ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか   作:黒歴史

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第3話忘れていた事

 どうも、ヤミさんです。ベルと共にギルドに来て冒険者について聞いた後、入れてくれる【ファミリア】を探しているのだが…

 

「うちのファミリアはお前らみたいな田舎者に興味ねーんだよ。オラッ帰った帰った!」

 

 現在俺達はその複数あるファミリアの下っ端の団員の人に門前払いを受けている。ベルはいかにも弱そうだし、俺は約三年間田舎で過ごしていたからか田舎者らしさがでているようだ。俺は修行しているため、その下っ端くらいなら余裕で叩きのめすことは出来るとそいつらを見た時に確信できた

 要するに見た目で判断しているらしい。原作通りに行くのならヘスティア・ファミリアに入るのだが、見た目だけで判断されるとこんなに腹が立つとは思いもしなかった

 最初ににロキ・ファミリアに行ってみたが、門番に門前払いを受け、そこから数十カ所回っているが、全て同じように門前払いを受けた

 

「「ハァ〜〜…」」

 

 さすがのベルも俺とベンチに腰掛けてため息を吐くレベル。二人一緒に落ち込んでいると

 

「やぁ、少年達。どうしたんだい?ため息なんて吐いて」

 

 俺達は顔を上げ声の主を見るといわゆるロリ巨乳でお馴染みのヘスティアさんがいた

 

「黒い髪の君、失礼なこと考えてなかったかい?」

「いや、考えてません」

「嘘だね。ボク達神様には嘘は通用しないよ?」

 

 そう言えばそうだった。神様には嘘が通じないんだった

 

「んじゃ言います。これがいわゆる『ロリ巨乳』ってやつか…と思ってました」

「通用しないとは言ったけど、本心言ってなんて言ってないよね?!」

「ロリ巨乳って何?」

 

 あー話が進まない。しかもこのままじゃ純粋無垢なベル坊の心が汚れてしまう

 

「どうでも良いですけど、ため息の理由はどこのファミリアの人も俺達を入れてくないどころか門前払いを受けて落ち込んでいたところです」

「どうでもよくないけど…そうか!君達はファミリアに入りたいんだね!ムッフッフ…」

 

 神様がニヤニヤと笑い。提案を切り出した

 

「ボクの名前はヘスティア。君達ファミリアに入りたいならボクのところに来ないかい?最近下界に降りたんだけど、まだ眷属が出来ていない…つまり君達がボクの最初の眷属になって欲しいんだ!」

 

 それを聞いたベルがすぐに俺に話しかけてきた

 

「ヤ、ヤミさん入ろう!神様から直々に勧誘なんて滅多に無いと思います!」

「そうだな、そろそろ門前払いを受けるのも飽きてきた」

 

 俺達は意思が固まり、立ち上がるとヘスティア様に頭を下げながら返事を返した

 

「「よろしくお願いします!!」」

「おっ!いい返事だ!それでは早速ボク達の拠点に行こうか。付いて来て!」

 

 俺達は言われるがままにヘスティア様に付いて行く

 少しすると廃墟の教会の前で止まり、ヘスティアが笑顔で言った

 

「ここがボク達の拠点だよ!」

「なんとまぁ、年季の入った…」「凄いです!秘密基地みたいです!」

 

 俺と違いベルは目をキラキラさせている。気に入ったようだ

 中に入ると外見には負けず劣らず半壊していた。そのまま小部屋に行くと、本の無い本棚の中を通る

 一番奥の棚に着くとヘスティア様は本棚をどけた。するとそこには地下へと伸びる階段があった

 

「本格的な秘密基地になってんだな」

「友達にもらってね♪さぁこの部屋がボク達の本当の拠点だ!」

 

 階段を降りるとそこにはドアがあり、ヘスティア様がドアを開けると外とはかけ離れた生活臭のする部屋だった。人が暮らして行くには問題ない広さだ

 紫色のソファに一人用のベッド、数冊しか入っていない本棚がある

 

「そう言えば、君達の名前を聞いてなかったね。改めて自己紹介しようか!ボクはヘスティア!これでもれっきとした神様さ!」

「ベ、ベル・クラネルです!これからよろしくお願いします!」

「ヤミ・カズヒラです。ベル坊とは…まぁ家族みたいなもんです」

 

 自己紹介が終わり、ヘスティア様は本題を口にした

 

「さて、君達にはボクの【神の恩恵(ファルナ)】を刻むから上の衣服を脱いで背中をこっちに見せて貰えるかな?」

 

 ヘスティア様がそう言うとベルが先に上の衣服を脱ぎ、ヘスティアに背中を向けた

 ヘスティア様はベルの背中に触れると文字をを刻みだした。俺はその文字を見てみた

 それに気づいたヘスティア様は説明した

 

「ああ。これは【神聖文字(ヒエログリフ)】と言って勉強しないと読めないよ?」

 

 それで俺は三年前の事を思い出した

『文字は自動で翻訳、書く事が出来るからな』

 あの神様の言葉だ。それがどうしたのかと言うと…読めるのだ。【神聖文字】が、普通に

 それに驚き固まっているとベル坊の背中に【神の恩恵】を刻み終え、紙に移されていた

 

 ベル・クラネル

 Lv1

 力I:0

 耐久I:0

 器用I:0

 敏捷(びんしょう)I:0

 魔力I:0

 

≪魔法≫

【 】

 

≪スキル≫

 

 

 こんな感じだった。紙を見たベルが喜びでニヤニヤしている

 

「次はヤミくんだね!」

 

(おっと、次は俺か、確か上半身の服を脱ぐんだったな)

 

 俺は上半身の服を脱ぐとヘスティア様が声を上げた

 

「ちょっと君!体!」

「?体がどうかしたんですか?ベル坊、なんかあるか?」

「いや、何も…いつもお風呂で見てる通りの体だよ?」

 

 何かあるのかと思いベル坊にも聞くがベルにもわからないらしく首を傾げる

 

「いや、いい体してるなーって…」

「そりゃ、鍛えてますから」

 

 何か変なことでもある?と言った感じで言葉を返す俺を見てヘスティア様は少しため息を吐くと「もういいよ。背中を見せて」と言う

 むず痒いがとりあえず背中を見せるとヘスティア様が【神の恩恵】を刻み出した

 

 

 

 

「な、なんじゃこれはーーーーっ!!!!!」

「ど、どうしたんですか!神様!!!」

 

 少しするとヘスティア様がまた声を上げた。待っていたベルはそれに驚きヘスティア様に叫んだ

 

「…話すより見たほうが良い」

 

 そう言って俺の情報を紙に移すと俺に渡す。ベル坊はそれを後ろから覗き込む

 

 

 ヤミ・カズヒラ

 Lv1

 力I:15

 耐久I:3

 器用I:10

 敏捷I:12

 魔力I:0

 

≪魔法≫

闇魔法(ダーク・マジック)

 想像魔法

 使用者のイメージした闇の魔法を発現させる

 イメージがハッキリしていればしているほど魔法の強力さが増す

 無効化する

 

 

強奪(スナッチ)

 速攻魔法

 半径10M内にいる生き物の中から複数選び、選んだ者から身体能力を奪い自分の物に出来る

 奪った身体能力が多いほど体力の消費が激しい

 一定の時間が経つと奪った全てが元に戻る

 

≪スキル≫

さらに向こうへ(プルス・ウルトラ)

 早熟する

 限界を超える度にステイタスに補正

 

購入(パーチャス)

 ニホンの武器以外の物をお金を払う事で買う事が出来る。ゴミになった物は消える

 本などは空間に無限に収納可能

 

 

 

 そうだった。これを貰っていたんだった。この三年修行ばっかりで完全に購入とかを忘れていた。そうか、これからこれを使えるのか、だらけ過ぎないように頑張らないと…

 

「ヤミくん、ハッキリ言ってこれは異常だ。身体能力は少ないけれど最初から数値として出て来ているし、魔法もスキルも最初から二個も使える。しかも全てレアなものだ。公になってしまえば娯楽に飢えた神達が君を狙うだろう」

「だから俺の情報に関しては細心の注意を払うように…でしょ?ベル坊も俺のことは…」

「わ、わかってるよ!」

 

 ベルは嘘も隠し事も下手だ。どちらかと言えばベル坊に細心の注意を払わなくてはならない

 

「ヤミくん、ニホンってなんだい?」

 

 ヘスティア様が俺に聞いてくる。嘘を言わず正直に答えた

 

「それはそれは遠い俺の故郷です。故郷のことは完全に忘れていましたが故郷の物が買えるのは俺としては嬉しいですね」

 

 嘘は言っていない。ヘスティア様は「なるほど…」と言って納得している。するとベル坊が俺に質問して来た

 

「そう言えば、ヤミさんの故郷ってどんな所なんですか?」

「そうだな〜神様達が大好きな娯楽が沢山ある場所、本に、遊びに…そんで美味い飯が沢山ある場所。ただそこには人間しかおらず、神様はもちろん獣人もエルフも一人としていないアマゾネスに似てる人はいるけど、アマゾネスじゃない」

「へ〜そんな場所があるんだ。世界って広いね〜」

 

 ヘスティア様が興味深そうに聞いている。「さて」と話を切り上げ

 

「ベル坊!【神の恩恵】も刻んで貰ったし、さっそくギルドに報告してダンジョンに行くぞ!」

 

 そう言って俺はベルを連れてギルドへ向かった

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