無気力真顔のボーダー隊員   作:多々良ーtarachan

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 よく分からなくなってきました。


2話目  繭壁千尋

 彼女は、分割されたアステロイドを相手へと放った。相手は落ち着いた顔でレイガストで受け止める。鈍い音が辺りに響いた。

 

 

「っ……! ……さっきも思ったけど、君の攻撃、重いね……!」

 

 

「そりゃそうでしょ。これでも、トリオン量には自信があるのよ」

 

 

「成る程……」

 

 

 彼女がアステロイドを放ち、相手がそれをレイガストで受け止める。その構図が既に出来上がっていた。しかし、長くは続かなかった。

 

 

「ヒビが入ってるわよ。何? もう終わり?」

 

 

「まさか。策を練ってる最中さ……!」

 

 

 相手は、そう言うと徐々に後退していき、塀に身を隠した。彼女はそれを見て、相手を追いかける。

彼女が相手が逃げていった先を見た時には、もう既に居なかった。彼女は舌打ちすると、前後左右を見渡すが、見つからない。

 

 

「……上か」

 

 

「その通り。……けど、もう遅い‼」

 

 

 相手が彼女目掛けて、飛び降りてレイガストを降り下ろす。重力にも助けられて、絶大な威力となった斬撃は、彼女の左腕と左足を持っていく。彼女の斬られた部位からは黒い煙がもくもくと上がっていた。

 

 

「……終わりだね」

 

 

「上からとはね……、油断してたわ。私も、()()()もね」

 

 

「何……? っ!?」

 

 

 彼女は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()そして、相手が油断している時に、相手目掛けて放ったという訳だ。後、1秒でも避けるのが遅れていたら、頭を一刀両断されていただろう。

 

 

「さすがだね……!」

 

 

「……そりゃどうも」

 

 

 相手が緊急脱出(ベイルアウト)して、彼女もブースに戻ってから、二人は会話に花を咲かせていた。

 

 

「君も、新入隊生だろ? あの動きは素人じゃないよ」

 

 

「仮入隊してたからね。」

 

 

「仮入隊……? そんなものがあったのか? ……どうりで、あんなにポイントが高かったんだな」

 

 

「嵐山さんの話聞いてなかったの?」

 

 

「ああ、聞いてなかったな」

 

 

 話を聞くに、どうやら仮入隊に行っていなかったようだ。

 その後、共に自己紹介した。相手は繭壁千尋(まゆかべちひろ)と言うらしい。

 

 

「それより、君のポイントが増えているんじゃないか?」

 

 

「えーと、10ポイント増えてるわ。……これだけなの?」

 

 

 彼女は目を細めると、そう言った。

 

 

「僕と君とじゃあかなりの差があるからね。当然だろ」

 

 

 2人はそのような会話を交わし、別れる。相手も用事があるようで、かくいう彼女にも家に帰らないといけないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 □■□■□

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〔霊夢side〕

 

 

「……ただいま」

 

 

 私はさっき、千尋とのランク戦を終えて、家に戻ってきたところだ。

 私のただいまに返事を返す人はもう、この世には存在しない。私は独り暮らしだから。両親は3年と半年ぐらい前に死んだ。大規模侵攻のせいで。けれど、何故かネイバーを恨みはしなかった。理由は分からない。

 

 

 今までは、親の貯金と児童育成手当で生活してきた。しかし、お金が足りなくなってきた。だから、ボーダーに入隊したのだ。それでも、1番の理由は暇だったから。それに尽きる。

 

 

「……ご飯作るか」

 

 

 楽な服に着替え髪を下ろした私は、夕飯に取り掛かった。何の料理を作るかは決めていない。いつものことだ。行き当たりばったりである。

 料理が半分ぐらい出来た時、私はふと、窓から夜空を見上げた。全て消してしまいそうな黒色の夜空にポツンと、満月が浮かんでいる。満月を見ると、いつも悲しくなる。満月は、これから欠けていくから、大事な物を失ってしまうから。私みたいに。

 私は目が潤んできたのを無視して、料理にまた取り掛かった。

 

 

「……寝よう」

 

 

 もうすぐ終わるが今日は火曜日。明日も学校があるが、勉強する気にはなれない。授業は一応、理解出来るし、問題ないだろう。ご飯も食べたし。

 私は、今時珍しい畳の上に布団を敷いて、寝間着に着替えて寝床に着こうとした時、制服にトリガーを入れたままだと言う事を思い出した。面倒臭いが、立ち上がり、制服を手に取る。ポケットの中にあるはずだ。ポケットに手をいれると、予想通りだ。取りだし、眺める。独特な形状、不思議と馴染む不思議な感覚。

 今更ながら実感が沸いてくる。

 

 

(あぁ……、私、ボーダーに入ったんだなぁ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 □■□■□

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日、朝7時丁度。

 けたたましく目覚ましが鳴り、私は目を覚ました。私は元々寝起きが良い。

 

 

 起きて、洗面台に行き顔を洗う。これで完全に目が覚める。次に、台所に立ち、簡単に朝食をつくる。朝食を軽く済ませた私は、制服に着替え、髪をセットする。因みに、この大きなリボンは先生からは黙認されている。

 時計を見ると、時刻は7時45分。始業は、8時15分。学校は10分もあれば着く。……丁度良い。私は、昨日、準備した、リュックを背負い、家を出た。しっかりと鍵を閉める。

 

 

 登校の最中、私の目にある建物が上に映る。

 ボーダー。昨日私が、訪れた建物。改めて、巨大な建物だと思う。

 ……早く、B級に昇格してやる。そう意気込んで、歩を進めた。

 

 

 7時55分。

 学校に着いた。予定どうりの時間だ。

 自分の席に向かう。私の席は中央の列の窓側、前の席にはメガネ君がいる。

 

 

「……おはよう。三雲君」

 

 

「えっ? おっ、おはよう……」

 

 

 私にいきなり話し掛けられた事に驚いたのか、キョドる三雲君。そりゃそうだ。今まで、三雲君と話した事が何回あっただろうか。

 

 

「1時間目何だっけ?」

 

 

「……数学だよ」

 

 

「そっか。ありがと」

 

 

 これで、三雲君との会話は終わり。準備が済んだ私は、ぼーっと始業を待っていた。

 

 

 3時間目、英語。

 その途中、ヴゥゥゥゥゥゥと言うサイレンが。ネイバー出現の合図だ。私は一瞬鳴った方向へ目を向けたが、すぐに黒板に向き直す。クラスメイトも私と同じだ。このサイレンは私にとっては小鳥の囀ずりと同じもの。三雲君は目線を一切向けなかった。……真面目。

 

 

 その後は何もなく、給食が終わり、帰りの時間になった。

 

 

「「さようなら」」

 

 

 聞き飽きた挨拶を交わし、帰る。時刻は、4時半。部活には入っていないので、学校をすぐに出る。そして、昨日と同じくボーダーに向かう。ランク戦をするためだ。C級隊員はボーダー外でのトリガーの使用は禁じられているので、歩いて向かう。30分程歩いただろうか、ボーダー玄関に着いた。トリガーをパネルにかざし、中に入る。それと同時に起動した。

 

 

「おや? 霊夢じゃないか。昨日ぶりだね」

 

 

「? ……あぁ、千尋か」

 

 

「何だその反応は」

 

 

「はいはい。……で、何の用?」

 

 

「あぁ、そうだった。……霊夢、B級に上がったら、一緒にチームを組まないか?」

 

 

 真剣な眼差しで、千尋が私に提案してくる。

 

 

「……気が早いんじゃないの? まだ、時間が掛かるでしょ」

 

 

「保険だよ。C級なのに、かなり強いじゃないか、君は。他に誘う人がいるかもしれないからね」

 

 

「ふぅん。……良いわよ、ボーダーで話した人、あんただけだしね」

 

 

「…………本当かい?」

 

 

 千尋があり得ないと言う顔で私を見てくる。だって、それが真実だからね。私は元々1人が好きな人種だし、これを苦痛には思わない。

 

 

「まぁいいか。じゃ、また会おう」

 

 

 千尋はそう言い残し、もと来た道を引き返していった。

 ……B級でチームを組もう、か……。じゃ、私も、早く昇格しないとね。

 ……訓練は明後日だし、今日はランク戦に行こうか。3000まで上がりたいなぁ。

 

 

 そう思い、私はランク戦室へ歩き出した。

 

 

 

 

 

 私は気づいてしまった。3000まで貯めるのは流石に1日じゃ無理、と言う事に。考えてみれば当たり前だ。1回で10ポイント手に入るとしたならば、500ポイント取るには50回勝たないといけない。そんなのは、体力的にも精神的にもキツい所がある。因みに今は2640ポイントだ。まだ先は遠い。しかも、相手が弱いのだ。同時期に入隊したとは言え、私と他では実力差が大きすぎる。

 どうしたものか……。

 

 

「そうだ、B級と戦えば良いんだ」

 

 

 B級ならば、間違いなく私よりポイントが上だろう。B級下位の人なら、そこまで実力差は無いだろうし、今の内に知っておくのも悪くない。そうと決まれば、声を掛けに行こう。

 えーと、手頃な人は……。

 

 

「おーい、そこのでっかいリボンのC級の娘ー。戦おうぜー」

 

 

 誰かが私に声を掛けてきた。

 

 

「誰?」

 

 

 

 

 

 

 




 視点があやふや。
 文章がダメすぎる。


 最後に霊夢に声を掛けた人、実はまだ決めておりません。ヤバイネ!
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