うちの鎮守府のラスボスは怖い   作:sikimai

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rec.03

さてさてお次の場面はっと

喧嘩の演技をした皆を入渠させてる所だな

「この時にさ、遠目から俺を見ていたのは武断派の皆だよね?」

「ええ、そうよ」

と、五十鈴が答える

「あの視線にはなかなか堪えたよ、歓迎されてない感が強くてなぁ…」

「あの子達も色々あったのよ、受け止めてあげなさいな」

「そうだな、これから頼られる存在になれる様に頑張るさ」

俺は一年前よりマシになれただろうか?

 

お次は間宮でのシーンなのだが、ここで青葉から

「五十鈴さん、そろそろ交代のお時間です」

おや、もう五十鈴の出番終わり?

「はいはい、次の子と交代するわ」

「そっか、五十鈴また後でな」

「えぇ、アンタも頑張りなさい」

「了解」

膝の上から降り、五十鈴は退室

「ここで二人目のスペシャルゲストが到着しましたー!はい、拍手~!」

青葉につられ俺も拍手、次は誰だろ?

「工作艦明石です、コメンタリーならお任せください!第一線で提督をサポートしますね!」

等と宣いながら、そそくさと俺の膝に乗って来る

「なんでだよ!?」

「えっ?だってゲストは提督の膝に座る決まりですよね?」

「聞いてねーよっ!」

そうなの?と大淀に確認を取るが

「いえ、私も聞いていません…明石、椅子を用意しますので其方へ」

「司令代理の五十鈴さんがやった事ですよ?これはもうお墨付きって事なのでは?」

「なんでやっ!」

「イヤとは言いませんよね?提督はホラ…不公平がお嫌いですもんね?」

ぐぅ、それを言われると…

「分かった、大人しく座っててくれよ」

だからお尻を動かさないで

男も色々と大変なんだよ

大淀、そんなに睨まないでくれ…不公平って言葉に俺は弱いのだ

 

では収録を続けていこう

場面は間宮での明石登場のシーン

俺が大淀の手に誘われ、後ろを向いた瞬間の事だ

大淀が俺の隣へ瞬時に移動し、明石が机の下から現れた

第三者視点で見ると恐ろしく素早い移動、俺でなきゃ見逃しちゃうね

「なぁ、これってどうやって移動したの?早過ぎるでしょ?」

「え?艦娘なら誰でも出来ますよ?」

なるほど、見た目は人と変わらないが彼女達は超常の存在だという事を再確認出来た

 

それから問題のシーン

明石キッスのお時間だ

「なぁ明石、この要求も台本通りだったのか?」

「いえ、そこは完全に私のアドリブですよ」

「明石には程々にと念を押したはずですが?」

大淀の補足情報だ

「だからオデコにチュー程度で我慢したのよ?」

あれで明石的には程々だったのか

「間宮さんの所であれ以上はねぇ?流石に私も恥ずかしいし…」

明石はそんな事を言ってる

どれ程の事を要求するつもりだったのだろうか?

やっぱピンクはイン〇ンだな

 

そろそろ由良の登場シーンだが

「明石の次は由良がゲストなのかな?」

「何です提督?早く交代しろって事ですか?」

「そうじゃないさ」

「それが、由良さんにも出演を打診したのですが…」

口ごもりながら言う大淀

「何かあったの?」

「流石にあの状態の自分を見るのが辛いらしくて、出演は断られました」

あぁ…分かる

自分の情けない姿にコメントするの辛いモノがあるからな

「と言う事で、今暫く明石が提督をサポートしますねっ!」

「分かったよ、だから明石、少し大人しくしような?」

微妙に腰を揺らすのは止めて下さい

俺の精神力がガリガリ削られていくんだよっ!

 

由良が登場し、その後俺と話す場面だ

「この時は本当に焦りました、由良さんの登場は後半を予定していたので」

「だろうな、大淀顔が引き攣ってたもんな?」

「はい、ですが提督に上手く対応して頂けたので助かりました」

「提督余り慌てて無かったですよね?やっぱり前職の経験からですか?」

明石が聞いてきた

「いや、内心凄く焦ってたよ」

だけどな

「前の職場では認知症の人や精神病患者さんも居たからな、経験って大切だと思ったよ」

当時の利用者さんと比べればあの時の由良は接しやすい方だ、何せ穏やかだからね

「其方の世界も色々大変なんですねぇ」

そう、何処の世界でも色々大変なのだ

 

お次は明石の工廠で転移装置の説明を受けているシーン

「なぁ明石、説明と称して手や太ももを触るのはおかしいと思わなかったのか?」

「えっ?だって役得でしょ?」

私何か間違ってますか?と言わんばかりのピュアな視線を向ける明石

「うん、まぁ…そうね」

そんな明石への返答を濁す

彼女の自分の欲求を素直に表す所が、俺は心底羨ましく感じてしまった

ある程度の歳になると、そういうモノは素直に出せなくなるのだ

だが明石、性別が逆なら即座にセクハラで通報されるからな?

 

さて次の場面だ

俺が鎮守府から自宅へ戻る時の様子をモニターで眺める

「この時は、酷く申し訳ない気持ちで一杯でした」

と大淀が語る

「自宅へ戻られた提督が悲しむ事は、容易に想像出来ましたので」

申し訳なさげに言う

「まぁ、実際悲しかったけどさ」

皆にそういう事をさせてしまったのは俺だ

「俺の為を想ってやってくれたんだろ?」

「ですが…」

「俺は怒って無いし、両親も無事だった」

だからさ

「当時の気分を引きずっても仕方ない、もう一年たったのだから笑い話にしよう。な?」

暗い場面が暫く続くからね

明るく行こう

「それにしても…見送りする時の大淀は悪い顔してたよな、なぁ明石?」

空気を変えたい俺から明石にパスを出す

「えぇホントに!これは間違いなくラスボスの顔ですよ」

ニヤニヤ顔で乗ってくれる明石はホントに良い子だ

「なっ!?この時は自分の役割を演じていたまでです!」

大淀にしては珍しく顔を赤くして反論してきた

「へぇ、大淀はどんな役割だったの?」

「それは…もう少し先でお話しします」

何だよ?気になるじゃん

 

 

 

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