各々、留意されたし
青葉への復讐を胸に固く誓う俺
千代田の身体の感想を聞いてくる千歳
「残念ながら見てないんだ、俺は背を向けていたからね」
はぁ、勿体ない事した気もするが見てたらこの程度ではすまなかったと自分を慰めよう
「あらそうなんですか?でしたら代わりに私の裸はいかがです?」
オイ、千代田早く止めてっ!お姉ちゃんにセクハラをやめさせてっ!
「ちょっと!お姉っ!」
「ひ、非常に魅力的な提案だけど遠慮しておくよ…」
「あら残念…」
はぁ、からかう相手がいると楽しいのだろうなぁ
不貞腐れた千代田が千歳に膝枕を強請る
「はいはい、千代田冗談よ」
千代田の頭を撫でる千歳
「千歳、ほらどうぞ」
空いたおちょこにお酌をする
「あら、すみません提督、頂きますね」
千歳が俺の肩にしな垂れ掛かって言う
まぁ、肩位良いけどさ、腕痛いからそろそろ放して欲しいなぁ…
皆のお酌、アーンの要求に応えつつ鳳翔さんに飲み物を頼む
「鳳翔さん、ハイボールお願いします」
「はい、只今」
居酒屋鳳翔へ到着してすぐ、俺は鳳翔さんにあるお願いをしていた
酒に強くないであろう自分の事と注文の事
俺がハイボールを注文したらラムネを出して貰える手はずとなっている
5杯程度なら付き合えるがそれ以上だとどうなるか判らない
それ以上飲んだ事が無いのだ
ここでやらかしてしまうと大変な事になる、予想が付かないってほんと怖いよ?
鳳翔さんがラムネ入りのジョッキを持って来てくれた
「そういや皆さぁ、そろそろだよねぇ?」
ん?解散の流れか?予想より早い助かった…
「お?もうお開きにするか?」
「な~に言ってんのぅ!まだまだいけるいける!」
そうだよな、そんな甘くは無いわな…
んじゃ、なにがソロソロなんだよ?
「いやぁ~この時間になるとこの面子で賭けをするんだ~」
「ほぅ、興味があるね」
あっ、鳳翔さんラムネありがとう、会釈で応える
ウインクしてくれたっ!可愛いっ!
「オカズの予想をするんだ~」
ふぅ~ん、明日の食堂のおかずとか?
「だからぁていとくのぉ~魚雷磨きのオカズの予想さ~かっははー!」
…………………は?
「当たったヤツはその日の割り勘無しなんだぁ~」
………………
「なっちはすっげーんだよ?的中率たっかいのなんのって」
「隼鷹っ!何を言っておるか、バカ者っ!」
飛鷹…顔が明後日の方角を向いている
那智、顔を背けているが耳まで赤い…
ほ、鳳翔さんは……あっ(察し)
千歳は見なくても判る…
千代田は寝てる…はず
「ほら、そこにテレビあんじゃん?あれで生中継って感じ?」
ふぁああああああああああああああああああああああああああああああああ
お、お前、お前なぁああああああああ
お前アレだぞっ!ひっどい事言ってるからなっ!
ああああああああああああああああああぁぁぁぁあ………
あぁ、なんてこった…ライブ映像だって?
なんなの?新たな形のF〇2なの?
完全盗撮だよ?ねぇ判ってるの?あああああああああああぁっぁああぁぁ…
魚雷磨きってのはさ…一人で自由で…救われてなきゃいけないんだ…
何人も穢してはならない漢の聖域なのに…くぅぅ
完全敗北Sだよ…
意気消沈どころじゃねーよ…
今すぐ逃げ出したいのに千歳の腕が俺を締め付けてるんだよ…
外れねーんだよ、コレ…
片手で頭を抱えテーブルに突っ伏している俺
このまま貝になりたい…
千歳のおちょこを引ったくり飲み干す
「おおぅ、提督ぅ良い飲みっぷりだねぇ」
もう一杯
「おかわりですね?どうぞ」
千歳がお酌してくれた、一息に飲み干す…ふぅ
「千歳ほら、お酌するよ」
返杯する、俺も酒を呑もう…
酒で全部忘れるんだ…
「鳳翔さん、日本酒を冷でお願いします」
武士の情けだろうか、鳳翔さんは頷いてくれた
日本酒の冷なんて飲んだ事ない
テレビで見たんだ、俺は詳しいんだ
「那智すすんでないじゃないか?ホラ、グラス空けて?」
絡み酒で鬱憤を晴らしてやるわ
「あ、あぁ…頂こう」
先ほどとは立場が逆になった
那智なりの優しさなのだろう…
居た堪れなさがこみ上げてくる
絡み酒は進むが、はたして俺は酔っているのだろうか?
飲み慣れぬ酒だが未だに意識ははっきりしてる
「提督ぅ、そろそろお開きの時間ですよ」
千歳?そうか…
皆の様子を窺う
隼鷹は高笑い中、まだまだ余裕だな
飛鷹、セーブしてたのだろうな、素面に見える
那智は…結構きてるな送っていくべきか?
千歳、強者の余裕を感じる
千代田、膝枕で寝てるお子様かっ!
「んじゃそろそろ〆ようか」
「そうですね」
「皆、今日は楽しかったーありがとな」
これにて宴は終了!
鳳翔さんへ支払いを済ませた
さてどうする?
那智が結構危ない感じで千代田はオネム
どうすっかな…
ガラッ
ん?誰か来たな
「あら提督、もうお開き?」
足柄だった
割と俺に好意的な姿勢をみせてくれるうちの艦隊の最初の重巡
「おー足柄、もう〆ちゃったよ、合流するつもりだった?」
「いいえ、那智姉さんを迎えに来ただけよ」
「そうなの?助かった、俺結構飲ませちゃったから心配だったんだよ」
足柄が付き添いなら那智は任せて平気だろう
「足柄ごめんな、那智の事お願いね」
「この足柄に任せておきなさい、それより提督は大丈夫?」
「あぁ、顔が赤いかもしれないけど意外とへーきだわ」
「そう?じゃあ姉さん連れて行くわね…ねーさん帰るわよー」
那智に肩を貸し足柄が出口へ向かう
「足柄ありがとな」
「いいのよ提督」
ウインクを決めて出て行った、絵になるヤツだなぁ…
「んじゃ、飛鷹と隼鷹はどう?平気?」
「ええ、私は大丈夫よ、隼鷹もまだ余裕があるみたいね」
「てえとく~あたしはへーきへーきぃ」
ま、隼鷹だし大丈夫だろ?飛鷹も付いてるなら心配いらないな
「千歳、千代田は俺が抱えるから」
「そんな…悪いですよ、千代田ホラ起きて」
千歳が千代田を揺するが起きる気配がない
そんなに千代田飲んで無かったよなぁ…?
まぁしょうがない
「千代田には落とし前付けるって言ったからね、それ位させてくれ」
「…わかりました。ではお願いしますね?」
千代田をお姫様だっこして
「よし、行こうか」
鳳翔さんに美味な食事のお礼を伝え、千歳の案内で軽空母寮へ
「すみませんね提督、千代田はしゃいじゃって…」
ん~?そうなの?
「素直じゃない子ですから」
そんなもんかね?膝枕されながらアーン要求してたけど可愛いもんだろ
「まぁ、楽しんでくれたなら良かったよ」
「うふふ、提督は千代田の裸見れなかったのに散々でしたね?」
ひっぱるねぇ~
「いいんだよ、皆が笑ってくれたらそれでいいの!」
これは本心だ、笑顔が一番だと思う
「うふふ、千代田良かったわね」
千代田に話しかける千歳
まぁ子供みたいで可愛いもんさ
寮室へ入りベッドに千代田を寝かせすぐに退散
もう遅い時間だ、また青葉に揶揄われるのはゴメンだよ
部屋への道中
あ~これが酔うって事なのか…?
ぼんやりしてきた
酒飲んで運動するとアルコールが回るって聞いたけど
こういう感じなのか、新鮮だなぁ
部屋へたどり着く、もう眠い
ドアを開けてリビングへ
歯磨きは…明日でいっか
ん~電気ついてんな
おー大淀じゃん、ウェーイ
「ただいまー」
「おかえりなさい」
「ごめん、もうねるわ」
「はい、お休みなさいませ」
ん~寝室ってどっちだっけ?
もう限界なんだけどな~
あー無理、寝る
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大淀は倒れこむ彼を抱き合う様に支える
彼を支え寝室へ向かう
ベッドに到着すると自らも倒れこんだ
そのままの体勢から暫く、二人は動かなかった