感慨深いものですね……
あ、この話入れたら8話でしたね。
「我が決闘を受けて頂き、誠に感謝申し上げます」
セイバーの前には槍を構えたランサーがいた。
昨日の宣戦布告から場所を移し、最初に出会った港に来ていた。
「ここから俺とお前の戦いは始まった。ついに決着をつけよう、セイバー!」
昨日の話。
「宣戦布告だと!?」
「ああ、誰の邪魔も無く、貴様と雌雄を決したいのだ。そしてその首級を我が主へと捧げるのだ」
「ひとついいかしら?」
ここで話に交ざるアイリスフィール。
「誰の邪魔も無くと言ったけど他のサーヴァントが入る可能性は十分にある。その場合は共闘してもらえるかしら?」
「無論その場合は共闘しよう。ゲッシュを誓ってもいい」
ゲッシュという単語を聞き、アイリスフィールはランサーの出典を予想する。
ゲッシュのワードはケルト神話に多く出典している。
そして赤と黄色の槍。
「このフィオナ騎士団が一番槍、ディルムッド・オディナの名にかけて!!」
「はい?」
予想していたところにイキナリの正解発表。
それに思わず、アイリスフィールは呆けてしまった。
「もうこの名を隠す必要は無いのでな。セイバー、俺と最初にあったあの場所で会おう。では、さらばだ!」
回想終了
そしてそんな事があって、港に来ていた。
ディルムッドはセイバーの剣を見る。
剣と言ったがセイバーの武器は宝具により、姿が見えない。
「剣を見せてはくれないか……」
「………」
「隠さずともいい、セイバー。既にその名は知り得ている」
「っ!?」
「我がマスター、そして同盟者による推理だ。だが、納得もあったぞ。その誇りの剣、騎士の王。セイバー、お前の名は……」
「そこまでだランサー…いや、ディルムッド」
セイバーの真名を言おうとするディルムッドを止める。
チラリとアイリスフィールを見る。
そして剣の宝具を解いていく。
「改めて名乗ろう、ディルムッド。我が名はアルトリア・ペンドラゴン。円卓の騎士を纏める騎士王、アーサー王だ!」
「すまない、そしてありがとう。アルトリア・ペンドラゴン。騎士道の剣に誉れあれ!俺はお前に出会えて良かった!!マスターっ!!!」
「ふむ、良いだろう。私、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト及び、アイリスフィール・アインツベルンが見届け人となろう!……それで良いな、アインツベルン?」
コンテナの影からランサーのマスターであるケイネスが現れた。
そしてアインツベルンを見やり、声をかける。
「ランサーのマスター!何故ここに!?」
「何故?だと。我が使い魔が全ての力を使い戦うのだ。私が出てこなければ誰が出る!……私を襲うのは無意味だ。私の同盟者はキャスター陣営だ。それが今私の状態も分かるだろう」
「キャスター…!!」
「そして私はここでセイバーを倒すことに全霊を尽くさせて貰おう!第一の令呪を持って命ずる!全身全霊を持ってセイバーを倒せ!第二の令呪を持って命ずる!私、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトに勝利を捧げよ!!」
「そんなあやふやな!」
「できるな、ランサー」
「我が槍、そして………剣にかけて!!!」
ランサーは2本の槍を宙に投げる。
そして手を前に出す。
そこには赤と黄色の剣が握られた。
槍は地面に刺さる。
「剣ですって…!?」
「これが私の本気だ。私はかの同盟者により、我が伝説である、剣を手に入れた。二槍二剣の絶技見せてやろう!!」
「セイバー……」
「ご安心を……アイリスフィール。貴女に勝利を」
「フィオナ騎士団が一番槍、ディルムッド・オディナ。推して参る!!」
「ブリテン王、アルトリア・ペンドラゴンが承った。いざ……尋常に…」
「「勝負!!!」」
剣ディル来ません…