また、『一年生だから楯無さんの口調に違和感がある』とありましたが、そこは私の文才が足りなかったのと楯無のキャライメージがちゃんとできなかった完全に私に問題がありました。
それとダイヤのカテゴリーJ(ジャック)、孔雀のアンデッド自身が飛べない(今作は飛んでましたが、原作の剣は飛べません)だけで、ギャレンジャックフォームは飛べます。
【思い出の約束】
墓参りから四日の現在夜の八時前、カナは大浴場に行って、部屋には俺一人。
「あー、風呂入りたい」
毎日シャワーだけ、さすがに俺も風呂に入りたい、だがIS学園に男湯はない。だから我慢するしかない。
IS学園に来るまでは風呂に入っていた毎日がこいしい。
「……月、か」
ベランダから空を見上げれば月が出ていた。
「…………」
さすがにもうごまかせないよな。そろそろ覚悟を決めないとな。
「ただいま、ゆっくん」
俺が覚悟を決めていたらカナが帰ってきた。相変わらずのワイシャツ一枚の姿、カナの白い肌がうっすらと赤くなっていた。
「カナ……大浴場からその格好で戻ってきたの?」
「みんな大体似たような格好だよ」
そう、カナが言ったように、寮での女子の格好はかなりラフだ。
少し薄手のシャツと短パンやネグリジェ一枚などと夜はそんな格好で出歩く女子は少なくない。むしろ多いと言っていい。
だからカナのワイシャツ一枚の姿も『女子から』したら、不自然でもなんでもない。あくまで『女子から』したらだ。男の俺からしたら女子のラフ過ぎる格好は目のやり場に困る。
女子の中には恥ずかしいのか、俺を見るなり慌てて部屋に逃げるように入っていく女子もいる。
恥ずかしいなら最初からそんな格好で出歩かないでほしいと常々思う。
「ゆっくん、ベランダで何してたの?」
「ちょっと考えことを……」
「………そっか」
俺はカナに向けていた体をまた外に向ける。カナは俺が体を外に向けたら、少し残念そうな声を出す。
◇
(………ゆっくん、いつになったら答えてくれるの?)
楯無は裕に背を向けてベッドに座る。
「…………」
「…………」
二人の間に会話はなく、風と木々が靡く音だけが聞こえる。
(ゆっくん……私たちはいつまで幼なじみなの?)
「――――――――」
(……えっ?)
楯無は振り向いて裕の後ろ姿を見る。裕が何か言ったが、強い風が吹いたせいで楯無には聞き取れなかった……いや、聞き違いかと感じたのだ。
「ゆっくん……今、何て言ったの?」
楯無は今聞いたことを確認するように裕に言う。
「だ……だから……」
今まで外を見ていた裕が振り返る。
「『月が綺麗ですね』!」
裕は顔は赤くしながら言う。
「…………」
「…………」
「それは私が三年前に言ったのと同じ意味?」
そう楯無も三年前の小学校卒業の時に裕に対して『月が綺麗ですね』と言った。
「……それじゃ『死んでもいいわ』って言ったほうがいい?」
楯無はその言葉を聞いて笑みを浮かべる。
「
「カナはロシア国家代表だからね」
「そっか……」
楯無はベッドから立ち上がって裕に歩み寄って目の前に立つ。
「その、答――」
裕の言葉は遮られた。正確には楯無によって唇を塞がれた。
「???」
今の状況が解らなく必死に裕は整理しようとする。
(両頬に触れてるのはカナの手。目の前には目を閉じたカナ。そして唇に当たってる柔らかいのは………)
そこでようやく、裕は自分がキスをされているのを理解した。
「!?!?!?」
理解した瞬間、顔が熱を帯びるほど赤くなるのが解った。
楯無は裕から唇を離す。時間は約十秒だが、裕にはもっと長く感じた。
「私の初めてゆっくんにあげちゃった」
楯無は笑みを浮かべ頬を赤く染めている。
「あっ………えっと………」
裕は喋ることが出来ないほど、キスされたことに衝撃を受けた。
「答えは、もちろん『はい』だよ。最初に言ったのは私なんだから」
そう、最初に告白したのは楯無で、三年後の今日、裕は返事(という名の告白)をした。
「でも――」
楯無は笑みを浮かべる。裕は今の頬を赤く染めた楯無の笑みが、妖艶に見えて見惚れる。
「――三年間私を待たせた利子は高いよ〜」
それを聞いた瞬間、妖艶の笑みから小悪魔の笑みに見えた裕であった。
「利子って、それ金銭貸し借りじゃ……」
「細かいことは無し。だ・け・ど、ゆっくんが『あること』をしてくれたら無しにしてあげるよ」
楯無は『あること』を強調して言う。
「そ、そのあることって?」
先程までの熱を持っていたのが嘘のように裕の顔は冷めた。
「ん」
「……えっ?」
楯無は目を閉じる。裕はイマイチ理解できずにいた。
「ん!」
「……えーっと、まさか……」
裕に唇を突き出す楯無。それによって理解してしまった裕。
「俺から?」
楯無は小さく頷いて唇を突き出し続ける。
「っ!」
理解してしまった裕の顔はまた熱を帯びる。
「は〜や〜く〜」
「……わ、解った」
楯無から催促され意を決した裕は楯無の両肩を掴む。それにより楯無は僅かに体を震わせ、頬を赤く染める。
そして、二人の唇は重なった。
「んっ」
楯無は逃がさないと言わんばかりに、裕の首に腕を廻す。
こうしてIS学園創設初のカップルが生まれた。
かなり試行錯誤して書きました。
これは今の墓参りの後か、クラス対抗戦の後に載せるかで迷いました。
また裕くんが苦しむ様をニヤニヤしながら考えてました。(←お前作者だろ!)