにはいかない。

 そして、なのはのこの行動から共犯者がいる可能性が高くなった。

 あの場所は仲間との待ち合わせに使われているとしか思えない。

 だからレイジングハート…、いざというときは…、頼んだよ。

『イエス、マスター』

 

 

『マスター、なのはが何者かと接触しました』

「やっぱり共犯者がいたか! レイジングハート、相手の特徴を教えて」

『なのはと同じ年齢ぐらいの女の子です。 長い金髪を二つ横に縛り、身体付きは歳相応。 あと、高レベルの魔力を計測しました。 なのはに匹敵します』

 最悪の事態だ。 なのはと同レベルの魔力持ち。 これで高ランク魔導師が二人。 

 これでもう、僕にはどうする事も出来ない。 歯向かっても返り討ちにあうだけだ。

『マスター、これから彼女たちは次元空間内にある本拠地に向かうようです。 座標から計算すると、マスターに念話が届かない可能性があります』

「了解。 向こうでの様子は余さず記録しておいて」

 今はとにかく記録を残し、犯行に繋がる証拠を一つでも多く手に入れるしかない。

 管理局が到着するまでの間、僕に出来ることはこれだけ…。

 

 

 どうやらアジトで仲間割れがあったらしい。

 アジトにはさらにもう一人、高ランクの女魔導師がいて、なのはとジュエルシードの奪い合いになったらしい。

 もう一人いた金髪の魔導師は、おどおどしているばかりだったとか。

 二人が争うことに戸惑っていたらしい。

 さらに記録を詳しく分析すると、そのアジトに待機していた妙齢の女魔導師が首謀者、金髪の子はその身内、なのはがその二人に加担しているといったところのようだ。

 

 さっきから「らしい」とか「ようだ」とか、憶測でしか言えてないけど、それには訳がある。

 なのはと首謀者の争い、どうやらなのはが勝ったものの、辛勝だったようでレイジングハートをかなり破損させていた。

 その為、記録されていたデータも被害を受け、断片的な情報しか引き出すことが出来なかった。

 だけど、アジトの情報は手に入った。 襲撃犯の人数もわかった。

 管理局が来たときに、これは大きなアドバンテージになるはずだ。

 レイジングハート、君が手に入れた情報は決して無駄にはしない!

 

 ちなみに、そのレイジングハートを壊してくれた当の本人だけど、かなり落ち込んだ様子で、目に涙を浮かべながら僕に謝ってくれた。

 壊されたことにかなり怒りを覚えたけど、さすがにそんな顔を見せられたら僕も溜飲を下げるしかない。

 この子もこんな顔することあるんだ。 もしかすると、なにか訳があって犯罪に協力しているだけなのかもしれないと。

 でも、レイジングハートのオートリカバリーを手助けしながら考え直す。

 あの涙も演技だったんじゃないかと。

 そもそも、頑なにレイジングハートを欲しがった理由…、それは先の記録が示す通り、首謀者に反旗を翻すため。

 力がない間は従順な振りをし、準備が整えば躊躇なく実行する。

 彼女は強かな人間だ。

 そう考えると、簡単に涙を見せる子とは思えない。

 

 犯罪者の演技に騙されるなんて、情けない…。

 

 

 無事に修復が完了したレイジングハート。

 なのははそれを手にして、またアジトに出かけていった。

 なぜか、なのはの母親と一緒に。

 その時は理由がまったくわからなかったけど、帰還したレイジングハートからの報告で驚愕の事実が判明した。

 

 なんと、真の黒幕はなのはの母親だったのだ!

 

 なのはとその母親が赴いたアジト。

 先の争いで怪我を負ったのだろうか?

 レイジングハートに記録されていたのは、寝室のベッドに臥せる首謀者と、甲斐甲斐しく世話をする金髪の子の姿。

 その時はまだ険のある顔の首謀者だったが、なのはと金髪の子が席を外し、なのはの母親と二人きりにさせ、しばらくしてから部屋に戻ると、憑き物が落ちたような穏やかな表情を浮かべていた。

 さらにはその後、4人で談笑までしていた。

 

 レイジングハートはずっとなのはが持っていたから、何があったのかはわからない。

 しかし、仲違いして分裂してもおかしくないこの状況で、首謀者の蟠りを解消し、もう一度纏め上げてみせたのだ。

 魔力を持たない一般人が、高ランク魔導師を相手に。

 あの優しい笑顔の仮面の下、そこにはどんな悪魔が奸計を練っているのだろうか…。

 周りが敵だらけのこの状況…。

 レイジングハート、君だけが僕の拠り所だ。

 

 

 大変なことになった。

 なのはと金髪の子、さらにその使い魔に、首謀者までもが連携してジュエルシード集めに本腰を入れてきた。

 しかも、なのはの家族、さらには怪しい友人も従えて。

 加速度的に集まっていくジュエルシード。

「ユーノ君、待っててね。 もうすぐ全部集め終わるから。 楽しみにしててね」

 楽しみにしてられない!

 集めたジュエルシードをどうするつもりだ!?

 その後、僕をどうするつもりだ!?

 

 なのはだけなら、レイジングハートに探索の邪魔をさせれば時間は稼げた。

 そうやって、管理局の到着を待つつもりだった。

 だけどこのままじゃ、到着前にジュエルシードが集まりきってしまう。

 彼女たちの目的はわからないけど、思い浮かぶのは最悪の結果ばかり…。

 

 レイジングハート、僕に勇気を!

 いざとなったら刺し違えてでも、なのはたちの陰謀を止めてみせる!

 

 

「え? な、なんで!? わーっ! 見るなーっ! 読むなーっ! その日記、全部消したはずなのにーっ!?」

「にゃはは、レイジングハートに復旧してもらったの」

「あははははは、ユーノ君、最高やわ! 想像力たくましすぎー」

「母さんが犯人なのはあってたけど、桃子さんが黒幕って…プッ」

 魔王城こと機動六課、そこの魔王、堕天使、死神のカースオブカースが、僕の日記を肴に笑ってる。

 フェイト! おまえはあの時、もう散々笑っただろ! 今更笑うな!

 それになぜ、ヴォルケンリッターやフォワード陣にまで見せる!?

 ほら! どう反応したらいいか悩んでるじゃないか!

 

 なのはがプレシアさんと戦ったときに、記録まで破損したレイジングハート。

 その時の曖昧な情報と思い込みで、盛大に勘違いした僕の恥ずかしい黒歴史。

 くっ、あの後、到着したアースラ内でも散々ネタにされ、からかわれたのに、今さら掘り返すなんて。

 それに、疑った所業をなのはに散々責められれて、レイジングハートを譲らされるはめになったのに。

 今なお弄るか、魔王め!

 だけど、このまま大人しくしている今までの僕だと思うなよ。 そっちがその気なら…。

 

「レイジングハート! パスワード“窮鼠、魔王を噛む”!」

『承認。 一部データへのユーノのアクセスを許可します』

「にゃ!? ユーノ君! 何、そのパスワード! え、承認って、レイジングハート!?」

 黙って奪われるのは悔しいから、鼬の最後っ屁のつもりで仕込んだんだ!

「レイジングハート! 僕の権限で、秘匿データの開放! アクセスコードは“魔王の目にも涙”!」

「ユーノ君! さっきから魔王魔王ってなんなの! それに秘匿したデータって!? …って、にゃあああああ!」

「ほほう…、これはこれは」

「そうそう、なのはもこの頃はすごく可愛かったんだよ」

 映し出されたデータは、レイジングハートを破損させたときの…、なのはが涙を浮かべて謝ってきたときの映像。

 ふっ、なのはが目指している理想像…、毅然としていて頼りになる上司とはかけ離れた姿を、部下に公開される恥辱に悶えるがいい!

 

「ふふふふふ…、ユーノ君とは一度きっちりお話しないといけないの…」

「甘いよ、なのは。 君に振り回されっぱなしだった僕を哀れんで、士郎さんと恭也さんが鍛えてくれたんだ。 もう、今まで通りには行かないよ」

「やるんやったら、訓練場行ってや」

「了解、はやてちゃん。 シャーリー! セッティングお願い!」

「えっ、あ、はい」

「今日こそ勝って、レイジングハートを取り戻す!」

 

 

はやて:「ほな、どっちが勝つか賭けといこか」

シグナム:「主はやて、あの二人は本当に付き合ってるのですか?」

はやて:「そやで。 腐れ縁ってやつや。 喧嘩するほど仲がええってな。 それに親御さんも、美由希さんみたいに行かず後家にさせたないから、根回しに必死や」

ティアナ:「親御さんといえば、なのは隊長は、どうして自分の母親をフェイト隊長の母親に会わせたんでしょうか?」

フェイト:「それは、なのはが桃子さんに相談したんだよ。 母さんを説得するにはどうすればいいかって。 そしたら桃子さんが説得役を買って出たみたい」

ティアナ:「何を話されたかは、聞かれたんでしょうか?」

フェイト:「んー、詳しくは教えてくれなかったけど、姉さんのことを聞かれて、たくさん話したとか言ってたかな。 そして、たくさん思い出して、たくさん泣いたって」

キャロ:「お姉さん?」

フェイト:「うん。 だいぶ前に死んじゃった私の姉さん」

はやて:「と、しんみりした話はそこまでや。 せやけど、なのはちゃんも藪蛇やったなぁ」

フェイト:「そうだね。 レイジングハートに隠されたデータを見つけて、アクセスするためにいろいろ手を尽くしている間にユーノの日記の残骸を見つけて」

ヴィータ:「面白半分で復旧して公開したら、原因となった隠しデータで手痛いしっぺ返しだもんな。 まあ、自業自得だよ」

スバル:「でも、ユーノさんも用意いいですね。 なのは隊長が嫌がるデータをレイジングハートに隠してるなんて」

はやて:「いんや、別にあれは嫌がらせのためちゃうで」

フェイト:「うん。 あれはユーノ君が一番セキュリティの高いレイジングハートに隠してた秘蔵データ」

はやて:「しおらしいなのはちゃんのギャップに、ユーノ君がメロメロになるきっかけとなったレアデータや」

スバル:「は、はあ、そうなんですか」

シグナム:「ですがアレを見てると、とてもそうとは思えないのですが…」

 

 訓練場を映すモニターに目をやると、そこにはお互いの拳でクロスカウンターを決めた二人の姿が。

 なのはのお気に入りの雷鳴轟く豪雨の状況設定の中、空にとどまり続けたのは魔王のほう。

 雷光をバックに勝ち鬨を上げるなのはのシルエットは、畏怖の権現そのもの。

 

はやて:「まあ、二人が迷走してる感ありありなんは否定せんけどな」




ラストのセリフに、名前を付けて分かりやすくしてみました。

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