祝 ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」第二期一周年
ついでに、拙作も一周年という事で投下してみました。
このシリーズは本編の蛇足です。
本編のネタが随所に御座います、ご留意下さい。
rec.01
やぁ、ご機嫌よう 俺だよ
今日8月15日はお盆であり、終戦記念日である
艦隊の皆には、今日から三日間休暇を取って貰う
去年はバタバタしていたであろうからね、お盆休みって事さ
そんな夏の日に、去年と同じく俺は栗畑の草刈り作業って訳よ
梅雨が終わった後の栗畑は草が生い茂り悲惨な状況だ、悲しいなぁ
朝から続けた作業も一段落ついて、木陰で休憩中
正午のサイレンが辺りに響き、それを聞いて黙祷を捧げる
さて作業の続きでもと思っていた所に、見慣れた女性が目に入った
「お疲れ様です。精が出ますね」
「そんな恰好だと蚊に刺されるよ?」
「ご心配なく、私は艦娘ですので」
「あぁ、知ってるよ」
お互いに苦笑しあう
「今日はどうしたんだ?」
そう尋ねると
「提督、これから鎮守府へお越し頂けませんか?」
「それは構わないけれど、着の身着のままではな」
「提督室のシャワーを準備しております」
了解したよ、それじゃあ…
「さぁ、参りましょう」
手を差し出す大淀
「あぁ、行くか」
その手を繋ぐ
「そういえば…アイマスクはご所望ですか?」
良い笑顔で尋ねる彼女に
「勘弁してくれ」
そう、返答した
鎮守府へ到着し、シャワーを浴びてから大淀に先導された先は
[情報統括部室] 通称:情報部
入り口のドアを開けて室内へ促す大淀に従い入室
「司令官、もう青葉待ちくたびれちゃいましたよっ!」
そう…ここは青葉の根城である
「よぅ青葉、それに衣笠も」
手を挙げて二人へ挨拶、衣笠は会釈で応えてくれた
「それで青葉、今日はどうしたんだよ?大淀は何も答えてくれなくてさぁ」
ここに来るまでに大淀に予定を聞いても苦笑いで誤魔化された
「まぁまぁ司令官、どうぞそちらの椅子にお掛け下さい。それから説明しますよ」
ふむ、では話を聞くとしようか
「司令官は、昨年の鎮守府訪問が映像媒体で販売されてるのはご存知ですよね?」
あぁ知ってるよ、すっげー不本意だがなっ!
「うちの艦隊も新顔が増えましたよね?」
そうだな、新しい子達が増えたな
「その新たな艦娘達にも去年の映像を見て貰ったのですが」
何見せてんだよっ!?
態々俺の醜態見せなくてもいいじゃねぇか!
「もう艦隊の全艦娘が全て見てるので諦めて下さいっ!」
何でそうなる?
一部はR指定で小さい子達は買えないはずだろ?
「司令官は思春期の頃、俗に言う春画等はどうやって手に入れてましたか?」
そりゃあ…先輩や友人かなぁ?
当時はネットが現代の様に普及してなかったからな
「つまりそういう事です」
情操教育に悪いっ!
「自分の提督、司令官が気になるのは艦娘のサガですので」
ぐぬぬ…まぁいいよ
それで、今日は何の為に俺を呼んだんだよ?
「新顔の艦娘達から当時の状況を聞かれる事が多いんですよ」
まぁ、そうかもな
「そこで青葉は考えました!」
なんだよ?
「本編に副音声とワイプ画面を追加した[提督鎮守府訪問 アドミラルエディション]を作ろうとっ!」
きったねぇ…完全版商法じゃねーかっ!
俺アレ大っ嫌いだよ!
「その撮影の為に本日、司令官にご足労願った訳です」
大淀の顔色を窺うと未だに苦笑いを浮かべている
「俺を呼んだ目的は分かったが、青葉よ」
「はい?」
俺は同じ轍は踏まない
「俺の出演料はどうなるんだ?」
「そうですねぇ…そうだっ!青葉の熱い接吻「あっ、結構です」ちょっとぉ!」
食い気味に答えた
「で、では…ガッサの口づけを「マジで!?やるやるぅ!」温度差ぁ!」
顔を赤く染めた衣笠が青葉をバシバシ叩く
衣笠、冗談だって…
だから睨むのは止めて頂けませんか?大淀さん?
今日呼ばれた理由も分かったし、ここまで来てやらない訳にもいかないだろう
青葉の提案を了承し、打ち合わせを始める
室内の一角に設置されたスタジオ風の場所で撮影をするらしい
出演は俺と大淀、それにゲストの艦娘
青葉はガヤ、衣笠が撮影と録音、それにカンペ出し
衣笠の能力が遺憾無く発揮されるだろう
だが衣笠…お前は艦娘なんだ!そんなスキルはいらねーんだよっ!
スタジオ風の場所に設置された二脚の椅子に大淀と腰掛ける
やれやれ、何が悲しくて自分の醜態にコメントしなきゃいけないのだろうか?
「提督、気乗りしませんか?」
「まぁな、自分の情けない姿は余り見たくはないなぁ」
「私は少し、楽しみにしてました」
そう、笑顔で言われてはなぁ
「せいぜい楽しむとしようか」
「はい」
あぁ悲しきかな、美女の笑顔には逆らえぬのだ…男ってヤツはな
これから投稿される裏話シリーズは
映像作品「化物語シリーズ キャラクターコメンタリー」から強く影響を受け
また、リスペクトしております。
原作小説、映像作品共に素晴らしい作品で御座います。
まだ見た事が無いという方は、是非一度ご覧くださいませ。