ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか 作:黒歴史
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攻撃を受け止められた。誰に?
ミノタウロスじゃない。だれ?
声が聞こえた。援軍?
違う。こいつは…
「……誰…だ?!」
別にそいつに何かやられたわけでもない。かといってミノタウロスにも何もやられてはいない。俺はミノタウロスから目を逸らさずずっと見ていた。冒険者だとしても相当な格上じゃない限り…
「いきなりで悪いが、お前は俺と戦ってもらう」
ミノタウロスから目を逸らし身長2Mはあるその男を見た。いや、見せられた
冒険者になって日が浅い俺でも本能が警告していた
『この男は視界に入れていないと一瞬で死ぬ』
ミノタウロスは野生の本能なのかその男に対して威嚇をする。だが男はそれを物ともせずミノタウロスを見やると一言、たった一言だけ言った
「行け」
その言葉を聞いた瞬間ミノタウロスはすぐにその場から逃げ去った。ミノタウロスが俺の横を通るが俺もミノタウロスもお互いを気にも留めない
「…さて、始めようか」
「……っ」
男の手にはミノタウロスの持っていたものによく似た大剣が握られている。いや、同じなのかもしれない。だが持っている者が違うだけでその大剣から滲み出る覇気がまるで違った
刀を抜き、構えるが小刻みな震えが止まらない。勝つ可能性は…いや、そんな可能性を考える事などおこがましい。そう思えるほどの強者だ
「来ないのか?ではこちらから行くぞ」
男が一歩踏み出し踏み出した足に力を加え一気に加速しようとする
「(今だ)【強奪】!!!」
その一瞬をついて身体能力を奪う。男が足に加えた力は多少抜き取られガクッとバランスが崩れた
すぐさま俺はバランスを崩した男に俺の刀の攻撃範囲まで加速して闇を纏わせた刀で攻撃を……
プシッ…
する前に右肩から左の横腹にかけてデカイ切り傷が開き、膝をついた。傷からは噴水のように血が噴き出した。傷は浅いため致命傷ではない
「どうした?もう終わりか?」
これをやったであろう男は平然と、余裕と言った表情で俺を見下ろしていた。片手には変わらず大剣を持っている。一体どのような筋力をしたらあのようなものを振り回せるのか
「ま…だだぁ!!」
そんな戦闘には関係のない思考を捨て、すぐに立ち上がり敵に、前に突進した
(【無明斬り】じゃ躱される。ならせめて至近距離で当てるしかねぇ…!)
勝算など皆無。逃げる事など許されない。ならばと刀を振るうが当たる気配が全くない
「太刀筋に焦りが見え始めたぞ」
男が不敵な眼差しで見つめながら淡々と俺に言葉を送ってくる。それでも刀を振り続けた
そして急激な身体能力の低下による疲労が来た。俺の動きに一切のキレがなくなり、立っているのも困難な状態になった
俺は目を閉じ、刀を鞘にしまう事なく俯き、じっとその場に立った
「……想像以上に諦めが早かったな。流石にもう少しは持つとは思っていたのだが、買いかぶりすぎたか?」
「……」
男の言葉に俺は何も反応せず目を閉じてじっとしている
「不意を打つつもりか?さっきのでお前の攻撃は当たらないと自覚しただろう?」
「……」
先程と同じ
男はゆっくりと歩み寄りゆっくりと大剣を振り上げた
その瞬間、俺は顔を上げ。笑みを浮かべた
「ありがとよ。わざわざゆっくり、ゆっくり来てくれて。おかげで溜まったぜぇ?」
男の目の前に刀が振り抜かれる。ただの足掻きだと思い男は上半身を後ろにそらすことで避けようとした。刀は当たるどころか空を切る。それだけのはずだった
「俺のありったけ…喰らえ…」
刀からこの道を覆い尽くすほどの大量の
そこらのモンスターならば消し炭になることだろうその威力。さらには受けた冒険者にとっては『耐久』と≪魔法≫による防御関係なしの超特大ダメージ。いくらあの男でもこれにはどうしようも…
「危なかった。そして、中々に効いたぞ」
男は大剣を盾のように使い耐えていた。その大剣はボロボロ、いまにも壊れそうだ。そして男にも多少の傷がついていた
「ふ…ははは……生きていたら離脱しようと思ったが、そんなピンピンしてんなら無理だな。だが…一矢、報いた…か…」
〜オリ戦闘終了のお知らせ〜
上層にミノタウロスの出現、これを聞いたアイズは遠征にもかかわらず仲間を置いてミノタウロスがいると言う9階層に向かっていた
あの二人はLv1…一人はLv1にしては強い気がしたがどちらにせよ一刻を争う事態だ
ドンッ
10階層で霧の中を駆け抜けているとダンジョンの中に音が鳴り響いた。その音を聞きアイズは足をさらに早く動かす
「なに、これ」
9階層に来た。そこにあったのは階層の一部が何かによって抉られた地面。強化種かと頭をよぎらせたが。次に見た光景で目を見開いた
ヤミが倒れていた。その前には誰もが知る強者【
「……【剣姫】か」
「ッ?!」
オッタルがアイズに気づき振り向くと所々体に傷がついたオッタルの姿があり、驚愕した。誰がやったのかは言うまでもない。未だ倒れ伏しているヤミしかいない。だが彼はLv1であるはずだ
そんな思いが渦巻いているアイズをよそにオッタルは
「【剣姫】、今の俺はお前達とは手合わせする気は無い」
そうを言うと次は倒れているヤミを指差し
「そいつの事は頼んだぞ。一度敵となった者に施しを受けたくはあるまい」
それだけを言い残しオッタルはアイズに背を向けその場を去った。アイズはただその後ろ姿を見ているだけだった
するとオッタルとは別の道からパルゥムの少女が現れ
「冒険者、さまっ……どうかっ、どうかお助けくださいッ!?」
えー、お気に入り登録500記念兼ハロウィン企画の件ですが
3000字2話じゃ収まらなかったので3話になりました
すいません