ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか 作:黒歴史
ヒロアカの黒歴史を始めたのは確か…5月31日…そのまま七つの大罪、オーバーロードとやって四、五ヶ月続けてんだよなぁ…
ほぼほぼ毎日投稿してるし、よく飽きないな。俺…
「しゃオラァッ!!【アステロイド】ォ!!」
群れたインプの群れを俺がばら撒いた小さな闇の粒子が撃ち落とす。オークなどの群れはヴェルフとリリが当たっている
ベルは【ランクアップ】による身体能力の上昇に多少戸惑っていたがすぐに慣れてインプを切り刻んでいる
『『ロオオオオッ!』』
雄叫びをあげながら新しいモンスターが迫ってきた。ベルと同じくらいの体軀。短い二本足で立ち上がり、前足には丈夫そうな爪がある。背中はまるで鎧のような甲羅で覆われていた
このアルマジロこそ11階層に出現する『ハード・アーマード』
上層においての防御力最強モンスターだ
それが目の前に二体いる
『『オオオオオオオオオオッ!!』』
二体のアーマードは体を丸め球体に変化するとベルと俺目掛けて転がり突っ込んできた
「トドメは任せた」
「わかった!」
そう伝え合うと俺はアーマードに突っ込み、ベルは右手を突き出し魔法を撃つ体制に入る
「ーふっ!」
二体のアーマードとすれ違う一瞬、『純粋』を使いながら二体のアーマードを切る。だが植物モンスターの時のように偶然完璧にはできていないため背中に切り傷をつけるくらいしかできない
だがそれは想定内、狙いは切る際アーマード2匹を上にかちあげること。痛みに耐えかね球体の変形を解いた二体は空中でジタバタしている
「【ファイアボルト】ッ!」
そこに待ち構えていたベルが渾身の魔法をぶつける。ベルから撃ち出された炎雷は即座にアーマード2匹を焼き払い魔石に変えた
「「ッッッしゃああああああ!!!」」
俺とベルは魔石が落ちる音を聞くと二人揃って勝利の雄叫びを上げた
モンスターの群れを倒し俺達はひとまず小休憩を取ることにした。俺が持ってきた水筒の水を飲んみながらヴェルフとベルの会話を聞く
「やっぱり頭一つ飛び抜けた奴がいると戦闘は楽になるな。頼り切るのはダメなんだが」
「でも、僕も戦ってて、前より負担っていうのが減ったような気がします」
「パーティの利点って奴だな。体だろうが心だろうが、余裕を持てるようになれば動きも変わってくる。モンスターの対処もな」
そのまま話は盛り上がりいつの間にかここで昼食を食べる話になっていた。リリはまだ魔石集めをせっせとこなしている。とりあえず座りリリが帰ってくるまで待っていることにした
「……おい、ベル。それ、なんだ?」
ヴェルフからそんな声が発せられる。ベルを見ると右手に白い光の粒があった
「……」
俺の
その手からはリンリンと鐘のような音が聞こえる
「「「………」」」
全員が顔を見合わせる。混乱と戸惑いを共有した表情で
『オオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!』
急にモンスターの咆哮が11階層に木霊した。耳を塞ぎ声の主を探すとすぐそこにいた。俺達を含めたこの階層にいる全員がその姿を見て驚愕の眼差しを向けた
視線の先には体高は150C、体長4Mを超える小竜
「初めて見た……『インファイト・ドラゴン』だな」
11、12階層に出現する絶対数の少ない
だが数あるモンスターの種類の中でも最強と謳われる竜でもある
『ーッッッ!!』
雄叫びとともにインファイト・ドラゴンが動き、近くいたエルフの冒険者を長い尾で殴り飛ばす。間を置かず、周囲一帯から上がる悲鳴が重なる
「リリスケェッ、逃げろっ!?」
ヴェルフが叫ぶ。リリの方を見ると魔石を回収していたリリに向かってドラゴンが突き進んでいる
リリの元へ駆け出すため足に力を込める。間に合うかはわからない。いや、間に合わせる
「【ファイヤボルト】!!」
瞬間、閃光が視界を埋め尽くした。ベルが魔法を放ったのだろうがどう考えても今までと威力の桁が違いすぎる
直撃した炎雷はドラゴンを焼き、炎に耐性があるはずのその鱗がぼろぼろと剥がれ落ち、ドラゴンは魔石へと姿を変えた
「………」
静寂がその場を支配した
「ズズッ……ふぅ」
ホームにて夕飯を食べていると味噌汁を啜ったベルが疲労感を吐き出すように息を吐いた
「ベル坊疲れてんのか?」
「うん。『インファイト・ドラゴン』の一件から……」
「ゴクンッ…ッ!?」ドンドンッ
食べながらそんな話をしているとおかずのメンチカツをゴクンッ飲み込んだヘスティア様が飲み込んだ物を喉に詰まらせ胸を叩いている
「ほらヘスティア様。お茶」
お茶の入ったコップを差し出すとヘスティア様は奪うよう受け取りゴクゴクと一気に飲み干す
「……ぷはーっ…そうか。ベル君は疲れているのか…じゃあ、今日の皿洗いの当番はボクが変わろうか?」
「いえっ、大丈夫です、手伝います!」
そうして話し合い最終的に俺がやる事に…どっから俺に変わった?
…まあそういうわけで皿を洗うため台所に運ぶ。ちなみにベルはシャワー、ヘスティア様は俺から借りた本を読んでいる
皿を洗い終え、台所から出るとちょうどベルがシャワーから上がったところだった
「……なぁ、二人共?ちょっといいかな?」
「「何ですか?」」
待っていたというようにヘスティア様が口を開いた
「フレイヤ……あーいやっ、銀髪の女神と面識があったりなんか、するかい?」
「銀髪の女神?いや、俺はないな。ベル坊はどうだ?」
「僕も会った事ないと思うけど……」
この都市では銀髪の女神どころか銀髪の女すらあんまり見ない。すれ違った程度じゃ覚えていないだろうが、面識となると絶対ないと言える
「うん、そうだよね。そうだよなぁ……」
ヘスティア様はうーんと天井を見上げる。何の話だと聞くと「何でもないよと返される
「そういえば、『インファイト・ドラゴン』を倒す際にベル坊の右手に白い光が纏わり付いてたんだが、昨日見た【英雄願望】って≪スキル≫となんか関係あるのか?」
「え?発動したのかい?ベル君のスキルが」
「あ、はい。なんか、こう『カッ!』って感じで…」
ベルの話によるとあの時、英雄達のこと、憧憬を思い浮かべたことでスキルが発動し、その影響で一箇所だけ白い光の粒に包まれたらしい
「多分、そのままチャージした分だけ……」
「魔法とかの威力が上がると……
あれ?なっがい詠唱唱えてるそこいらの奴らより断然強くね?」
「え?!そ、そんなことは…」
ベルはこんな事を言っているが溜めるだけ溜めて撃ち出したい時に撃てる。これほど使い勝手がいい攻撃はそうそうない。はず…
そんな考察をしているとヘスティア様も自分の考えを口に出した
「ボクの勝手な見解を言わせてもらうと、ベル君のそのスキルは逆転の力だ」
「「逆転?」」
俺達の言葉に頷き、ヘスティア様は続ける
「自分より強大な敵を打ち倒すための力……どんな窮地も覆す可能性を持った、言っちゃうなら、資格かな
……馬鹿みたいに英雄に憧れる子供が、英雄になるための切符さ」
その言葉を聞いてベルがよく見ていた英雄譚の絵本を思い出した。そう、確か名前は…アルゴノゥト
「その一撃に全てを賭けて、その一撃に全てを注ぎ込む。圧倒的な力の不条理に対して、そのたった一つのちっぽけな力で、逆らうんだ
…ベル君が手に入れたものは『英雄の一撃』だ」
その言葉にベルがブルっと身震いする。言い終わるとヘスティア様は次に俺を見た
「となるとヤミ君は…力を奪い、逆らう者には圧倒的不条理な力を持って押さえつける『魔王の力』かな?」
「やめてくれよ。
その言葉を聞きヘスティア様は「冗談だよ」と笑いながら言う。時計を見るともう寝る時間が迫っていたためそのまま就寝した