遅れてすみません!
皆さん、夏イベ?の攻略、堀は終わりましたか?
作者はまだです。
今回は、艤装の紹介がメインとなります。
今のところは、設定集のようなものは考えていません。
もし、必要だという意見が多ければ作ります。
2019/10/23 艤装の収納指輪の削除
第39話 艤装紹介
大妖精からの連絡を受け、海軍軍令部の地下司令部のさらに地下にある秘密ドックにやってきた。
「全く、なんですかこれ?大和型の建造の10倍以上の資材が吹き飛ぶ上に、二人分って…」
「ワクワク」
「ドキドキ」
愚痴る大妖精を妹と共に無視して、艤装が置かれているだろう大きな布の前に行く。
「ちょっ、無視しないでー!」
「ペ…ぺろりんちょ」
大きな布を取り去るとそこには、複数のバリエーションを持つ艤装達であった。
「「おーー!」」
我ながら、目をキラキラさせながら見てしまう程に魅力的だ。
「大妖精、どれがB型?」
「…左にあるものです」
大妖精がムスッとした表情で、答える。
ほのかが良心を痛めたのか、
「流石にやりすぎたかな、ごめんね?大妖精さん」
と謝った。妹が謝って兄は謝らないというのもあれなので、
「すまん、大妖精。悪ふざけが過ぎた」
「……」
大妖精は目線をそらしたまま、合わせようとしない。
「なんでもひとつするから機嫌直して」
俺はここで非常に大きなカードをきった。
すると、大妖精がニヤリと笑い
「言質頂きました♪しかし、ひとつって限定している所、さすが抜かりがない」
イキイキと、ボイスレコーダーを取り出し見せびらかす。
まぁ、そんなところだと思った。
「頑張って貰って労っていなかったからな、構わんよ。で、そろそろいいか?」
「そうですね、ではこちらが基本型のデスピナ改二B型とガラテナB型です」
デスピナ改二B型
基本形となるデスピナ改二の艤装。
艤装の形は、自分の左右に1.5mの船体を半分にした形の艤装を基幹部の下部からマジックアームで接続、自分の後ろには、近い方から艦橋とCDC、TFCC、CVIC、航空管制室、レーダー機器などの基幹部。下部に機関部。その二つの後ろに、通常型のミサイルコンテナ回転式VLS、大型ミサイルコンテナ回転式VLSの順で艤装がある。
ミサイルの搭載されたVLSの艤装は1箱32セル で1コンテナ
1箱 縦50cm×横30cm×30cm
仕組みはコンテナの配置が階段状(凸←こんな感じ)になっており、ミサイル発射後回転して装填済みのミサイルコンテナが出てくる。
そして、使用したミサイルコンテナは艤装内で再装填される。
ミサイルコンテナは、大口径砲の直撃を受けても跳弾するくらいに固い特殊装甲に覆われている。そのため、誘爆による被害が起きないようになっている。
数は、通常型が4つ、大型が2つ
左右の艤装には各それぞれに、レールガン2基とジェノサイド砲1基ずつと、CIWSと迎撃システムがある。
そして、左右の艤装の内側に2段式飛行甲板が設置されている。飛行甲板もかなりの厚さがある。左右の艤装側に内蔵式のエレベーターが飛行甲板に接続されており、艦載機は全てここから出し入れされる。発着艦はすべて妖精達がやってくれる。
インターフェースも一新された。コマンド、いわゆるホログラムで各種艤装を操作していたが、艤装数が増えた関係から網膜投影に変更し、視界にレーダーや望遠レンズ、通信ログなど。さらにCDC、TFCC、CVICからのデータも表示。
艤装の武器の操作は、思考型も導入し声か思考か選択できる。また、攻撃の指令だけだし後は自動的に動く、半自動型に。
また、全体的に軽量化も行っている。
レーダー
AN/SPY-8三次元式多機能レーダー 最大探知範囲[500km]「水上実質値50㎞ 対空高度最高40,000m範囲500km 高度最低200m範囲40km」
AN/SPS-86 対水上、航海用レーダー 探知範囲50km
AN/SQS-76ソナー 最大探知範囲30km 海底反響では6kmが最低
エレメンタルシステムver3.1
ポセイドンシステム、INS(慣性誘導装置)などを同時運用するための統括演算を行う。
ワダツミシステム
機関部
重力制御式核融合炉
FウイングS機関 6基
ウォータージェット推進
TFCC(郡司令部指揮所)
CVIC(空母インテリジェンスセンター)
CDC
兵装
レールガン砲術システム ×4基
艦艇搭載型ブラストメネス電磁投射砲 (射程約50,000m) 50km
XEジェノサイド砲 ×2基 (射程約36,500m)36.5km
垂直発射システム 32セル×20基=640発
汎用ミサイル 即応弾 288発 (射程約240km)
高機動対空ミサイル 即応弾 128発 (射程約180km)
ルシフェルSS 即応弾 32発 (射程約450km)
ライオニックⅡ 即応弾 192発 (射程約420km)
大型垂直発射システム 8セル×6基=48発
N6巡航ミサイル 即応弾 48発 (射程約2,500km)
パルスレーザーCIWS
艦載型フュージョンブラスターZX
艦載型ダイナストβ 3連装砲
弾薬製造システム
艦載機 504機
DF-02A 108機
DF-02F 72機
F/A-63B スカイレイヴン 72機
DF-02D 12機
DB-01A 36機
EB-01 カロン 108機
EB-02C ミッドナイト 36機
AC-20 ホエール 12機
CH-65 ヒドラ 36機
空き 6機
続いて、ガラテナについて。
まず、ガラテナについて。
ガラテナ級航空母艦一番艦 ガラテナ
デスピナ級建造計画の凍結に伴い新しく計画された大型空母。EDFの次代主力空母としてデスピナ級に次ぐ航空戦力とミサイル運用能力を持つ。計画では、1艦隊に3~4隻配備される予定だった。しかし、ガラテナの進水間近でフォーリナーとの戦闘が始まったため、武装や艦載機などの搭載が出来ず、未完成のまま沈んだ。
ガラテナB型
デスピナと比べて武装数及び艦載機数が少ない。
その代わり、イーグル・アイを運用するためにコンピュータ機器を多く搭載。
艤装の容姿は、グラーフ・ツェッペリンの艤装に近い。CDC、CVIC、艦橋などの基幹部の後ろにマジックアームで艤装と接続された飛行甲板。さらにその後ろに、ミサイルが収納されているミサイルコンテナ。こちらのミサイルコンテナもデスピナの艤装と同様、特殊装甲に覆われている。左右に分かれている部分に各種武装。右手にレールガン2基が取り付けられた銃型の艤装を持つ。
デスピナと比べ、スッキリしている。
レーダー
AN/SPY-8三次元式多機能レーダー 最大探知範囲[500km]「水上実質値50㎞ 対空高度最高40,000m範囲500km 高度最低200m範囲40km」
AN/SPS-86 対水上、航海用レーダー 探知範囲50km
AN/SQS-76ソナー 最大探知範囲30km 海底反響では6kmが最低
エレメンタルシステムver3.1
ワダツミシステム
通信傍受監視システム イーグル・アイ
機関部
重力制御式核融合炉
FウイングS機関 ×12
ウォータージェット推進
CDC
CVIC(空母インテリジェンスセンター)
兵装
レールガン砲術システム ×2基
ブラストメネス電磁投射砲 (射程約50,000m)
垂直発射システム 32セル×8基=256発
汎用ミサイル 即応弾 96発 (射程約240km)
高機動対空ミサイル 即応弾 64発 (射程約180km)
ルシフェルSS 即応弾 32発 (射程約450km)
ライオニックⅡ 即応弾 64発 (射程約420km)
大型垂直発射システム 8セル×2基=16発
N6巡航ミサイル 即応弾 16発 (射程約2,500km)
パルスレーザーCIWS
艦載型フュージョンブラスターZX
艦載型ダイナストβ 3連装砲
エメロード個艦対空ミサイルX5(MEAAMX5)4連装発射機 2基 即応弾40発
艦載機 264機
DF-02A 72機
DF-02F 48機
DF-02D 12機
DB-01A 12機
EB-01 カロン 48機
EB-02C ミッドナイト 24機
AC-20 ホエール 12機
CH-65 ヒドラ 36機
「艤装だけでなく艦載機もやってくれるなんて、大妖精さんまじイケメン」
と、ほのかが褒める。
「旦那、アルマゲドンとかサテライトブラスターとかは? ないんすか??」
と、航空参謀。
「あー、衛星は種子島とか赤道近くの島奪還しない限り打ち上げることが出来ないからなー、今は無理。あと、アルマゲドンは特別な製造方法が必要で時間がかかるから今は無理」
現在は、兵装制限系の武器は作っていない。てか、時間的な資材的な余裕がもうございません。あの世界はやっぱり便利だったな…。
「ねぇ、兄ちゃん。よくわからない装備がすでに多数です!」
そんな妹の声を聞いて彼らがやって来た。
「装備のことは」
「我々に」
「任せよ」
三博士がお馴染み(2回目)の色付きの爆発と煙幕共に現れるが…
「あ、ここ火気厳禁ですよ」
と、消火器を持った大妖精により速攻で爆発は鎮火され三博士は消火剤で真っ白になっていた。
さて、新しく出てきた装備などを順番に説明をしていこう。
(注意:今回、艤装説明を本編内で行います。長くなるかもしれませんがご了承ください)
まずは、レーダー類だが…見たままの性能だ。
・AN/SPY-8三次元式多機能レーダー
3次元式の対空レーダーに水上目標の探知と追跡や火器管制などの多機能レーダーの役割を持たせたもの。ただ、水上目標に対しての感度はあまり良くない。
・AN/SPS-86 対水上、航海用レーダー
AN/SPY-8の対水上レーダーの代わりとなるもの。2次元式で高精度な水上索敵能力を持つ。
・AN/SQS-76ソナー
改の時の深々度ソナー代わりとなるもの。
(実際のところ、改二はなるべく設定を細かくしたからなのだが…)
続いてはシステム関連について
・エレメンタルシステムver3.1。
あちらの世界でも説明したが(第36話参照)、ver2.5からの衛星攻撃システムが実装されている。3.1での主だったものとして、ポセイドン武器システムの導入、インターフェースの変更を行った。
・ポセイドン武器システム
対多数戦闘を重視した武器システム、及び射撃指揮システム。
最大補足・追跡数は400以上になる。本システムのメイン武器は現代戦の象徴たるミサイルの多数運用である。多数の深海棲艦をレンジ外から殲滅する。
・インターフェースの変更点
今までホログラム表示のタッチパネル形式だったが、戦闘を経験して手間がかかるので廃止した。
そこで、ホログラムで表示していたものを網膜投射で視界に直接表示するように変更。レーダーや望遠レンズ、CDC、TFCC、CVICからのデータも表示する。
また、艤装の操作だが従来通り艤装妖精さんたちに行ってもらうのだが指示は、口頭と思考型の2種類になった。
・ワダツミシステム
戦術情報処理システム。MOFシステムを艦娘用に独自開発したものである。共通作戦状況図の作成と艦娘間の通信システムを担う。将来的には、全ての艦娘に搭載予定。
・通信傍受監視システム イーグル・アイ.
ガラテナ専用の装備。ありとあらゆる情報を様々な手段を用いて監視、取得する。システムの運用には、多数のスーパーコンピューターが必要。
・機関部の変更点
副機関がFウイングを船舶用動力にしたFウイングS機関となったこと。スクリュープロペラ推進をウォータージェット推進に変更したことの2つだ。
さて、いよいよ兵装の説明に移ろう。
・レールガン砲術システム。
艦艇搭載型ブラストメネス電磁投射砲に換装。最大射程は、約50kmになる。貫通性能が高い。
・ジェノサイド砲
こちらは、プライマーの出現によりもたらされた新技術(EDF5のXEレクレイム砲が元ネタ)。博士たちが大妖精から貰った資料にあったものらしいが…。試製型ジェノサイド砲に比べ、弾速が改善され、爆破範囲が広がった。
続いてミサイル。
全体的に即応弾の数は減ったが、ミサイルシステムの変更で速射できるようになった。
・高機動対空ミサイル
対空ミサイルより高機動になり、レッドカラーをしっかり追尾できる。
しかし、高機動な追尾が必要な場合は射程が70km前後まで低下する。
射程は約100km
・ライオニックⅡ巡航ミサイル
ライオニックより、威力と射程が上昇した。
前タイプ通り水上、地上目標に対して攻撃できる。深海棲艦にはノーマルで1発、エリートと戦艦ノーマルで2発、フラグシップとエリート戦艦には3発、フラグ戦艦とレ級には4発。姫、鬼は、6発以上で撃沈できる。
射程は約420km
・ルシフェルSS
32のマイクロミサイルが内臓された大型ミサイル。
EDFの陸戦兵用ミサイル、ルシフェルSを艦船搭載用に改良したもの。発射して一定時間経過後に分離し、個別に指定された目標へ飛翔する。マイクロミサイルの威力は駆逐艦では2発、戦艦では5発で撃沈可能。水上、地上、対空目標を攻撃可能。
もとは、ルシフェルS
射程は約450km
・エメロード個艦対空ミサイルX5(MEAAMX5)4連装発射機
EDFのレンジャー用ミサイル、MEX5エメロードを対空特化型に改造した物。即応弾は20発。
もとは、MEX5エメロード
射程は20kmから60km
・艦載型フュージョンブラスターZX
EDFのレンジャー用光学兵器、フュージョンブラスターZDを改造した、新型の対空レーザー兵器。レーザー対空迎撃システムに変わって搭載された。
駆逐艦を数秒で蒸発させる程の威力を持つ。
その高い威力を生かして副砲としても使えるが、射程は艦載兵器としては5km程度と短め。
一応、副砲としても使える。
攻撃力が増した分、レーザー対空迎撃システムより消費電力が上がっている。
さらに、高いエネルギーを放出するため砲身へのダメージが大きく、数回の発射で交換が必要。
もとは、EDF4.1のフュージョンブラスターZD
・艦載型ダイナストβ 3連装砲
EDFのウイングダイバー用のエネルギー兵器であるダイナストαを改造した対空砲。
100発の粒子弾を同時に発射し、弾幕を形成する。連射速度は毎秒20発
射程は5キロほど
もとは、ダイナストα
機関から生み出される膨大な電力の消費先のひとつになった。
弾薬製造システムについて。
あちらの世界では無限に使えていたこいつも現実は無常であった。大幅に弱体化し、資材の弾薬を貯蔵して、ミサイルや砲弾に変換できるものになった。
通常、艦娘は主砲や魚雷などの補給に資材の弾薬を消費し減った数を補充する。
なにが言いたいかと言うと、艦娘は主砲や魚雷に使われた資材の弾薬は互換性が無く、「主砲が弾切れしたので魚雷の弾薬を消費します」ということが出来ない。
つまりデスピナは、資材の弾薬を貯蔵しているので各種必要に応じて補充が出来るということだ。
また、多くの弾薬を貯蔵できるので他の艦娘にも弾薬を補充できる。
最大量は弾薬100,000
いよいよ艦載機について詳しく説明していく。
まず、艦載機数だがあちらの世界より減った。理由としては、艤装の軽減など。
デスピナの空母艦娘搭載機数は、改の時の4分の1ほど。
ガラテナは、さらに3分の1ほど。
・Fウイング(フォーリナーウイング)
ウイングダイバーのエネルギーユニット。プラズマジェネレーターを基に開発され、Fテクノロジー(フォーリナーテクノロジー)も使われた新型エンジン。仕組みは、航空用ターボファンエンジンの発展型でプラズマによる電磁力を高速噴射して進む。
従来のエネルギーユニットでは、容量と緊急チャージなど兵器へ転用するには致命的な欠陥があった。しかし今回、兵器でも充分に運用できるようになり、燃料供給は必要無くなった。
●Fウイング搭載型戦闘機 Dシリーズ(ディフェンスシリーズ)
由来は、"艦娘、世界、大切なものを守る"という意味が込められている。
・DF-02 ジェネラル
機体形状は、F/A-18に近い。
愛称はジェネラル。ただし将軍と言う意味ではなく、装備換装によってあらゆる任務に対応可能な総合性から。
汎用型戦闘機(Aタイプ)対空戦闘に特化した戦闘機(Fタイプ)偵察機(Dタイプ)と3種類ある。
Dタイプのみ特殊仕様となっており高性能な偵察機器を取り付けた結果、武装搭載量が大幅に減少した。
エンジン FウイングⅡ×2双発式 3次元偏向ノズル
FBL搭載型
最速でマッハ2.2 巡航速度800㎞/h
実用上昇最高高度 18,000m
●共通システム
HMDS
ツクヨミシステム
レーダー
AN/APG-77 多機能レーダー
AN/APG-85 対空対地レーダー 火器管制システム
AN/AAQ-48 電子、光学標準システム
AN/ASQ-268 電子防御装置
共通固定武装
AF-99発展型航空機関砲 装弾数500
AIM-9L/M ×2発 短距離対空ミサイル サイドウェポンベイに搭載
(Dタイプは2発)
選択型
・Aタイプ
下部ウェポンベイ
AIM-120C 中距離対空ミサイル6発
高機能空対地ミサイル(XAGM)4発
主翼下
長距離巡航空対地ミサイル(JASSM)4発
ライオニックⅡ 空対艦ミサイル 2発
1000lbのGBU-32JDAM 誘導爆弾 2発
250lbのGBU-39 SDB 誘導爆弾 8発
・Fタイプ
下部ウェポンベイ
AIM-120C 中距離対空ミサイル(XMAA)6発
AIM-230長距離対空ミサイル(XLAA)6発
・DB-01 レーヴァテイン
愛称は、あらゆるものを焼き尽くす程の攻撃力を持つことから。
3つのカロン式爆弾槽(エネルギー爆弾)を持つA型
高高度戦略爆撃機
最高高度は、28,000m
最高速度マッハ1.1 巡航速度550㎞/h
エンジン FウイングⅢエンジン×4
FBL搭載型
全翼型採用
地形追随レーダー
赤外線監視装置
ドップラー・レーダー
ECMシステム
AN/APQ-164パッシブフェーズドアレイレーダー
AN/ALQ-161 レーダー警報受信機
AN/ASQ-184 ミサイル警報装置
固定兵装
AF-99発展型航空機関砲 ×2発 装弾数500
選択型
A型 通常爆弾槽
通常爆弾 カロンの3倍の搭載量
シールドについて
実装が間に合わず!
シールド発生時のエネルギー効率の問題が発覚したため、改良のため実装が先送りになった。
以上で、新出、変更された艤装の説明を終える。
「あれ?他の艤装の説明は??」
大妖精が残りの艤装達と俺とを交互に見ながら話しかける。
「え?今、全て言うと面白くないでしょ」
「兄ちゃん、メタいよ」
他の艤装は後々説明していくことになるだろう。
とりあえず、ほのかと二人で全ての艤装を収納していく。
「むー、私の頑張りの2割しか紹介されなかった…」
…すまない。
20:48
横須賀鎮守府近辺
「どうだ、何か動きはあったか?」
高野総長の命令で横須賀鎮守府を監視している兵士のもとに、上官が様子を見に来た。
「全く分からないですね。建物の窓は全てマジックミラーですし、外を出歩くのも警備兵ぐらいですね」
「だよな…引き続き頼む」
「了解です」
横須賀鎮守府の外はこのように変化はなかった。
横須賀鎮守府 地下施設
そんな横須賀鎮守府地下司令部の大型モニターには、横須賀鎮守府周辺の監視部隊の位置が光点で表示されていた。
オペレーターが周辺にいる部隊に指示を出し、国防軍の監視部隊を監視させていた。
「ふむ、ねずみが周りをうろついているな」
司令席に座るアメリカ人の男が隣に立つ男に話しかける。
「中将、いつもの監視ではないのですか」
「いや、人数が増えている。文月がうまくたどり着けたのだろう」
そう言って、ほくそ笑む。遂行中の作戦が順調に進んでいるからだ。
「例の件はどうなっている」
部下のほうを振り返り、横須賀鎮守府占拠の第一目標である工廠調査について聞く。
「あと数日ほどで完了します」
男が鎮守府の工廠から得られた情報が記載された文書を渡す。
中将の男が、それを斜め読みで目を通す。
「…まったく、妖精?だったか。随分手間を掛けさせてくれた」
読み終え、文書をデスクの上に放り投げる。
「目の前で艦娘が壊れていくのをみて、ようやく白状してくれましたからね」
「あれは、なかなかの見物だったな」
その時のことを思い出したのか、ニターっと笑う。
「いくら虐めても壊れないから随分と楽しませてもらったわ。今は、どんな感じだ」
「精神的に逝ってしまいまして、使い物にならないです」
「そうなのか、残念だ」
しかし、その顔はむしろ嬉しそうであった。
「地下の独房にあとどれくらい残っていた」
部下の男が端末で確認する
「あと6体残っています」
部下から端末をもらい、残りの妖精のデータを見る。
そして、そのうちの1体を指さし
「こいつを俺の部屋に置いておけ」
「わかりました、準備しておきます」
部下の男が妖精の準備をするため移動した後、中将は今夜の楽しみ方について考えるのであった。
次回は10月中にあげます