Spirit-Another stories- 作:藺草影志(OVERBLOOD)
Phantom 5.「ココリゼ再開」
Phantom 5.「ココリゼ再開」
……………………。
………………。
…………。
??「――ねぇ、リゼ?」
??「リゼは、人生をやり直したいくらいの後悔ってしたことある?」
人生をやり直したいくらいの後悔……か。
――あるさ、そりゃ。
??「へぇ、なんだか意外」
そうか?
??「でもそういうことに限って、いくら忘れようとしても忘れられないんだよね」
……そうだな。
まぁ……でも、わたしの場合は。
忘れたくないからこそ、ずっと後悔し続けてるんだけどな。
??「……そっか」
??「ねぇリゼ……?」
??「もしその頃に戻れるなら、戻りたい?」
ああ、もちろん。
もしあの頃に戻れるのなら……そうだな、あの時以上に、一日一日を大切にしたい。
毎日が幸せで、楽しくて、優しかった、あの日常を。
そしてなにより――――傷つけてしまったあの子に、ちゃんと謝罪の言葉を。
――
――――
――――――
ココア『リゼちゃん……わたしやっぱり、リゼちゃんと同じ大学に行く!』
リゼ『……ダメだ』
ココア『!……どうして…』
リゼ『ココアは弁護士になるんだろ、なら、わたしなんかに付いてきちゃいけない』
リゼ『それに――お前には、モカさんやチノ、みんながいる』
ココア『………………』
リゼ(これ以上言わせないでくれ……でないと――)
リゼ(わたしがお前から、離れられなくなる)
リゼ『……一度実家に戻るんだ、ココア』
リゼ『ちゃんと自分の道は、自分で決めるんだ』
ココア『…………』
リゼ『…………』
ココア『…………いや』ブルブル
リゼ『!』
ココア『いや……いやだよ……わたし、みんなと……リゼちゃんと、離れたくない……』ポロポロ
リゼ『……ココア』
ココア『ずっと一緒にいたい……だから、帰らない!リゼちゃんと同じ大学にいく!ラビットハウスに残る!』
リゼ『っ……』
ココア『弁護士になんてなれなくてもいい!わたしはリゼちゃんやチノちゃん、みんながいてくれればそれで――!』
リゼ『いい加減にしろっ!!』
ココア『っ!』ビクッ
リゼ『…………っ』
ココア『リゼ、ちゃん……?』
リゼ『……来るな』
ココア『え……』
リゼ『付いてくるなと言ってるんだ!』
ココア『!』
リゼ『ラビットハウスに残るも実家に戻るも勝手にしろ……だがわたしの所へは来るな!』
リゼ『これ以上お前に付きまとわれるのはごめんだ……はっきり言って迷惑だ!』
ココア『……!』
リゼ『……嘘つきは嫌いだ』
リゼ『……ちゃんと夢を叶えるんだ、ココア』ポンッ
ココア『…ぅぇ……ぇぁ……』ポロポロ
リゼ『っ…………』ナデナデ
リゼ『……じゃあな』
ココア『リゼちゃん待って゛……ううっうえぇぇ゛……』ポロポロ
ココア『見捨てないで……一人にしないで……』ポロポロ
リゼ(……お前に、わたしは必要ない)
リゼ(チノやモカさん……わたし以上にお前を大切に想ってくれてる人たちがいる)
リゼ(自分の弱さをお前のせいにした卑怯な人間に、お前のそばにいる資格は無い)
リゼ(ココア……ごめんな)
リゼ(こんなわたしで、本当にごめん……)
――
――――
――――――
リゼ「ふぅ…………」
リゼ(この街に帰ってくるのも半年ぶりか)
リゼ(みんな、元気にしてるかな)
リゼ(実家に荷物を置いたら……そうだな、とりあえず甘兎庵にいくか)
リゼ(千夜のやつ、今度会うときまでには甘兎庵をひと回り大きくするとか言ってたが)
リゼ(帰りにシャロの家にも寄るか……家にいてくくればいいが)
リゼ(最後にラビットハウスにも寄らないとな)
リゼ(……………………)
リゼ「……ココア」
―――――――――――――――――――――――――――――
――甘兎庵――
千夜「はい、ご注文の千夜月よ」
リゼ「お店、もう閉めてよかったのか?」
千夜「ええ、せっかく久しぶりに会えたんだもの、ゆっくりお話ししたいわ」
リゼ「そうか……ありがとう」
千夜「それにしても、ツインテールじゃないリゼちゃんなんて新鮮ね」
リゼ「はは……そういえば半年前まで、ずっとあの髪型だったっけ」
千夜「今年からはイメチェン?」
リゼ「まぁ、そんなところだ。最初は自分でも違和感があったが、今ではすっかり慣れたよ」
千夜「そう……なんだか寂しいわ」
リゼ「……………………」
千夜「……ねぇ、リゼちゃん?」
千夜「ココアちゃんが実家に帰って地元の大学に通ってること……知ってる?」
リゼ「………………」
リゼ「知ってるよ、メールで聞いたから」
千夜「………………」
千夜「コーヒーの勉強もしているそうよ、休みの日はおうちのパン屋さんも手伝ってるみたい」
リゼ「……あいつ、頑張ってるんだな」
千夜「ええ、すごく一生懸命ね」ニコッ
千夜「リゼちゃんに突き放されたことが、よっぽど堪えたんじゃないかしら」
リゼ「……すまない」
リゼ「わたしが卑怯なばかりに……こんなことに」
千夜「ううん、リゼちゃんの選択は間違ってなかったと思う……むしろわたしは、リゼちゃんに感謝してるわ」
リゼ「…………」
千夜「あっ、皮肉とかじゃなく、これは本心よ?」
リゼ「わかってるよ」
千夜「わたしね、半年前にリゼちゃんがこの街から去って寮暮らしになるって聞いたとき、すごく悲しかったわ」
千夜「連なるようにココアちゃんまで実家に帰って……もう、心が折れそうだった」
千夜(シャロちゃんに至っては三日三晩泣いてたっけ)
リゼ「………………」
千夜「でもみんなとの幸せが『日常』で無くなったからかしら、自分の将来や未来のこと……自分を見直す時間ができたの」
千夜「大学にいくか甘兎庵を継ぐか……ずっとないがしろにしていた人生の選択と、ちゃんと向き合う時間」
リゼ「……千夜は、どうするつもりだった?」
千夜「ふふ、想像の通りよ。……リゼちゃんがこの街を離れなければ……ココアちゃんがこの街に残っていてくれたのなら……きっと、二人のどちらかと同じ大学に通っていたと思うわ」
リゼ「………………」
千夜「永遠に、幸せにしがみついていたかったのね……今にして思えば、ほんとに浅はかだったわ」
千夜「でも、一人になってずっと悩んで……出した答えは、これ」
リゼ「……そうか」
千夜「おばあちゃんも快く承諾してくれたわ」
千夜「わたしの夢は、甘兎庵の全国進出……今のところ、まだまだ遠い夢だけど」クスッ
リゼ「そんなことないさ……」
リゼ「……なぁ千夜?」
リゼ「チノやシャロに、はっきり言ってくれていいんだぞ」
リゼ「ココアがここを離れたのは、わたしのせいだってこと」
千夜「言ったでしょう、リゼちゃんのせいじゃないわ」
千夜「あれはココアちゃんが自分と向き合って決めた道……リゼちゃんはその機会を与えただけ」
千夜「……でも」
千夜「せめて離れる前に、ちゃんと仲直りはしてほしかったわ」ナデナデ
リゼ「……ごめん」
千夜「今でもココアちゃん、電話をかけてくるたびにリゼちゃんのことを聞いてくるのよ」
千夜「嫉妬しちゃうくらい、心配そうにね」
リゼ「………………」
千夜「……せめて、メールだけでも返してあげて?」
リゼ「でも、わたしは――」
ガチャッ
??「失礼します」
千夜「あらチノちゃん、こんばんは」
チノ「こんばんは」
リゼ「チノ……」
チノ「リゼさん、お久しぶりです」ペコリ
リゼ「ああ、元気だったか?」
チノ「はい、おかげさまで」
リゼ「ラビットハウスにもあとで寄るつもりだったんだが……一応タカヒロさんやティッピーにも挨拶しておきたいしな」
チノ「リゼさん、申し訳ないんですがあとでと言わず今すぐラビットハウスに来てください」
リゼ「なにかあったのか?」
チノ「実はリゼさんが帰ってくるとうかがったので、ココアさんにも連絡を入れておいたんです」
リゼ「!!」
チノ「偶然予定が空いていて、お昼頃にこちらに来たんですが……ついさっき、父のバーでなぜか酔いつぶれてしまって……」
千夜「まだ未成年なのに……ココアちゃん、どうしちゃったのかしら」
リゼ「………………」
チノ「リゼさんに会いたいとわがままを言い出したので、とりあえずわたしがリゼさんを迎えに……」
チノ「偶然ここにいてくださって助かりました」
千夜(ココアちゃん、リゼちゃんと会うために……)
リゼ「っ…………」
チノ「リゼさん、ココアさんのことお願いできますか?」
リゼ「ココアが、わたしのことを……」
リゼ「……どうして」
千夜「リゼちゃん……今度は、リゼちゃんが自分と向き合う番よ」
リゼ「千夜……」
千夜「ココアちゃんは他の誰でもない、リゼちゃんのことを呼んでるの」
リゼ「……ココア」
千夜「酔っぱらったココアちゃんのこと、お願いするわ」ニコッ
リゼ「…………」
チノ「ではリゼさん、早くラビットハウスに……――っ!?」ガシッ
千夜「チノちゃんはもう少しわたしとお話してましょう」
チノ「もごご……!」ジタバタ
千夜「リゼちゃん、いってらっしゃい」
リゼ「…………」スクッ
ガチャッ バタン
――――――――――――――――――――――――――
――ラビットハウス――
リゼ「こんばんは」ガチャッ
タカヒロ「いらっしゃい。リゼくん、久しぶりだね」
リゼ「どうも」ペコリ
タカヒロ「なにか飲むかい?ホットミルクで良ければサービスするよ」キラッ
リゼ「いえ……今日は――」
ココア「あはっ、リゼちゃんだ~//」ニコニコ
リゼ「この酔っぱらいを回収しにきただけですので」
ココア「ふぉぇ…………//」フラフラ
タカヒロ「カクテル1杯だけなのに……どうやらココアくんはお酒はダメなようだね」
リゼ「そもそも飲ませないでください……ほら、立てるか?」
ココア「んぅ~むりかも……//」フラフラ
リゼ「……乗れ」スッ
ココア「わーい//」ギュッ
リゼ「うちに泊めておきますのでご心配なく……では」
ガチャッ バタン
ティッピー「……チノが帰って来んのぉ…」
―――――――――――――――――――――――
リゼ「……………………」
ココア「ん…………//」
ココア「リゼちゃんの背中、久しぶりだなぁ……//」
リゼ「少ししない間に、ちょっと重くなったか」
ココア「なってないよ、むしろ痩せたもん//」
リゼ「そうか……」
ココア「……リゼちゃんの匂い、懐かしい//」
ココア「安心する……//」スリスリ
リゼ「こら……くすぐったいだろ」
ココア「ふふっ、なんだか楽しいね//」
リゼ「……きっと酔ってるせいだ」
リゼ「家に着いたら先にベッドで横になってろ」
ココア「リゼちゃんは?//」
リゼ「お風呂だ……お前はもう入っただろ」
ココア「えへへ、いい匂いでしょ……//」スリスリ
リゼ「ああ……ココアの匂いだ」
ココア「ん……今日の入浴剤、ラベンダーだったよ?//」
リゼ「……そうじゃない」
ココア「……?//」
――
――――
――――――
リゼ「…………」ガチャッ
ココア「おかえりなさい」ニコッ
リゼ「もう酔いはさめたのか?」
ココア「うん。ごめんね、迷惑かけちゃって」
リゼ「飲めない酒なんて飲むもんじゃない、悪酔いするだけだ」
ココア「こうしないと、リゼちゃんが来てくれないと思ったから」
リゼ「………………」
リゼ「……となり、いいか?」
ココア「どうぞ」ススッ
ポスッ
リゼ「…………」
リゼ「……チノには、言ってないのか?」
ココア「んっ……?」
リゼ「半年前のこと……」
ココア「うん、知ってるのは千夜ちゃんだけ」
リゼ「そうか……」
リゼ「………………」
ココア「………………」
リゼ「……すまなかった」
リゼ「メールを無視したり……嫌な思いばかりさせたな」
ココア「………………」
リゼ「正直言って、あの日以来お前のことを避けていた」
リゼ「……お前から離れて自立する、いい機会だと思った」
ココア「……………それだけ?」
リゼ「えっ」
ココア「ほんとに、それだけなの?」
リゼ「……ああ、口下手ですまない」
ココア「わたしのこと、嫌いになったとかじゃない?」
リゼ「そんなはずあるか……なんのために、お前を避けていたと思ってるんだ」
ココア「?」
――チュッ
ココア「!……んっ……あ……」
リゼ「っ……れろっ……ん……」
ココア「――ぷはぁ……はぁ……はぁ……//」
リゼ「お前といると、わたしはダメになってしまう……お前のことを、ダメにしてしまう……」
リゼ「お前にとって、わたしはマイナスにしかならない……」
ココア「………………」
ココア「……リゼちゃん?」
ココア「わたしのこと、ギュッてして?」
リゼ「え……」
ココア「抱きしめて……わたしのファーストキスを奪った罰だよ」
リゼ「…………」
――ギュッ
ココア「ん……やっぱり安心するな…」
リゼ「…………っ」
ココア「わたしも、抱きしめていい?」
リゼ「ああ」
ココア「えへへ……リゼちゃん、もふもふ♪」ギュッ
リゼ「ココアは、相変わらずあったかいな」
ココア「……やっとわたしの名前、呼んでくれたね」
リゼ「さっきも呼んだだろう、お前の匂いがするってな」
ココア「あんなのカウントの内に入らないもん、ノーカウント」
ココア「もう一回、呼んで?」
リゼ「……ココア」
ココア「うん……」
リゼ「…ココア」
ココア「リゼちゃん……」
リゼ「ココア……」ギュッ
ココア「……えへへ」
リゼ「……髪、伸びたな」サラサラ
ココア「うん……あの日以来まだ一回も切ってないから」
リゼ「なんだか別人みたいだよ」
ココア「リゼちゃんこそ、ツインテールは?」
リゼ「あの日以来、やめた」
ココア「……そっか」
ココア「お互い、髪型以外全然変わってないね」クスッ
リゼ「性格なんてそんな簡単に変えられもんじゃない」
ココア「ダメだね、わたしたち」
ココア「あの時から、なにひとつ成長してないかも……」
リゼ「………………」
ココア「それとも、二人でいると元に戻っちゃうのかな」
リゼ「ああ、だからこそ……お前に、わたしは必要ない」
ココア「でもリゼちゃんは迎えに来てくれたよ?」
リゼ「……最低人間だからな」
ココア「じゃあリゼちゃんを陥れたわたしはもっと最低だね」
リゼ「……………………」
ココア「あの頃みたいに、なでなでしてくれないの?」
リゼ「…………」
ココア「わたし、いっぱい頑張ってるよ?苦手な国語もコーヒーの勉強も、ちゃんとしてるよ?」
リゼ「…………」
ココア「リゼちゃん……ご褒美のなでなで、ちょうだい?」
リゼ「……ダメだ」
ココア「……え」
リゼ「これ以上やると、またお前から離れられなくなる……」
リゼ「……だから、できない」
ココア「……そっか……うん、そうだね……」
リゼ「そろそろ、もういいか」スッ
ココア「あっ…………」
ココア「……………………」
ココア「…………」グッ
ココア「」キョロキョロ
ココア「あっ、あった……」ハサミ
リゼ「……?」
ココア「リゼちゃん……あのね……」
チョキチョキ……ファサッ
リゼ「……!」
リゼ(ココアの髪の毛が…………)
ココア「せめて今日だけ……今夜だけ……」
ココア「明日からはまた、いつものわたしに戻るから……リゼちゃんに、甘えたりしないから……」ウルウル
ココア「だからお願い……今夜だけ……リゼちゃんに、甘えさせてください……」ジワッ
ココア「お願い……お願い、します……」ポロポロ
リゼ「………………」
リゼ「…………」スッ
リゼ「ヘアゴム……あった」
ギュッ ギュッ……ファサ……
ココア「リゼちゃん……それ、ツインテール……」
リゼ(……神様)
リゼ(もしあなたに少しでも慈悲がお有りなら……今夜だけは、見逃してください……)
リゼ(こんな最低人間にでも……せめて一番大切な子の涙を拭う権利だけは……)
リゼ「ココア……おいで」
ココア「あ…ぁ…………♪」ポロポロ
ココア「リゼちゃん……リゼちゃん!」
――――――――――――――――――――――――――――
ココア「………………」ギュッ
リゼ「……どうした?」ナデナデ
ココア「ううん……このまま時間が止まらないかなって……」
リゼ「……そうだな」
ココリゼ「ん……」
――チュッ
――
――――
――――――
――翌日――
チノ「ココアさん、リゼさんもお元気で」
千夜「また会いに来てね、待ってるわ」
シャロ「ココアぁ……リゼしぇんぱい……」ポロポロ
リゼ「みんなありがとう、またな」
ココア「チノちゃんまたねー!千夜ちゃんバイバイ!シャロちゃん、また会いに来るからー!」
ココア「今日は楽しかったね!」
リゼ「ああ、みんなほんと変わってないよな」
ココア「うぅ、明日からまたひとりぼっちか………」シュン
リゼ「おいおい、大学に友達くらいいるだろ」クスッ
ココア「みんなは特別だもん」プクー
リゼ「はは……おっと」
リゼ「……わたしはこっちの駅だから、ここでお別れだな」
ココア「……リゼちゃん、二日間ありがとう、すごく楽しかったよ」ニコッ
リゼ「わたしもだ……また一緒に遊ぼうな」
ココア「これからはちゃんとメールも返してね?」
リゼ「もちろん、必ず返すよ」
ココア「リゼちゃん……ツインテールには、しないの?」
リゼ「んっ……ああ、向こうにいる間はな」
ココア「!……それじゃあ――」
リゼ「……ココア」
リゼ「……今度来るときは、ちゃんとこの街で待ってる」
ココア「……!」
リゼ「寮住まいはもうやめだ……親父も心配してるようだし」
ココア「……リゼちゃん!」ギュッ
リゼ「おっと……こらこら、急に抱き着いたらあぶないだろ」クスッ
ココア「……また、会えるの?」
リゼ「もちろん……お互い義務を怠らずにいれば、な」
リゼ「また、たくさんなでなでしてやる」ポンポン
ココア「…………!」
リゼ「……ココア」ギュッ
ココア「えへへ……リゼちゃん」ギュッ
リゼ(あの時言えなかった言葉……心にずっと引っかかっていたのは、謝罪なんかじゃなかった……)
リゼ(わたしがココアに伝えたかったのは――ただ一言だけ)
リゼ「ココア……大好きだぞ」
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next...