インフィニット・ブレイド   作:ケヴィス

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ひょっとしたら楯無の性格がちょっと違うかもしれませんが、そこはスルーな方向でお願いします。


第02話

 【IS学園に通う仮面ライダー】

 

 

「場所、ここであってるよな?」

 

 朝七時半、俺はIS学園に着いた。嶋さんの話では校門で待ち合わせになっているって聞いた。

 

 しかし誰もいない。早かったか? しかし約束の時間は七時半って聞いてる。待ってみるか。

 

「「「きゃあぁああ!!」」」

 

「な、なんだ!?」

 

 校門で待っていたら悲鳴が聞こえてきた。俺は声がした方へ走った。

 

 

 

     ◇

 

 

 

「みんな、早く逃げて!」

 

 場所は一年生寮の近く。二体のアンデッドが現れ、パニックになる一年生。そんな中、的確に指示を出していたのが一年生でロシア国家代表の専用機持ち、『更識(さらしき) 楯無(たてなし)』であった。

 

 楯無は四連装ガトリング・ガン内蔵ランス『蒼流旋』で二体のアンデッドを相手にしていた。しかし、一年生徒の避難させるために時間稼ぎをしていた。

 

 しかし、あまり大きな攻撃をすると周りの生徒に被害が出るかもしれないので、四連装ガトリング・ガンを使うことが出来ずに、決定打に欠けた。

 

「い、いや……」

 

 楯無が二体のアンデッドと戦っていたら三体目のアンデッドが一人の生徒に歩み寄っていた。

 

「逃げて!」

 

 しかし、恐怖で腰を抜かしてしまったのか動かけずにいた。

 

「おらっ!」

 

 アンデッドがその生徒に襲いかかろうとした時、一人の『男』がアンデッドにたいあたりをした。

 

「まさか本当にアンデッドがいるなんてな」

 

 周りの逃げていた生徒も唖然としていた。『IS学園の制服を着た男子』がいたからだ。

 

 その男子こそが悲鳴を聞いて駆け付けた裕だった。

 

 そして三体のアンデッドが裕に狙いを定めた。

 

 

 

     ◇

 

 

 

(悲鳴が聞こえてまさかとは思ったけど、本当にいるとはな……)

 

 三体のアンデッドが近づいて来る。俺はブレイバックルを出してバックルの中心にあるラウズリーダーにカテゴリー(エース)『チェンジ』を入れ、腹部の下部にブレイバックルを当てる。そしてバックルからカード状のベルト・シャッフルラップが自動的に伸長しバックルを装着する。

 

「「「〜〜〜〜ッ!!」」」

 

 三体のアンデッドが走って俺に向かって来る。

 

「変身!」

 

 ターンアップハンドルを引いて、電子音と共にラウズリーダーが回転してする。

 

《Turn Up》

 

 機械音の後に、バックルからブレイドアーマーを分解した光のゲート・オリハルコンエレメントが前面に放出され、近づいて来たアンデッド三体を弾く。

 

 ゲートは装着者以外は通ることは出来ないからだ。

 

 オリハルコンエレメンが俺を通過したことでブレイドへと変身する。

 

「「「〜〜〜〜〜ッ!!」」」

 

 

 弾かれた三体が襲いかかってきたが左腰のラウザーホルスターに収納されている醒剣ブレイラウザーを抜いて迎撃する。

 

(さすがに三対一は少しキツイか)

 

 俺はアンデッドから少し距離を取ってブレイラウザーのトレイを扇状に展開してカードを引き抜き、ブレイラウザーのスラッシュ・リーダーにラウズする。

 

《『タックル』、『マッハ』、ソニックアタック》

 

 ラウズしたカードの絵柄の光のフィールド出て、俺の体に吸収される。

 

 『タックル』の能力で全体的に攻撃力が上昇し、『マッハ』の能力で高速で動けるようになり、三体のアンデッドを斬りつける。それにより三体のアンデッドは怯んで隙が生まれた。

 

『これで終わりだ!』

 

 俺はトレイを扇状に展開してカードを引き抜いてスラッシュ・リーダーにラウズする。

 

《『サンダー』、『スラッシュ』、ライトニングスラッシュ》

 

 ラウズしたカードの光のゲートが出て、俺はブレイラウザーを突き出す。

 

 突き出したブレイラウザーに二枚の光のゲートが吸収され、『スラッシュ』の能力で切れ味が上がり、『サンダー』の能力で刀身に帯電して光だす。

 

『ハァアアア!!』

 

 怯んでいる三体のアンデッドを連続で斬り抜ける。今の攻撃で三体のアンデッドのベルトのバックル部分が開いて封印可能となった。

 

 俺は三枚の封印カードを投げて、アンデッドを封印。そして戻ってきたカードをキャッチする。

 

「「「…………」」」

 

 その場にいる女子たちが唖然としながら俺を見る。仕方ないことだ。おそらくIS以外のパワードスーツなんか見たことないだろうからな。

 

(――かと言って、ずっとこのままでいるわけにもいかないし……)

 

 俺はターンアップハンドルを引いて変身を解除する。

 

(さて、どうしたもんかな……)

 

 控えるべきだったか? だけど見捨てるわけにはいかなかったしな。

 

「……ゆっくん……?」

 

 

「……えっ?」

 

 俺が振り返ると水色の髪をした女子が俺を見ていた。『ゆっくん』、そう呼ぶ人物を一人だけ知ってる。

 

 昔、小学一年生の時からの友達で中学に上がる時に進学校に行ってそれっきりだった女の子。

 

「……もしかして、カナ?」

 

 カナは所謂あだ名、たしか本名は『更識 刀奈(かたな)』。

 

「やっぱり、ゆっくん! ゆっく〜〜ん!」

 

 カナが飛びついてきた。

 

「えっ!? ちょっ!? カ、カナ!?」

 

 いきなりだったから、支えることが出来ずにカナに押し倒されるようになって倒れた。

 

「皆さん大丈夫ですか!?」

 

 女性の声がする。おそらく教師なんだろう。だけどカナが抱き着いているから姿が見えない。

 

 しかもカナはISを解除せずに抱き着いてるから抱き着いてる腕とかが結構痛い。

 

「ちょっカナ! 痛い、痛い! せめてISを解除してくれ!」

 

「ゆっくん、ゆっくん!」

 

 全く聞いてくれなかった。体をバタバタと動かして離れようとしてもISの腕でガッチリと掴まれているから離れない。

 

「えーーっと……この状況って……?」

 

「先生ですか!? とりあえず助けてください!」

 

 ISの腕で掴まれて肩とか背中が結構痛い。

 

 それからどうにかこうにかカナを引き離すことが出来た。

 

「さて、説明してもらおうか」

 

(い、今の声ってまさか……)

 

 見上げたら、座っている俺を腕を組んで仁王立ちし、見下ろすスーツの女性で、黒い髪、吊り上がった目。

 

「ち、千冬さん……」

 

「学校では織斑先生だ」

 

「す、すみません!」

 

 俺は即座に立ち上がる。

 

「それで、何があった?」

 

 鋭く睨むように見てくる。これはごまかすなんて考えない方がいいな。

 

「え〜〜っと、ア……怪物がいたので倒しました」

 

 アンデッドと言っても伝わらないことは目に見えている。というか、千冬さんって職業不定って一夏から聞いていたけどIS学園で教師していたのか。

 

「その怪物の痕跡が無いようだが?」

 

「専用の封印カードがあるので封印しました。封印した怪物は出てくることはありません」

 

「それは今噂されている。IS以外のパワードスーツのことか?」

 

 封印カードまで噂されていたのか。

 

「はい。俺がその装着者で、もちろんISも使えます」

 

 まぁ使えなかったらIS学園にくる意味が半分なくなるけどな(もう半分はどこにも属さないIS学園で身を守るため)。

 

「そうか、なら……全員いつまでほうけている! 遅刻する気か!」

 

 千冬さんの声で我に帰る生徒たち。遅刻はしたくないよな。主に千冬さんのクラスの生徒は……。

 

「山田先生は神碕の案内を」

 

「は、はいっ」

 

 山田先生と呼ばれた人が来た。

 

 眼鏡をかけていて着ている服のサイズが大きいような気がする。

 

「初めまして、一年一組副担任の山田 真耶です」

 

「初めまして、神碕 裕です。……あと、俺って一年一組なんですか?」

 

「はい。そうですよ。あぁ、教科書、筆記用具など授業に使うもの以外の荷物は受付に預けてください。後で寮の部屋に届けしますので」

 

 荷物を渡して俺は山田先生について行く。多分一年一組に向かっていると思う。

 

 俺は素朴な疑問を訊いてみる。

 

「先生、質問していいですか?」

 

「どうぞ」

 

「山田先生が副担任ってことは一組の担任って誰ですか?」

 

「織斑先生ですよ」

 

 千冬さんだったか、これは大変そうだ。

 

 一夏から聞いた話だが、千冬さんは一時期ドイツで軍の教官をしていた。文字通りの『鬼教官』だ。

 

 これは色々と覚悟を決めなければならないかもしれない。

 

「もう一ついいですか?」

 

「はい、なんですか?」

 

「カナ……更識さんって何組ですか?」

 

 全く未知のIS学園にいる数少ない知り合い。……と言っても、今現在で知ってるのは千冬さんとカナくらいだけど。

 

「更識 楯無さんは同じ一組ですよ」

 

「…………?」

 

 更識、たてなし? 刀奈じゃなくて?

 

「……どうかしましたか?」

 

 山田先生が歩みを止めて俺を見る。とても先生が嘘をついているようには見えない。更識って苗字を持つ生徒が二人いるのか?

 

「更識さんって二人いるんですか?」

 

「? いえ、更識という苗字を持つ生徒さんは更識 楯無さん一人だけですよ」

 

 ……どういうことだ? 他人の空似? いやでも俺のことゆっくんって呼んでたし……。

 

 そうこうしている内に一年一組に着いた。

 

「それでは私が呼んだら入ってきてください」

 

「解りました」

 

 そういって山田先生は教室へと入った。

 

 その開けた時、一列目で一番奥の席、窓際の席に座っていた生徒と目があった。

 

 その目があった生徒こそが、俺を『ゆっくん』と呼んだカナだ。そしてそのカナの右隣りの席が不自然に空いていた。

 

 山田先生が扉を閉めるまで約二秒くらいの僅かな間でよく見ていたな、と自分でも思う。

 

『皆さんおはようございます。もう皆さんもお気づきだと思いますが、今日はこのクラスに転校生がきます』

 

 山田先生の言葉で若干騒がしくなる一組。今朝あれだけ派手なことをやらかしたんだから騒がしくなっても仕方ないことだ。

 

『どうぞ、入ってきてください』

 

 よし、行くか。

 

 覚悟を決めて教室の扉を開けて教室へと入って山田先生の隣に立つ。

 




書き置きがあったので早く更新出来ましたが、次回からは遅いと思います。
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