西村謝六は探求者である   作:TAICHI121

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かなり上手く切ることができなくて結局投稿期間が開いてしまった。ゴメンなさい。始まります。


勇者部部長対讃州のホームズ

「ここが勇者部の部室だけど謝六、本当に聞き出せる算段なんてあるのか?」

「心配ない。その辺は考えてある。」

放課後、勇者部の部室にやって来た謝六と圭吾は突入を前に会話をしていた。

「さてと、早速対決といこうか。圭吾、君は単に見てればいい」

「お、おう。」

圭吾が返事をすると早速勇者部の部室になっている家庭科準備室の扉を叩くとすぐにドアが開き、

「はい、どなたですかって西村くんに和都村くん?どうしたの?」

出たのは友奈だった。

「ここの部長と話がしたいんだけど部長さんはいる?」

「部長?・・・それって風先輩と?」

「多分その風先輩だろう、その人に少し聞きたい事があってね、」

「聞きたいこと?」

「恐らく風先輩に聞くのが確実だろうと思って、」

(え、それってまさかあの時の・・・)

友奈は今日の授業中起こった出来事を思い出した。

 

突然自分のスマホに聞いたことの無いアラーム音と共に映し出された『樹海化警報』という見たことのない警報を目の当たりし、自分と東郷さん以外の時間が止まったと思えば

自分の身の回りのがカラフルな空間になり、

そこでバーテックスと呼ばれる怪物に襲われ、

そして自身は勇者と呼ばれる存在に変身し、同じく変身していた風先輩、樹ちゃんと協力してバーテックスを倒した。

そして校舎の屋上に他の三人とワープしていた。

その事については後で風先輩が説明してくれると言っていた。

そして口外にしてほしいとの事も。

 

そしていざ説明を受けようとしたときに西村くん達が来た。

ここはどうするべきか、引き返してもらうよう頼むか、それとも風先輩に会わせるべきか、そう彼女が考えてるうちに

「これから私達は重要な話をするところなの、だから今日のところは引き上げてくれないかしら?」

彼女の横に金髪でお下げ髪の気の強そうな先輩、犬吠埼 風(いぬぼうざきふう)が現れた。

「その重要な話は、さっきのアレに関係するですよね」

「ア、アレって何の事よ?」

「さっき起きた生徒消失騒ぎです。」

「あ、あら、でも何でそれがウチの部に関係あると考えたわけ?」風は単刀直入に訊く。

「それは今回の騒ぎにおかしな点が2つもあるからです。」

「ふむ、なら話してみなさい!そのおかしな点を!」風はまるで探偵ものの犯人のように言った。

「ちょっと風先輩!?」友奈が慌て、

「あの先輩凄くノリノリだ・・・」圭吾が唖然とした。

「とは言っても、ここで話すと邪魔になりかねないから、今日は特別に君たち二人の入室を許可するわ!・・・ところで君たちの名前は?」

 

勇者部部室に入り、二人は軽く自己紹介を済ませると、謝六は本題に入った。「まず、この生徒消失騒ぎが起きた時の事を整理してみましょう。まず、この学校ではスマホの持ち込みは一応は許可されている。ここまではいいですね?」

「ええ。」「確かにそうね。」

「そして今回の騒ぎが起きたのは授業中の事です。突然そこにいる結城さんと東郷さんのスマホから聞いたことの無いアラームと共に見たこともない警報が表示されました。ここが最初のおかしなポイントです。何かしらの警報が発令すると普通ならスマホにその通知が来るはずなんです。しかしその警報が届いたのは、僕のクラスでは東郷さんと結城さんだけ。本当なら警報の通知が来るように設定をしていた僕や圭吾、更に言えば他の生徒のスマホにも通知が来ているはずなんです。もし信憑性に欠けるなら僕と圭吾のスマホの設定画面を見せますがどうでしょうか?」

「成る程。たいした自信ね、どうぞ続けて」風は頷いてから言った。

「そしてこの通知騒動の直後、この通知を受けとった東郷さんと結城さんは姿を消したわけです。まるで何かに呼び寄せられるかのように。そして、もう一つ、どうやら犬吠埼先輩と妹の樹さんも同じ時間に急に教室を抜けたそうですが?」

「そ、それは・・・」樹は少し焦り出した

「私は急に花を摘みに行きたくなってね・・・」風も少し焦りながら言った。

「そうですか・・・しかし、他の人に話を聞いた所、この時間帯に何らかの形で姿を消したのは東郷さん、結城さん、そして、犬吠埼風先輩とその妹の樹さん。この四人です。ここがもう一つのおかしな点です。同じ時間帯に同じ部活の人間が形は違えど姿を消すのは単なる偶然には見えませんが・・・犬吠埼先輩?」

「むむむ・・・というかそ、そもそもそんな騒ぎ初耳よ!」風は見え見えの嘘をついた。

「というかおかしな点以前に最初に僕がこの騒ぎの事を口にしたとき、凄く分かりやすく動揺してましたよね?まるでこの騒ぎを全て知っていたかのように」

「あ・・・」無論今の謝六の前では無駄だった。

「それにアレはどう説明するんですか?」と謝六が指差した先には

「わわ!なんだコレ!?」

「ちょっと牛鬼!勝手に出てきちゃダメだよ!」

「牛鬼・・・?それがコイツの名前か?」

小さい牛のようなファンシーな生き物を圭吾が怪訝な表情で見ていた。

 

「え、えーと、こ、これは・・・その・・・」風は慌てていた。

「あの風先輩?もう言い逃れしても無駄だと思いますが・・・僕も圭吾も、ここで見聞きしたことは誰にも言わないので、この部活の秘密を話していただけませんか?」

「えーと、どうしようかしら?(マズいわね・・・この秘密を部外者に喋ってはいけないし、だからといって無理矢理追い返してももう精霊を見られている以上は・・・ん?部外者?それだ!こうなったら一か八か)・・・いいわよ!話しましょう!ただし、こちら側からも条件を幾つか提示させてもらうわ!」

「条件?条件次第では拒否権を行使させてもらいますが。」

「それは・・・西村くんと和都村くんに勇者部に入部してもらう事よ!そして、ここで見聞きした事を誰にも言わない!この二つよ!」

「は?何だって?」頭に牛鬼というファンシーな生き物を乗せた圭吾と

「え!?勇者部に入部してもらう?」

「ちょっと風先輩!?どういうことですか!?」その隣にいた友奈と東郷と

「急にどうしたのお姉ちゃん!?」姉の急すぎる発言に驚きを隠せない樹が、風を見ながら言った。

続く




次回 アレの答えと入部届
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