ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか   作:黒歴史

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はっはっは!
評価0:1
いただきました!
俺の中では「見る価値ない」とか言われてるようなもんなので目から汗が出てきそうです!
1:1ならまだ猶予があるが、0:1なら泣くしかないね!うん!
まぁ俺は泣かないけどねっ!汗が出るだけだからね!うん?


第34話『止まるんじゃねぇぞ…』…止まりたい。つーか逃げ出したくなったby小説好きな人

 ギルドに向かう途中でいきなりベルに言葉を送る

 

「ベル坊、Lv2になったな!!おめでとう!!」

 

 そう、ベルがついにLv2に到達。ランクアップするためには偉業がどうたらこうたらだったか?

 まぁ偉業を達成すればランクアップするらしいのだが、ベルがやった偉業はあの逃したミノタウロスを単独討伐したとのこと

 多分トラウマになっていた者を倒したと言うわけなのだから祝福しないわけがない

 

「あ、ありがとう。それよりヤミさんはその傷、大丈夫ですか?」

 

 ベルの言う通り俺には大きな傷跡が文字通り残った。あの男は何者なのかわからない。あのまま死んだと思っていたのだが次に目覚めたのはベッドの上、包帯を巻かれた状態でだった

 

「まぁそんな事は置いといて…ほれ、ついたぞ」

「あ!エイナさん!」

 

 ギルドに入ってすぐにベルがエイナさんを見つけたため声をかける

 

「おはようございます。エイナさん!」

「おはようさん」

「おはよう、ベル君、ヤミさん……探索は頑張ってる……なんて聞くまでもないかな?」

「はい、頑張ってます!今は、最後に潜った日から間が空いちゃってますけど!」

「ふふっ、休息も大事だからね。休むときは休まないといけないから、ちょうどいいんじゃないかな?」

 

 顔を綻ばせながら、上機嫌なベルと会話を進める。奥にいる他の人も微笑ましそうに見ている

 

「それで、何かいいことでもあったの?」

 

 その俺にとっては恐怖しかない一言が発せられた

 ベルを見れば顔がにやけている。そりゃあこんな顔してたらバレるわ

 

「わ、わかりますか?」

「そんな顔してちゃあ、誰でもわかっちゃうよ?」

 

 逃げたい。今日のベルにとっての一言は俺にとってまたエイナさんに理不尽に叱られる内容だからだ

 

「じ、実はですねっ……」

「うん」

「僕、とうとうLv2になったんです!」

 

 バサバサと奥にいた他の人も書類を落とし石のように固まっている。エイナさんは相変わらずニコニコと笑っている。守りたい、その笑顔(切実)

 

「Lv2?」

「はい!」

「三日前?」

「はい!」

「嘘なんかついてないよね?」

「はい!」

「ヤミさんに何かされた?」

「はい!……じゃない!!」

 

 その最後の一言が俺の運命を分けた。エイナさんはいつかのようにギギギッと金属音のような音を鳴らしながらこちらを見てくる

 

「ヤミさぁん?ベル君に何をしたんですかぁ〜?」

「何もしてねぇよ!!ベル坊の努力の結晶ですよッ!!」

「努力って言っても、一ヶ月半でLv2なんて!!」

「それ言ったら俺なんか一ヶ月ですよ!!……あ」

 

 熱が入ってつい口を滑らせた。周りを見ると他の職員、冒険者達がみんなこっちを見ていた

 

 

 

「ごめんっっ!」

 

 面談用ボックスに場所を移し中でエイナさんはパンっと両手を鳴らし頭を下げる

 

「い、いいですよ、エイナさん。Lvはどうせ公開されちゃうんですし……」

「ベル坊、俺がエイナさんに【ステイタス】を見せた時になんて言われたか覚えているか?」

「え?えーと、確か…」

 

 

『一ヶ月でLv2到達は異例の最短記録です。言葉で説明するのは馬鹿馬鹿しいほどの

 そんな事を達成した人がヤミさん、あなたです。もしこれがバレたら間違いなく神々に目をつけられます

 なのでこの話はここだけの話にして隠して置いてください』

 

「…だった…ね」

「うん。俺の方は完全に自爆だから俺が悪いんだが…」

「ごめん。ヤミさんだけならともかく、まさかベル君までとは思いもしなかったから…つい」

 

 そう言ってまたエイナさんは頭を下げる。…いつも俺が頭を下げているから新鮮だ

 

「まぁ、ついでです。ベル坊のランクアップの掲示ついでに俺のも掲示してください。ベル坊と一緒に一ヶ月半で…と言いたいところだけどさっき自分で言っちゃったからなぁ」

 

 自分のした事に頭を抱えてそう呟く。面倒事しか起きそうな気がしないからだ。それに対してどうしたか

 

「…ま、その場その場で考えていけばなんとかなるかぁ」

 

 投げ出す事にした

 

 

 

 

 

 

 

 ヤミ・カズヒラ

 Lv2

 力:F312→D539

 耐久:G279→E412

 器用:F356→E456

 敏捷:G246→F314

 魔力:H199→F327

 

 純粋I

 

≪魔法≫≪スキル≫そのまま

 

 ホームに帰りベルがヘスティア様に【ステイタス】を更新してもらっている。ベルははたから見てもわかるようにまだかまだかと体をウズウズしている

 そしてついに

 

「……終わったよ」

 

 ヘスティア様がベルから降りるとその瞬間にベルが起き上がり自身の体全体を確認する

 

「……特に何も変わらないですね」

「『力が溢れてくる!!』なんてことはないだろ?」

「体の構造が変わるわけじゃないしね、劇的な変化をして期待していたのなら悪かったよ」

「あっ、いえ、そんな風にはっ……」

 

 ベルが慌てて誤解を解こうとしてる間に水の入った小さなコップを持ち、ベルに見せる

 

「いいかベル坊、これがLv1だった時のお前だ」

「は、はい?ヤミさん?」

 

 意味がわかっていないベルを無視して今【購入】で買った先程のコップの倍デカい空のコップを出して見せる

 

「そんで、これが今の…Lv2になった時のお前だ。それを知った上で聞くぞ?どっちがより水を多く入れられる?」

「そ、そりゃあそっちのデカいコップ……」

「そうだ。(コップ)実力()を入れれば一目瞭然、デカいコップの方が断然いい。ランクアップってのはそう言う事だ」

 

 何故かヘスティア様とベルから拍手が上がった

 拍手が止むとヘスティア様が口を開く

 

「さて、驚かせようと思ったけど、先に言っておこうかな」

「?」

 

 ヘスティア様からの一言にベルがキョトンとした表情になる。ヘスティア様はそのままゆっくりと伝えた

 

「スキル、さ」

「へっ?」

「君の二つ「ヘスティア様、魔法と間違えています」あ、ああすまないねヤミ君、ボクとしたことが…うん。ほら、あれだ。君の待望だった、スキルの発現だよ」

 

 数秒ベルはぼーっとするとそのまますぐにベルの【ステイタス】が書かれた紙に視線を落とした

 そこには

 

英雄願望(アルゴノゥト)

 能動的行動によるチャージ実行権

 

「う、うわあああああああああ!?」

 

 スキルと言う物は本来自分が心から思っていることから出やすい

 ベルが叫ぶ。嬉しさからではなく恥ずかしさからだ。日本で言えば14歳にもなって『仮面ライダーになる!』とか言っている感じだな

 

「ああ、うん。いいんじゃねぇの?」

「そうだねぇ。ムッフッフ…ベル君は英雄になりたいのかぁ〜」

「そういえば、小さい頃からじいちゃんの英雄譚読んで『僕は英雄になる!』とか言ってたっけか?」

「…可愛いね」

「うわあああああああああああああああ!!!神様のバカああああ!!ヤミさんなんか大っ嫌いだああああ!!!」

 

 

 

 

 

 ベルが拗ねた。いつもならヘスティア様が寝ているはずのベッドの上で毛布にくるまってしまっている

 

「ヘスティア様。≪魔法≫もそうだが、ベル坊の≪スキル≫。こりゃあどう言う……チャージはわかるんだが、能動的ってのが」

 

 俺がそう言えばヘスティア様はうーんと頭を悩ませ答えに至った

 

「んー、常時発動している類じゃないみたいだけれど……要するにベル君が意識的に動いた時に、何か効果を発揮するんじゃないかな?」

「自発的な動きか…そうすれば、チャージ。つまり、強力な攻撃・魔法を発射できると」

「それが妥当じゃないかな?」

「…だとよ。聞いてるか?ベル坊!」

 

 そう言ってベッドにいるベルに声をかけるが返事がない。寝てるのか?

 

「あぁ、ヘスティア様。もう時間じゃね?大丈夫?」

「は!?もうこんな時間かい?!」

 

 今日は三ヶ月に一回開かれる『神会(デナトゥス)』。【ランクアップ】した者達に称号(二つ名)を決めるのだ

 

「……出来れば、マシなの頼むぞ?」

「……ッ!当たり前じゃないかッ!ボクは泥水をすする事になっても、必ず無難な二つ名を勝ち取ってくるよ……!」

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