相容れない2つの壁
峰田「うわ!なんだこの漫画!うわ!この!うわ!」
耳郎「…」
峰田「うわー!ありえねーだろ!なんだその理論!?なんだその物理法則!?」
耳郎「…」
上鳴「お、おい峰田」
峰田「ん?なんだよ上鳴、それより見ろよこれ!ほらこれ!自分の身体よりはるかに大きい物体を身体から出してんだぜ!こいつ脂質を変換するくせによー!おかしくね!?アハハハハ!」
上鳴「あー…まぁ…でもさ、漫画じゃん?ちょっと誇張表現あったほうが面白いこともあんじゃねーの?」
峰田「おいおい上鳴さんよ、この漫画を読んでねーからそんなことが言えんだよ、嘘で塗り固められてんだぜ〜?それによ、ほらここ」
上鳴「ん?攫われた仲間を助けに行くシーンじゃねーか」
峰田「こいつらこれから仲間助けに行くっていうのにピクニック気分なんだぜ?どんだけ緊張感ねーんだよ!おかしいだろ!」
鳴「まぁまぁ…完全にシリアスよりギャグあったほうがさ…」
峰田「それにここだけじゃねーんだよ!変な効果音で強さ表現したりよ!身体をとにかく鍛えるべきなのに腕じゃなくて脚使っただけで正解!とか言ったりよ!」
上鳴「あー…でもさ、その場の勢いってあるじゃん?テンポとかよ」
峰田「勢いとテンポ重視しすぎて矛盾ばっかになってんぞ!しかも作中に出てくる数字も適当で全然あてになんねーし!なんだこれなんなんだよこれ!」
上鳴「み、峰田…………」
峰田「クソ漫画だーこれー!!」
耳郎「…………あのさ」
上鳴「!?」
峰田「あぁ?なんだよ耳郎、オイラ今日は覗きも下着ドロも食べ残しを食ったりもタンポン回収もしてねーだろ」
耳郎「辞めたら?フィクション見るの」
峰田「な、なんだよ急に」
耳郎「さっきから聞いてれば批判ばっかりじゃん、あんた本当に漫画読んでんの?」
峰田「読んでんだろうがよ!それに批判ばっかりなのはご都合主義のこのクソ漫画が悪いんだよ!」
耳郎「漫画っていうのはフィクションで構成されてんの、あんたの言うご都合主義ってようはリアリティ、つまり現実的描写がどれだけ入ってるかまたは近いかでしょ、漫画にそんなものを求めてるのはあんたくらい」
峰田「な………」
耳郎「あんたが言ってるご都合主義がなくてフィクションで構成されてないノンフィクションな創作物があったら是非とも聞きたいわ、まぁ創作物である限り、そんなもの存在しないだろうけど」
峰田「……………」
耳郎「わかったらもう読むのやめたら?あんた漫画読むの向いてないよ」
峰田「う、うわぁぁぁぁぁぁん!!!」
ーーーーー
上鳴「おいおい言い過ぎだぜ耳郎」
耳郎「どこがよ」
上鳴「峰田の楽しみの一つがあの漫画の批判なんだぜ?」
耳郎「なんで批判が楽しみになんのよ」
上鳴「それに連載してる本誌と単行本で文字やセリフとか違うから単行本発売当日には間違い探しとか言ってちゃんと買ってるんだ」
耳郎「え」
上鳴「しかも単行本が増刷されるたびに第○版とか言って新しい単行本を買って表現が直ってるかどうかとか見てんだよ」
耳郎「え、え」
上鳴「極めつけはゲーム化されたのをしっかり買ってバランスが悪いだのなんだの言ってるんだ、な?峰田の楽しみ奪うなよ耳郎」
耳郎「頭おかしいんじゃないの?」
おわり
人の楽しみを取るなという話