ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか   作:黒歴史

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逆に早くしてやったぜ
感謝しろよなッ!


第46話サブタイトルが思いつきません

「やぁ帰ったよ。【ロキ・ファミリア】には話をつけてきた……これはどう言う状況だい、ヘスティア?」

 

 フィンさん達に滞在の許可をもらってきたヘルメス様とアスフィさんが戻ってきた瞬間に出た言葉はこれだった

 彼らの目の前にはおでこを抑え苦痛に悶え苦しむ三人の姿があったためにこれが出てきたのだ

 

「ちょーっとヤミ君がね……」

 

 明後日の方向を見ながらそう返すヘスティア様を見てヘルメス様は「そうかい」と軽く笑う

 

「だ、大丈夫…ですか?」

「リ、リリ殿…」

「もういいですから。その、罪滅ぼしとかはもう良いので…

 あと、ヤミ様にもきつく言っておきますので、今は休んでください」

 

 リリを見ればリリが命を助け起こしており

 

「大丈夫か?」

「お、おう…助かる」

「なぁに、困った時はお互い様だ」

 

 ヴェルフを見ればリリと同じく桜花を助け起こしつつ、友情が芽生え

 

「だ、大丈夫?痛かったよね?」

「は、はい…」

 

 ベルを見ればベルらしくおどおどしながら千草を助けていた

 ……あれ?俺、側から見たら悪人じゃね?

 

 

 

 

 

「それじゃあ、今後の予定について話し合おう!」

 

 何事もなかったように笑いかけるヘルメス様

 アスフィ、と声を掛けてヘルメス様は一度道を開ける

 

「まずは地上への帰還ですが……【ロキ・ファミリア】にゴライアスを倒してもらった後で、我々はこの18階層を出発しましょう。回避できるのなら、危険な橋を渡る必要はありません

 そして、【ロキ・ファミリア】が移動を再開するのは早くても二日後だそうです」

「つまり一日は暇がある……せっかくだし明日一杯は18階層を観光でもしようじゃないか!」

 

 アスフィさんの説明が終わると同時に出てきたヘルメス様の提案は受け入れられた

 だがここはダンジョン、全員集団行動が課せられ、いつの間にやっていたのかベルはアイズさんと約束していると言う事で明日は『街』へ向かうことが決まった

 そのまま話はサクサク進み、後は就寝だけとなった

 ヴェルフはヘスティア様から何か預かり物を受け取ったようだが俺には関係ないな

 

「ヤミ君!リリ君から聞いたんだけど、ジュースを作ったそうじゃないか!明日、飲ませてくれよっ!」

「…はいはいわかりましたよ」

 

 明日にジュースを作ることを約束するとヘスティア様は「イヤッホーゥ!」と夜にもかかわらず大声で叫ぶためチョップを入れた

 

 

 

 〜夜から昼へ〜

 

 

 朝食が終わり、ジュースを渡し、ベルの約束通りアイズさんに街を案内してもらう事になった

 他にも暇を持て余していたらしい…えー、ティオネさんとティオナさんも同行している

 

「わぁ……!」

「でっかいな」

 

 街に入る俺達を出迎えたのは木の柱と旗で作られた巨大なアーチ門。上部には共通語で『ようこそ同業者、リヴィラの街へ!』と書かれている

 

「見てくれに騙されない方がいいわよ。気持ち良くして、懐を暖めようって腹だから」

 

 ティオネさんに忠告を受けながらアーチ門をくぐる

 街の人達の腹の中は真っ黒って事か。なるほど、ベルを見てないとやばい事になりそうだ

 

「この街を経営するのは、他ならない冒険者達です。細かいルールや領主などは存在せず、各々が好き勝手に商売を営んでいます」

 

 ベル、ヘスティア様、リリ、ヴェルフと並んで辺りを見回しながらアスフィさんの説明を聞く

 18階層以下の階層を攻略するため冒険者が度々利用するこの根拠地では、宿泊、探索、宿泊、と体力と物資が続く限り繰り返すの定例らしい

 

「でもこの街って、モンスターに襲われたりしないんですか?」

 

 ふと思ったのかベルが口を開き聞くと

 

「勿論されるわ。つい一ヶ月前だって、モンスターに好き放題やられて壊滅しかけたもの」

「あれ危なかったよね〜!?あたし達もその時ここにいたけどさ〜!」

 

 アマゾネスの姉妹は軽く答える

 ……大丈夫かこの街?明日明後日に襲われたりしないよな?…あるわけないよな!アッハッハ!…不安だ

 

「あの、アスフィ様、この街にも沢山の水晶がありますが……」

「ええ、地上でなら、18階層に生えているクリスタルは全て換金できますよ」

「ベル様っ、ヤミ様っ!ここから帰る際にはぜひ水晶を山ほど採取していきましょう!」

 

 話を聞いた途端に目を輝かせたリリに苦笑しながら見晴らしのいい広場へと出る

 

「流石にこの人数で移動するのは周りに迷惑だ。ここからは自由行動、各自行きたい場所へちらばろうじゃないか」

 

 ヘルメス様が前で両手を広げそう勧めてくる。もちろん全員が賛成した

 

「よしベル君、ボクと一緒に街を回ろうぜ!……ヤミ君はヴァレン何某君を任せたぁ!!!」

 

 ベルを引きずり俺に言いつけて街の奥へと姿を消したヘスティア様

 

「………」

「………」

 

 …気まずい

 

 

 

 

 

(なんで連れてきたんだヤミ君!?)

(気まずいんだよ。話す内容がないし!!)

 

 結局ベル達の所へ連れてきた。ヘスティア様に色々言われるが知ったことか。あんなやりづらい空気になるよりかは幾分マシだ

 

「あの、さっきから並んでいる品物の値段……た、高くないですか?」

「それが、リヴィラの街の特徴だから……」

 

 そうこう話しているうちにベルとアイズの話が耳に入った。店の商品を見てから価格を見ると地上と比べて桁が1、2個違う

 

「ここでは武器や道具、食料などを、通常価格の何倍もの値段で販売しついます」

「ダンジョンでは物資が簡単に確保できないから、いくら金を吹っかけても捌けてしまうんだよ」

 

 付いてきていたヘルメス様達の言った通り、この地下のダンジョンではただの水でも貴重なものだ

 

「だからってこの値段は…」

「砂漠で買う水の価値と一緒さ」

 

 

 

 

 

「信じられません!バックパックが二万ヴァリスだなんて……法外もいいところです!」

「砥石がこの値段はありえねぇ……」

 

 購入したばかりの大型バックパックを背負いながら怒るリリと店にある砥石を持って呻き声を上げるヴェルフ

 クッソ〜【購入】使えば一発で終わりなんだが…人目がつくどころか人の前にいるし…

 

「こうしてリリ達見てると【ロキ・ファミリア】がキャンプしてる理由がわかりやすいな」

「ええ。ここで『遠征』をするほどの大人数が止まれば、とんでもない金額を請求されるからキャンプを「わっ!!!」

 

 アマゾネスの姉妹の…えー、ティオネさん?が話している途中で俺の後ろからティオナさん?が大声で驚かしにきた

 突然の事でリアクションは取れなかったがビクッとはした

 

「アハハー!ビクッってした!今ビクッてした!」

「……何しにきたんだ?」

「ん?何もないよ?強いて言うなら、驚いた時の反応が見たかっただけ。それよりどうだった?ビックリした?」

「まあビックリはしたな。こういうのはベル坊…ベル・クラネルにやったら良いぞ。面白い反応見せてくるから」

「本当に!?よーし行ってくる!!」

 

 俺の言葉に従いティオナさんはベルの方に行ってしまった

 さて、次は換金所だったか?

 

 

 

 

 

 

 ある程度街を巡り歩いているとヘスティア、ヘルメス様が【ファミリア】のエンブレムについて話をしていた

 …自分達のエンブレムのデザインを考えてみたけど無理だ。想像もつかない

 ふとベルを見るとベルも同じように想像の世界に入っているが、こちらは楽しい世界に入っているようだ。こういう時、純粋なベルが羨ましい…

 そんな事を考えているとドンッとベルに何がが当たる。すれ違おうとしていた冒険者と肩がぶつかっていた

 もちろんすぐにベルは謝るがその後すぐに「あっ」と言葉が出る

 

「てめぇ、まさか……!」

「間違いねえ!モルド、こいつ、あの酒場のガキだ!?」

 

 モルドを含めた冒険者達が驚く。なんだ?ベルの知り合いか?

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