ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか   作:黒歴史

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主に悪い方向で
まぁ未熟な俺が悪いんですが…


第15話戦闘回だけど【ロキ・ファミリア】を出すと絶対に何か感想を書かれます

 数分走ると人々が集まっており、中を見るとモンスターの死骸があった。近くには先ほど見た少女の姿がある。どうやらアイズさんがやったらしい

 近くには姉妹と思われるアマゾネス、モンスターにやられたのだろう倒れているエルフの少女がいた

 

「さすが最高派閥の冒険者……」

 

 そこまで言うとまた地面が揺れた。だがその揺れは先程の比ではなく、近いのだとわかる。すると地面に亀裂が入り、そこから花を咲かせた植物型モンスターが三体アイズさんを囲むように現れた

 それを見た見物人はすぐに逃げ惑う

 すぐにアイズさんは立ち向かうように斬りかかろうとすると…

 

「あっ……」

 

 レイピアが砕けてしまった。植物達はそんなことなど御構い無しに襲いかかった

 

「【強奪】、からの!【無明斬り】3連!」

 

 すかさずモンスターから身体能力を奪い3つの魔力の斬撃を飛ばすと植物の触手っぽい物に命中する。だが斬撃は触手を弾いただけで切れてもいない

 

「「「ーー!!」」」

「危ねぇ!?」

 

 なんと、3匹全てが俺を狙ってくる。闇を足場に避けまくるが何故か俺だけを狙っている

 

「そこの人!!そのモンスターは魔力に反応してる!!その魔法を切って!!」

「ありがとう!えーと…胸のない方!!」

 

 何やら胸のないアマゾネスの人はショックを受けている。コンプレックスだったらしい。あとで謝るか…そんなことは今はどうでもいい。魔力に反応する?それはつまり……

 

「こう言う事だろ!【無明斬り】!」

 

 魔力の斬撃を真上に飛ばす。するとどうだろう、その斬撃を植物達が追っていくため、綺麗に俺は地面に着地した。アイズさんがこちらに駆け寄ってくる

 

「……君、何しにきたの?」

「いやぁ、地震の正体が気になったから見にきてただけなんだが…」

「……あれは新種、君が追われてる隙に切り込んでみたけど切れなかった」

「【剣姫】と呼ばれるあなたさんが…マジですか」

 

 なるほど…それはそれは………

 

 

 

 

 燃えて来た

 

 

 

 

 植物型モンスターはすでにこちらに攻撃して来ていた。俺達はジャンプで回避

 

「…ん?」

 

 だがアイズさんは何故か風を纏いあらぬ方向に突っ込みそして捕まってしまった

 何故だと思い探すと逃げ遅れたのだろう獣人の子がいた。それを見て彼女はその子を守ったのだろうと理解する

 植物型モンスターは半ば埋まるような形で押さえつけている彼女に噛み付くが風の球体がそれを守る。残りの2体も押し寄せ噛みつき出した

 

「やっばいな……」

 

 剣に闇を纏わせ切り込むがやはり傷がつかない。魔法を発動しているのにこちらを見向きもしないのは俺よりも強力な魔法があるせいだろう

 アマゾネスの2人も攻撃しているが触手が多すぎて近寄れていない

 

(今の自分じゃ足手纏いでしかない。せめてこれを切ることができればなんとかなるんだが…)

 

 そんなことを考え、チッと舌打ちしていると綺麗な声の詠唱がどこからか聞こえた

 

「【ウィーシュの名のもとに願う】

【森の先人よ、誇り高き同胞よ。我が声に応じ草原へと来れ】」

 

 先程倒れていたエルフの少女が血反吐を吐きながら魔法の詠唱を始めていた

 

「【繋ぐ絆、楽園の契り。円環を廻し舞い戻れ】

【至れ、妖精の輪】

【どうか、力を貸し与えてほしい】」

 

 そして一つの魔法が完成した

 

「【エルフ・リング】」

 

 翡翠色の魔法円(マジックサークル)が現れ、魔力らしき力が包み込む。それに反応したのかモンスター達はエルフの少女に目をつけた

 

「【終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に(うず)を巻け】」

 

 詠唱が続く。少女は次の魔法を発動しようとしているのだと分かる

 

「【閉ざされる光、凍てつく大地】」

「ーーーーッ!!!」

 

 魔力を感知したモンスター三体は急迫する。そのエルフの少女に向けて殺到しだした

 

「はいはいっと!」

「大人しくしてろっ!!!」

 

 だがさすが最高派閥の【ロキ・ファミリア】のアマゾネス達、一瞬で追いついたかと思うと殴り蹴りでそれを阻む

 

 すると一本の触手が彼女達の隙間を通り槍の如き速さでエルフの少女に狙い攻撃して来た

 

「危ねぇ!!」

 

 遅れて走った俺はそれをさせまいと刀で斬りつけようとする。だが先程やった通り自分じゃこの触手は切れない。それをわかっていてもこの動きは止まらない

 するとベルの祖父との修行の思い出が頭に映し出された

 

 

 

『ヤミ。お主は落ち着いて戦うことを覚えたのは良いが、剣や刀と言うものを全く理解しとらん。いいか、純粋な心を持って物を切ればどんなものでも切れるぞい。ほれ』

 

 そう言ってじいちゃんはナイフを手に取り、そこらに生えていた木を横薙ぎにスパッと切った。普通ならきれる訳がない。だが、気はズズッと横にずれたかと思えばそのまま倒れてしまった

 

『……いつもハーレムハーレム言ってるじいちゃんが純粋ねぇ…』

『なんじゃ?文句でもあるのか?』

『まあいいや、じいちゃん。知っての通り俺くらいの歳になったら心は汚れきってるぞ?純粋なんて程遠いくらいに』

『純粋って言っても色々ある。まあ、自分に合った純粋な心を見つけてみぃ』

『自分に合った純粋な心ねぇ…』

 

 

 

 ヒュッ

 風を切り裂く綺麗な音がした。その瞬間にボトリッと斬られた触手が地面に落ちる

 

「ーーー!?」

 

 魔法もスキルもない。斬る事しか考えてはいない『純粋な心』で振った刀はまるで紙でも切るかのように触手を真っ二つにした

 モンスターは切られるとは思ってはいなかったのか驚愕の声のようなものを上げている

 

「っ!【吹雪け、三度の厳冬、我が名はアールヴ】!」

 

 詠唱が終わったらしい。俺とは比べ物にならない魔法がくると思った俺はすぐに飛び退く

 

「【ウィン・フィンブルヴェトル】」

 

 吹雪が舞った。全てが凍りそうな…実際凍る風を受けてモンスター三体は絶叫するがそれすらも凍る

 魔法が止むとそこには三体の氷の像が完成していた

 アマゾネスの2人はそれに近づくとかなりイライラしていたのか回し蹴り一撃で氷の像は粉砕された

 最後の一体はアイズさんがどこから仕入れたのかわからない剣を取り無数の斬撃で粉々にした

 

 さて、俺はベル達を探しに…「ウチの子に近づいとった男は何モンかと思えばアンタか」

 

 振り返り走り出そうとするとそこにいつぞやの胸のない女性がいた

 

「…前もやけどアンタ、ウチになんか失礼な事考えたやろ」

「はい。正直に思った事を口にした方が?えーと…」

「【ロキ・ファミリア】のロキや。あと言ったらシバく」

 

 少し殺気の篭ったドスの効いた声でそう言われ体が硬直する

 

「まぁ、礼だけしに来たんや。ホラ、エルフの子を攻撃しようとしてた触手を切ってくれたやん?」

「いえいえ、俺なんて普通の駆け出しでしかもLv1、足手纏いでしかなかったじゃねーか」

 

 「Lv5の、しかもアイズたんが切れんかったやつを切っといて普通な訳ないやろがっ!」

 

「?なんか言いました?」

「い、いや、なんも言うてないで?空耳ちゃう?」

 

 そうか、疲れてんのかな。俺……

 

「そうですか。ではロキ様、ちょっと仲間を置いて来てしまっていますので、失礼します」

「あ、そうやドチビ…ヘスティアに伝えといてや」

「?」

「『次は泣かす』」

 

 怖っ!?何この人、ヘスティア様のライバルか何か?!つーか何したのヘスティア様!!

 

「……どう言う意味がわかりませんが、まぁ伝えておきます」

 

 そう言って俺は全力で逃げるように走りだした

 

 

 

 

 

 

 

「……ロキ、あの人は?」

 

 すでにいなくなった青年を見送った後、アイズがロキに聞いた

 

「行ってもうたわ、Lv1にしては足早い方やで」

「……どうやって切ったのか知りたかった」

 

 そう呟くアイズを尻目にロキは横目にあるものを見た

 

「ところでアイズたん、ティオナがめちゃくちゃ機嫌悪いけどどうしたん?」

「……あの人、名前が分からないからってティオナのことを『胸のない方』って呼んでた」

「……貧乳達(ウチら)を敵に回したな」




感想で殴られる準備はできました
小便は済ましました
神様にお祈りはしました
部屋の隅でガタガタ震えて感想を見る心の準備はOKです

さあこいやぁぁぁあッッッ!!!
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