拙作を楽しみにしていただいていた皆様に対しては申し開き様も御座いません。
しかし、もしもまだ読んでやるよ思っていただけるのであれば幸いです。
最後まで書き続けていくつもりですので宜しければどうかお付き合い下さい。
(アサシン。それもよりにもよって女の、か)
出来得るならば近接戦闘を熟せるサーヴァントが呼べれば良かったのだが、遺物も土地にも頼れない縁召喚ともなれば贅沢は言えない。
むしろ呼びかけに応えてくれただけでも御の字なのである、とは言え人間の欲というのは果てが無い。
クジ引きで当たりを引けたと言われてもそれが最低限の己が欲しかった物とは別の物を渡されても満足出来ないのが性である。
満足とは言えないが十分ではある、やらなければならないのだ。
やらねば、成らぬのだ。
「召喚に応じてくれて感謝する、私がマスターの犬井だ。いきなり不躾な質問をして申し訳ないが、貴女は何を得意とするサーヴァントなのか教えて欲しい」
不満は無いとは言えないがこの状況ではそんな事を気にする余裕は無い、有る手札で乗り切らねば生き残れないのだ。
「えぇっと、折角のお呼び出しを受けたけれど、ごめんなさいね。私、サーヴァントとはいえ戦闘は正直最低限も良いとこなの。強いて言えば諜報が得意な事くらいかしら」
目眩がする。
戦闘要員が欲しくて召喚したのに己の呼び出しに対応してくれたのがただの諜報員ときた。
どれだけ自分は世界に嫌われているのだろう、こっちだってお前の事なんか大っ嫌いだ。
『マタ・ハリ…19世紀ごろのフランスでスパイとして活躍したとされる女性だね、世界で最も有名な女スパイとも言われる人物だ。確かにアサシンとしての適正は有るかも知れないけれど…えっ』
「えっ、世界で一番有名な女スパイって不二子ちゃんでしょ?」
「あの、センパイ?実在した人物で、というお話だと思うのですが…」
何とか平静を保とうと必死こいてるとドクターから彼女についての説明が飛んでくる、が。
「あの、ドクター?『えっ』て何ですか?これ以上何か有るんですか?」
正直これ以上何があろうとももう平気だが。
『えぇ…?うん、えっとね?サーヴァントにはクラス毎にクラススキルっていうそれぞれの特色に合ったスキルを有しているんだけどね?彼女はアサシンだから「気配遮断」っていう隠密行動に長けたスキルを持っているんだけど…持ってると思うんだけど…』
まって
ちょっとまって
「…アサシン、ひとつ聞きたいのだが、今話に上がった気配遮断。…ひょっとして、持っていない、とか?」
「無いわよ?そもそも私、隠れながらこそこそやるってタイプでは無かったし。あ、こそこそヤったりはお仕事でした事はあるけどね?」
えーと、つまり、だ。
三流魔術師の斥候モドキと戦闘出来ない&隠れられないアサシン。
戦闘向きじゃないクソ雑魚メンタルの一流()魔術師の所長に本人曰く本職では無いというキャスター。
魔術って魔法とどう違うの?とか抜かす素人JKに盾しか持ってないマシュ。
このパーティで世界的知名度によるブースト&聖杯からのバックアップによりほぼ無限の魔力補給を持つセイバー、アーサー王を倒せと。
アッハッハッハッハ
「マスター⁉︎」
「うわー⁉︎先輩が血ぃ吐いてぶっ倒れたー⁉︎」
「は、ハジメさーん!お気持ちお察ししますが気を確かにー!」
「ちょっとロマニ!ドクターなら何とかなさいよ⁉︎」
『画面の向こうからどうにかしろとかとんでもない要求するね⁉︎そんな技術あったらマギ☆マリとどうにかしてるよ僕!』
「おい漫才やってねーで早くそいつ何とかしてやれよ!顔色ドブみてーになってんぞ⁉︎」
あーもう滅茶苦茶だよ。
正直間が空きすぎたので主人公のキャラがブレてて違和感が有るかもしれません、が。
それもこれもコヤンスカヤとかいうエロ狐の仕業です。
感想・批評お待ちしてます。