ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか 作:黒歴史
「たっだいまーー!!!元気にしていたかいベル君ヤミ君!!!」
台所の掃除が終わり、晩御飯を作っていると同時にヘスティア様が帰ってきた声が聞こえた。迎えるために台所から出るとベルが寝ていた
「おや?ベル君は寝てたのかい?…わぁ〜綺麗になったね〜これ全部ヤミ君が?」
「ははは。結構がんばったぞ?あぁ、そろそろ晩御飯作るから今のうちにベル坊を起こしておいてくれ」
「まかせとけ!」
ヘスティア様はグッと俺に親指を立てサインしてくれた。それを見た俺は台所に足を運んだ
「バグっんぐんぐ…ゴクンッまぁそう言うわけでベル君がさっき寝てたのは本を読んでて眠くなって寝てしまったって言うよくある事だったよ」
「へー、昔のベル坊ならなれてない事をやって寝てたってのが普通なんだけどな」
「そりゃあ、ヤミさんから借りた本を読んでいますから……あ、福神漬け取ってください」
カレーを食べながら普通に話しているとヘスティア様がベルに質問を投げかけた
「ご馳走さま。そういえば、あの本はどうしたんだい?」
「ご馳走さま。ハイ、ちょっと知り合いの方に借りたんです
「お粗末さま。ヘスティア様も読んで見たらどうだ?本よく読んでるし」
「そうだね!それじゃあ後で読ませて貰おうかな!」
俺はそう言うと皿を洗うため皿を重ねて持って台所に入った
皿洗いも終わり、シャワーに浴びて出ると【ステイタス】を更新しているのかヘスティア様がベルの上に座っているのだが何かおかしい、チクチクと何かを刺してるような……いや刺していた
そのせいでベル泣き叫んでいるのだがヘスティア様は全く聞いていないようだ
「あー、何?この状況…」
「ヤミさん!助けて!神様が!」
「止めるなヤミ君!今ベル君に……痛たたたたたたたたたた!?」
まぁとりあえずベルを守るわな。と言うわけでヘスティア様にアイアンクローを食らわして止めることにした。ベルにくっついていてはまだ刺すかもしれないためそのまま持ち上げる事にした。だが
「ヘスティア様!足で僕を捕まえないでください!」
「ぐああああ!!!ヤミ君がこの手を離すまで離さないぞぉぉぉお!!」
「離したらまた刺すでしょうが」
そう、あろうことかヘスティア様はベルを足で捕まえて離さないと言う悪あがきをしたのだ
そのためこの茶番は数分にも渡り繰り広げられた
〜というわけで数分後〜
「いたた……ま、『耐久』とかを除くと、どの基本アビリティもそろそろSに近くなってきてるから、流石に今まで通りというわけではないけど」
「…そうなんですか?」
ベルの目は俺に向けられた。俺が答えて欲しいのだろう
「まぁ、エイナさんから
「そうなんですか!?じゃあなんで僕だけこんな……」
「そりゃあお前、頑張ってるからだろ?」
≪スキル≫の事はヘスティア様に口止めされているためこんな風にしか言えない。普通ならそろそろ気づいてもおかしくはないはずなのだが…
「……っ!!そうなんですか。神様、僕頑張れてるんですか!?」
さすがベル、純粋故に人を全く疑わない。多分ヴァレン何某さんに近づけていると言う事で今は頭がいっぱいなのだろう
「…そうだね!ベル君は頑張っている…か…ら………」
微笑みながら喋っていた神様の言葉は止まり微笑みすら焼失した
「ヘスティア様。どうしたよ?ベル坊に何か進展が…「魔法」…ん?」
俺の言葉を遮ったヘスティア様の言葉からは『魔法』と言う単語が出た。そしてヘスティア様はその言葉を口から出した
「魔法が、発現した」
「ええええええええええええええええっ!?」
「へぶにゅ!?」「おっと」
ベルが驚きで海老反りのように起き上がり、背中に乗っていたヘスティア様はベッドからでて後頭部から頭を打ちそうになったため俺が支える
「かっ、神様ぁー!?ご、ごめんなさいっ、怪我はないですか!?」
「だ、大丈夫だベル君。ヤミ君もありがとうね」
「どういたしまして。にしても、まさかベル坊が魔法を使えるようになる日が来るとはな…」
「うん。まさかこんな形でさっきの報復されるなんて思わなかったけどね…」
ヘスティア様が起き上がると【ヘスティア・ファミリア】に何故か広まっていた土下座をベルがして平謝りし、【ステイタス】を見た
ベル・クラネル
Lv1
力:B701→737
耐久:G287→F355
器用:B715→749
敏捷:B799→A817
魔力:I0
≪魔法≫
【ファイアボルト】
速攻魔法
≪スキル≫
【】
「っっ………!」
「おー良かったなぁベル坊!しかもこれ、名前からして攻撃魔法じゃねーか」
そう言って紙を両手で持ってガン見しているベルの頭に手を置きポンポンと撫でてやるとゆっくりと口を開いた
「ヤ、ヤミさん、神様…魔法っ、魔法ですよ……!?僕、魔法を使えるようになりました……!」
「うん、わかってる。おめでとうベル君」
ヘスティア様がそう言った瞬間、ベルは歓喜のあまり握っていた神を握りつぶし蹲った
「ベル坊、とりあえずその魔法について考察するぞー」
「はいっ!」
「まぁとりあえず注目するところは『速攻魔法』
いつもベル坊が俺の【強奪】見ている通り詠唱なしで撃てる
まぁ百聞は一見にしかず。とりあえず俺に向かって撃ってみろ」
「はいっ!」
「はぁ!?ちょ、ちょっと待ったぁ!!!」
撃とうとしたベルとそれを受けようとする俺にヘスティア様が止めに入る
「なんだよヘスティア様。俺の魔法を使えばベル坊の魔法を受けた所で…」
「そう言うことはダンジョンでやってくれ!万が一この教会が破壊されちゃったら君達責任は取れるのかい!?」
「そ、外でなら……」
「目立つ行動は控えるように!」
「「わ、わかりました」」
そう言う訳で明日ダンジョンで試し撃ちする事になり、ヘスティア様も疲れがピークになってしまっているようで、さっさと俺の【ステイタス】も更新する事になった
ヤミ・カズヒラ
Lv2
力:H106→121
耐久:I63→86
器用:H100→113
敏捷:H114→129
魔力:I93→H106
≪魔法≫≪スキル≫そのまま
うん。弱いやつらしか倒してないからベル以上に上がっていない。ソロで中層に行けばすぐに上がりそうなんだけど……
いつも通りヘスティア様はベッド、ベルはソファ、俺は壁に寄りかかると消灯し、俺は深い眠りについた。そして…夢を見た
「いたたたたたたたたたた!!!助けてください神様ぁ!!!」
「ベル君が悪い!昨日受けたボクの苦しみを味わうがいいさ!」
「だそうだ。腹括ってこの仕置きを受けろベル坊」
「もうとっくに受けてますよぉ!!!」
今現在、俺は昨日ヘスティア様にやったアイアンクローでベルを苦しめている。何故こうなったかと言うと…俺がいつも通りの時間に起きるとベルがソファにうつ伏せの体勢でクッションに顔を押し付けていたのだ
何事かと聞くと昨日どうしても魔法を撃ちたくて5階層で魔法を乱射しまくっていたら急に
そして今、勝手にダンジョンに行った。下手すれば死んでいた。ヴァレン何某さんに対するヘスティア様の嫉妬により
そして現在に至る
「あのな、ベル坊。アイズさんにも礼も言わず逃げたことは情けないが、まぁ許そう…何勝手にダンジョン行った挙句死にかけてんだ」
「すいませんすいません!魔法が使いたくて使いたくて…「こんな風にか?」あぁ!魔法使わないでください!【神の恩恵】がなくなってぇぇぇぇえ!!」