Spirit-Another stories-   作:藺草影志(OVERBLOOD)

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目次

I.

II.

III.


特別編:Desect film
Desect film 1.「Reload 1」


I.

 

チノ「駅前の公衆電話に落ちてたんです」

 

ココア「チノちゃん!こういうのは落ちてたんじゃなくてわざと置いてるんだよ!」

 

ココア「私のチノちゃんが汚れたよー」

 

ココア「うわーん うわーん うわーん」

 

チノ「ココアさんのじゃないです」

 

ココア「チノちゃんテレクラって何か知ってるの!?」

 

チノ「みんなでテレビを見る同好会です」

 

ココア「なら私と見よ!!」

 

チノ「私は全員集合が見たいんです」

 

ココア「ええ!?チノちゃんはアミダばばあが好きなんだと思ってたよ!」

 

チノ「私が好きなのはココアさんです」

 

ココア「チノちゃん!!」

 

チノ「ココアさん…」チュッ

 

カランカラン

 

リゼ「おーし今日も頑張るぞいっと」

 

リゼ「とおーーーー!?」

 

リゼ「お、お前ら…なにやって…」

 

リゼ「うわああああああ!!」

 

カランカラン

 

フルール・ド・ラパン

 

シャロ「フルール・ド・ラパンへようこそ!」

 

カランカラン

 

シャロ「せ、センパイ?!どうしたんですか?」

 

リゼ「シャロ!シャロ!」

 

シャロ「は、はい?」

 

リゼ「年の離れた姉妹の接吻はありなのかー?」

 

シャロ「」

 

 

 

II.

 

ゴォォォォォーーー

 

 

「先ほど、竜巻注意情報が発表されました。急な突風、竜巻に注意してください」

 

 

シャロ「竜巻注意情報だなんて…」

 

シャロ「ただでさえ、強風で壊れそうなくらいのボロ家なのに竜巻なんか来たら…」

 

 

ゴォォォォォーーー

 

 

シャロ「いやーーー」

 

 

 

シャロ「怖い…」ガタガタガタガタ

 

シャロ「風と竜巻が怖い…」

 

シャロ「もし、このボロ家が壊れたら、私、どこに住めばいいの…?」ブワッ

 

シャロ「もし、誰も差し伸べてくれなかったら私…」ポロポロ

 

 

ゴォォォォォーーー

 

 

シャロ「いやーーー」

 

 

シャロ「お願い、誰か来て…」

 

シャロ「千夜でもリゼ先輩でも誰でもいいから早く来て…」

 

シャロ「私を…」

 

 

コンコン

 

 

リゼ「シャロ、大丈夫か?」

 

シャロ「リゼ先輩!」ダキッ

 

リゼ「シャロ…」

 

シャロ「リゼ先輩… 怖かった… 怖かったよ…」ポロポロ

 

リゼ「そうか… もう私が来たから安心しろ!」

 

シャロ「(先輩の体、暖かくて気持ちいい…)」

 

 

 

シャロ「先輩はこんな天気の中、何で私の家に来たのですか?」

 

リゼ「最初はラビットハウスで風が落ち着くまで待っていたけど」

 

リゼ「風が強くなるにつれてシャロの事が心配になって様子を見に来たんだ」

 

シャロ「リゼ先輩…」 ウルッ

 

 

 

リゼ「この強風でシャロが不安になっていたら、風が落ち着くまでシャロのそばに居たいんだ」

 

リゼ「少しでもシャロの不安を私が取り除きたいんだ」

 

リゼ「だって、シャロは可愛い後輩であり、私の大切な友達だから」

 

リゼ「だからシャロを守りたいんだ!」

 

シャロ「リゼ先輩…」ポロポロ

 

 

ゴォォォォォーーーー

 

 

シャロ「いやーーーーー」ダキッ

 

 

 

リゼ「シャロ、大丈夫か?」

 

シャロ「私は大丈夫ですけど、もし、このボロ家が壊れたら…」ウルッ

 

リゼ「…」

 

リゼ「シャロ…」

 

 

 

 

 

「私の家に来ないか?」

 

 

 

 

シャロ「せ、せ、先輩の家に!!!」

 

リゼ「そう、私の家に来ないか?」

 

リゼ「シャロが怖がっていたのはこの強風で家が壊れたら、住む場所が無くなる事に不安になっていたんだろ」

 

シャロ「はい…」

 

リゼ「だったら私の家に来ればいい」

 

リゼ「親父もシャロの事をよく知っているから、すぐにOKが出ると思う」

 

シャロ「でも、このボロ家は…」

 

リゼ「うちで管理するよ」

 

リゼ「あと、千夜にも事情を話しておけば何かしてくれるだろ」

 

シャロ「千夜だから余計不安なんだけど…」

 

 

 

しばらく経って

 

 

リゼ「どうやら竜巻注意情報は消えたようだな」

 

リゼ「風も少し落ち着いて来たな」

 

リゼ「じゃあ、そろそろ私は…」

 

シャロ「…zzz」

 

リゼ「…」

 

リゼ「どうやら全ての不安が取り除かれたみたいだな」

 

リゼ「いい顔して眠っているな」

 

シャロ「…き…」

 

リゼ「んっ、今、何か言ったな」

 

シャロ「…好きです…」

 

 

 

 

 

「リゼ先輩、大好きです」

 

 

 

 

リゼ「夢の中で私に告白しているのか」

 

リゼ「じゃあ、私もシャロの耳元で…」

 

リゼ「シャロ…」

 

 

 

 

 

「私もシャロが大好きだぞ」チュッ

 

 

 

 

リゼ「告白と一緒にキスもしておいたぞ」

 

リゼ「これが夢の中にも伝わっていればいいな」

 

リゼ「じゃあ、シャロ、また明日な」

 

シャロ「…zzz」

 

シャロ「…zzz」

 

シャロ「…リゼ先輩…」

 

 

「いつまでも私の恋人でいてください」

 

 

「リゼ先輩、大好きです」

 

 

 

III.

 

ココア「公式サイト、今年はどうなるのかなあ」

 

リゼ「ああ、もうそんな時期なのか。『ご注文はうさぎですか?』は、毎年エイプリルフールの一日限定で公式サイトをがらっと変えるんだよな」

 

チノ「結構力入れてるんですよね。ある種風物詩となっている気がします」

 

ココア「『ご注文はうさぎですか?』に限らず、エイプリルフールに全力投球してる作品は結構あるんだけどね。タイプムーンさんとか、同じきらら作品だとNewGame! がそうだね」

 

ココア「――ときにチノちゃん。今までのごちうさのエイプリルフールのテーマってどんな感じだったっけ?」

 

チノ「去年はチマメクロニクル、その前は怪盗ラパン、またその前は魔法少女チノでしたね」

 

リゼ「チノ、シャロときて、去年はチマメ隊。エイプリルフールは人気キャラをメインに据えたキャラ配役にしているよな」

 

ココア「まあ、所詮傾向と言ったらそれまでなんだけど。でも、その傾向を基にすれば、ある程度今年のエイプリルフールのテーマは予測が建てられるんだよね」

 

チノ「というと?」

 

 

ココア「ずばり! 今年のエイプリルフールは、私がリゼちゃんが主役だと思います!」

 

 

チノ・リゼ「……はあ」

 

チノ「ちなみに、なんでココアさんかリゼさんなんですか?」

 

ココア「よくぞ聞いてくれました! 人気キャラっていうとチノちゃんシャロちゃんにチマメ隊だけど、今挙げた子達はもうメイン張っちゃってるんだよね」

 

リゼ「チノが二回登場している辺りに人気キャラの真髄を感じるな」

 

ココア「で、次点の人気キャラっていうと、自分で言うのもなんだけど私とリゼちゃんだからね」

 

ココア「時期的にも、怪盗ラパンは原作で出てきた直後だったし、チマメクロニクルは前年度にチマメ隊のラジオやアルバム、アンソロジーコミックが発売した直後だからね。で、今年何があったかって言ったら……」

 

チノ「Dear My Sisterですね。映画が公開されました」

 

リゼ「でも、言われてみればそれしかないよな」

 

ココア「そうなんだよね。だからキャラ人気の側面から考えてみても、メイン張るのは私かリゼちゃんか、もしかしたらラビットハウス三姉妹かも」

 

リゼ「勝手に三姉妹にするな」

 

チノ「……」

 

ココア「で、肝心の内容なんだけど、これが全く検討つかないんだよね。……でもまあ、魔法少女なんじゃないかな?」

 

リゼ「随分投げやりだな」

 

チノ「魔法少女って既に一度やりましたよね?」

 

ココア「そうなんだけどね。でもkoi先生が魔法少女好きらしいし、またあってもおかしくないんじゃないかな」

 

ココア「……って思うんだけど、二人はどう思う?」

 

リゼ・チノ「………………」

 

ココア「あれ、無反応?」

 

チノ「いや、だって……」

 

リゼ「なぁ?」

 

チノ「……ココアさんは人気キャラがメイン張る傾向を基に推論を建てましたが、実際メインキャラが人気キャラなのってたまたまだと思いますよ。それに、ごちうさだけに限れば確かに去年一番大きなニュースはごちうさDMSですが、まんがタイムきららに視野を広げてみると、大きなニュースは他にもあります」

 

リゼ「ああ、きららファンタジアか」

 

チノ「きららファンタジアはまんがタイムきららのキャラクターが大集合したお祭り的なソーシャルゲームですが、アニメ化している作品の中でもまだ参戦していない作品って結構あるんですよね」

 

ココア「えーと、けいおん! 先輩、GA先輩、あっちこっち先輩にかなめも先輩、ハナヤマタさんに幸腹グラフティさん、あんハピ♪さん……。それと、私たちだね」

 

チノ「はい。なので、エイプリルフールはごちうさきらファン参戦決定! という嘘予告の後に公式サイトを特設サイト風に改装するのではないかと」

 

チノ「……思うのですが、お二人はどう思いますか?」

 

ココア・リゼ「…………」

 

ココア「う~~ん。そう言われればそうかもしれないけど……」

 

リゼ「私は違うと思うぞ」

 

リゼ「一昨年の怪盗ラパンが原作に出てきたときって、まだ怪盗ラパンの話がコミックスに収録されてなかったんだよな」

 

チノ「怪盗ラパン初出のエピソードが収録されているのは原作5巻ですけど、当時の最新刊は四巻でしたからね」

 

ココア「そういうこともあってか、あんまり『もう見た』って感想は聞かなかったんだよね」

 

リゼ「だから、まだコミックスに収録されてない話の要素だったとしても、平然とエイプリルフールネタとして拾われる可能性があるってことなんだよ」

 

リゼ「そういうことを考えたとき、多分これやるんだろうなって予測が一個あるんだよ」

 

ココア「ほうほう、それは?」

 

リゼ「――大泥棒イナバ」

 

チノ「まんがタイムきららMAX十一月号の『ご注文はうさぎですか?』に登場した、怪盗ラパンのライバルですね。夜空になびく黒髪に和服が特徴の大泥棒です。……多分、モデルは千夜さんなんでしょうけど」

 

ココア「そういえばそんなのも居たねえ」

 

リゼ「ちょうどラパンから2年経つし、またラパンみたいな雰囲気で言っても文句は言われないと思うんだよな」

 

リゼ「……というわけで私は大泥棒イナバをやると思ったんだけど」

 

ココア「う~ん」

 

チノ「……」

 

ココア「なくはないんだけど、でもやっぱり、同じようなことをラパンでやっちゃったからなあ。二番煎じになっちゃいそうな気がするな」

 

チノ「去年は壁紙しか貰えませんでしたし、ラパンのときみたく謎解きゲームするんならそれはそれで楽しそうですけど」

 

リゼ「…………」

 

ココア「……結局色々案が出たけど、誰が正解なのかはエイプリルフール当日になってみないと分からないよね」

 

チノ「そうですね」

 

ココア「もしかしたら、今の予想は全部大外れの的外れで、全然違いましたってのもあるかもしれないね」

 

リゼ「否定はできないな」

 

ココア「読者の皆さんの予想はどんな感じかな? 私の予想に近いかもしれないし、チノちゃんのに近いかもしれないし、リゼちゃんのに近いかもしれないし、はたまた全然違ったりするかもしれないけど」

 

ココア「まあ、その予想がどうであれ…………」

 

ココア「…………エイプリルフールは、楽しまなくっちゃね!」

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