「どこへ、電話を?マスター」
「お前ごときに話す事ではない」
全くサーヴァント如きが騎士道なんぞを持ち出して戦おうとは……
使い魔風情はマスターである私の言うことを聞いていればいいものを…
「……ふむ、そうだな。お前はあの男をどう思う?」
「アーチャーの攻撃を防いだあの男ですか。そうですね……マスターを守る点において素晴らしい宝具を持っていると思えます」
「では、同盟を組むとするならどう考える?」
「ど、同盟ですか!?……そうですね、キャスターの姿が見えない上での同盟は危険でしょう」
「そうだ、サーヴァントならそこまでだ。しかし、あのマスターには私は見覚えがある。やつは
そう奴は時計塔で
魔術師より、政治家の方があっているなどとも言われていたな。
時計塔だけでなく、様々な派閥闘争や権力抗争でその手腕を発揮し、裏切り寝返りは当たり前。
信じる者信じない者のどちらも利用する、一流の詐欺師だ。
許嫁もできるほどの男だったと聞く。
よく分からん噂話で全て破談したらしいが。
「では、キャスターとは同盟を組まないと…?」
「いや、同盟は既に申し出た」
「な、何故!?」
そんな簡単な事も分からんのか、この使い魔は…
「私は誰だ?」
「我がマスター、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト様です」
「そうだ。この私がそんな老害の策略に負けるとでも?それに奴とならお前の望むような魔術師の決闘ができるやも知れん」
今回の聖杯戦争のマスターは無名や魔術師の面汚しだ。
その様な魔術師では泊などつきようもない。
「同盟の話し合いは明日だ。私を守るために十全な準備をしておけ!」
「小僧、奴はどう見る?」
「奴ってあのダーニックだよな」
「ほう、ダーニックというのかあの男は」
ライダー陣営の隠れ家(にしてる民家)で2人は話していた。
先程のサーヴァントの真名を考えたり(ウェイバーが)、攻略法を考えたり(ウェイバーが)していた。
そんな時にライダーが口を開いた。
「時計塔では有名だよ。ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア。ユグドミレニア一族の長。時計塔の悪魔。八枚舌。数えだしたら限り無いほど異名がある」
「ほう!悪魔とは酷い呼ばれ方だな!奴は何をしでかしたのだ?」
「ボクもあんまり知らないけど…」
60年前である第三次聖杯戦争から姿が全く変わっていないということ。
新たなる派閥、ユグドミレニア一族の設立。
ドイツ軍の殲滅行為。
「ゲルマン人の軍隊に喧嘩を売った?なるほど、なかなかの気概を持っておるな、その男!あの薄気味悪さが無ければ傘下に加えても良かったのだがな」
「薄気味悪い~?確かに胡散臭いけど、お前が怖がるような何かがあるとは思えないけどな。所詮ただの人間なんだし……」
「そうとも限らんぞ…」
あれは人間と呼んでいいものか……
征服王である余があそこまで触れたくない、征服したくないと思ったものは初めてだ。
アレはヒトなのか?
「まあ、よい。今度会おう時に問い正せば良いことだ。軍門に降りたいという輩だ。それを匂わせれば話すだろう」
「そんなんでいいのかよ!」
そんなこんなで夜もふけていくのだった。
「お招き頂き、感謝の極み。それでは同盟について話しましょう。私は貴方の願いを叶える事ができますよ」
「私の異名のせいで信用は無いですが……似たような悪魔と妖怪同士仲良くしましょう」
「ここでの同盟の結果は明日のランサー陣営の同盟には関係はありませんよ。私はあくまで、協力してアーチャー陣営とアサシン陣営を破りたいと考えているのですから」
「では話をしましょう。双方にとって有意義な時間になる事を祈ってますよ」
「まずは、自己紹介でも。ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア。ユグドミレニア一族の長にしてキャスターのマスターです」
「そうじゃのう。ワシは間桐臓硯。バーサーカーのマスター間桐雁夜の実の父親じゃ」
多分次話は好みが別れる話ですね。
でも、このルートも確かに見たいなって心の奥底でなにかが叫んでいるんですよ。
そしてクソチートが出てきます。
ダーニックは宝具を六つ持ってますからな。