ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか   作:黒歴史

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第36話期待しないで!今までで最大の駄作です!

 皿洗いを始めて30分、ベル達はワイワイやってんだろうな〜…

 

 ドンッ!

 

 そんなことを考えながらせっせと働いていると客がいる方で爆発音が聞こえた

 気になったため厨房から覗くとミアさんがカウンターをVの字に破壊していた。右腕しかそこに乗っていないところを見ると一撃でだ

 ミアさんから目を離して周りを見るとベル達とオッさん冒険者が何やら騒ぎを起こしたようだ

 オッさん達は金を置いてそのまま逃げて行く

 

「おい。何サボってるんだい?さっさと皿を洗いなッ!」

「わっかりましたぁ!!」

 

 気づくとすぐそこにミアさんが来ていた。デカイ返事を返し皿洗いに向かった

 

 

 

 

 現在俺はダンジョン12階層で10階層と比べ物にならない数のモンスターと対峙していた

 

『『ヴァアアアアアアアアア!!!』』

「うっせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえッ!!!」

 

 例の如く鳴き声を響かせるモンスターどもに吠え返す。その間にモンスターどもの体は微塵切りにされている

 

「さすがですヤミ様。あの数を一気にとは……」

「おうリリ、お前も後ろからの援護は助かったぜ。サンキューな」

 

 落ちた魔石を回収しながらリリがやってきた

 

「…それにしてもヤミ様。ところどころモンスターの攻撃を自分から当たりにいってるように見えるのですが、ヤミ様はもしかしてMなのですか?」

「おーいリリ?みんなのヤミさんを勝手にM扱いしないでくれる?あれはあれだよ。『耐久』上げのためだよ」

 

 変な勘違いをしているリリにそう行って誤解を解こうと話すとリリが呆れた顔で俺を見てくる

 

「……なんだよ」

「ヤミ様は脳筋というやつなのでしょうか?確かに自分から当たりに行けば楽に『耐久』が上がるのでしょうが、下手すれば死に繋がるやり方ですよ?」

「別にいいだろ?死にはしないんだから」

 

 俺の最後の一言を聴くとリリが何故か怒った時のエイナさんと同じようなオーラを纏い出した

 

「……確かにヤミ様にとっては別にいい事なんでしょうが…仮にですよ?仮にもし、ヤミ様が死んだらベル様は悲しみます。ヘスティア様も、リリだってですッ!」

「お、おう」

「だいたいヤミ様は……!!」

 

 その後そこが12階層にも関わらずリリからの説教が始まった。モンスターが来れば多分説教は中断されたはずなのだがどういうわけかリリの説教までモンスターが寄ってくることがなかった

 

 

 ホーム

 

「ヴェルフ?あのベルの防具を作ってるって言う?」

「うん。ランクアップの手伝いをして欲しいって…ダメかな?

 あ、神様。ごまドレッシング取ってください」

 

 晩御飯。ベルの言う通りヴェルフというLv1の鍛冶師がランクアップのための手伝いをして欲しいと言われたため、俺にも協力して欲しいとのこと

 

「俺は別にいいが…ヘスティア様はどうだ?大丈夫だと思うか?」

「…ボクがベル君に聞く事は一つだ。女じゃないよね?」

 

 さすが嫉妬のモンスター、ヘスティア様。気になるのはそこだけらしい。もちろん名前からして女ではないのですぐにOKをもらうことになった

 

 

 

 〜翌日〜

 

 いつもリリと待ち合わせしている場所、噴水の前で待っている。リリをではない、リリなら隣にいる。昨日言っていたヴェルフと言う男を待っている

 

「待たせたなベル!そっちにいるのがもしかして【悪魔(デーモン)】か?」

 

 赤い髪をし、黒い着流しを着た俺と同じくらいの歳の男がやってきた

 

「となると、ヴェルフってのはアンタか。俺はヤミ・カズヒラ。ベル坊の兄貴みたいな感じになってる。まぁよろしくな」

「リリルカ・アーデ、です。このパーティのサポーターをやっています」

「おう!ベルから聞いてると思うがヴェルフだ!よろしくなッ!」

 

 元気のいい男だ。とりあえず自己紹介をし、早速ダンジョンに潜ることになり

 

「やってきたぜ、11階層!」

 

 腰に手を当てたヴェルフが自分の得物を肩に担ぎながら快活に言い放った

 

「ヴェルフさんの到達階層も11階層なんでしたっけ?」

「ああ、そうだ。それにしても悪いな、ベル。昨日の今日でこんな無茶を聞いてもらって…ヤミさんにチビスケも」

 

 ベルが問うと急にそう言うヴェルフがそんなことを言い出した

 

「別にいいだろ?いつもベル坊が世話になってんだしこれくらいは当たり前だろ」

「そうですよ。それに『鍛冶』のアビリティのためなら、僕も無関係ってわけじゃないですし……」

「そう言ってもらえると助かるな」

 

 冒険者だから鍛冶師のことなどわかるわけがないがランクアップによって得られる発展アビリティの『鍛冶』があるかないかによって鍛冶師としての能力はだいぶ変わるらしい

 そしてランクアップをする際、普通は【ファミリア】の同僚達の力を借りるのだが…

 

「身内の恥なんて晒したくなかったんだが……ったく、あいつ等、いざダンジョンに行こうとすると俺だけ除け者にするんだぜ。信じられるか?」

 

 こう言うことらしい。ソロでは危険なためそこまで下の階層に潜れない。困り果てたヴェルフは最後の手段として他の【ファミリア】(俺達)に協力を仰ぐ事にしたらしい

 

「仲間外れにされる何かをやったのか?」

「いや、身に覚えはねぇな。俺の隠れた才能に嫉妬しているんじゃないか?」

 

 俺の質問に不貞腐れて言うヴェルフ

 そう言えばとリリの方を見るとムスッとした表情で立っていた

 

「……新しいお仲間が増えたと聞いてみれば、なーんですか、ただベル様は物で釣られて買収されただけではありませんか」

 

 リリから非難と不満の声が上がる。確かにはたから見れば買収にしか見えない

 

「はぁー、リリは悲しいです。とてもとても悲しいです。お買い物に行かれただけなのに、見事リリの不安を裏切らず厄介事をお持ち帰りになるなんて……それを許しているヤミ様にも涙が出てしまいます」

 

 ベルを見ればグサグサとリリの言葉が刺さっているのがわかる。防具を新調したにもかかわらず、それを貫通しこの威力…すごいな

 

「まぁこれがベル・クラネルなんだって諦めるしかないからなぁ…ベル坊に厄介事と面倒事はよくあるこった」

「『アビリティを獲得するまで』って言う条件の時点でリリ達は都合よく利用されているだけです!ベル様の優しさに漬け込んでいるだけですよ!この方は!」

 

 俺の言葉に凄い剣幕で反論してくるリリ。だがまだまだリリの言葉は続く

 

「どうしてリリに相談なしに勝手にパーティの編入を決めたんですか、ベル様!」

「だ、駄目だった?」

「駄目ではありません、駄目ではありませんがっ「リリ、もう決まったもんは今更どうこう言っても仕方ねーよ」…ヤミ様」

 

 リリの言葉を遮って先に行こうとする。「あ、そうそう」と俺はそのままベルに尋ねた

 

「そういえば、ヴェルフのフルネームを聞いてなかったな」

「ああ、そうだね。すっごい今更だけど…

 この人はヴェルフ・クロッゾさん。【ヘファイストス・ファミリア】の鍛冶師なんだ」

 

 ベルからのフルネームでの紹介を聞くとリリが「クロッゾっ?」と呟いた。なにかを知っているようなので何も知らないベルと一緒に聞くと

 変わり者を見る目で見てきた。なんだよ

 

「何も知らないんですか、ベル様…ヤミ様も」

「ええっと、その…う、うん」

「…もしかして、知ってて当たり前みたいな感じ?」

 

 ハァ…とため息を吐かれるとリリが簡単に説明をしてくれた

『クロッゾ』とは魔剣を打つ事で有名な貴族であったらしいが、ある日を境に完全に没落したらしいが

 

「…すまん。魔剣って凄いのか?話は聞いているんだが、リリのやつ以外で実際に見たことがなくてな。海を焼き払ったってのは凄いんだが…」

「僕なんて海を見たことが…」

 

 それを聞いたリリは「説明したリリが馬鹿でした」と言ってきた。解せぬ

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