インフィニット・ブレイド   作:ケヴィス

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ようやく更新出来ました。皆さんが楽しんで頂ければ幸いです。


「運命の切り札をつかみ取れ!」



第11話

   【生徒会長の日常?】

 

 

 

 放課後、俺とカナは生徒会室に向かってる。その最中……。

 

「覚悟ぉぉぉぉっ!!」

 

「不意討ち狙いなら声は出さないべきですよ」

 

 両手にボクシンググローブを嵌めた先輩、リボンの色からして多分三年生。その人が空き教室からいきなり出てきて、カナに殴りかかるがカナはすんなり避けて、その殴るために伸びた右腕を掴んでカナは一本背負いをする。

 

「惜しかったですね。声を出さなければ当たっていたかもしれませんよ」

 

 カナの一本背負い投げで気絶してるから間違いなく聞こえてないと思う。

 

「カナが生徒会長になってから四日、毎日襲撃だね」

 

「仕方ないよ。生徒会長はいつでも襲っていいんだから」

 

 だからって毎日襲ってくるのもどうかと思う。

 

 カナが生徒会長になって次の日の初日は竹刀を持った、たぶん剣道部の先輩が襲撃。

 

 その次は胴着を着た、たぶん空手部の先輩が襲撃。

 

 その次はどこの部かは解らなかったけど、先輩が襲撃してきた。

 

 正直、アンデッドと戦うより怖いと感じている。

 

「ゆっくん、窓から離れた方が良いよ」

 

「えっ?」

 

 

 ガシャァァンッ!!

 

 

 突然窓ガラスが破裂した。

 

「こ、今度は何だ!?」

 

 カナの顔面を狙って、次々と矢が飛んでくる。見ると、隣の校舎の窓から和弓を射る袴姿の女子が見える。

 

「危ないな。ゆっくんに当たった――」

 

 

 ビュンッ!!

 

 

「……よし、当たった」

 

「――えっ?」

 

 俺が投げた物が見事に女子の顔面に当たって倒れた。

 

「……ゆっくん。何を投げたの?」

 

「そこの掃除用具入れの中に有った箒」

 

 俺は掃除用具入れを指さした。

 

「ゆっくん、意外と容赦ないんだね」

 

「大事な彼女を守るためだ」

 

「……ありがとう」

 

 カナは頬を若干赤らめながら笑顔で答えた。

 

 自分から言っといてなんだが、自分で言ったことに照れてる。

 

「それで、この割れた窓ガラスはどうするの?」

 

 恥ずかしさからすぐに話題を変える。

 

「そうだね。修理代は弓道部の部費から天引きで、片付けは校務員さんにお願いだね」

 

 俺とカナは校務員さんに片付けをお願いしてから、当初の予定である。生徒会室に向かった。

 

 弓道部の襲撃以降は何事もなく生徒会室に到着した。

 

「ようやくきましたね。お嬢様、裕くん」

 

 生徒会室に入ったら虚さんがお茶の用意をしていた。

 

「会長って呼んで、虚ちゃん」

 

「失礼しました会長。いつもの癖で」

 

 虚さんはカナの専属メイドだからお嬢様が普通なんだな。

 

 カナは生徒会長の席に座って、俺はパイプ椅子に座る。

 

「どうぞ」

 

「ありがとう虚ちゃん」

 

「ありがとうございます。虚さん」

 

 虚さんがカナと俺の前に紅茶を置いた。虚さんのお茶は本当に美味しい。

 

「会長、今日遅かった理由はまた襲撃ですか?」

 

 たぶん虚さんは解りきっているだろうが、確認でカナに訊く。

 

「そうよ。弓道部が窓ガラスを割って奇襲してきたから校務員さんを呼んで遅くなっちゃったの」

 

「………そういえば、襲撃してくる人って部活動してる人ばっかりだよね」

 

 今まで襲撃してきたのは、『柔道部』、『空手部』、『剣道部』、『ボクシング部』が主にローテーションして攻めてくる。

 

 今日は新しく『弓道部』が攻めてきた。

 

「それは私を失脚させて、ゆっくんを部活に入れるためだよ」

 

「俺を? 文芸部や音楽系の部活とかなら解るけど、男が俺しかいないのに運動部に入っても、マネージャーくらいしか出来ないんじゃ」

 

「裕くんはたった一人の男子ですから、少しでも青春を謳歌したいのですよ」

 

 そういうものなのだろうか。だとしても襲撃は穏やかじゃないな。

 

「基本的に生徒はどこかの部活に入るんだけど、生徒会役員は部活動に入らなくていいの」

 

 成る程、今のカナの説明で何となく解った。

 

「つまり、カナに勝って俺を自分たちの部活動に入れようってわけだ」

 

「正解♪ さすがゆっくん。………でもね」

 

 カナは紅茶を一口飲んでから話を続ける。しかもカナの顔が少し暗くなる。

 

「それとは別の方法でゆっくんと一緒に居ようとするのもいるの」

 

「別の方法?」

 

 俺の問いにカナは首を縦に振る。

 

「それはね―――」

 

 

 

 コンコンッ。

 

 

 

 カナが言いかけた時に、扉がノックされた。

 

「…………どうぞ」

 

 カナは遮られたからか若干不機嫌になって返事をした。

 

「失礼します」

 

 入ってきたのは同じ一年生。見たことないからたぶん、三組か四組だ。

 

「用件は何かしら」

 

 カナは顔には出さないが不機嫌なまま直球で訊く。

 

「あの! 生徒会に入りたくてきました!」

 

「ダメ」

 

「即答!?」

 

 カナのあまりにも早すぎる返事に俺が反応してしまった。

 

 いくらなんでも早すぎる。もうちょっと悩んでもいいんじゃないか? まぁ答えが変わらないのなら仕方ないかもしれないけど。

 

「あ、あの何故?」

 

 確かに理由は知りたいだろうな。定員になるまで自由に入れて良いのなら立候補してきた人だって悪くないはずだ。

 

「生徒会は私が入れたいと思った人を入れるの」

 

「で、でも―――」

 

「ダメなものはダメ。お帰り願います」

 

 取り付く島もなく、カナに拒否される。

 

「………解りました。失礼しました」

 

 観念したのか、諦めて退室する。

 

 しばしの沈黙の後にカナが口を開く。

 

「これが別の方法だよ。生徒会に入ってゆっくんと一緒に居ようとすることだよ」

 

「私のクラスでも、私に『裕くんのことを教えて』や『生徒会に入れるようにお願いして』など言われます」

 

「………なんでそこまで一緒に居たいんだ」

 

 嫌われたりするよりは良いかもしれないが、逆にここまで一緒に居ようとするのか解らない。

 

「本当にそうだよ。ゆっくんは私の彼氏なんだから誰にも渡さないんだから!」

 

「会長も随分変わられましたね。小学生の時は奥手でしたのに、会えなかった分大胆になられました」

 

「虚ちゃん。それは言わないでよ」

 

「確かに大胆だな。週七日で布団に入ってくるし、キスもせがまれる」

 

「ゆっくんまで」

 

 たまには仕返ししないとな。もっとも程々にしないとカナが拗ねる。

 

「もうこの話終わり! さあ仕事仕事!」

 

 カナは逃げるために仕事を切り出す。もちろん俺と虚さんは追及はしない。追及したら本当に拗ねて仕事を放棄して俺と虚さんの二人ですることになるからだ。

 

「そうですね。始めますか」

 

「ですね」

 

 だから同意して仕事を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カナ、専用機はどうなってる?」

 

 生徒会の仕事を始めてから時間が経って、俺は気になることを訊いた。

 

「……まずまずかな。学年別個人トーナメントまでには間に合うよ」

 

 『学年別個人トーナメント』は六月の最終週に一週間かけて行われるものだ。一週間もかかる理由は単純明快。全員強制参加だから。

 

 一学年、約百二十名。それが三学年だから合計が三百六十名がトーナメントを行うのだから一週間必要とのことだ。

 

「今が五月の終わりだから、一ヶ月あればなんとかなるか」

 

「そういうこと。ひょっとしたらゆっくんにも手伝ってもらうかもしれないから」

 

「できることはそんなに多くはないけど、手伝えることならするよ」

 

「ありがとう。それじゃあ残りも早くやっちゃお」

 

 話が終わって仕事を再開。そして無事に今日の分の仕事を終えて帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

   オマケ

 

 

 

 翌朝

 

「ん………」

 

 窓の外から朝日が差し込んで目をさます。

 

(今日は日曜だけど、たまには早く起きるかな……)

 

 起きようとしたら左腕に妙な重みがあり、また体が動かない。

 

(………まさか……)

 

 左を見たらカナが俺の左腕を腕枕にして、体にしがみついて寝てた。

 

(これじゃ起きれないな……………ま、いいか)

 

 俺は諦めて二度寝した。次に起きた時に、左腕が痺れていた。

 




今回は日常的な感じで書きました。

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