要塞空母デスピナ出撃す。第2篇   作:まはまは

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読者の皆様あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
鏡開きも終わり(おしるこおいしかったー)、センター試験も終わり(the characterとか性転換百合百合とか妻より月見草を選ぶ夫など)、冬イベも終わりました(日進とか峯雲の中の人ゆめさんだー)。
ジョンストンには出会えませんでした。

さて、ほんとにお待たせしました。第42話です。
2019/10/23 艤装の収納指輪の削除に伴い戦闘シーンの改変

今回は新艦娘がしれっと登場して、さっそく実戦に出ています。
まぁ、今回は次回へのつなぎのような感じなのであっさりしてます。

前置きが長くなりました。では、本編をどうぞ

2019/3/17若干編集しました
2019/9/3 エピメテウスの言葉遣いを修正


第42話 創設 海軍軍令部直轄独立遊撃艦隊「紺○の艦隊」

第42話 創設 海軍軍令部直轄独立遊撃艦隊「紺○の艦隊」

 

11月29日 12:42

軍令部 第1庁舎 総長執務室

 

「そこでだ、裕一君。横須賀鎮守府の提督として着任しないか?」

「は?」

あまりに唐突な話に、思わずそう答えてしまった。

「海軍でも大規模な人事異動があっただろう。それで、まだ横須賀鎮守府の提督を誰にするか決まっていないんだ」

海軍でも作戦部をはじめとして多数の軍人がアメリカ軍との裏でのやり取りが暴露されたことで懲戒免職や左遷により大規模な人事異動が行われた。

作戦部にいた関係者は全員、懲戒免職になった。どうやら、高野総長は前作戦部長と仲が悪かったらしい。他の部署の関係者は佐官クラス以上も同じく懲戒免職。それ以下は、降格と減給など随分厳しいものだった。

どうやら、この機に膿を出し切るのと、高野総長は対抗派閥の弱体化を狙ってのものだろう。ちなみに、俺とほのかの昇進もこれに伴ったものである。

はれて俺は、作戦部第1課所属の作戦参謀となっている。

「君以外に相応しい者はいないんだ。引き受けてはくれないか」

と、頭を下げられる。だが、

「だが、断る……すみません総長、自分には荷が重すぎます」

と断る。そう、「だが、断る」である。つい言ってしまった。

「しかしな…、君以外だと孫娘しかいないんだが、な…」

うん?孫娘??もしかして…

てか、俺しかいないって言ったやん。

「総長、お孫さんの名前って高野綾香さんですか?」

「あぁ、そうだ。…そうか、仮想世界で会っていたな」

と、納得した様子。

高野綾香、なかなか面白い人だったな…。今、何歳なのだろうか。

「言っていたな、すごく面白い男の艦娘がいたと目を輝かせながら話していたな」

「うん?お孫さん私と面識がありましたか?」

「うん?綾香も一時訓練設備を使っていたぞ」

「え?普通の人間も使えるのですか?」

「え?使えるぞ」

話によると、どうやら提督をやってみたいとオネダリをしてあの世界で体験したらしい。

「でしたら総長、お孫さんを横須賀鎮守府の提督にすべきです。経験もありますしお寿司」

「…だが、綾香には力不足だ」

「総長、私はお孫さんに充分な素質が、力があると思います。現場で見た私からしても適任です。何をそこまで渋っておられるのです」

仮想世界とはいえ、艦娘との仲も指揮能力も高い。あの時も、素直に感心してしまうほどだった。

「…君の言う通り、指揮などの技能に問題はないのだが、その、なぁ。少しいたずら好きというか」

そうだったか?

「もし心配ならば私をお孫さんの参謀としてでも構いません。私自身、提督が嫌というわけではありません。私は補佐役の時が1番能力を発揮出来ますので」

高野総長は、しばし考え

「…よかろう。綾香を横須賀鎮守府の提督とする。裕一君は提督の補佐として同様に着任してもらう。それと、」

高野総長が書類を出してきて、俺に渡す。

「こちらが本命になるのだが、君には前々から考案していた軍令部直属の艦隊を率いてもらう。基地は、横須賀鎮守府になる」

「軍令部直属の艦隊ですか?」

「あぁ、軍令部としても自由に使える艦隊を持ちたいと以前から考えていた。今回ようやく作れる様になったのでな」

資料にひと通り目を通す。

「少数精鋭の部隊で高難度海域の攻略がメインになる。艦隊は君がトップだ」

「了解しました」

「今回の艦隊創設は、この先のある計画の布石となっている」

「資料の最後の…、これですか?」

資料の最後に書かれた計画。

「総長…いささかやりすぎでは?」

「裕一君。もはや我々は手段を選んでいられる余裕はないんだ。私は、修羅にもならねばならん」

「…。」

 

後日、正式に海軍軍令部直属の艦隊司令と横須賀鎮守府司令補佐に任命された。

これに伴い、階級が大佐となった。

 

「ということで、ほのかお前は艦隊司令補佐として一緒に頑張ってもらう」

「えーー」

「えーー、じゃない」

「いいよ、お兄ちゃん。刀剣〇舞、三日月様の1/8スケールフィギュアで手を打ってあげる」

「…。善処しよう」

「っしゃ!…それにしても、軍令部直属の艦隊なんて高野総長は作ったのかな?」

と、ほのかは疑問に思っていたのか聞いてくる。

「うん?そりゃあ…ね、プライマーとかの戦闘なんて俺たち以外誰が出来るかってことよ」

軍令部直属艦隊の役割は、先程言った通り高難度海域の攻略もあるがプライマーの殲滅も役目としてある。

「ふーん、それだけ?」

どこか腑に落ちないのか、納得していない様子。しかし、教える訳にはいかない。高野総長が構想中の計画を他に漏らす訳にはいかない。

「まぁ、いいけどね。それで、艦隊メンバーはどうするの?」

「潜水艦と俺たちになる」

「潜水艦?大火力の戦艦とかじゃなくて?」

「遊撃の観点から隠蔽性の高い潜水艦の方がいいのと、プライマーの前では戦艦の装甲でも歯が立たない。だが、潜水艦は水中だから手が出せないので被害を受ける可能性を少なくできる」

「でも、攻撃手段は魚雷だけでミサイルとか持ってないよ?」

俺はニヤリと笑い、

「持ってないなら、改造すればいい。出来ないなら、出来るやつを作ればいい」

 

17:58

軍令部地下 秘密ドック

 

「で、なんですかこれは?」

と、大妖精からの一言。

「潜水艦の建造と改造、そしてこのエピメテウスって潜水艦の建造の資材消費量はなんですか?」

大妖精に建造を頼んだ、潜水母艦エピメテウス。EDF5に出てくるという潜水艦だ。

プライマーと戦い、最後まで生き残ったと資料で見たので建造することにした。

情報は文句を言っている大妖精から貰ったものだ。

「まぁ、そう言わないでくれ大妖精。私の顔に免じて頼むよ」

と、一緒にいた高野総長に言われ渋々了承する大妖精。

「分かりましたよ…、裕一さん覚えていて下さいね」

「はいはい、とびっきり美味しいお菓子で許してくれ」

と、ほのかお手製のお菓子を渡す。

大妖精は甘いものが好きということで、ほのかに作ってもらった。

「いいでしょう♪あ、裕一さんも一つどうですか?」

「え…、い、いやー今お腹空いてないからなー(棒)全部食べていいよ」

「そうですか?」

チョロい。

 

その後、ほのかお手製のお菓子を食べた大妖精がなんともビミョーな顔になっていたそうな。

 

翌日

 

「こんにちは!伊58です。ゴーヤって呼んでもいいよ!苦くなんかないよぉ!」

「素敵な提督さんで嬉しいのね。伊19なの。そう、イクって呼んでもいいの!」

「グーテンターク…あ、違った、ごめんなさいね…「はち」と呼んでくださいね。」

「伊168よ。何よ、言いにくいの? じゃ、イムヤでいいわ…よろしくねっ!」

「UボートU-511改め、呂号第500潜水艦です。ユーちゃん改め、ろーちゃんです! 提督、よろしくお願いしまーす」

「提督、ごきげんよう。潜特型二番艦伊401です。しおいって呼んでね。」

「晴嵐運用のために生まれた伊号潜水艦、伊14よ。いいよ、イヨって呼んで。提督、よろしくどうぞ!」

完成した、潜水艦娘7人。何故、この7人なのかって?作者が7人しか持ってないから

「うん、よろしく。では、さっそく改造にまわして」

「「「分かりました!」」」

あとは、博士達に魔改造をお願いする。

「えっ、てーとく!?」

心配そうな伊58の肩に手を乗せ、ニッコリと笑って

「大丈夫、少しいじるだけだから」

伊58が絶望的な顔になったが気にしないでおく。

…なんか怖いことしたっけ?

 

7人が博士達に連行された後、1人の艦娘がようやく来た。

「EDF海軍所属潜水母艦エピメテウスです。かの戦いでは最後まで生き残り戦い続けました。提督、よろしくお願いします」

真面目そうな女性である。

艤装は、伊26やU-511などと同じくしっかりとした艤装を持つ。

「初めまして、エピメテウス。君の上官になる山本裕一だ。そして、」

艤装を展開し

「元EDF海軍第一艦隊所属デスピナ級要塞空母1番艦のデスピナでもある。よろしく頼む」

「…デスピナ?」

「ややこしいが君たちとはまた、別世界のEDF海軍だ。気にしなくていい」

「はっ、失礼致しました」

 

場所を第一庁舎の俺の自室に移し、そこでほのかの紹介もした。女性同士だからか、すぐに仲良くなった。

そして、今この世界のことについて説明をしたところだ。

「プライマー…まだこの地球を狙っているのですね」

「現在は、月の裏側で大人しくしているようだけどね。幸運なのは巨大生物ではなく深海棲艦という所かな」

「お兄ちゃん、あんまり幸運でもないよ」

「しかし、ほのかさん。私は海で戦える状況は幸運だと思います。巨大生物だと支援しか出来ませんでしたから…」

かつての戦いを思い出したのか、少し暗くなる。

「さて、話を変えよう。エピメテウス、我々は軍令部直属の艦隊になり高難度海域の攻略とプライマーとの戦闘が任務となる。君の力、存分に発揮してくれ」

「はい、提督。潜水母艦エピメテウスを存分にお使い下さい」

そこに、通信が入る。

どうやら、改造が終わったらしい。

「7人の改造が終わったそうだ。ちょうどいい、エピメテウスの実力把握と7人の演習をするとしよう」

 

13:42

 

地下司令部 艦娘訓練室

 

(あ、そうだ。潜水艦の7人とエピメテウスの艤装の詳細は別で記載したからよろしくな。

ついでに俺とほのかのも記載したからよろしくな。)

 

「準備はいいかな?」

スク水からウエットスーツに変わった7人の潜水艦とエピメテウスに声を掛ける。

「…大丈夫でち」

「…おっけーなの」

「いつでも大丈夫です!」

うん、みんなやる気があるようだ。

「では、まずミサイル攻撃の演習を行う。ここから100km圏内にある複数の的のうちひとつにミサイルを叩き込め。また、的から20km圏内に入ると攻撃してくるので注意せよ」

タイマーを取り出し、長めに60分に設定する。

「制限時間は60分。では、始め」

一斉に潜水して海の中に潜って見えなくなる。

演習監督官の画面を出してモニタリングする。

すでに何人かは、潜望鏡を出して索敵しながら進んでいる。

今回の的は、艦とは違いなんの音も出していないので、レーダーか潜望鏡で探し出すことになる。

10分経過した頃、動きがあった。

エピメテウスが的を発見した。スタート地点から40km地点にある的だ。

『エピメテウス、ミサイルの発射を確認』

『目標への着弾まで3、2、1、目標消失』

『続いて、伊58、伊168が目標へミサイルを発射。目標に命中』

エピメテウスの次は、伊58と伊168が的にミサイルを撃ったようだが、的は未だ健在のようだ。

「反撃モードに切り替え。伊58と伊168に対潜魚雷を撃ち込め」

『了解しました』

CDCの妖精が遠隔操作で的の魚雷発射管から対潜魚雷を放つ。

『ぎょ、魚雷!?』

『探信音が魚雷から出ているでち!』

「あー、そういえば言い忘れていたけど。的を破壊できなかったら反撃してくるからね」

『『始めに言って!!』』

その後、遠くで水しぶきが上がるのと共に無線から悲鳴が聞こえたものの、的は破壊できたようだ。

開始から30分で全艦が的をミサイルで撃破し終えた。

その後は、魚雷を使った演習と回避の演習を時間が許す限り行った。

演習自体は普通だったので、割愛する。

 

16:48

 

「ふむ、では諸君。さっそくだが実戦だ」

「「「え?」」」

「作戦目標は、硫黄島にいる離島棲鬼をはじめとした陸上型深海棲艦と護衛の連合艦隊だ」

「えっと…提督?」

そろーり、と手を挙げた伊401が聞いてくる。

「うん?なにかね、しおい」

「この作戦は私たちだけでやるの?」

「もちろんだとも。事実、私たち以外動けるものはいないぞ」

その言葉を聞き、潜水艦たちの目が暗くなる。

「はは…こんな程度あの戦いに比べたら」

エピメテウスも目のハイライトが消えている。なぜだ?

「諸君、遠距離から敵を殲滅する簡単なお仕事だ。気負う必要はない」

そこに、ほのかも苦言を言ってくる。

「お兄ちゃん、普通ならイベント海域後半レベルの相手だよ。潜水艦と空母だけってMなの?」

「ほのか、この程度問題ないぞ?」

「いやいや、どう見てもこの戦力で無理でしょう」

どうやら認識の違いがあるようだ。敵の射程外からの強力なミサイルによる攻撃と、圧倒的な空爆。苦戦する要素がない。

「とにかく、出撃だ」

 

軍令部のヘリポートにあるブルートに全員れんこ…(ゲフンゲフン)乗り込んでもらい、横須賀鎮守府に向かう。

潜水艦達はさっきまで憂鬱そうな感じだったが、いざ機体が浮かび上がると空を飛ぶのは初めてということで、窓からの景色を楽しんでいる。やはり、女の子は元気であってほしいものだ。

「何言ってんの、兄ちゃん。ジジイかよ」

「…気にするな!」

およそ30分で、現在も改装工事中の横須賀鎮守府のヘリポートに降り立った。

ここで、ブルートから別の乗り物に乗り換える。すでにその乗り物は滑走路にいた。

「ノーブルに乗るのですか?」

と、エピメテウスが聞いてくる。それに対してほのかが

「え、ヒドラじゃなくて?」

「あぁ、あれはEDF5に出てくるC-70ノーブルだ」

そう、今回使うのはEDF5で輸送機として使われていたノーブルに乗って硫黄島に向かう。ヒドラでは約1,200km先の硫黄島に20時間以上はかかる。だが、ノーブルならば数時間程で着く。ちなみに、今回は人員輸送用に改造されたものだ。

ちなみに、近日中にヒドラからノーブルへの機種転換を行う予定だ。もともと、人員輸送じゃなかったからね。

全員が搭乗後ゆっくりとノーブルのハッチが閉じ、機体が上昇していく。

「シートベルトしっかり締めてね。あと、舌噛まないようにね」

と、全員に注意喚起をしておく。

「え?…うっぐ――」

上昇中に4発のジェットが可変し終えたタイミングで一気に速度が上がり、俺たちは硫黄島に向かった。

なお、舌を噛んだものはいなかった様だ。

 

18:47

硫黄島 北西100km地点

 

ノーブルが海面ギリギリでホバリングする中、俺以外の全員が艤装を展開して海に降りる。

「じゃあ、横須賀に帰投してね」

『あいあいさー』

機長の妖精に一言伝えて、俺も艤装を展開し海に降りる。

ノーブルを見送った後、最終確認をおこなう。

「よし、ではこれより硫黄島攻略に入る。伊58、伊19、伊8、伊168、呂500は硫黄島周辺の深海棲艦を撃沈しろ。伊14、伊401、エピメテウスは硫黄島にいる飛行場姫をミサイルで無力化しろ。俺とほのかは航空隊と長距離ミサイル攻撃などで離島棲鬼と他の鬼、姫クラスを相手する」

ここで、全員の顔を1度見る。どこか不安そうだが、これから戦闘なので顔つきは真剣かつ覚悟を決めたものだった。

「では、作戦開始。2時間で片付ける」

「「「了解!」」」

 

 

伊58視点

「はぁー…」

潜行中につい、ため息を吐いてしまう。

「どうしたの?ゴーヤ」

とイクが聞いてくる。

「うん?いや、あの提督も潜水艦を酷使するタイプなんだろうなーって思って」

「あー…、確かにそうかもしれないなの」

イクも同意見らしく遠い目をした。

「でも、潜水艦をこれだけ強化するのもあの提督ぐらい」

と、はっちゃんが言う。まぁ、確かにそうかもしれない。

このミサイル?墳進弾を敵の位置を入力して撃てば、後は勝手に追尾してくれる。魚雷も威力が上がったし、潜水艦を追尾してくれる魚雷もくれた。前までよりも確実に戦いやすく、強くなっているでち。

「敵艦発見ですって!」

と、索敵していたローちゃんが知らせてくる。最初はミサイルで攻撃する。距離が離れている時にはこれ。短いさっきの演習でだいたい新しい艤装での戦い方は理解している。

「ミサイル発射管1番、2番装填。撃てー!」

魚雷を撃つ時と同様の手順でミサイルを撃つ。発射されたミサイルは海面へとすぐ登っていく。少しして海面から合計10発のミサイルが深海棲艦へと飛んでいった。

「目標着弾まで…3、2、1、今。全弾命中!やったわ!」

海面から顔を出して観測していたイムヤが喜びながら教えてくれた。

「やったでち」

ゴーヤもついガッツポーズを決めてしまったでち。建造されて初の実戦、戦果を出せたことはとても嬉しいでち!

「さぁ続けて他の深海棲艦も撃沈するでち!」

「気づかれた!?敵の水上艦がこちらに接近中!」

とイムヤが叫ぶ。それと時同じくしてドボンと、何かが海の中に落ちた音が聞こえた。上を見るとドラム缶のような物体が沈んでくる。

「爆雷!全員回避するでち!」

全員に指示しながら、海面から次々と落ちてくる爆雷を全速力で航行しながら避ける。すでに何発もすぐ後ろで爆発が起きている。

「むぅー倍返しなの!」

「魚雷装填!魚雷さん、お願いします!!」

イクと一緒に魚雷を撃ち返す。狙い通り爆雷を落としてきた駆逐艦4隻を海の中に沈めてやったでち。

しばらく、無音潜行して攻撃が無いことを確認して次の深海棲艦の元に向かう。

「よーし、MVPとるでち!」

「「「「おーー!(ですって)」」」」

 

 

エピメテウス視点

敵の護衛艦隊を伊58さん達が相手をしているためなのか、島の近海まで簡単に接近することが出来た。

潜望鏡深度まで浮上して、島の様子を窺う。

提督から頂いたデータベースを照合しながら離島棲鬼の周りに飛行場姫2体と砲台小鬼3体がいることを確認した。

「ライオニックⅡ発射準備」

『目標に照準、ハッチオープン』

同じく伊401さんと伊14さんもミサイル攻撃の準備を始めていた。

『ワダツミシステム、情報リンクを確立。共通戦術状況図を表示します』

妖精さんがワダツミシステムを使って味方の位置などこの戦場の状況をリアルタイムで確認出来る共通戦術状況図を出してくれた。

「上空にいる航空機に連絡して、ミサイルの終末誘導をお願いして」

『了解しました。バルキリー2-1-3。こちらエピメテウス。ミサイルの終末誘導を要請する』

『こちらバルキリー2-1-3、了解。いつでもどうぞ』

「こちら伊401、いつでもどうぞ」

「イヨもOKだよ」

「1番から6番ライオニックⅡ、ファイア!!」

「「ライオニックⅡ発射!」」

艤装のミサイルハッチから勢いよくライオニックⅡが飛び出していく。ミサイルは海面に出た後、海面スレスレで飛んでいく。

後は、上空にいるバルキリー2-1-3が終末誘導を行ってくれる。

共通戦術状況図のミサイルの矢印が目標の深海棲艦と重なり…消えた。

『目標消失、撃破したものと思われます』

『こちらバルキリー2-1-3。飛行場姫1、砲台小鬼1撃破。残りは、甚大な被害を被った模様』

「了解しました。残った飛行場姫を殺ります。第2次攻撃用意」

「こちらイヨ。リバイアサンSを使用します」

「イヨさん、了解です。シオイさんいきますよ!」

「やっちゃうよ!」

ライオニックⅡとともに、デスピナやガラテナが使うN6にかわる強力なミサイルとして開発されたリバイアサンSが伊14から発射された。

第2射のミサイルは再び、海面スレスレを飛んでいった。

島の近くになったタイミングで上空のバルキリー2-1-3へとミサイル誘導が切り換わる。

ミサイルは上昇をはじめる。最後は、目標の上から突入する。

目標の飛行場姫は上昇しているミサイルを見つけ、直ちに撃墜しようと沿岸にいる深海棲艦たちに弾幕を張らせる。

2、3発のミサイルが弾幕に捕まり、爆発を起こして落ちていくも残りは最終突入状態になり、バルキリー2-1-3の赤外線誘導に従って

『ミサイル着弾まで3、2、1…目標に命中。離島棲鬼の周囲に脅威なし』

バルキリー2-1-3が視認で飛行場姫の殲滅を確認した。

 

 

裕一視点

『硫黄島周辺海域、敵残存戦力48%』

『硫黄島空域における制空権確保』

『飛行場姫、砲台小鬼を殲滅。主目標の周囲に脅威なし』

CDCからの報告を聞きつつ、TFCC(群司令部指揮所)からリアルタイムで視界に映る戦闘情報と共通戦術状況図(CTP)から得た情報で表示した共通作戦状況図(COP)を確認する。

「ミサイルハッチフルオープン。目標、敵残存戦力」

艤装のミサイルコンテナからなる回転式VLSが音を立てて回転する。出てきたミサイルコンテナの中身は、全て対艦攻撃用のミサイルだ。

『ライオニックⅡ、汎用、ルシフェルS、N6、対艦攻撃可能ミサイル、オールグリーン。攻撃準備完了』

ルシフェルSが分裂した後の合計ミサイルは1,500発を超えることになる。

さぁ、ミサイルの雨を降らせよう。

「ミサイル、サルボー!」

俺の命令と同時に、全てのミサイルがVLSのハッチから解き放たれる。ミサイルの噴煙で真っ白というか、有視界が0になる。

全てのミサイルを発射するのに1分程掛かったが、煙が晴れるのには10分以上掛かりそうだったのと、目立つので移動した。あと、煙たい。

 

「アリエナイ…、コンナノガ…戦争ト言エルカ!!」

戦艦棲姫は叫ぶ。

その間にも、空から飛来するミサイルによって深海棲艦たちは沈んでいく。

戦艦棲姫をはじめとする離島棲鬼直轄の精鋭艦隊は輪形陣を組み迫りくるミサイルを濃密な対空弾幕で撃墜していた。誰かが脱落すればそこからドミノ倒しのように全滅してしまうため、全員が必死だった。

それから、5分ほどでミサイルが飛来しなくなった。

「終ワッタノ、カ?」

ル級flagshipがそうつぶやく。周りを窺えば沈んでいくもの、炎上し火だるまになっているもの。海は、油に引火したのか燃え盛り、地獄絵図が出来上がっていた。

「艦娘ドモメ…、殺シテヤル!!!!!」

「ふ~ん、威勢がいいね」

ル級flagshipが振り返ると、そこには大きめの艤装の艦娘が刀を肩にポンポンさせていた。

「兄ちゃんが降らせたミサイルの雨で生き残っているのがいるとはねー。撃ち漏らしはあるかもって聞いていたけど、ノーダメージでピンピンしているんだけど。なにやってのかな…」

そう愚痴る艦娘を戦艦ル級flagshipは、近距離で主砲を叩き込む。

至近距離で爆発が起き、少しダメージを負うも問題はない。至近距離で戦艦に撃たれたのだ、沈まなくても、大破は確実だと思い気を緩める。しかし、

「…危ないなー。死んじゃうじゃん…」

「バカナ!」

黒煙が晴れると、無傷の艦娘がいた。

「少し腹が立ったし、殲滅するね」

そう言うと、艦娘が視界から搔き消える。そして、自分の視界が上下反転する。霞んでいく視界には首から血が噴き出る自分の身体が見えた。

「まず、ひとり」

「「「!?」」」

一瞬で近づかれ、首を切り落とされたル級を見て周りにいた深海棲艦たちも警戒を最大にし、攻撃態勢に入るが

「…遅い」

艦娘によって、次々に首が飛ばされていく。

「クソォォォ!」

戦艦棲姫は周囲に主砲を乱れ撃ち、がむしゃらに攻撃する。

ミサイルの雨。首狩りの艦娘。戦艦棲姫は冷静さを欠いてしまった。戦いにおいて冷静さを失えば、必然的に相手に大きな隙を与えることになり

「…バイバイ♪」

背後に回り込まれ、刀が振るわれ戦艦棲姫の首が飛んだ。

生き残った者は刀を持った艦娘により殲滅された。

 

俺はミサイルを撃ったあと、S型の飛行ユニットを装着し空中にいた。

すると、着信音が鳴り個別回線を開く。

「お疲れ、戻ってきてくれ」

生き残った深海棲艦を殲滅し終えたとほのかから連絡を貰い、あらかじめ装着してきたG型のグングニルを構える。

しかし、深海棲艦にミサイルを迎撃されるとは…。衛星攻撃の用意を急がなきゃな。

今回の硫黄島攻略は衛星の打ち上げ基地とするためにおこなった。

すでに、建設用の機材を準備した妖精さんたちが横須賀で作戦完了の連絡を待っている。

「さて、最後はド派手にフィニッシュといきますか」

艦載型グングニルの上下に開いている銃身を閉じ、電磁投射砲モードに切り替える。

「通常弾装填。目標、離島棲鬼」

『目標との距離86.54km。誤差修正0.35』

「ふぅぅー…」

大きく息を吐き、吸い込む。超長距離のため照準は機械に任せて照準マークが目標に合わさるのを待つ。

『5、4、3、2、1、0!』

カウント0と同時に、引き金を引く。強い衝撃と共に砲身内で加速された砲弾が放たれる。

砲弾は数秒で目標の離島棲鬼にたどり着きその上半身を吹き飛ばした。

「目標破壊、作戦終了」

『建設部隊に連絡、作戦終了』

TFCCから横須賀にいるロケット発射基地建設部隊の妖精さんに連絡がいく。

「紺〇の艦隊に告ぐ、作戦終了。集合してくれ」

そう、無線で連絡をいれたらほのかをはじめ

『兄ちゃん、その艦隊名って私たちの艦隊名?』

『てーとく、その名前はちょっと…』

『センス疑うなのね』

『ないわーw』

『私はどの艦隊名でも問題ありません!』

と、ほぼ全員からダメ出しを食らった。なぜだ!

 

帰投後、海軍軍令部直轄独立遊撃艦隊は提案した艦隊名のひとつ「特務艦隊」で手打ちになった。

旭○艦隊もかっこいいのに……

 

 

海軍軍令部直轄独立遊撃艦隊「特務艦隊」

所属基地 横須賀鎮守府

艦隊司令

・山本裕一 海軍大佐

艦隊旗艦

・デスピナ

艦隊所属艦

空母

・ガラテナ

潜水艦

・エピメテウス

・伊401

・伊14

・伊58

・伊19

・伊8

・伊168

・呂500

 




潜水艦達の艤装データも投稿してます。
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