ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか 作:黒歴史
俺もあの人達みたいになりたいものです
「ヤミさん!?ヤミさん!?」
「カズヒラさん、カズヒラさんっ!返事をしなさい!」
血だらけで倒れたまま動かない男の体を揺する。息はある、心臓も動いている、ベルとリューの持っていたポーションを使ったおかげで体には傷がない。それでも起きないのは体内に残ったダメージのせいだろう
『ヤミさんは……僕を助けてくれる?』
『こんなボロ雑巾でよければ♪』
なぜあの時にまでヤミさんに頼ってしまったのか
答えは分かっている。自分が弱いからだ。弱ければ、誰かに助けを求めることしか出来ない。弱ければ、助けられても助ける事が出来ない。弱ければ……あの人に追いつくことが出来ない
「「ベル
「…神様…リリ」
振り返れば自分達の主神とサポーターが息を切らしながらそこにいた
「覆面君、いやエルフ君っ、ヤミ君の状態は!?」
「息はありますし、心臓も動いています。ですが、体に蓄積されたダメージと疲労が尋常じゃありません」
Lv5の咆哮にLv2が撃たれて普通は無事なはずがない。下手をすれば死んでいたかもしれないが、運が良かったと言ったところだ
全員が無言でヤミを見ていると
「リオン、早く戻って来なさい!」
たった一人でゴライアスを相手取るアスフィの叫び声が響いた。直後に咆哮が放たれ、瞠目する彼女は純白のマントで守るように己の全身を包んだ
自製の対衝撃布の上から砲撃を浴び、「ぐっ!?」とその細身の体が吹き飛ぶ
「……エルフ君、行ってくれ。少しでも長く、時間を稼いでくれ」
振り返るリューに、ヘスティアは張り詰めた表情で告げた
するとベルはスッと立ち上がり、彼もまたリューに言う
「リューさん。お願いします。僕なら、【
「……確証はないのですか?」
真剣な目で言うものだがズッコケそうになったリューだったが、そうはせず。問う
「さっきみたいに外したら…だけど成功させます!させてみせます!!」
少年の目は本気、一歩間違えば横で横たわる男と同じかそれ以上の事になる。少年もそれを分かっているのか体が若干震えている
「……分かりました。貴方の最後の一撃に賭けましょう。では、私は他の人達にこの事を伝えて来ます」
そう言った返事で了承するとサッとリューはゴライアスの方へ走り去っていった
「ベル君なら出来る。僕はちゃんと信じてるぜッ!
ヤミ君は僕に任せて、あのモンスターを倒して、目覚めたヤミ君に自慢してやろうじゃあないか!!」
ベルが振り向けばそこには親指をグッと立て笑顔で信じてくれる神様がいた
「ベル様、これを……」
小人族の少女を見れば黒大剣を差し出してこちらを見ていた。「ありがとう」とそれを受け取り巨人を見据える
怖い、失敗したら…そんな感情がベルの中に渦巻く
『ベル坊、危険な時ほど重く考えるな。まあ、いつも通りやればいいんだよ。
ん?「いつも通りってどのくらい?」
知るか。適当で良いんだよ適当で』
聞き覚えのある声がした気がしたため、ベルは勢いよく振り返れば変わらず意識のないヤミがそこにいた
(ありがとう)
心の中で感謝し、巨人を改めて見る
『もし、英雄と呼ばれる資格があるとするならばーー』
昔に聞いた祖父の言葉が頭に響きながら、ベルから鐘の音が鳴り出した
気づけば暗い場所にいた。暗過ぎて数M先も見えない
『俺は…何してたんだっけ?』
そう言って辺りを見回してみるがやはり何も見えない
『久しぶりじゃのう、ヤミ』
『うお!?じいちゃん!?』
急に声をかけられビクッとしながら振り返ると三年前に死んだはずのじいちゃんが立っていた。…木刀を持った状態で
『ふむ、ヤミ。お主は昔と違いかなり強くなったと見える。どれ、一つ立合せんか?』
じいちゃんはそう言ってまるで返答が分かっているかのように木刀を構える。まぁ間違ってないのだが
『魔法はなしか?刀は?』
『なしじゃが…もしや魔法がないと勝てる自信がないとかじゃないよな?』
『当然。じいちゃんには魔法とかなしで勝つから意味がある』
『そうか、武器は刀を使うがええ。この木刀はそんなに簡単に折れる事がないのは知っておるじゃろ?』
『そういえば、そうだったな』
そう言って俺も刀を構える
………
少しの間お互いが睨み合い、先に動いたのは俺だった
『ッシャア!!』
『むんっ!!』
間合いを詰め、横に薙ぎ払うが木刀で止められ、弾かれる。反撃とばかりに切り上げてくるが俺はそれを後ろに飛ぶ事で避けた
着地するとその瞬間に足に力を込め爆発させ、刺突を繰り出す
『ほう…』
『やべっ』
木刀を上に振り上げた状態のじいちゃんは手首を回転させ、刃の向きを変えるとそのまま振り下ろす
俺は前に進む勢いを足で無理矢理止め、ギリギリのところで躱すが鼻先に掠る
『成長したのう…欠伸が出るような戦い方じゃが、剣の鋭さがましとる』
『褒めてんのか貶してんのかどっちだ!?』
『どっちもじゃよ』
『上等だジジイッ!!老い先短い命の幕を下ろしたらぁッ!!』
『儂はもう死んでいるんじゃがのう…』
昔と変わらない様子で目から炎を出していると『む?』とじいちゃんが何かに反応する
『……すまんな、ヤミ。もう少しやれると思っていたのじゃが、もう時間がない』
『あ?なんの話を『儂はお主らを見守っておるからな。ベルの事を、頼んだぞ』
俺が聞こうとするも一方的に話を進めてきた。するとじいちゃんの体が透け出し、暗い世界は光がポツポツと現れだした
『それじゃあの、ヤミ。ベルによろしくな〜』
『あ、こら待てじいちゃん!!おい!!』
俺の叫びを無視してじいちゃんは消え、光が俺も覆い尽くした
「「ヤミ
少しすると俺の意識は覚醒し、目を開けば目を赤くしたヘスティア様とリリがいた。耳を澄ませば聞いたことのある鐘の音がする
その音の正体に俺はすぐにわかった。ならば、行かなくてはならない。そう考えると動かない体を無理矢理動かし立ち上がった
「「「「『ッッッッッ!!!?』」」」」
その瞬間、誰もが一瞬だけ動きを停止した
今もなおゴライアスの攻撃を実行しながら平行詠唱を進めるリューも
平行詠唱とはいかないが全身全霊の魔法の詠唱を唱え続ける命も、それを守る桜花や千草も
時間稼ぎをしていたアスフィも
さらには、現在足止めの攻撃を受けている最中のゴライアスも
『英雄願望』でチャージしているベルも
いきなり現れた濃い魔力、気配に反応し動きを止めた
だがそれも一瞬、すぐに全員が行動を再開するのだが、ベルだけは違った
ザッ、ザッとベルから鐘の音が鳴る中誰かがこちらに歩を進める音が確かに聞こえ、気配と魔力がそれと同時に進む
ベルはそれが誰だか知っている。故に、その者の名を呼んだ
「ヤミさんっ!?」
「おう。ベル坊、楽しそうなことやってんなぁ。俺も混ぜろよ」
そこには最大出力の闇を刀に纏わせた【悪魔】がそこにいた
「なんだあベル坊、俺がそんな簡単に死ぬと思ってたか?」
「…いや、ヤミさんならこれが当たり前だよね」
「いやーホント俺の事を分かってらっしゃる。さすが昔からの付き合いってやつ?」
ハッハッハといつも通り笑うヤミ
それと同時に鳴り響く鐘の音がピタリとやむ
「…やるぞ、ベル坊。準備はいいか?」
ヤミはそれが何を意味するのかを悟るとそうベルに問う
ベルはそれに対して頷くことで答え、二人揃って構える
「行くぞベルッ!!」
「うんっ!!」
白い光と黒い闇が巨人に向かって走り出す
巨人はリュー、アスフィ、命の時間稼ぎにより動けない
これが最後のチャンス、外すことは許されない
「「ああああああああああああああああああああッッ!!」」
たった二人の英雄と悪魔が放った一撃は巨人を貫き、その場には一つの巨大な魔石が残っていた
スマホ番のpubgをやりました
結果?二位でした。ええ、(惜しいなあw)と思ってくれた方ありがとうございます
最後の一人と俺なりの一対一の真剣勝負をして満足してました
綺麗にヘッドショットくらいました
死んでkillカメラっぽいものが映りました…
相手はハンドガンでした(怒)
チーターでした。満足感は怒りに変わりました
みんなはチート使ってもいいけど、オンラインで使わないようにね?使うとしても、GTAでとかで初心者狩りしてる人にやってください