転生駄肉は触手に愛される   作:飛翔するシカバネ

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友人に言われて日刊ランキング見たら1位なっていてびっくりしました。
初めてですよ日刊1位とか。

これからもこの作品をよろしくお願いします。


襲撃

ランサー陣営との会談から数日。

 

ホテルが爆破されている。

 

中に人がいたらもれなく死亡案件だろう。

 

「数日とはいえ、あのホテルに愛着などはありますかな?」

 

「確かにあのホテルは良いところだった。今回のことで人は寄り付かなくなるだろうがな」

 

間桐家の一室からホテルの爆破の光景を眺めている。

 

しかし、その場所にケイネス一行は既にいない。

 

中にあった魔術礼装も様々な道具の数々も、当然人も既に間桐家に移送済みである。

 

 

そして何も無いホテルを爆破はしなさそうなのでギリギリまでケイネスはホテルの一室にいた。

 

そして、門の創造を使いこちらに転移済みだ。

 

 

 

 

「私は避難しただけだが、既に準備は完了している。そちらはどうかね?」

 

ケイネスはフードを被った青年に声をかける。

 

「ああ、大丈夫だ。バーサーカーの調子も万全だ。魔力も俺だけでなく父の魔力がある」

 

「よろしい!では、ダーニック殿は?」

 

次にユグドミレニア一族に与えられる礼服に身を包んだ男に話しかける。

 

「こちらも準備はできている。魔力は色々使ってしまったからそこは期待しないでほしい」

 

 

「私は最初に言った通りだ。では、これより出向こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我の領域内に入ると余程死にたいようだな、雑種!」

 

「今回は話し合いではなく、戦いを宣言致しに来ました」

 

本を片手に抱えて、英雄王に挨拶をするダーニック。

 

「ほう!敵陣に魔術師が攻め込むとは中々に豪胆では無いか。だが、それは浅知恵だぞ雑種」

 

後ろから剣を持った黒い鎧を纏った騎士が英雄王に斬り掛かる。

 

しかし、それをなんなく躱す英雄王。

 

鎧騎士はそのまま、ダーニックの前にまで跳躍し、刃を英雄王に向ける。

 

「犬を仲間にしたか。やはり、雑種ごときはこうも群れるのだな。数の多さで強さを勘違いする。我の攻撃を魔術師の守りを用いて、狂犬で攻撃する、といったところか?やはり、浅知恵だな。二度も我の力を防げると思うなよ、雑種!!!」

 

英雄王の背後から黄金の波紋が生まれ、古今東西の原初の武器が飛ぶ。

 

 

「Aーーーーurrrrrrrrrrッ!!!」

 

ダーニック達に当たる前に空中で武器が止まる。

そこからも多数の武器を射出する。

 

直にそれは止まった。

 

ダーニック達は悠然とそれを受けきった。

 

大量に飛ばした武器をいとも簡単に止め、無傷で受けきったのだ。

 

 

「宝具……か。なかなかに堅牢よな」

 

「ええ、素晴らしい宝具です。対城宝具ですらこれは受けきることでしょう」

 

「それは我に天の剣を抜けと……言っているつもりか?」

 

「いえいえ……流石にそれは不敬ですからな。我々ごときにその技は……」

 

「既にどれだけの狼藉をしているか分かっているだろうに……貴様は対城宝具ですらその宝具は受け切ると抜かしたが、それを破るにはそんな物は必要ない。必要なのは守りを殺すことに特化した宝だ」

 

出ていた武器を戻して、新たに武器を出す。

 

様々な原点。

原初の武器。

 

それは今度こそ、その盾いや……城を破壊せんと向かっていく。

 

 

またもやそれは叩き落とされる。

 

城の外から来た騎士達により、斬り伏せられる。

 

騎士によっては空中に飛来した剣を手に取り、そのままその剣で2射目を叩き落とす。

 

 

「どこから湧いて出た!?……宝具であろうが、その狂犬の宝具としては有り得ない!!」

 

「英雄王ともあろう方がそのように声を荒らげるとは……」

 

「貴様……何者だ?ただの雑種ではあるまい…」

 

 

 

 

ピピピピピッ!!!

 

時計のアラーム音が鳴る。

 

「これはこれは残念です。時間となってしまいました。私どもも目標を達成せずに終わるのは心苦しく思います。ですが、これ以上の闘争は無意味と相成りました。また、お会いしましょう、英雄王…」

 

無数の騎士は消え、黒い鎧の騎士も霊体化していった。

 

ダーニックはそのまま走り出し、物陰へと隠れ、そのまま消える。

気配も無い。

 

「雑種め……我を英雄王と知りながらあの狼藉か……まこと、我の不興をかいおる」

 

英雄王は地面に降り立ち、ダーニックが消えた場所へと降りる。

 

魔力の残滓はそこに残っていた。

 

「我を挑発し、跡を消すとは……雑種ごときが我に掃除婦をさせるとは……うむ?」

 

前回の港での戦いではわざと英雄王を怒らせ、魔力の残滓を消し、証拠を皆灰へと帰させた。

 

そしてその魔術が、行われたであろう陣を見る。

 

「…っ!?これは…!!なるほど……聖杯の回収を行うついでにゴミ掃除をしなければな。よもや雑種だと思っていたがそれを超える穢れとはな……」

 

 

英雄王は忌々しげに陣を焼き払う。

 

「この世界は余すところなく我のものだ。一片とも渡さんぞ……外宇宙の穢れがっ!…」

 

 

 

 





やばい、テンションが凄いのにこの後バイトが億劫でしょうがない。

バイト行かないで小説書きたい。

以上、作者の本気の愚痴でした。

次回もお楽しみに~

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