作戦行動中、大軍の深海棲艦が押し寄せる。
それをなんなく返り討ちにした横須賀鎮守府の面々。
そして、ついに目的地にたどり着く。作戦開始の合図が高らかに鳴ろうとしていた。
緊張感ェ…それでは本編です。
マルヒトサンマル せいてん 司令室
明石「大淀さん、作戦開始時刻です。」
大淀「分かりました。排除チームの発艦をお願いします。夕張、山風ちゃんの無線はどう?」
夕張「依然として繋がってますよ。何かワイワイしてますけど。」
明石「あはは…」
大淀「まあ…作戦のことは伝えてあるし、よしとしましょう。ではこれより作戦:《Black extermination》を開始します!総員、制圧準備!」
同時刻 せいてん カタパルト
比叡「発艦許可が出ました。総員、抜錨!」
霧島「了解です。霧島、発艦します!!」
天龍「おっし!俺の出番だな!天龍、行くぜぇ!」
龍田「うふふ~それじゃいくね、龍田、出るよ~」
比叡「最後は私、比叡、気合い!入れて!いきます!」
霧島「それでは手筈通りに。龍田さん、行きますよ!」
龍田「大きめの一発、撃ち込んでくるわ~。」
天龍「おう!おもいっきり暴れてこい!」
比叡「天龍さん、私たちはせいてんの接岸作業の完了までの護衛と―」
天龍「霧島と龍田が保護した艦娘の乗船補助、だろ?」
比叡「はい!しっかり完遂して家に帰りましょう!」
天龍「だな!」
大湊警備府 艦船発着港
夕張「さて、接岸完了まで後3、2、1…よし、接岸完了です。」
明石「あとは皆の報告を待ちましょう。」
大淀「あの4人なら問題ないと思いますが、警戒を怠らないようにと送っておいてください。」
明石「了解です。しかし、大淀さん警戒しすぎでは?」
大淀「不測の事態に備えて、というのもあるけど、本当は皆に無事に帰ってきてほしいからですね。提督は何やってるのでしょう?」
夕張「大方、準備が終わって暇してそうですね。」
明石「もしかしたら寝てたりして。」
大淀「それはないと思いますけど…」
3人が談笑しているその時、
ズガアアン!!! ドカーン!!!
警備府全域に突如雷が落ちた。
明石「うわあ!何だ何だ!?」
夕張「多分、龍田さんのかな?あの雷」
大淀「出撃直後に何か話してると思ったら…」
夕張「あはは…乗船用ハッチ、開放しておきます。」
大淀「分かりました。妖精さん達も準備をお願いします。」
妖精さん1「マカセテ!」
妖精さん2「カンムスノミンナノキズハ」
妖精さん3「ボクタチガナオスヨ!」
少し前 大湊警備府 本館前
霧島「さて、到着です。」
龍田「もう打っても良いかな?」
霧島「はい、お願いします。」
龍田「それじゃあいくよ~。悪しき者を抹消する、黙示録の雷。龍の形となって私の力となれ。憑依《ライド》、抹消者 ドラゴニック・ディセンダント Σ!」
龍田「それじゃ始めるよ~ディセンダント。バニッシング・サンダー!」ズガアアン!!!
霧島「ふふ、良いですね。それでは私も行きましょうか。…カチコミの時間だオラァ!!」ドカーン!!!
同時刻 大湊警備府 一室
ズガアアン!!! ドカーン!!!
電「ひいいいい!何なのです!?何なのですううう!?」ビクーン
川内「まさか…これが合図?」
神通「…のようですね。では捜索開始と行きましょう。」
時雨「今の雷はいったい…?」
夕立「それよりも皆に作戦開始を伝えるっぽい!多分私たち以外誰もわかんないかもしれないっぽい!」
時雨「そうだね。教官、僕たちは一旦白露姉さん達のいる部屋に作戦開始を伝えにいってくるね。」
神通「分かりました。伝え終わったらちゃんと合流してくださいね。川内姉さん、電ちゃん、行きましょう。」
川、電「「分かった」」ノデス!
さらに同時刻 大湊警備府 白露型の部屋
白露「あービックリした。春雨ー、昨日雨降ってたっけ?」
春雨「私に聞かれても、ちょっとわかんないなあ。五月雨、山風、大丈夫?」
五月雨「怖い…雷怖い…」ビクビク
山風「べ、別に…何とも…ない」プルプル
江風「しっかし、かなり近くに落ちたンじゃねえの?今の雷。」
村雨「みたいだね。天変地異でも起きるのかな?」
海風「それは大変ですね。」
涼風「そいつは、怖いな。」
江風「…で、時雨姉と夕立姉はどこ行ったンだよ…ぜンぜン帰ってこねえし。」
海風「心配ですね…いくら作戦時間前とはいえここまで遅いとなると…」
山風「あ、それなら…さっき大淀さんから…連絡来て…時間繰り上げになった…」
白露「繰り上げ?…あ」
村雨「もしかして白露姉さん何か分かったの?」
白露「うん。さっきの雷、もしかしたら…」ドアバーン!
時雨「ごめん。お待たせ。」
涼風「おお!時雨の姉貴と夕立の姉貴じゃねえか!どこ行ってたんだよ!」
夕立「それはあとで話すっぽい!皆、作戦開始っぽいよ!」
春雨「繰り上げの話本当だったんだ。」
五月雨「じゃあ、手筈通りに動くってことで良いの?」
時雨「うん。山風、地下牢の鍵ある?」
山風「持ってる。」
時雨「よし、それじゃあ始めるよ!」
白露型「了解!」
同時刻 大湊警備府 提督私室
黒督「…賊か…ようやく手に入れた我が道具をそう易々と渡してたまるか!対艦娘兵装装置起動!侵入者をすべて排除しろ!」
マルヒトヨンマル 通路
電「何か来たのです!」
川内「へえ…あんなのあったんだ。」
神通「まさか旧世代の自立型兵装装置を用意しているとは…」
電「あれ壊せるのです?私たちの武器は確か効果無しのはずなのです…」
川内「まあ、普通ならね。」
神通「私たちにはアレがあるので。大丈夫ですよ。」
電「??」
川内、神通「「武装《アームド》!」」ゴオッ
川内「完了、カグラブルーム!」
神通「完了、シラヌイ。」
電「2人の手に苦無と刀が!」
神通「さて、サクッと終わらせましょう。」ヒュッ
川内「忍の力、見せてあげる!」ヒュッ
電(まだ解放してはいけないのですか?)
??(ええ。今はその時ではありませんから。)
電(むむむ、分かったのです。)
同時刻 大湊警備府 地下牢前
龍田「霧島に言われてここに来ちゃったけど…吹っ飛ばして良いのかな~?」
ディセ(やめておけ。罠、もしくは中に被害を及ぼすものやも知れんからな。)
龍田「それもそうだね~誰か来るまで待ちましょうか~…ドタドタ…あら~?」
脳内で会話している二人のもとに数人の艦娘の足音が聞こえてきた。
白露「いっちばーん!じゃなかった…」
海風「あ、龍田さん!お久しぶりです!」
龍田「皆久しぶりだね~証拠とか掴んでる~?」
山風「ばっちり…龍田さん…鍵開けるから…ちょっと離れて」
龍田「ふふふ~分かった~」
春雨「にしても龍田さん、姿変わった?」
江風「お、確かに変わってンな…てか変わりすぎだろ!?」
五月雨「変わってもいるし、戦闘力も次元が違うよ…」
龍田「今は秘密ってことにしといて~。それより、ここの牢の中にいる人は何人かな~?」
村雨「金剛さん、榛名さん、龍驤さん、瑞鶴さんの4人です。皆さんいずれも大破状態、直近の数日はご飯も1食だけ…です…」
龍田「ふーん。確かに霧島がこっち来なくて正解だったかも~。」
涼風「霧島の姐御が!?」
龍田「うん、今は黒督確保に向かってるかな~」
五月雨「そんな…いくらなんでも無茶ですよ!」
白露「うん…1人で相手にするのはキツいんじゃ…」
龍田「それについては大丈夫よ~。姉妹のことになると1番怖いの、知ってるでしょ?」
春雨「まあ、確かに…。」
山風「鍵…開いたよ。」
龍田「分かった~それじゃ救助開始ね。」
マルヒトサンゴー 大湊警備府 提督私室
黒督「ふん。これで奴等は跡形もなく消え去るだろう。我が安寧はより強固なものとなる…ふははは!!あーっはっはっは!!!」
霧島「高笑いしてるところ悪いけど、あなたを拘束させてもらうわ。」
黒督「!?何者だ!」
霧島「あなたに名乗る名前は無いわ。」
黒督「おのれ、ようやく…ようやく手に入れたのだ!我が命令に従う従順な奴隷を!それをこんなところで奪われてたまるものか!」
霧島「奴隷…ね。」
黒督「ああ、そうだ!所詮貴様らなど人に使われる化け物だ!私の鎮守府に配属されたモノならどう使おうが私の勝手だr――」ドスッ
喋り終わらないうちに霧島のパンチが黒督の腹に突き刺さった。喰らった黒督は操り糸の切れた人形のように崩れ落ちた。
霧島「もういい喋んな…!」
ビック(…よく抑えたな、嬢ちゃん。)
霧島「…命令がなければ殺していたかもしれないわね。さて、仕事を終わらせますか。」
マルヒトゴーマル せいてん周辺
龍田「天龍ちゃ~ん、連れてきたわ~。」
天龍「お疲れ……かなり重症だなこりゃ。」
比叡「榛名!?お姉さま!?しっかりしてください!!」
龍驤「おーい…うちもヤバいんやけどー?」
瑞鶴「…私も……」
白露「大丈夫だよ。応急処置できるくらいの設備があるって天龍さん言ってたもん。」
龍驤「そか、ならしばらく寝かせてもらうわ……」
瑞鶴「うん…」
天龍「さてあとは…」
霧島「お疲れ様…」
比叡「霧島!姉様と榛名が…!」
霧島「落ちつきなさい。きっと大丈夫だから。」
比叡「でも…」
霧島「リーダーがそんなことでどうするの?ありきたりな言葉しか言えないけど、しっかりしなさい!」
比叡「…うん。ごめん取り乱した。川内さん達は?」
天龍「相棒たちと別の地下牢行って艦娘6人の救助して戻ってきてたぜ。」
比叡「分かった。全員の無事、ならびに対象の保護、拘束の完了を確認。これにて作戦を終了します。全員帰投してください。」
艦娘達「了解!」
マルナナマルマル 横須賀鎮守府 艦船発着港
アル「…どうやら帰ってきたみたいだぞ。」
鳳翔「あれは、自動航行のようですね。舵取りの人が居ませんし、皆大分お疲れみたいです。」
共也「マルロクサンマルに任務完了と全員無事の連絡も来たからな。さて、さっさと料理を暖めようか。」
アル「しばらくは忙しいだろうな。」
鳳翔「仮眠もとりましたし大丈夫ですよ。」
共也「黒督の身柄は憲兵に引き渡すことにする。それと保護した艦娘は入渠ドックに入れるぞ。」
アル「ああ」
鳳翔「分かりました。」
艦娘と罪人を乗せて帰ってくるせいてんを包むように陽の光がその姿を照らした。
この章はあと1~2話ほど続きます。
そのあとの第3章は日常系を予定しております。
また投稿期間が空くかもしれませんが、その辺についてはご了承下さい。