ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか   作:黒歴史

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1話ごとに適当になっていきます。ご了承ください


〜外伝〜パンデミック・オラリオ①

 はい、ヤミさんです

 今一人ホームにいる

 なぜって?

 ベルはシルさんに頼まれ地下水路の掃除を手伝いに行った

 リリは買い物

 ヴェルフはベルの防具の修復

 ヘスティア様はいつものようにバイト

 俺は…前に教会は掃除したから掃除は数日の間はやらなくていい。ダンジョンは貯金があるから大丈夫。というわけでゾンビホラー系の本を読んでいた

 

『………ッ!!』

「外がうるさいな……ああ、そうかハロウィンか」

 

 ……そうだよ。外はお祭りなのに俺だけボッチだよ!!!悪いか?!

 

「…『トリック・オア・トリート』…だったか?『お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ』……菓子作るか」

 

 そうだそうだ。ボッチならボッチらしく言ってくるやつに菓子をあげればいい

 そう思い台所に向かいクッキーを数袋分作ることにした

 

 

 

 〜数時間後〜

 

「ふー、できたできた。とりあえず5個入りを10袋作れば十分だろ」

 

 完成したクッキーの袋を眺めつつ時計を見ると丁度五時、空が夕焼けになる時間だ

 

 ドンドンッ!

 

(ドアが叩かれてる?ヘスティア様…なら勝手に開ければいい、ベルも同じ……お菓子を…いや、この教会の地下を知っている時点でおかしい。たまたまなんてないだろうし…)

 

 刀を持ちドアを叩く者を警戒する

 

 ドンドンッ

 ドンドンッ!

 ドンドンッ!!

 ドンドンッ!!!

 ドンドンッ!!!!

 

 ドアを叩く音は次第に大きくなっていく。そして……

 

 

 ……………

 

 不気味なくらい急に静かになった

 そして気づいた。外から聞こえていた祭りによる活気溢れる騒ぎが聞こえてこない

 

 ドガシャッッ!!!

 

 ドアが破壊された音がする。そのままコツコツと誰かが歩く音が降りてくる

 

「ヴァァァァァァ…」

「ヴァァァァ…」

 

【領域】を発動させる。敵人数……二人

 足が見えてきた。二人共大人の足だ

 体が見えた。男の体だ

 顔が…『ウガァァァァァァァ!!!』

 

 男二人は俺を見た瞬間に意味不明な言葉を発しながら襲ってきた

 

「よっ…と…」

 

 だが油断をしていなかった俺は鞘に収めた状態の刀で一人の腹を突き、もう一人は闇を使い拘束する

 闇を纏わせた状態で突いたから冒険者でも気絶したはず

 

『ヴァァァァァ!!!』

「うおっ?!あ、やべっ気が緩んだせいで拘束が!!」

 

 拘束が解かれ襲ってくる敵を背にそのまま逃げ出した。…でかい袋に入ったクッキーを持って

 

 〜外へ〜

 

 外を見るとそこは地獄だった

 屋台は壊され、都市も荒れに荒れはてていた

 

「ヴァァァァァ…」

「そんで、ゾンビみたいなのがウジャウジャ……とりあえずバベルまで走るか。時間と情報は命!」

 

 そう言ってバベルに向かって走り出した

 

 

 

 久々の【影隠れ】、便利。影さえあれば隠れられるからゾンビに見つかっても影に入った瞬間に完全に隠れられる

 お陰でバベルに難なく近づけた

 

「ん?おお!生存者か?!さっさと入れ!

 …と言いたいがお前さん。奴らに噛まれたり、引っかかれたりしたか?」

 

 生存者らしきオッさんが中にいた。そしてゾンビホラーみたいな質問を投げかけてくる

 

「?いや、全くないぞ」

「そうか、なら早く入れ!」

 

 許可が入り中に入ると、中には生き残った人がいた

 

「あ、エイナさん」

「ヤミさん?!生きていたんですか?!」

「俺が簡単に死ぬわけないでしょ…って言いたいが、ただホームで夢中でお菓子作ってたら外にあれがいた」

 

 そう言うとエイナさんが呆れた視線を俺に向けてくる

 

「あ、あの…クッキーいります?

 ハ、ハッピーハロウィ〜ン?」

「なんで疑問系何ですか……」

 

 なんやかんやでエイナさんは普通に受け取ってくれた

(9/10)

 

「そこの黒髪の人!バリケードを補強するの手伝ってもらえないっすか?!」

「……俺か」

 

 周りを見渡すと黒髪がいない……いやいたわ目の前に

 とりあえず手伝ってバリケードを補強していき…

 

「助かったっす!自分、【ロキ・ファミリア】のラウル・ノールドって言うっす!」

「俺は【ヘスティア・ファミリア】のヤミ・カズヒラだ。周りからはヤミさんとかで呼ばれてる。よろしくラウル…さん」

「あはは、ラウルでいいっすよ」

 

 それを聞いたラウルはあれ?と言った感じで聞いてきた

 

「【ヘスティア・ファミリア】……もしかして、18階層で…」

「ああ、その時同席してた」

 

 やっぱり!とラウルのテンションが少し上がる

 

「あ、今回のハロウィンでクッキー配ろうと思ったんだが、今回の騒動でやる奴がいなくてな、クッキー貰ってくれるか?」

「えぇ?!いいんすか!貰っちゃって?!」

 

 いいのいいの。とクッキー1袋を渡す(8/10)

 残りの8袋どうしよう……

 

「ヤミさん…でしたっけ?傷はありませんか?」

「ありませんよ。えーと…」

「アミッドです」

 

 傷ついた人はオラリオ最高の治癒師と呼ばれるアミッドさんが回復魔法で直しているらしい

 まぁとりあえずバリケードの補強を手伝うか

 

 

 

 

「バリケードを補強する!材料をくれ!」

「は、はーい!お願いしまーす!」

 

 夜になり生存者全員の手伝いによりバリケードはかなり補強された

 

「ヤミさん!裏口のバリケードも補強するから、手伝って欲しいっす!」

「はいよ〜。材料持ってそっち行く」

 

 ラウルに呼ばれたため材料をもって裏口へ向かう。裏口に着いて二人でトン・チン・カンやっているとラウルさんが口を開く

 

「それにしても、何でいきなりこんな事になったんすかね?」

「誰かが意図的にやったんならそいつはシバくけどな」

「その前にギルドやら神々からボコボコにされそうっすけどね…

 あ、クッキー美味かったっす!」

「お、そう言ってくれると作ったこっちとしても嬉しいぞ」

 

 そう言うとラウルの顔が驚きに染まり口を動かす

 

「あれ手作りなんすか?!ていうか、料理できたんすか?!

 以外っす!」

「よく言われるよ」

 

 はははっと遠い目をしながらそう呟くと「ん?ということは…」とラウルが続ける

 

「もしかして、18階層での時ジュース作ってたのって…」

「俺だな。ていうか、その時顔見てるはずなんだが…」

「人が多すぎて頼めなかったんすよ。おかげで俺は飲めなくて…」

「じゃあ材料あったらまた作ってやるよ」

「マジっすか?!嘘じゃないっすよね?これは生き残らないとダメっすね!」

 

 俺が提案を出すとラウルのテンションが上がる

 どんだけ飲みたかったんだよ…

 

 

 裏口のバリケードを補強し、表口にくるとなんだか人が増えていた

 …【ロキ・ファミリア】の面々だな

 

「あれ!?皆さん!?どっから入ってきたんですか!?」

 

 ラウルさんが驚き疑問を口にすると断崖絶壁の神様でお馴染み、ロキ様が返事を返す

 

「えっ、ここの最高戦力がラウル!?しょぼ!?」

 

 うん。酷い。何が酷いって?

 冗談なしのガチでそう思ってる顔で言ってくるところだ

 

「ちょっと!?いきなり酷くないっすか?!」

 

 ラウルが全力でそう言うが…

 

「立派なバリケードやと思ったけど、ラウルが作ったとわかった途端にアカン感じするわー。こりゃそろそろ壊されてゾンビが押し寄せてくるで!

 そこのドチビの眷属が作ったんやったら話が別やけど…」

「やめて!本当に傷つくからやめて!!」

 

 いやラウル、お前【ファミリア】でどんな扱い受けてんだ?別に普通だろどこからどう見ても…

 

「いやだって〜

 ゾンビものやったら真っ先に死ぬタイプやろ?ラウルは」

「ああ!なるほど!」

「ヤミさんそこで納得しないで?!」

 

 ポンっと拳で手を叩き納得するとラウルが涙目になりながらツッコミを入れてきた

 

「あ、ロキ様。クッキーいります?」

「おー!いるいる!いるで!ちょうど小腹が空いてきてたんや!ナイスやで!」

 

そう言って差し出したクッキーをロキ様はすぐにその場で食べだした

(7/10)

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