転生駄肉は触手に愛される   作:飛翔するシカバネ

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怒涛の更新!!

めっちゃ更新してるので、読む時は注意して下さい。


狂騒

間桐家の居間では異様なメンツが顔を揃えていた。

 

白い髪に顔の皮膚から血筋が浮き上がり、苦しんでいる男。

しかし、それは使った魔力による消耗だ。

いつも身体を蝕む、蟲たちは異常なくらいな静けさを持っている。

 

父親譲りの青い、ワカメのような癖毛の男。

全身からアルコールの匂いがする。

恐怖やら緊張から大分飲んでいることだろう。

しかし、その表情は困惑しかない。

 

この場ににつかわしくない少女は呆然としている。

自身を蟲の蔵に入れる男と助けると馬鹿げた事を言った男と鎧姿で黒いモヤを発している人?がいる。

そして最初の蔵に入れる男に良く似た男……誰?

 

それはバーサーカーも同じだった。

危うく狂気が解けてしまいそうな状況だった。

叫ぶようにアーサーの名前を言うはずがAr…?

こんなに静かなバーサーカーも珍しい。

 

 

そして事の発端、そしてこの場を形作っている男は最後の締めというように口を開く。

 

「ということでワシら間桐家は間桐・ユグドミレニアと名を変え、ワシは間桐・ユグドミレニア・臓硯と名乗る事になった」

 

「どういうことだ!?」

 

間桐雁夜の心からの叫びだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうも何も間桐家はユグドミレニア一族に入り、聖杯戦争ではキャスターの傘下に入る。鶴野も雁夜もそれで良いな」

 

「この家がどうなろうが俺には関係無い!そこではなく、聖杯はいらないとはどういうことだ!それでは俺との契約は…!」

 

「それについてはワシではなく、ユグドミレニアの長が決める」

 

自身の父親だとしても見た目が伴っていない男に叫び散らす。

 

そして自身には権限が無いようにいう臓硯は居間の壁を見る。

そしてそれは開かれる。

 

それは壁だ開くはずは無い。

その裏に部屋はあるもののあのような見た目ではない。

あのような化学実験室のような…

 

「ユグドミレニア一族の長にしてキャスターのマスター。ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアと申します。以後お見知りおきを…」

 

白い布地に金の装飾をあしらった服を着たその男はゆったりと姿を現した。

 

「まずは蟲の除去だ」

 

「了解した」

 

臓硯は雁夜と桜の蟲を外に出す。

 

「「!?」」

 

体の束縛感とおぞましさから解放される。

 

「次は魔力回路か……【回路再定義】」

 

雁夜の魔力回路が消失する。

そして新たな回路が出現…いや、再定義される。

 

新しくみずみずしいその回路は身体によく馴染んだ。

本来身体を巡るべきはこれだと言わんばかりの。

 

「このお方の力でワシは既に願いを叶えられた。ならば、聖杯に願う願望は既に無い。ならば、後はその恩義を返すまで…」

 

「ということだが、大丈夫か?追いついているか?」

 

「あ、ああ。あ?」

 

「大丈夫じゃないな。宝具【神は賽子を振るう(ダイスロール)】スキル、精神分析。成功」

 

左手に本を持った状態で右手のひらを雁夜に向ける。

そして直ぐに落ち着きを取り戻す。

 

「あ、ああ。落ち着いた。それで俺は何をすればいい?バーサーカーのマスター権限を与えればいいのか?」

 

「それでは魔力回路を再定義した意味が無いではですか。貴方にはこれからもバーサーカーのマスターでいてもらいます。が、さっそく令呪を使用してください」

 

「れ、令呪を!?」

 

「他にもやってもらうことがあります。酒でも飲みながら話しましょう。話が纏まったら桜ちゃんにも話しましょうか。いいお酒があるんですよ。蜂蜜のお酒なんですが鶴野さんは甘いのは苦手ですか?」

 

「私も参加するのか!?」

 

「表向きとはいえ、当主なんですから。認識の同期は必要ですよ」

 

「では、桜ちゃんおやすみなさい」

 

「お、おやすみなさい?」

 

部屋を出ていく桜。

 

すっかり、酔いが覚めたはずの鶴野は頭を抱えている。

 

その光景をにこやかに笑っている臓硯。

 

「やっぱり、最初から説明してくれぇーーー!!!」

 

真夜中の間桐家に雁夜の叫びが木霊した。

 

 


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