インフィニット・ブレイド   作:ケヴィス

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 色々と設定を言っておきますね。

 まず、封印カードについてですが、あれは本来はスペード6『サンダーディアー』を封印するにはブレイドの持つスペード6のカードを投げて封印をするのです。(ダイヤ2『バレットアルマジロ』ならギャレンが持っているダイヤ2のカードと言った感じです)

 ですが、それですと相手に合わせたライダーがいなくてはならないので、勝手ながら封印カードはどのアンデッドも封印出来るとしています。

 またブレイド達が乗るバイクは中型とします。そうしないと裕が無免許になっちゃいますから。また裕の誕生日は4月なのでもう中型免許持ってます。

 実際の仮面ライダー剣で仮面ライダーレンゲルは高校だったので、多分大丈夫でしょう。



第05話

  【初のIS操縦】

 

 

「へぇーこれがISスーツか」

 

 IS学園四日目、二回目の一限目からのIS実習。

 

 俺はアリーナの更衣室で先日に渡されたISスーツを着ていた。

 

 教室では女子が着替えているため、男の俺は空いているアリーナの更衣室で着替えるように千冬さんから言われた。

 

「普通は女子がアリーナの更衣室で着替えて、男が教室のような気もするんだけどなぁ……」

 

 女子のISスーツはレオタードみたいな感じだが、男子(俺一人だけど)のは臍上丈の半袖インナーシャツにスパッツみたいな感じだ。

 

「ゆっくん、早くしないと遅刻しちゃうよ」

 

 丁度着替え終えたらカナが入ってきた。

 

「カナ、せめて入る前に一声かけてくれないかな。着替えてたんだからさ」

 

「私とゆっくんの仲なんだから問題ないよ」

 

 まだ色々と言いたいがカナには何を言っても『暖簾に腕押し』、『柳に風』、『糠に釘』と言った感じで意味が無いと考え、諦めることにして俺はロッカーを閉めた。

 

「さて行くか」

 

「そうだね♪」

 

 俺が言ったらカナは嬉しそうに返事をして一緒に更衣室を出た。

 

「ゆっくんって体鍛えてるんだね」

 

 カナが俺の体を見ながら言ってきた。

 

「まぁ、それなりには鍛えているかな」 

 

 そんな話をしてカナと第一グラウンドに向かった。

 

 

 

 

「では、これよりIS実習を始める!」

 

 グラウンドに着いてすぐにチャイムが鳴って授業が始まった。

 

 第一グラウンドには前回と同じで一組と二組、計二クラス合同で行っている。

 

「それでは軽く模擬戦でもしてもらうか。更識、前に出ろ」

 

「はい」

 

 千冬さんがカナを呼んだ。カナは返事をしてすぐに前に出た。

 

「対戦相手は――神碕、お前だ」

 

「お、俺ですか?」

 

 まさか呼ばれるとは思わなかったから、少し驚いた。

 

「そうだ。ISはすでに打鉄を用意してある。使え」

 

 確かに千冬さんと山田先生の横に打鉄が鎮座されていた。

 

 俺は打鉄に乗る。すると打鉄の開いていた装甲が体に合わせて閉じた。

 

「神碕くんはISを動かすのはこれが初めてですよね。少し動かしてみてください」

 

「はい」

 

 山田先生に言われて、腕を上げたり、軽く捻ったり、シャドーでパンチやキックなど、体を動かしたりと色々行動をして、最後に少し飛行した。

 

(……飛行イメージはジャックフォームと同じでいけるな)

 

「ゆっくんは飛行イメージ大丈夫なんだね」

 

 俺が着地したのと同時にカナが言った。

 

 初めてブレイドでジャックフォームになった時、飛行イメージで四苦八苦していたが、今はそれが役にたっている。

 

「ゆっくん、打鉄の武器を確認しておいた方がいいよ」

 

 俺はカナの言葉に頷いて答えて、武器一覧を開く。一覧に出てきたのは武器は――

 

 近接ブレード『葵』

 

 アサルトライフル『焔備』

 

 この二つだった。

 

 ブレードはブレイドで使っていたから問題ない。射撃に関しても問題はない。

 

「更識、お前も展開しろ」

 

「解りました」

 

 カナは千冬さんの言葉に返事をして光に包まれた。光がはれるとカナは水色のISを纏っていた。

 

「それがカナの専用機か」

 

 専用機とはその人にのみ使えるISのことだ。『最適化(フィッティング)』をするとその人にのみ使えるようになり、待機状態はアクセサリーとなって、本人の意志で自由に展開できる。

 

 対して俺が使う『打鉄』は訓練機で、フィッティングをせずに誰でも使えるようになっている。

 

「そう。私の専用機『モスクワの濃い霧(グストーイ・トゥマン・モスクヴェ)』だよ」

 

 長い名前だな。俺は覚えられる自信がない。

 

 カナはランスを出し、俺も近接ブレードを出して、互いに構えた。

 

「それでは……はじめ!」

 

 千冬さんの開始の合図と同時にカナに切り掛かるが、上昇されてあっさりと回避され、カナを追い掛けるように俺も上昇した。

 

 

 

 

     ◇

 

 

 

「ウェルキン、神碕が使用している『打鉄』の解説をしてみせろ」

 

 裕と楯無が模擬戦を初めてすぐに千冬は言った。

 

「はい」

 

 呼ばれた女子、二組クラス代表でイギリス代表候補生のサラ・ウェルキンは答えた。

 

「『打鉄』は日本の量産型ISで、シェアは世界第二位です。火力に難があり、単機での運用は向きませんが、第二世代型ISの中では最高の防御能力を持ち、『シールドが破壊される前に修復する』ことで継戦能力を上げ、支援機として非常に高い能力を持ちます。扱いやすさ、整備のしやすさから、各国で訓練機及び新武装試験機として未だに多くの機体が稼働しています。また搭載された日本製の柔軟なOSは汎用性が非常に高く、全ISの中で最も『換装装備(パッケージ)』が多いです。余談ではありますが、超長距離射撃用パッケージ『撃鉄』は現在でも超長距離射撃命中率の世界記録を保持しています」

 

「さすが代表候補生だな」

 

「ありがとうございます」

 

 千冬は短くだがスラスラと言うサラを評価し、サラは千冬から評価されたことに、一礼する。

 

 その二人の短いやりとりも他の生徒は見ていなかった。全員の視線の先にはランスに搭載されているガトリングを撃つ楯無と、回避しながらアサルトライフルを左手に持ちながら撃って反撃している裕がいる。

 

「ロシア代表の更識さんを相手に神碕くんは頑張ってますね」

 

 千冬の隣で立っている摩耶が言う。

 

「まだISが八十%ほどしか完成していないとは言ってはいたが、神碕の経験もあるだろう」

 

「経験、ですか」

 

「そうだ。あいつが噂通りに戦っていたのなら常に生死をかけた戦いをしていたことになる。どれだけの場数を踏んだかは解らん。だが決して少なくはない。下手をしたら、国家代表の更識と同じ以上かもしれん」

 

「…………」

 

 

 摩耶は無言で裕を見ていた。まだ若い裕がどれ程の死闘をしてきたが解らないが、元日本代表候補生の摩耶も代表候補生時代は護衛任務を何回か行ったことがあった。

 

 しかし、裕はそれ以上のことをしてきたのかと考えると返す言葉が出ない。

 

 

 

 

     ◇

 

 ガギイィンッ!!

 

 

「さすがカナ、強いな……」

 

「ゆっくんもね」

 

 俺とカナは鍔ぜり合いの状態で短い会話をしてから弾いて距離を取った。

 

 距離を取ってすぐにカナが突っ込んできた。

 

「速い!?」

 

 そう、今までと比べものにならない速さで俺の懐に潜り込んできて、首にランスを突き付ける。

 

瞬間加速(イグニッション・ブースト)、私の勝ちだねゆっくん♪」

 

 カナが笑みを浮かべながら言ってきた。完全に俺の負けだ。俺は武器を収納(クローズ)して降参の意で両手を上げた。

 

「それまでだ! 二人とも降りてこい!」

 

 手を上げたのとほぼ同時に千冬さんから終了の声が出た。

 

 俺とカナは千冬さんの指示に従って降下した。

 

「さすが専用機持ちなだけあって強いよな。カナは」

 

「ゆっくんもね。この子はまだ八十%しか完成してないけど、こんなに出来るなんて思わなかったよ」

 

「それでまだ八十%なのか。なんで未完成なのに渡されたんだ?」

 

「私が引き取ったんだよ。それで色々と手は加えてるんだけどね。中々出来なくてね」

 

「ふーん。そうなのか」

 

 まさか未完成なISを完成させようとするとは、驚きではある。

 

「さて次は射撃の訓練でも見せてもらおうか。神碕、お前はこの前の青いのしかなれないのか?」

 

 降りてきたらまた俺に変身しろってか。まあ、いずればれるだろうからなってもいいか。

 

「いえ、別のになることは出来ますよ。もちろんそれは射撃可能です」

 

「ならそれで射撃の手本を見せろ。的は全部で五つだ」

 

 千冬さんが言ったら射撃用ターゲットが現れた。

 

 俺は打鉄から降りて、ギャレンバックルを出してラウズリーダーにダイヤのA『チェンジ』を入れる。後はブレイバックルと同じでベルトが出て装着される。

 

「変身!」

 

《Turn Up》

 

 ターンアップハンドルを引き、電子音声と共にリーダーが回転し、ギャレンアーマーを分解した光のゲート、『オリハルコンエレメント』が前面に放出され、エレメントを通過してギャレンに変身した。

 

 基本カラーはワインレッド、オーガンスコープの色は緑。マスクにはブレイドのマスクに内臓されたネクサスの前世代にあたるマイクロスーパーコンピュータ・ジェネシスが内蔵されている。

 

 ギャレンの右腰のラウザーホルスターに収納されているギャレン専用の銃型カードリーダー、醒銃ギャレンラウザーを抜いて、的を撃ち抜く。

 

 新しい的が出たら、すぐに狙いをつけて撃っている。最後の五つ目が出た。俺はギャレンラウザーのトレイを扇状に展開して二枚のカードを抜いてスラッシュ・リーダーにラウズする。

 

《『ファイア』、『バレット』、『バーニングバレット』》

 

 二枚のカードのフィールドがギャレンラウザーに吸収され、俺は最後の的に向かって『バーニングバレット』を撃った。

 

 二枚のカード、ダイヤの2『バレットアルマジロ』とダイヤ6『ファイアフライ』をラウズしたことで炎の強化弾、『バーニングバレット』を撃つことが出来る。

 

「やはりIS、でなければあまり参考にはならんか」

 

『やらしておいてそんなこと言いますか』

 

 俺はラウザーホルスターにギャレンラウザーを収納する。

 

「青の次は赤なんて、ゆっくんのパワードスーツは色が派手だね」

 

『カナの専用機の水色も派手だと思うけど』

 

 それからは授業が進んで行った。

 




 夜遅くどこかの部屋で、千冬と摩耶は裕が変身したギャレンを調べていた。

「どうだ? あの神碕が使ったパワードスーツの銃の威力は」

「かなりの威力ですね。ISにも十分有効な威力です。また最後に撃ったのもかなりの威力ですね。おそらくですがシールドエネルギーを突破するかと思います」

「……そうか」

 千冬はジッと画面を見る。画面に映し出されているのは裕が変身した『ブレイド』と『ギャレン』であった。

(ISと同等だと思っていたが、これを見る限り、IS『以上』ではないか。さすがは実戦用パワードスーツと言ったところか……)

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