転生駄肉は触手に愛される   作:飛翔するシカバネ

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更に5分後投稿されまーす。


最初の決着

時間は少し戻る。

 

 

「勝ったぞ、坊主」

 

 

平野に現れた幸福の城。

 

 

最高の騎士と征服の王。

 

勝者はイスカンダルだった。

 

王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)裏切りの円卓騎士(トゥレチェリ・ラウンド)

雌雄を決したこの戦いはほぼ互角。

 

一人一人に物語が書かれた最高の騎士の軍団が強いのか、数万の軍勢が強いのか、それを審議することはできない。

此度はそれが互角だった。

 

そうなれば、後は大将同士の対決。

 

王と騎士。

 

今回は宝具(エモノ)の差、主人の差が勝負の鍵だった。

 

最高の騎士の最高の剣、無毀なる湖光(アロンダイト)

 

狂化が解かれたからといってそれを使えば虫がいないとはいえ、マスターを死に至らしめるものだった。

 

落伍者。

 

間桐雁夜に押された烙印はその実力に正確に押されたもの。

 

セイバーで召喚されれば……

マスターが良ければ……

 

ifは幾らでも出てくる。

 

しかし、勝負は時の運。

 

これにてライダーVSバーサーカーはライダーの勝利と相成った。

 

 

 

「なぜ、トドメをささない…?」

 

胸を大きく切られたランスロットはイスカンダルに問いかける。

 

「なに、既に勝負はついた。これ以上の戦いは無用だからの。……のう、お主、」

 

「?」

 

「次召喚された時は余の配下になれ!」

 

「まだいうか!このおバカさま!!」

 

堂々と言い放ったイスカンダルに対し、マスターであるウェイバー・ベルベットは彼にダメージの無い、ツッコミをいれる。

 

それに対して、ランスロットはポカンと口を開けている。

 

「本気……ですか?」

 

「本気だとも。余はお主の宣戦布告に対して正面からぶつかり、正々堂々と征服を果たした。ならば、それに従うのが礼儀であろう」

 

「……フッ。私の忠義はマスターである間桐雁夜。そして騎士王であるアーサー王にある。配下に下ることはできない」

 

「ぬっ」

 

「………しかし、負けたのもまた事実。約束しよう。次会う時………1度だけ。征服王、貴方の命令に従おう」

 

「1度か……まあいいわい!その言葉履き違えるでないぞ!」

 

「ああ、騎士王と我が剣にかけて」

 

 

 

 

 

「ああ、こっちは負けたよ。そっちは………そうか負けたか…おい!ライダーのマスター!」

 

サーヴァント達の会話の中に間桐雁夜は声をかけた。

 

「セイバーとランサーの方も決着がついた」

 

「セイバーとランサー!?こっちもいきなり戦ってたのにそっちも!?どうなってんだ!!」

 

「分からずに戦ってたのか……まあ、こっちもついていけてないが………」

 

「で、どっちが勝ったのだ?」

 

混乱するウェイバーに代わり、イスカンダルが聞く。

 

「勝者は……」

 

 

 

 

 

 


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