大混戦。怪人vs怪人っていいよね……と言いたいけど、微妙に読みにくいかもしれません。以後気をつけます
夕暮れ時のこの時間帯、従来なら数多くの車両が往来している。
その1つ1つの車内で、例えば夕飯の買い物を終えた家族だとか、夜景を見に行くカップルだとか、そんなドラマがあってそれを守るのが警察官の使命のはずだ。
今こうしてこの道路上に広がる重加速の空間に囚われた車両の中で充満しているはずの不安、恐怖を少しでも早く消すために刑事 泊進ノ介はパトカーを走らせる。
と、ここまで聞くと威勢はいいが、重加速低減装置がなければまともに動くこともままならず、一般人と何ら変わらない無力な人間でしかない。
それに装置があってもパトカーまでは重加速に対応できないのに変わりはなく、自らの足でロイミュードを追跡する羽目になり、現場に到着した頃には仮面ライダーとロイミュードの戦いはすでに終わっているのが常だった。
己の無力を嘆き、傍観者となるしかなかった。だが今日は状況が異なっていた。
夕焼けに溶けるサイレン、アスファルトを踏みしめるタイヤ。
そう、進ノ介達の乗るパトカーが重加速をものともせずに、いつも通りのスピードで走行しているのだ。
「本当に重加速の中でも走れるなんて……!」
「だから言っただろ。このカードがあれば大丈夫だと」
驚愕を隠せない進ノ介と霧子にこれ見よがしにダークドライブのカードが掲げられる。
未来のテクノロジーで作られた仮面ライダーダークドライブの力はカードの状態であってもパトカー1台を重加速の影響から切り離せるほど強力なのだ。
どこか得意げなレイキバットを見て、どうやってあの羽でカードを持っているんだと疑問を抱きかけた進ノ介は背後から響く爆音で我に帰る。
「後ろです!泊さん!」
霧子の呼びかけで背後から迫るトラックに気づき、慌ててハンドルを切る。
間一髪躱すことはできたが、そのトラックはパトカーに臆することなく通過。スピードだって明らかに法定速度を違反している。
「トラック!? どうして重加速の中で走れるんだ!?」
「トラックだけじゃねえ!」
レイキバットの言う通り、さらに後方からやって来たのは奇天烈な外見の黒いバイク。
しかも奇妙なのはバイクだけでなく、搭乗しているライダーもだ。
鮮血を思わせる深紅のマフラーをたなびかせた黒いバッタ怪人なんて進ノ介や霧子は勿論、レイキバットですら見た事はない。
言葉を失って呆然とする刑事達を鼻でせせら嗤い、ゴ・バダー・バが運転するその黒いバイク、バギブソンは常軌を逸脱したスピードで駆けて行った。
「あれもロイミュードなんですか!?」
「いや、あのバッタ男は機械じゃない。ロイミュードってのとは違うみたいだな」
車内に困惑の雰囲気が漂う。
現れたのはロイミュードではなかったのか?
あのトラックやバイクは一体何なのだ?何故重加速の中を動く?
そもそも何故自分達はカード1枚で重加速を動ける?
考えても納得のいく答えは出ない。
ならば今は追いかけるしかない。幸い運転には自信がある。
シュッ、とネクタイを締める進ノ介を見た霧子は一瞬自分の目を疑う。
相棒の今の行為はすなわち久方ぶりに見るやる気を出した合図。
「ギアが……入った?」
「もう、考えるのはやめだ! 霧子、ロボットコウモリ! しっかり掴まってろ!」
「俺はレイキバットだ!」
すでに点となりかけるほどに距離の空いたバギブソンを追って、パトカーの追走劇が今始まった。
✳︎
進ノ介達の追跡が始まったのと同時刻、彼等のはるか前方にてまた別の追走劇を繰り広げていたダークディケイド達の前にも予期せぬイレギュラーが発生していた。
全身の黒いタイツに骸骨のような白いラインを入れた覆面の集団、ショッカー戦闘員達とそれを率いる怪人、ジャガーマンにサイギャング。
彼らが乗ったオートバイの集団が前方から襲来したのだ。
「我らショッカーのスーパー破壊光線砲によって日本全土は壊滅する! 邪魔をする者は全て死ぬのだ! ヒョーーゥ!」
「ショッカーだと? 貴様らは一体!?」
仮面ライダー、ロイミュードの両陣営に困惑が走る。
こんな奇怪な集団など見たことも聞いたこともなく、一部の者に至っては何かのパフォーマンスではないかと疑うほどだ。
当然ショッカーなどという組織名にも誰も心当たりはない。
そんなショッカーの登場で思わず戦闘が中断された中、この奇妙だが、既視感のある感覚を大地には思い当たる節がある。
先日イクサの世界で遭遇したガランダー帝国のハンミョウ獣人。
あの世界で明らかに異質な存在の彼と目の前の集団に共通する雰囲気、さらに言えば異物感が大地にデジャブに近い感覚をもたらしていた。
もしや彼らは瑠美を彼女のいる世界から攫ったであろうあのハンミョウ獣人となんらかの関係があるのではないか?
思わぬところでやってきた、瑠美を元の世界に帰してあげるヒントを問いただすチャンス。
しかしこの両陣営入り乱れる中で聞き出すのはかなり困難なのは間違いない。
「行くぞ! ジャガーマン!」
「ヒョーゥ!」
状況はいつまでも思考に沈んでいることを許してはくれない。
ついに接敵したショッカーの集団は手始めに先頭で逃げていたアイアンに狙いを定め、彼らの運転するバイクが次々とジャンプする。
だが伸縮する腕による移動という不規則な上下運動を繰り返すアイアンに車体をぶつけるのは至難の業で、飛んできた戦闘員の突撃は回避されていく。
最後にジャンプしていたサイギャングのバイクも難なく躱され、ひとまず安堵の息を漏らすアイアンだったが、彼は改造人間に備わった能力というものを未だ知らない。
故に回避したバイクとの距離が最も縮まったその瞬間、サイギャングの口から発射された火炎放射に見事に不意を突かれる形になってしまった。
ただでさえ傷ついているボディを酷使した状態で高熱の火炎を浴びせられたアイアンへのダメージは計り知れない苦痛を与え、悲痛な声を上げさせる結果となる。
「ぐあああああああッッ!?」
「フハハハハハ! ショッカーの邪魔をすれば、皆こうなるのだ!」
味方がやられたとなれば当然他のロイミュードも黙ってはいない。
飛行しているロイミュード071に掴まっている042の手から放たれた光弾の掃射がアイアンへの追撃を目論む戦闘員達に降り注ぎ、その内の数人に直撃。バイクから飛ばされて地面に倒れた。
攻撃はそれだけに終わらず、直撃した者達のバイクまでもが光弾の嵐に曝され、耐久以上の損傷によって乗っていた戦闘員を巻き込んで爆炎を上げる。
滞空のアドバンテージを活かした攻撃に一人、また一人と戦闘員が爆発していく中、その弾幕を掻い潜って行くのはジャガーマンだ。
狙いを安定させるために同じ場所に留まっていた071を捉えることはジャガーマンにとって容易く、宙に舞うバイクの前輪が見事に071の翼を折り、042と共に地面に叩きつけられてしまった。
そこへすかさず群がるバイクの戦闘員達に翻弄され、分断される下級ロイミュードとアイアン。
アイアンは部下を見捨てて逃げようとするが、サイギャングがそれを追う。
戦況は確実にショッカーに傾いていた。
✳︎
怪人達の乱闘を眺めていたダークディケイドとマッハ。
こちらをそっちのけで戦い始めたため、マシンを停車させて様子を伺っているのだ。
どうやらショッカーはロイミュード達とは別の勢力のようだが、あんな物騒な発言の連中が人間の味方とは思えない……というか下手をすればロイミュードよりも危険な作戦を言っていた気がする。
「なんだかよくわかんねえけど、あいつらも殲滅した方が良さそうだな」
「ですね!……ってうわ!?」
突然背後から飛んできた紫の光弾に周囲から火花が散った。
振り返るまでもなく、あの魔進チェイサー追いついてきたのだと察する。
マシンを停車させていれば追いつかれるのは当たり前だと思われるかもしれないが、それだけショッカーの登場が衝撃的すぎたのだ。
「仮面ライダー、あの集団もお前達の仲間か」
「いや、あんな人達は僕も知りませんよ」
「いずれにせよ、ロイミュードに仇なす者は全て倒す!」
あくまでもロイミュード達を守ることを優先させるのか、魔進チェイサーはダークディケイド達を通過してアイアン達の援護へ向かう。
戦闘から取り残される形となってしまい、あの怪人達はどちらかの陣営を倒すか、もしくはこちらからちょっかいを出さない限りは攻撃を受けることはなくなった。
どうせ潰し合ってくれるのならここで待つのも手か、と大地は考えたが、剛は違うようだ。
ライドマッハーをスタートさせ、マッハもまた再び戦闘に参加する意思を見せる。
「あのショッカーとかいう奴らが何者か、今はどうでもいい。俺の敵はあくまでもロイミュードだ。邪魔をする奴は全員ぶっ潰す!」
「え、じゃあ僕も……ってちょっと!?」
ダークディケイドの返事も待たずにライドマッハーは行ってしまった。
やはりと言うべきか、剛は未だに大地を信用してはおらず、今の発言も「邪魔をするならお前も倒す」という警告だったらしい。
確かに怪しい部分があるのは否めないが、ここまで疑われるのは流石に初めての経験で、大地は少しだけショックを受けた。
(そりゃあ異世界から来たなんてすぐには信じてもらえないだろうけど……なんか詩島さんのは疑う以上になんかピリピリしてる気がするな)
しかし信用を得るというのなら、ここで燻っていても仕方ない。
言葉で納得してもらえない以上、行動で示せばいいのだ。
そうやってマッハの援護のため、マシンディケイダーのハンドルを握ったその時、乱入者の出現を知らせるエンジン音がまたしても響いた。
「ヅヅギ・デジャス・バダー! リント!(人間、バダー、潰してやる!)」
「フン、ボソラ・レ(ノロマめ)」
「えぇ!? 今度は何ですか!」
またしても現れた怪人。
黒いバイク、バギブソンを駆るバッタ種怪人、ゴ・バダー・バとそれをトラックで追いかけるヤドカリ種怪人、メ・ギャリド・ギ。
理解不能の言語で騒ぎ立てる怪人というこれまた個性豊かな乱入者にいよいよ頭痛すらしてきそうだ。
なんで重加速の中を動けるんだ、なんて疑問を吹き飛ばす勢いで迫るあの新たな怪人達が味方だったらどんなに有難いことか。
「まずはお前だ!」
そんな大地の願いも空しく、真っ先にバダーに狙われるのはダークディケイドだった。
彼らグロンギという種族は独自の言語や文化を持つ他、ゲゲルと呼ばれる殺人ゲームに興じている。
ゲゲルのルールはただ1つ、期日までに決められた対象を一定数殺すこと。
しかもトラックで対象を轢き殺すギャリド、バイクに乗った対象を轢き殺すバダーと、彼らに課せられたルールは目の前のダークディケイドやその先で混戦にある集団に見事に一致してしまっていた。
このまま留まるのは危険と感じ、発進させたマシンディケイダーの背後に迫るバギブソン。
バギブソンのウィリーで車体に追突を受けて著しくバランスを崩し、ダークディケイドは危うく転げ落ちそうになる身体をなんとか留める。
バダーの猛攻はそれだけに止まらず、執拗にマシンディケイダーへの追突を行なっては、ダークディケイドをマシンから引きずり降ろそうとしてくる。
マシンのスペックやそれを操る技術が完全にダークディケイドの上をいくであろうバダーに対抗するにはこのままでは不可能に近い。
その判断が伝わったドライバーから新たに示されたカードを選び、バックルに装填した。
KAMENRIDE GARREN
クワガタムシが描かれたオリハルコンエレメントを通過して、その身をダイヤの赤いライダー、ギャレンと同一のDDギャレンへと変化させる。
その変身に伴って同じくオリハルコンエレメントを通過したマシンディケイダーもギャレンの専用マシン、レッドランバスに変化する。
「クウガ……?」
首を傾げながらも攻撃をやめないバダーに対し、DDギャレンは次のカードをバックルに叩き込む。
ATTACKRIDE FIRE
レッドランバス、DDギャレンから噴き上がる炎。
それは決して敵の攻撃によるものではなく、ダイヤのカテゴリー6の力であるフライファイアの火炎でバイクごと自身を包みこんだ故の現象だ。
しつこく突撃してきたバダーもこの超高熱の塊に突っ込む真似は避けたいようで、忌々しげに距離を離していく。
まともにマシンでの戦いに付き合えば勝ち目は薄いと見てバイクそのものを強化できるギャレンに変身する戦法は功を奏したらしい。
それほどの高熱を身に纏っているというのに大地自身は全く熱さを感じないのが不思議なところだ。
「ボン・ゾボゴ・ボソグ! クウガ!(今度こそ殺す!クウガ!)」
しかし、それもトラックに乗るギャリドには関係ない。
ギャレンになったダークディケイドに何故だか異様な反応を示しているのは気になるが、それよりも突っ込んでくるトラックの対処が先だ。
トラックに轢かれれば火炎など関係なしにDDギャレンは跳ね飛ばされるのは目に見えているし、そうなれば先の下級ロイミュードと同じ目にあうに決まっている。
それにこれ以上トラックが暴れるとなると周囲の被害も無視できないため、ここはタイヤのパンクを狙うのが最適のはずと大地は判断する。
本来銃撃を得意とするギャレンの姿であっても、精密射撃を苦手とする大地にはタイヤの狙撃は少々困難に思われるが、それを補うカードはすでにバックルに装填されていた。
ATTACKRIDE SCOPE
ATTACKRIDE RAPID
こちらに向かってくるトラックのタイヤに狙いを定め、DDギャレンは専用銃のギャレンラウザーを構える。
ペッカーラピッドで連射力を強化され、発射された無数の銃弾。
バットスコープで高められた精度によってその全てが狙いのタイヤに直撃した。
これでトラックの暴走は止められるはずだったが……
「な!? 止まらない!? 何で!」
思わずギャレンラウザーとトラックを交互に二度してしまうのも無理はない。どう見ても普通のトラックにしか見えないそれが仮面ライダーの銃撃を受けてなお問題なく走行しているのだから。銃撃を浴びたタイヤだってほぼ無傷であることがさらにDDギャレンの困惑を加速させる。
ここで大地はある重要な点を見落としている。
それは重加速で活動でき、なおかつライダーのマシンに追従できるという時点で普通のトラックである要素は外見以外どこにも残っていないことだ。
確かにギャリドが本来活動していた世界では普通のトラックを使用していたのだが、ここでは違う。
つまりは重加速に対応でき、ギャレンラウザーの銃撃に耐えられるように何者かが手を加えていたとしたらーーー?
冷静になっていれば辿り着けたかもしれない、しかしギャリドに関する知識を持たず、度重なる乱入で混乱していた大地が思いつかなくても仕方のないことだと言えるだろう。
それに今彼にとって何よりも優先すべきは自らを押し潰さんと迫るトラックをどうにかすることなのだ。
ATTACKRIDE BULLET
アルマジロバレットで威力そのものを強化した弾丸をもって、今度はフロントガラスから睨みつけてくるギャリドを直接狙い撃つ。
だが、やはりカテゴリー2の力で強化した弾丸を撃ちまくってもトラックのフロントガラスには微かにヒビが入る程度の損害しか与えられない。
こうなったら飛行が可能になるギャレンの強化形態、ジャックフォームにフォームライドしようとライドブッカーを開いた大地に、ドライバーが示したのは全く異なるカードだった。
『怪物マシンの出番だ』
脳裏に映るのは白い帽子とマフラーが似合う黒い骸骨のライダー。
「……なるほどね!」
KAMENRIDE SKULL
風が舞い、赤のライダー、DDギャレンから骸骨の記憶を内包した黒のライダー、DDスカルへの変身が完了する。
やはりそれと同時にレッドランバスからスカルボイルダーとなったマシンを走らせながら、DDスカルはさらにカードをセットした。
ATTACKRIDE SKULLGARRY
「バンザ・ボセパ!? (なんだこれは!?)」
虚空に生まれたモザイクで形作られ、実体化したのは巨大な骸骨のマシン。
ギャリドのトラックよりも巨大なその大型車両、スカルギャリーがスカルボイルダーとトラックの間を遮り、トラックの衝突を受け止めた。
この普通の道路には大き過ぎるスカルギャリーもこの重加速の中なら一般車両の被害はほとんど避けられる。
また、あくまでもDDスカルが召喚しただけのスカルギャリーには重加速の中での活動は制限されてしまうのだが、その道をほとんど塞ぐほどの巨大な車体はトラックの妨害目的としてなら十分に効果的だった。
スカルギャリーの脇で僅かにできた隙間から飛び出してきたバダーは封じれなかったのが痛いが、それならそれでやりようはある。
異なる怪人同士は潰し合う。これがバダーにも当てはまるとしたら……
「バババ・バジャスバ(中々やるな)」
「何言ってるのか全然わかりません!」
スカルマグナムの牽制に一切怯むことなく、体当たりを仕掛けてくるバギブソンから必死に逃れながら、スカルマグナムの連射で少しでもバギブソンとの距離を離そうと試みる。
魔進チェイサーにも匹敵するであろうバダーとの直接対決はDDスカルの能力では些か厳しいものがあり、このままでは苦戦は免れない。
それを理解しても、大地にはギャリドをスカルギャリーでの足止めしている今DDスカルの変身は解除できないのだ。
ならば他の怪人に押し付けてしまうしかない。
一計を案じたDDスカルは、スカルボイルダーの最高速度で前方にいる集団に向かって一気に加速する。
接触した戦闘員を弾き飛ばす勢いで突入した先では、ジャガーマンの鋭い爪が夕陽を反射して輝いていた。
「ヒョーゥ! そんな性能で俺に勝てると思ったか? 馬鹿め!」
「グアアアッ!?」
マッハや魔進チェイサー、ショッカー達が逃げるアイアンを先頭にカーチェイスを繰り広げている中、唯一まともな移動手段を持たないロイミュード042にジャガーマン自慢の爪が襲いかかる。
戦闘員に蹂躙され、さらにジャガーマンの攻撃を受けた042はついにダメージの許容値を超えて爆発四散してしまった。
破壊されたボディからフラフラと出てきたのは「042」の形をした彼のコア。
自身の回復のために逃走を図ろうとするも、DDスカルに誘導されたバギブソンがちょうどその上を通過し、猛スピードで轢き潰されたコアは小規模の爆発でその命を散らした。
DDスカルによってまんまと他の敵へ誘導されたとはいえ、バダーの殺害対象となるバイクに乗っている者で溢れている戦場は彼にとっても都合がいい。
戦闘員に紛れていくDDスカルを追うよりも、まずは周囲の戦闘員を襲う方がよっぽど楽しめるはずだとバダーは考えた。
そしてそんな風に戦闘員に襲いかかれば、自然とジャガーマンとも対立することになる。
「ヌッ、貴様も邪魔をする気か!」
「フン、ボギ(来い)」
✳︎
FINALATTACKRIDE S S S SKULL
「イーッ!?」
必殺技のスカルパニッシャーで自身に群がる戦闘員達を掃討しつつ、クリアになっていく視界でマッハを探す。
こんな混戦状態の中で果たしてマッハが無事でいてくれるのか。そんな不安は戦闘員達をあしらいながら疾走する彼の姿を見てすぐに解消された。
逃げるアイアンを援護する魔進チェイサーとそれを追うサイギャング、そしてそれとは別に片方の翼を折られた影響で、低空飛行を余儀なくしている071を追うマッハ。
どちらへ行くべきか、DDスカルが迷っている間にもマッハは宙にいる071にゼンリンシューターを向けている。
青いシグナルバイク、シグナルカクサーンがマッハドライバー炎に装填され、シグナルマッハもゼンリンシューターにセットされた。
シグナルコウカン! カクサーン!
ヒッサツ! フルスロットル! カクサーン!
右肩のシグナコウリンがシグナルカクサーンの標識を示し、ゼンリンシューターが放つ光弾もドライバーのブーストイグナイターを叩いた瞬間、文字通り四方に拡散する弾幕に変化した。
「ヌッ、ググ、ギャァアアアアッ!?」
このヒットマッハーカクサーンを折れた翼で回避できるわけもなく、ロイミュード071もまた爆炎の中にボディを四散させた。
残されたコアも拡散弾に晒されて消滅し、これでこの場の下級ロイミュードは殲滅されたというわけだ。
しかし、喜びも束の間。ロイミュードの番人の嘆き、怒りを買ってしまったのだから。
「071……! 貴様ァ!」
TUNE CHASER! BAT!
仲間の仇を討つべく、シフトカーに似たチェイサーバットバイラルコアをブレイクガンナーにセットして発動することで、その腕に蝙蝠を模した弓が装備される。
仮面ライダーがシフトカーやシグナルバイクで力を得るように、魔進チェイサーも3種類のチェイサーバイラルコアを使うことによってそれぞれに対応した武器を装備した武装チェイサーになることができるのだ。
そしてこの弓、ウイングスナイパーを装備した姿は武装チェイサーバット。
そのウイングスナイパーからこれまた蝙蝠型のエネルギーニードルが飛来したかと思えば、DDスカル達に衝撃を与える。
「うああっ! くうっ!」
「クソッ、のやろう!」
このエネルギーニードル、1発1発の威力はそこまで高くないのだがそれを補って余りある連射力がある。
その圧倒的な弾幕の量によって、ゼンリンシューターやスカルマグナムの反撃を相殺した上でさらにDDスカル達にダメージを届かせるのだから厄介極まりない。
なんとか対処しようと考えても、すでにスカルパニッシャーを使ってしまったDDスカルに残された対抗策はほとんど無いに等しいのだ。
仮面の奥で歯噛みする大地だっだが、状況はさらに悪化してしまう。
「貴様のバイクももらうぞ!」
「何っ!? うおおっ!?」
魔進チェイサーの複眼が光り輝くと同時に、マッハのライドマッハーに異変が起こる。
なんと乗り手であるマッハの操縦を受け付けず、引き寄せられるかのようにライドチェイサーの元へ向かっていくその光景に思わず自分の目を疑うDDスカル。
そのままマッハを宙に投げ出したライドマッハーはライドチェイサーと合体、四輪車のライドクロッサーに変形したのだ。
恐らく中央の操縦席に座る魔進チェイサーがライドマッハーを操っていたのだと推測できるが、それと同時に新たな疑問を大地は抱く。
何故敵同士のマシンに合体機構が備わっているというのだ?
魔進チェイサーとマッハのバイクが類似している点は偶然ということにしたとしても、それに合体機構まであれば自然と関係性は疑われる。
それに思い返してみれば魔進チェイサーがバイラルコアで力を得るのにしたって、マッハとシグナルバイク、シフトカーの関係と似ている。
奥歯に物が挟まったような、そんな歯痒さを覚える疑問も宙に投げ出されたマッハを見て一旦保留とし、すぐに新たなカードを取り出した。
この戦局の最中でマシンを失えばどうなるか、なんて先の下級ロイミュードを見れば火を見るよりも明らかだ。スカルギャリーのことはもう諦めるしかあるまい。
そう区切りをつけたDDスカルはマシンディケイダーを自動操縦に切り替えた上で跳躍し、カードを発動した。
KAMENRIDE LAZER
赤のギャレン、黒のスカルときて次に変じたライダーのカラーは明るい黄色。だが、特徴的なのはカラーなどではなく、そのフォルムだ。
黄色いカウルにハンドル、黒いライディングシート、2輪のタイヤときて、極めつけはヘッドライトの青い眼。
どうみてもオートバイなこの奇抜な見た目こそがDDレーザー バイクゲーマー レベル2なのだ。
とても言葉では言い表せないような変形でこのフォームになったDDレーザーは地面に激突直前だったマッハを間一髪回収、そのまま運転席に座ってもらった。
「えっ、ええええええッッ!!? お前バイクになれんのかぁ!? 身体どうなってんだよ……なんかものすげえ変形してたけど」
「うーん、なんというか……不思議な体験ですよ。自分でも上手く言えませんね、これ」
「はぁ〜? んまあいい、飛ばすぞ!」
人が変形したバイクなんてものに乗る気味の悪さが無いでもないが、すでに理解の追いつかない展開に慣れつつあるマッハは半ばヤケクソ気味にDDレーザーのハンドルを握り締めた。
✳︎
一方その頃、ジャガーマンとバダーの対決も佳境を迎えていた。
ジャガーマンの味方側である戦闘員達はすでにバダーによって殲滅されており、正真正銘1対1の対決だ。
つまり勝敗を左右するのは純粋な実力のみ。
その点ではバイクのテクニック、マシンのスペック、共にジャガーマンの劣勢となっていた。
誤解の無いように言えば、ジャガーマンは決して弱い怪人でもないのだが、それでもバダーの相手をするには力不足なのは否めない。
何度も激突を繰り返したせいでジャガーマンのオートバイだっていつ壊れてもおかしくない損傷を受けて、嫌な匂いのする煙だって上がっている。
だというのに敵のマシンには傷1つついていないという事実と真っ赤なマフラーをたなびかせるバッタの怪人の姿が自身の、いやショッカーの宿敵をどうしても連想させる。
「ぐぅぅ……貴様も仮面ライダーだというのか……!?」
「カメン、ライダー? ヂバグ! キョグギン・サギザザ・ゴ・バダー・バ・ザ! (違う! 脅威のライダー、ゴ・バダー・バだ!)」
否定の台詞を吐いたバダーの猛攻が始まった。
ウィリーで振り上げた前輪の打撃、並走しながらの体当たりなどの巧みな技術から繰り出される技の数々にジャガーマンはまともな抵抗すらできやしない。
そしてついに限界を迎えたオートバイの大破が決定的な瞬間となる。
「お、おのれぇ……ッ!?」
そして地面に投げ出されたジャガーマンが目にしたのはバギブソンから跳躍し、鋭く足を突き出すバダーの姿。
その後に訪れるであろう結末を幻視しながらも、最後の足掻きとして振るった自慢の爪は優れた跳躍力とバイクの勢いを活かした強烈なキックの前にあえなく叩き折られた。
「ライダーキック……やはり、仮面ライダーではないか……よくも騙し、ぐ!?ぐああああああああああっっ!!」
胸を深く抉るキックが決定打となったジャガーマンの身体は断末魔を残して爆発四散する。
宿敵と間違えられたバダーだったが、彼にとってはキルスコアを稼いだ以上の意味は無かった。
さて、次の標的であるあの骸骨のライダーがいる前方の集団に仕掛けるか、と考えたバダーの鼓膜にあまり好まない騒音が響く。
振り返らずとも、それがあのギャリドの乗るトラックの音とわかってしまう。
恐らくあの奇妙な骸骨マシンから解放されたのだろうと察しはつくが、格下であるギャリドに別段興味はないため、さっさと次の標的の元に行こうとするが、ギャリドにとってはそうでもないようだ。
「バダー! ボソグ! ボソギデ・ジャス!(殺す!殺してやる!)」
「チッ……」
ギャリド如きに構うのも時間の無駄だ。実力で優っているのは明らかであるし、トラックをバイクで相手にしてやるのも面倒でしかない。
そう考えたバダーは猛スピードでトラックを引き離し、前方の集団へ向かう。
自身が無視されたという事実に怒り狂うギャリドも当然その後を追い、事態は再び混戦模様を呈する。
その彼らが向かう先での戦闘にもまた1つ変化が起ころうとしていた。
戦闘員を含めて数多くの脱落者が生まれたこのカーチェイスで今最も傷が深いのはアイアンロイミュードに他ならない。
レイに負わされた損傷が修復しきらぬ内にサイギャングの火炎に炙られ続けたボディは紫というよりも、むしろ煤けた黒色になっている。
そんな幾度となく繰り返された追撃の爪痕が身体の至る所に散見されるアイアンは身を隠すため、工業地帯に進行していた。
後続の戦士達もその後を追い、最もアイアンに近いサイギャングはこの場で最も傷ついている獲物を仕留めるべく加速した。
「いい加減諦めたらどうだ? このサイギャング様から逃げられるはずがないのだ!」
「黙れ! 貴様のような薄気味悪い化け物など、俺たちのロイミュードの敵ではない!」
「フハハハハハ! 口だけは達者なカラクリダルマめ! 性能の違いを教えてやろう!」
トドメの一撃をくれてやるべく、サイギャングは一際強力な火炎放射をお見舞いしてやることにした。
自身の中にパワーをチャージして、確実に仕留めるために狙いを定める。これであの臆病者は終わりのはずだ。
「食らえーーーーッ!!」
だが、そんなことはロイミュードの番人が許しはしない。
2台のマシンを合わせた常識外れのスピードのライドクロッサーがワイヤーを射出し、まるで空中ブランコのような動きで、最大の威力に調節した火炎放射の前に躍り出た。
思わぬ邪魔が入ったにも関わらず、サイギャングは馬鹿めと嘲笑うだけだった。
まさにこれこそ飛んで火に入る夏の虫だ。
このサイギャングの攻撃を受けてただで済むはずがない。
そしてネクストシステムの技術の結晶たる装甲と、ショッカーの誇る改造人間自慢の一撃の激突はあっさりとライドクロッサーの勝利に終わった。
馬鹿な、とサイギャングが目を疑うもライドクロッサーには焦げ跡一つついていないのが現実だ。
「ぐぅ! 何なのだ、そのマシーンは!」
「ロイミュードに楯突く者よ、砕け散れ!」
ライドクロッサーに装備された砲台が一斉に火を噴いた。
ハンドラーバルカンの視界を埋め尽くす弾丸の嵐がサイギャングのオートバイごとその場に縫い付け、身動きを封じれたところにサドゥンレーザーが照射。
防御力に優れるはずの自身の身体が塵も残さぬ勢いで焼き尽くされていくのを、どこか他人事のように感じながら、悲鳴を上げる器官すら消滅したサイギャングは巻き上がった爆炎の中に消えていった。
「逃げろ、アイアン」
「助かったぞ!死神」
サイギャングの大爆発は仮面ライダー達も目にしていた。
ライドクロッサーの驚異的なスペックには驚きを禁じ得ないが、だからこそあれを取り返す必要がある、とDDレーザーはさらに加速していくのだが、いかんせんスピードが足りない。
しかも、バイク形態のレベル2は大地自身が変じた姿であるせいか、走れば走るほど大地の体力も消費されていくので、そう長くは追いかけていられないのだ。
「仮面ライダー、ここで決着だ!」
「うわっ!? クソ! 俺のバイク返しやがれ!」
ライドクロッサーのハンドラーバルカンによる妨害までもが加わり、ますます追いつくのが難しくなった。
何か手はないか、と限定された視界を探るDDレーザーの目に映るのは自動操縦のマシンディケイダー、撃ってくるライドクロッサー、至る所に散らばるトロフィー。
(これだ!)
ゲームのライダーであるレーザーにカメンライドしたことでゲームエリアが周囲に展開され、エナジーアイテムを内包したトロフィーが生成されていたのだ。
目当てのエナジーアイテムが取得できるかは運任せに等しいが、やってみる価値は大いにある。
「詩島さん、トロフィーを手当たり次第破壊してください! 中からアイテムが出るはずです! 黄色いやつとってください!」
「あ、アイテムゥ? ゲームじゃないんだから……ってほんとに出た!?」
トロフィーを破壊してでてきたいくつかのエナジーアイテム。
その中にあったお目当ての黄色いメダルを半信半疑のマッハが取得した途端、DDレーザーのスピードが一気に上昇した。
高速化!
まるで自分自身が風と一体化しているかのような超高速、バルカンの捕捉が追いつかないほどのスピードがDDレーザーに備わった。
気を抜けば衝突してしまいそうなスピードの世界を全力で駆け抜けていけば、あっという間にライドクロッサーに追いつけた。
小回りを欠く四輪になったことで反応が出遅れているところを見逃すことなく、マッハは予め装填していたシグナルバイクを発動した。
シグナルコウカン! トマーレ!
イマスグトマーレ!
ライドクロッサーを微かに追い抜かすことで、シグナルトマーレの特殊弾を回避されることなく、正面からぶつけることに成功した。
「STOP!」の標識の形状になった防御壁がライドクロッサーの行く手を阻んだだけでなく、ブーストイグナイターの連打で強化されたスタン効果でその場に完全に固定している。
「ディメンションキャブ、出番だ!」
シフトカー! シグナルコウカン! タクール!
イマスグタクール!
次にマッハが発動したのはシフトカー、ディメンションキャブによるワームホールの生成。
DDレーザーを雑に乗り捨てたかと思えば、迷うことなくそのワームホールに飛び込んで行くマッハ。
その出口に通じているのはライドクロッサーの内部、魔進チェイサーの座す運転席だ。
「どけ、死神!」
「くっ!」
強引に押し出された魔進チェイサーだったが、未だにライドクロッサーの操縦権は彼にある。
しかし、運転席を奪われた以上はマッハに操縦権を奪取されるのも時間の問題と判断し、合体解除の指令を送り、分離した自身のマシンを即座に回収する両者。
この一連の攻防を見守っていた大地も、マッハというライダーのダークディケイドにも劣らない多彩な能力には舌を巻くばかりだ。
瞬時に能力を選択する剛の判断力があるからこそマッハの性能をフルに活かせているし、カメンライドの選択に迷って致命的な隙を晒しかねない大地にとって最も見習うべき点だと思える。
もしもこのマッハが敵であったら……なんて想像もしたくない。
もうバイクのフォームでいる意味もなくなったので、自身のマシンを呼び寄せたDDレーザーは通常のダークディケイドに戻って搭乗した。
もはや聞き飽きたエンジン音がすぐそこまで迫っており、引き続きアイアンを追跡するマッハの援護は後回しにせねばならないようだ。
「お前も、面白そうな奴だ!」
「邪魔をするな!」
魔進チェイサーに突撃していくバダーの姿が見えるということは、マシンディケイダーの背後に来ているのはあのトラックで間違いない。
いい加減に撃破すべきだろうと考えたところで、脇道にある細い通路が見えた。
その先の行き止まりがあることまで確認して、その光景が大地にある戦法を思いつかせてくれた。
「ヌァアウウウウ!!」
相当苛立っている様子のギャリドならこの戦法が通じる可能性は高い。
そしてその思い付きで、トラックがギリギリ通れる通路に急カーブで進入。
その先は行き止まりで、ギャリドからしてみれば袋の鼠に見えることだろう。
「もう、逃がさない! ギェへへへへ!!」
『バックします バックします バックします』
何の意味があるのかはわからないが、バックで轢き殺そうとしてくるギャリド。
あれで行き止まりの壁に挟まれたらただでは済まないはずだ。
無事に上手くいくのかどうか、緊張のままにカードを挿入する。
ATTACKRIDE INVISIBLE
まず起こったのは、ダークディケイドとマシンの輪郭がぼやけるという現象。
その次の瞬間には七色の光となって飛散、結果として何もない空間をトラックが通過しただけに終わった。
ダークディケイドが消える瞬間をサイドミラーで見ていたギャリドの苛立ちはいよいよ頂点に達した。
「ラダビ・ゲダバ!?(また逃げたな!?)」
一体奴はどこに行ったのか、その答えは至って簡単。ギャリドの目の前だ。
インビシブルで消えたダークディケイドはトラックの真正面に現れた、ただそれだけだ。
FINALATTACKRIDE DE DE DE DECADE
マシンディケイダーとトラックの間に召喚された金色のカード型エネルギーはまるでトラックへ引かれたカーペットのようで。
トラックに向けて発進するマシンディケイダーを見て、ようやく自身が罠に嵌ったのだとギャリドが気づくも、すでに正面以外の逃げ場は封じられている。
カードを通過するたびに纏うエネルギーを増していくマシンディケイダーにこのトラックを衝突させても結果はわかりきったことだ。
「フン! フン!」
だからせめて生き延びるためにギャリドが取った行動はフロントガラスを蹴破って、殺しの道具であるトラックからの脱出である。
トラックから這うように出て来た彼のその行為は散々彼を苛立たせた逃亡と同じもの。
そのことに気づく前に、ギャリドの身体にマシンディケイダーが激突した。
「ヌァアアアアアアアアッッ!!?」
想像以上の威力を伴った体当たりで吹き飛ばされたギャリドの身体は丁度自身が割ったフロントガラスから車両の中に転がりこみ、一瞬の静寂の後に大爆発を起こした。
試したことのなかったこの必殺技、ディメンションブレイクの成功の喜びを噛み締めながらも、ダークディケイドは次の敵を倒すために方向転換していった。
故にトラックの破片に混じって燃焼しているシフトカーらしき物体に大地が気づくことはなかった。
謎の乱入者達が織り成す混戦も佳境を迎え、残す戦士はあと僅か。
そのうちの誰がこのレースを制するのか、判明する時は近い。
シフトカーについて
本編ではマッハがシフトカーを使用した場合、「タイヤコウカン」の音声が鳴りますが、トライドロンが存在しないため、「シグナルコウカン」に調節されている設定です。音声以外は変更ありません。
ディメンションブレイク
ダークディケイドのマシンディケイダーを用いた必殺技。
要はディメンションキックのバイクアタックVer。やっぱりライダーはバイク技あってなんぼでしょう!
命名はスカイライダーの「ライダーブレイク」から。
こんだけバトルしといてまだ続きます。次回後編でこのバトルの結末が明らかになるのでお待ちください。
あと最後のシフトカー、別に誰かが巻き添え食らったわけじゃないのでご安心を。