皆様が楽しく読んでいただければ幸いです。
「運命の切札をつかみ取れ!」
【その名は仮面ライダーカリス】
「〜〜〜〜〜!!」
海の方からの突然の咆哮。束と楯無に抱き付かれている裕はすぐに声のした方に向く。そこにいたのはアンデッド『ドリルシェル』。
「アンデッド……!!」
裕は束と楯無の抱き付きから抜き出て、走りながらブレイバックルにカテゴリーAを入れて腹部の下部に当ててバックルが装着され、ターンアップハンドルを引く。
「変身!!」
《Turn Up》
ゲート・オリハルコンエレメントを走りながら通過して裕はブレイドに変身する。
『おりゃあ!!』
裕は走ってスピードが乗った拳をドリルシェルに叩き込む。
「〜〜〜〜〜!!」
ドリルシェルが反撃をしてくるが裕はフットワークでかわしてブレイライザーを抜いて斬りつける。
「〜〜〜〜!!」
ドリルシェル起きあがると触手を延ばして襲いかかる。
『この程度!』
裕はブレイライザーで延びてきた触手を全て斬った。しかし、触手に気をとられドリルシェルが右腕の槍状の殻を飛ばしてきたのに気付かなかった。
『うぁああ!!』
槍状の殻をもろに受けてしまい方膝をついてしまった。
(……迂闊だった。まさかあんな攻撃手段があったとは……)
「〜〜〜〜!!」
ドリルシェルが新しく槍状の殻を打ち出そうとした時に、突然エネルギーの塊がドリルシェルに当たった。
『今のは……』
「あ! あれ!!」
後ろから声が聞こえ振り返った裕は崖の上を指差している女子を見て、指差す方を見る。
『黒い……ライダー……』
全員の視線は崖の上にいるライダー、――カリスに視線が集中する。
『…………』
カリスは崖から飛び降り、ドリルシェルに駆け寄りカリスアローの両端の弓を展開し、双刃の剣形態となってドリルシェルを斬りつけ、至近距離からエネルギー矢を連射する。
「〜〜〜〜!!」
至近距離で撃たれドリルシェルは怯んで後退して距離が開き、その隙にベルトのバックルを外して、カリスラウザー装着し、右腰に付いているカードケースを開き、一枚のカードをラウズする。
《『トルネード』、トルネードショット》
カードの効果で竜巻が生成され、カリスアローから風の矢を放つ。放った風の矢がドリルシェルに当たり、ドリルシェルが倒れ、バックルが開き封印可能状態となった。カリスはカードケースから封印カードを掴み、そのままアンダースローで封印カードを投げる。カードはドリルシェルに刺さって封印され、カードはカリスの元へと戻り、カリスはカードをカードケースにしまう。
『『…………』』
振り向いたカリスと立ち上がった裕ことブレイドが向き合う。
『…………誰なんだ、お前は?』
重い空気の中、先に口を開く裕。
『…………カリス』
『……カリス……?』
間をあけ、答えたカリス。
『そう、カリス』
カリスは自分の足下に向けてエネルギー矢を放ち、砂煙をおこす。
『……! 待て!!』
裕は砂煙の中に駆け込むが、そこには誰もいなかった。
(……逃げた?)
カリスがこの場からさったことを不思議に思うがどうすることも出来ない裕は千冬や楯無たちのもとへ戻りながらあることを考える。
(あのベルト……ブレイドとギャレン、レンゲルとも違った……けど、どこか似ていた。――それにさっきの声、小さくて低かったが女の声だった。しかも――どこかで聴いたことがある声だったような気がする)
「神碕」
考えていた裕は千冬の声で考えを辞め、千冬を見る。
「さっきの黒いのはなんだ。お前のに似ていたが?」
『……解りません。俺も初めて見ました』
裕は首を横に振り、否定しながら変身を解除する。
「ただ、カリスと名のっていました」
「本当に何も知らないのだな」
「嘘をついても仕方ないですよ」
本当にカリスの正体を知らない裕はこれ以上何も言うことが出来ずにいた。
「まぁ良いだろう。さて束、さっきのはちゃんとデータをとったのだろうな」
「もちのろんろん!! ゆーくんの戦う勇姿はちゃーんと撮ったよ! これでまた束さんの『ゆーくんコレクション』が増えて――」
「違うわ。馬鹿者が」
ゴンッ!! と千冬の拳骨が束の頭に炸裂した。
「酷いんだよ。ちーちゃん!!」
束は両手で殴られた箇所を擦りながら殴られたことを抗議する。
「あのライダーシステムのデータを撮ったのかを訊いているんだ」
「え〜〜。一様は撮ったけど、束さんはあんなのよりゆーくんを優先するのちーちゃん知ってるでしょ」
「いいから、帰ってささっさと解析していろ」
「え〜〜〜〜。束さんのり気しないな〜〜」
(……全くこいつは……)
千冬は内心毒づきながら束に近づいてあることを耳打ちする。
「解析したら…………神碕の小学卒業式の写真と中学入学の写真をくれてやる」
千冬が言ったことを聞いた瞬間、束の目が光った。(因みに何故千冬がそんな物を持っているのかは不明。更に言えば何故束が持っていないのかは逃避行中で泣く泣く行けなかった為)
「まっかせなさ〜〜い。この天才束さんに不可能は無いのだーー!!」
いきなりやる気がほぼMAX状態となった束。千冬が何を言ったのかをその場にいた者たちは気にしていた。
「――とその前に……」
束は突然、裕に向きなおって歩み寄る。
「?」
チュ。
――束の唇が裕の唇に触れる。キスをしたのだ。
「!!?」
「なっ!?」
裕は束にキスをされて驚いて硬直。楯無も目の前で束と裕のキスを見て絶句。千冬は「また厄介なことを……」を呟き。摩耶や他の女子は目の前のキスを目の当たりにして顔を紅く染めたり、「おぉ〜」と言ったりと様々だった。
束とのキスは約五秒で終わり、束は満足と言わんばかりの笑顔、裕は相変わらずの硬直。
「じゃあね。ゆーくん『また後で』ね」
束は意味深な言葉を残して走り去った。
時間が進み。データ取りが終わり、夜となり今は男子の入浴時間。
「…………」
「…………」
そこには裕と湯あみ着を着ている楯無。その空気はとても重く、理由は言うまでも無く束とのキスだった。
「ねぇ、ゆっくん」
口を開く楯無、裕は怒られたりするのも覚悟の上で聞く。
「束さんとキスをしてどうだった?」
「ど……どうって……」
答えにくいことをストレートに訊いてきた楯無。当然裕は言い淀む。
「怒らないから言って」
「…………えっと……その…………柔らかかった……かな?」
驚きのあまりよく覚えていない裕は疑問系で答えた。
「ゆっくんは――」
「束さん参上〜〜〜〜!!」
楯無の言葉を遮るように束が『温泉の中』から出てきた。衣服は着ておらず。勿論、楯無のような湯あみ着も着ていない裸で体を一切隠さず堂々と乱入してきた。
「どこから出てきてるんですか!? しかも裸で!! せめて湯あみ着を着てください!!」
束の登場に驚いて視線を束に向けたが、裸だと知ってすぐに裕は慌てて視線を逸らす。
「だって束さん。見られて困るスタイルしてないも〜〜ん。それにそんなの着るなんて自分のスタイルに自信がない人だけだよ〜〜」
あからさまに楯無を挑発しながら言う束。
「私だって見られて困るスタイルしてない!!」
「待った待った!! なに脱ごうとしてるの!?」
楯無はすぐに湯あみ着を脱ごうとするがすぐに裕に手を掴まれて止まった。
「ぬぅあ!」
「そうそう〜〜。負け惜しみなんて見苦しーよぉ」
束は裕の背中から抱き付いて裕の肩に頭を乗せる。言うまでも無く束の胸は裕の背中に押し付けられていた。
「ゆっくん離して!! 私も脱ぐーー!!」
「だからダメだって!!」
「そうそう私だけで十分なんだよ〜」
「どうしてこうなったぁあぁあ!!」
露天風呂で裕の叫びが響く。
ライダーの
当初のタイトルはこれだったのですが、カリスが一人で戦ったので変更しました。