インフィニット・ブレイド   作:ケヴィス

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 ようやく更新出来ました。こっちは書き貯めがないから更新に時間がかかってしまって申し訳ありません。
 
 楯無の性格についてはこのまま多少原作とは違う感じにいきます。裕とあったことで原作と違うという感じです。
 
 
 
「運命の切札をつかみ取れ!!」



第10話

  【楯無の野望】

 

 

 

 アリーナのフィールドに二人の女子が佇む。一人は一年生で専用機『グストーイ・トゥマン・モスクヴェ』を纏う、ロシア国家代表のカナ。

 

 もう一人は三年生で訓練機『ラファール・リヴァイヴ』を纏う、『現生徒会長』。

 

 どうしてこうなったかは遡ること昨晩になる。

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

「ゆっくん、私生徒会長になろうと思うの!」

 

 夜の九時手前、ブレイバックルとギャレンバックルを磨いていたら、シャワールームから出てきたカナが脈絡も無く言った。

 

 ちなみにカナの格好は相変わらずのYシャツ一枚。もう何を言っても仕方ないから諦めるとして……。

 

「……なんでまた急に生徒会長になろうと思ったの?」

 

 とりあえず何故カナが生徒会長になろうとしたのかが気になる。

 

「もちろん、より良い学園生活をおくるために―――」

 

 絶対に嘘だ。

 

「本音を言うと?」

 

「実はゆっくんと部屋が別になっちゃうらしいから生徒会長になってその権限でずっと同じ部屋になろうかな……と」

 

 盛大な私利私欲の職権乱用じゃないか。

 

「第一、そんなわがままがきくものなの?」

 

 これは素朴な疑問だ。いくら生徒会長とはいえ、限度がある。

 

「生徒会長はかなりの権限を持ってるんだよ。教師と同じくらいの」

 

「それすごすぎることだよ」

 

 生徒が教師と同じ権限を持つなんて、普通なら考えられない。

 

「それはそうだよ。だって……」

 

 カナは手を口に当てて小悪魔的な妖艶な笑みを浮かべる。

 

「IS学園の生徒会長という肩書きはある一つの事実を証明しているんだよ」

 

「肩書き?」

 

 俺が言ったことにカナは頷いて、話を続ける。

 

「生徒会長、即ち全ての生徒の長たる存在は―――最強であれ」

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

 これが昨日の夜の話で、今日の放課後に生徒会室にカナと一緒に行ってカナは現生徒会長の三年生、『霧島(きりしま) 麗奈(れな)』会長にISバトルを申し込んで今に至る。

 

 ちなみに生徒会長は不意討ちだろうが、自分に不利になりかねない状況だろうと誰からの挑戦も受け入れなくてはならない。

 

 最強であるならいかなる場合も勝ってこそ『最強』という称号が相応しいとのことらしい。

 

 そして生徒会長である霧島会長は二年生の時に生徒会長に勝ってずっと会長をしていたらしい。いくら生徒会長が訓練機といえ、最強の肩書きを持っている実力は油断ならない。

 

『それでは――試合開始!!』

 

 開始の合図が鳴り、生徒会長の座をかけた戦いが始まった。

 

 

 

     ◇

 

 

 

「始まりましたね」

 

 教師だけが入ることが許されている観察室で摩耶と千冬が戦闘を見ていた。

 

 二人がいる理由は生徒会長をかけた戦闘なため、立会人もかねていた。

 

「織斑先生はどちらが勝つと思いますか?」

 

「霧島の実力は申し分ない。しかし、代表候補生でなければ、専用機持ちでもない。それに対し、更識は一年で国家代表で専用機持ちだ」

 

 摩耶の問いかけに千冬は平然と答える。

 

「――となれば山田先生も言わずとも結果は解っているはずだ」

 

 千冬の言葉に摩耶は何も言い返せず、黙ってしまった。

 

 

 

     ◇

 

 

 

(……戦局がカナに向いた……)

 

 試合開始から約五分、最初は互角だったけど、長引くにつれて少しずつカナが有利になって、今は完全にカナに傾いた。

 

(生徒会長は最強であれ、か……)

 

 霧島会長は最強の称号を持っている。だけど誰かが言っていた。

 

『強さも勝利も永遠じゃない』

 

 勝つ時には勝つし、負ける時は負ける。そして――。

 

『試合終了! 勝者――更識 楯無!』

 

 新しい生徒会長と新たな最強の称号を持つ者が誕生した。

 

 

 

 

 

「ゆっくん! 生徒会室へようこそ!」

 

 生徒会長を決める戦いから翌日の放課後。カナに「ついてきて」って言われてついて行ったら、生徒会室に着いた。

 

「俺も生徒会役員になれってこと?」

 

「うん♪」

 

 清々しいほどの笑顔で即答された。なんとなく予測はついていた。

 

「解ったよ、するよ。……それで他の人は?」

 

「もうすぐ来るから♪」

 

 

 コンコンッ。

 

 

 まるで狙ったようなタイミングでノックされた。

 

「どうぞ」

 

「失礼します」

 

 入ってきたのは二年生、眼鏡に三つ編みの先輩が入ってきた。

 

「いらっしゃい、虚ちゃん」

 

「……えっ!? 虚さん!?」

 

 本名、布仏(のほとけ) (うつほ)。カナは虚さんを幼なじみと言っているが、実際は更識家に代々遣えるメイドで、カナの専属メイド。

 

 その話を受けた当時は、俺とカナは小学三年生だったから正直チンプンカンプンで、言ってた虚さん本人もあんまり解ってなかったみたいで幼なじみとして接していた。

 

「裕くん、お久しぶり」

 

「虚さんもIS学園だったんですか」

 

「私はお嬢様専属のメイドですから」

 

 昔の虚さんは普通にカナを『刀奈ちゃん』と呼んでたけど、さすがに専属メイドとして『お嬢様』と呼んでいる。

 

「お嬢様はやめてよ虚ちゃん。これからは『会長』って呼んで」

 

「解りました。会長」

 

「……虚さん、変わりましたね」

 

「あら、そうかしら?」

 

「はい、かなりと言っていいほどに」

 

 昔を知ってるからこそ虚さんの変わりように驚く。何とも『お堅い』って感じになってる。

 

「虚さんがこうなったってことは本音も変わったんですか?」

 

 本音(ほんね)は虚さんの妹で、一夏、箒、鈴、そしてカナの妹の簪と同い年だ。

 

 虚さんがこれだったら本音も変わったのだろうか。

 

「本音は全く変わってないわ。むしろマイペースに更に磨きがかかってるわね」

 

「それメイドとしてダメダメじゃないですか」

 

 ちなみにカナは殆ど変わってない。容姿を除いてだけど(虚さんの容姿もだけど)。

 

「む〜〜っ。二人でばっかり話さないでよ〜」

 

 虚さんと話していたら若干空気になったからか、カナがご立腹になってしまった。

 

「ゴメンゴメン。謝るから」

 

「つ〜〜ん」

 

 そんな口で、つ〜〜んって言わなくても。

 

「つ〜〜ん」

 

「何をすれば許してくれるの?」

 

 この言葉を聞いてカナの体が僅かに反応した。変なことじゃないといいんだけどな。

 

「何でもしてくれる?」

 

「可能範囲内で……」

 

「それじゃ、『結婚』、『婚姻』、『入籍』から選んで♪」

 

「全部同じじゃないか!! それ以外、それ以外!!」

 

「え〜〜っ。ゆっくん私とじゃいやなの〜〜」

 

 そうじゃないけど、この状況じゃ絶対違うだろう。

 

「会長、裕くんを困らせてはいけませんよ」

 

「……もうちょっとゆっくんが困るところが見たかったけど、仕方ないか」

 

 なんか……ドッと疲れが出てきた。

 

「それで、どうしたら許してくれるの?」

 

「……それじゃ、添い寝してくれたら許してあげる」

 

「解った解った。するから」

 

 さっきのに比べたらまだはるかにマシだ。それに今までカナは許しが有ろうと無かろうと勝手に入ってきたから今さら添い寝で済むならまだいいかもしれない。

 

「お二人は本当に仲が良いですね」

 

 虚さんは微笑みながら言ってきた。まぁ実際、仲が良いのは事実だ。

 

鴛鴦夫婦(おしどりふうふ)ですね」

 

「夫婦ですか」

 

 これって喜んでいいのか?

 

「それじゃあ、ゆっくんは『生徒会副会長』、虚ちゃんは『会計』ね」

 

「はい、解りました」

 

「え〜〜っ!? いきなり副会長!? いいの? そんな勝手に決めて?」

 

 生徒会って選挙みたいなことをするをじゃないの?

 

「生徒会長は最強でないといけないけど、他のメンバーは定員数になるまで好きに入れていいの。だから問題なし♪」

 

「このIS学園って本当にシステムが独特だね」

 

 藍越学園とは大違いだ。

 

「それじゃ、頑張って行こ〜〜」

 

「はい」

 

「お、おー」

 

 カナは片手を上げ、虚さんは同意のみ。俺は一様手を上げて同意。

 

 こうして新生徒会の新たな幕開けとなった。

 

 

 

 

 その日の夜、カナと一緒に寝ることになったけど、俺はかなりの思い違いをしていた。

 

(ぜ、全然寝れない……)

 

 今までは俺が寝てる間にカナが潜り込んできてたけど、いざ一緒に寝ると全く寝れない。

 

 結局俺が眠り着いたのは深夜0時を越えた。

 

 




 はい、というわけで、戦闘描写が全然なくて申し訳ありませんでした!!
 
 楯無が会長になる話で手抜き感を感じてしまった方々がいましたら、誠に申し訳ありません。
 
 私の文才ではこれが限界なのです。もしお楽しみいただけたのなら幸いです。それではまた次回。
 
 
さよなら。さよなら。さよなら。

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