人は私を畏怖と憐憫と侮蔑と嘲笑をこめて「魔王」と呼ぶ 作:いにまに
「にゃー」
「にゃー」
「わー、うちは犬派やねんけど、こうしてると猫もかわいいなぁ♪」
「うん、この子たちは犬に負けないぐらい飼い主に尽くすから、可愛がってあげてね」
「ありがとうな、なのはちゃん。 これからよろしゅうな、アリア♪ ロッテ♪」
「よろしくしてあげてね。 リーゼアリア…、リーゼロッテ…、ずっと…ね…」
「「っ!!! にゃ、ニャーッ!!!」」
◇
「アリアー、新聞取ってきてー」
「にゃー(はいはい)」
「ロッテー、判子持ってきてー」
「にゃー(ほらよ)」
「アリアー、お使い行ってきてくれへんかー」
「にゃー(猫使いが荒いね、まったく)」
「ロッテー、お風呂掃除、お願いや」
「にゃー(なんで私らがこんな事を)」
「アリアー、戸締まりとガスの元栓よろしくー」
「にゃー(とにかく今は言われたとおり)」
「ロッテー、お茶ー」
「にゃー(猫のふりして世話を焼くだけ…か)」
「なー、アリア? ロッテ?」
「「にゃー?(なに? まだ用事?)」」
「あんたら、猫にしては凄すぎへん?」
「「にゃ?(どこが?)」」
◇
「アリア、ロッテ」
「「にゃー?(呼んだ?)」」
「んー、アリア…ロッテ…」
「「にゃ?(ん、呼んだんじゃないの?)」」
「アリア、ロッテ…、ロッテ…アリア…、んー、どっかで聞いたことあるような、ないような…」
「「?」」
「ほら、駅前でよう店構えてる、あの、なんて言ったかな? ファーストフードの…」
「「にゃあ(ああ、はいはい、ロッテ○アね」」
「キムチシェーキなんて、けったいなもん売っとった…」
「「にゃ(だから、ロッ○リアだって」」
「ロッテ…アリア…、ロッテアリア? なんかちゃうなぁ」
「「にゃぁ…(そこまで言っといて、なぜ思い出さない…)」」
「えーっと、んーっと、ここまで出かかっとんのに」
「「にゃっにゃにゃにゃ(○ッテリア)」」
「そうそう、そんなリズムの…あっ!」
「「にゃ(やっとか)」」
「マクド○ルドや!」
「「ロッテリ○だ!(にゃっにゃにゃにゃにゃ!)」」
◇
「なのはちゃん! なのはちゃん! 聞いて! 聞いてや! うちの猫な! 実はしゃべれるんや! 凄いやろ! ほんま、ビックリやで!」
「えー、もうばれたの? アリア、ロッテ、早すぎー」
「ばれたって…、なんや、なのはちゃんの仕込みなんかいな。 せやったら、最初から教えといてくれもええのに」
「にゃはは、ごめん、はやてちゃん。 ちょっと賭けをしてたの。 ばれたら私の案、ばれなかったらグレアムさんの案でいくってね」
「ん? なのはちゃん、グレアムおじさんの知り合いなん!? それに案ってなんなん?」
「えっと、それはね…」