ダンジョンに転生者がいるのは間違っているのだろうか   作:黒歴史

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第59話留守番

「ふ〜ん、なるほどね、喧嘩か!しかもヤミ君が!」

「すいませ「まあ納得だね」なんで!?」

 

 ヘスティア様の言葉を聞き謝ろうとすると勝手に納得される

 とりあえず俺達は【ヘスティア・ファミリア】のホーム、教会の隠し部屋で酒場であった件を報告していた

 

「ベル君はあと少しでヤミ君と同じような事をしそうになったんだろう?ボクは嬉しいような悲しいような……」

「きっとヤミ様とヴェルフ様の影響です!ヤミ様の時はまだ抑えられていましたがヴェルフ様が追加されてから、どんどんベル様は冒険者気質(らんぼう)になっています!」

「おいおいリリスケ、それほとんど俺のせいって事じゃねーか」

 

 言い争うリリとヴェルフとそれを止めようとするベルを見守っているとヘスティア様が俺に話しかけてきた

 

「いやぁ、ヤミ君。ベル君を止めてくれてありがとうね」

「まあ俺は見ての通り、悪人面だからな。悪役が似合ってるよ」

「でも、やっぱり喧嘩は良くないぜ?怪我はしていないとはいえ…」

「うぐ……それはさっき謝ったでしょうが。それに、ヘスティア様のことを馬鹿にしたから…」

「それでもだ。万が一君が、君達が、ボコボコになって帰ってきたら泣きたくなるからね」

 

 そう言うとヘスティア様は笑顔で言う

 

「今度は馬鹿に仕返すんじゃなくて、笑い飛ばしてやってくれよ?」

「…考えておく」

「そこはちゃんと肯定して欲しかったなぁ」

 

 俺の返す言葉を聞きヘスティア様はハハハッと笑う。すると騒いでいたベル、リリ、ヴェルフが落ち着いたため、話し出す

 

「しかし、相手方の反応は気になります。逆恨みをして、ベル様達にちょっかいをかけて来なければいいのですが」

「向こうから先に手を出したんだ。向こうが悪いだろ?」

 

 悪びれもない様子で返答すると

 

「それはそうかもしれませんが、被害があるのは相手方だけですし、プライドが高い冒険者、とりわけ面子を気にする【ファミリア】であるなら、面倒な事になりかねません」

「うーん、確かになぁ」

 

 リリの意見にヘスティア様も顔を上げて同調する

 

「後々面倒くさい事にならないように、主神同士で話をつけておくか」

「…すいませんヘスティア様」

 

 また謝ると「平気だよ」と笑ってくれる

 それから訪ねてきた

 

「相手の【ファミリア】はどこかわかるかい?」

「確か…弓矢に丸のエンブレムだったな」

 

 うろ覚えの記憶を頼りにエンブレムの特徴を口にするとベルが「違うよ」と口を開く

 

「確か、太陽のエンブレムでした」

 

 

 

 

 

 ヤミ・カズヒラ

 Lv2→3

 力:S912→SS1209→I0

 耐久:C671→SS1193→I0→I1

 器用:B739→SS1000→I0

 敏捷:C521→S999→I0

 魔力:B609→SS1148→I0

 

 純粋I→H 付与I

 

≪魔法≫

闇魔法(ダーク・マジック)

 想像魔法

 使用者のイメージした魔法を発現させる

 イメージがハッキリしていればいるほど魔法の威力が増す

 無効化する

 同時展開可能(2つ)

 

強奪(スナッチ)

 速攻魔法

 15M内にいる生き物の中から複数選び、選んだ者から身体能力を奪い自分のものにできる

 奪った身体能力が多いほど体力の消耗が激しい

 一定の時間が経つと全てが元に戻る

 魔力吸収も可

 

≪スキル≫

さらに向こうへ(プルス・ウルトラ)

 早熟する

 限界を超える度にステイタスに補正

 

購入(パーチャス)

 ニホンの武器以外の物をお金を払う事で買うことが出来る。ゴミになった物は消える

 本などは空間に無限収納可能

 

 翌日、バイト帰りのヘスティア様に更新してもらった俺の【ステイタス】。酒場で【ランスアップ】した事を公開しようとしたのだが、リリに遮られた

 ベルは知っていたはずなのだが、多分あの真剣な空気に呑まれたな

 

「これは…多分【さらに向こうへ】が発動したかな?上がり方が凄まじい事になってるよ」

「補正ってだけでこんな上がるもんなのか?…てか、魔法が成長してるってどういう事?」

 

 俺の疑問にヘスティア様は「さあ?」と答える。なんでも、魔法が強くなる事はよく聞くが、魔法自体が成長すると言うのは聞いたことがないそうだ

 そろそろベルがエイナさんとの勉強から帰ってくるか?……【ランクアップ】の報告をしに行けばよかった

 

 

 〜夜〜

 

 

「はふっはふっ……『神の宴』の招待状か……」

「ヘスティア様、おでん食うか手紙読むかどっちかにしてください」

 

 手紙を片手に熱々の大根を口にしながら読むヘスティア様に注意する。ベルが無言になっていたためそちらを見ると鼻を抑えていた

 

「……(涙目)」

「からし付けすぎたな。ベル坊、ほら水」

 

 水の入ったコップを差し出すとベルは一気にそれを飲み干し、口を開く

 

「どうしますか?」

「揉め事があったばっかりだし、無視はできないなぁ……」

 

 困った顔をするヘスティア様に対して土下座したくなったが、今の今まで土下座したことが無い。そのせいか変なプライドが出来たため、やりづらい

 

「すいません」

 

 故に、頭だけを下げる事にした。反省はしているがプライドが邪魔をするのが悪い。うん

 

「ああ、大丈夫だよ、変な責任は感じないでくれ。…というか、実はボクもアポロンが嫌いなんだ」

「え、そうなんですか?」

「ああ……天界で色々あってね」

 

 もにょもょと言葉を濁すヘスティア様に俺とベルは同時に首を傾げる

 

「まあ、それは置いておいて……今回の宴は普通の宴と違って、趣向が凝らされてる」

 

 そんな事を言って、神様は招待状を見ながら一笑した

 中身を見ていない俺達は面白そうに笑うヘスティア様を不思議そうに見る

 

「参加しなきゃいけないのは決まっているようなものなんだ。ミアハ達にも届くだろうし、せっかくだ、一緒に参加して出席してみよう」

「一緒?」

 

 

 〜翌日の夕方〜

 

 

「どうだいヤミ君?似合ってるかい?」

「ヤ、ヤミさんどうかな?」

 

 くるりと回りながら綺麗なドレスの全体を見せるヘスティア様と初めて着る燕尾服をぎこちない感じで見せるベル

 

「おう、二人とも、似合ってるぞ」

 

 笑顔で感想を述べる。するとヘスティア様は心配した様子で問いかけてくる

 

「それにしても、大丈夫かい?こんな立派な服を≪スキル≫で買ってもらっても……財布の中身は大丈夫かい?」

「まぁ、金はかなりしたが払えるだけは持ってたから大丈夫だ。ダンジョンで稼げば財布の中は普通に元どおりだよ(だが数日の間は食費は減る)」

 

 そう言うとヘスティア様は「なんだか嫌な予感がしたんだけど…」と言いつつ納得してくれた

 

「ヤミさんは本当に行かなくてよかったの?」

「『眷属一名』を引き連れて…だからな。一人留守番って事になる。ベルは一人じゃ寂しくて死んじゃうだろ?」

「だから僕は兎じゃないよ!?」

 

 ベルのツッコミが入る。うん、この様子ならちゃんと『神の宴』で楽しんでこれるだろうな

 

「…と、ベル君。そろそろ時間だ早く行こうぜ!」

「あ、待ってください神様!…行ってきます!」

「おう、行ってらっしゃい」

 

 そう言って馬車に乗っていくベルとヘスティア様を見送ってから教会の中へ戻っていく

 

「さて、これからどうしようか…

 …あれ読むか?R18のやつ。ダメだな、バレたらヘスティア様に殺される上にベルからゴミ見る目で見られる

 ダンジョンは時間的に…」

 

 一通りどうするかを考える

 

「…よし、とりあえず掃除して…寝るか」

 

 最終的にそういう答えに行き着いた

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