Spirit-Another stories-   作:藺草影志(OVERBLOOD)

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「正義のヒーロー・怪盗ラパン」 ※シャロルート

ここあ「……?」

 

 

ここあ「ここ……ふきやのおみせ……?」

 

 

ここあ「………………」

 

 

ここあ「」グスッ

 

 

ここあ「しゃろちゃん……」ジワッ

 

 

 

シャロ「――ここあ!」

 

 

 

ここあ「!」

 

 

シャロ「やっといたわ……!」ハァハァ

 

 

ここあ「……!しゃろちゃん……」

 

 

シャロ「大丈夫よ、怒ってないから……無事で良かった」グスッ

 

 

ここあ「しゃろちゃん……っ!」ギュッ

 

 

シャロ「よしよし、もう怖くないからね」

 

 

 

ここあ「ぐすっ……ごめんなさい……っ!」ポロポロ

 

 

シャロ「どうしてここあが謝るの……悪いのはわたしたちの方よ」ナデナデ

 

 

シャロ「一人ぼっちにして、ごめんね……」

 

 

ここあ「しゃろちゃん……!ぐすっ、ひっく……!」ポロポロ

 

 

シャロ「ほら、もう泣かないの。わたしまで泣いちゃうでしょ」グスッ

 

 

シャロ「ここあが無事ならそれでいいの、安心したわ……」ギュッ

 

 

ここあ「んっ……」グスッ

 

 

シャロ「待ってね、みんなに無事だったって知らせるから」ピッ

 

 

シャロ(花火、間に合うかしら……)

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

マヤ「んっ?」prrrrrr

 

 

メグ「シャロさんから!ここあちゃん見つかったって」

 

 

マヤ「ほんと!良かったぁ……!」

 

 

メグ「ヨーヨー釣りの場所にいたんだって」

 

 

マヤ「結構遠いな、こりゃ間に合わないかも」

 

 

メグ「みんなも戻ってこれるかな?」

 

 

マヤ「誰も来なかったらメグと二人きりだね」

 

 

メグ「マヤちゃんと二人かぁ、プライベートだとなんだか懐かしい気がするね」

 

 

マヤ「チノと出会ってからはずっと3人だったもんなぁ」

 

 

メグ「来年もまた、みんなで来られるといいね」

 

 

マヤ「うん!今度こそはここあも入れて4人で競争だ!」

 

 

メグ(マヤちゃん、なんだかんだいって手加減しちゃうんだろうな)ニコニコ

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

シャロ「ここあ、チョコバナナ食べられる?」

 

 

ここあ「わぁ……!ありがとう、しゃろちゃん//」

 

 

シャロ「本当にこんなベンチからでいいの?もう少し高いところからなら……」

 

 

ここあ「ここからでもみえるからへいきだよ」

 

 

シャロ「そう?ここあがいいなら」ストン

 

 

ここあ「んっ……♪」モグモグ

 

 

シャロ「結局、二人だけになっちゃったわね」

 

 

ここあ「ふぉぇ?」

 

 

シャロ「本当はリゼ先輩と見たかったでしょ、もう少し早く見つけてあげてれば」

 

 

ここあ「ううん、そんなことないよ」

 

 

ここあ「りぜちゃんやみんなとみたかったけど、でも、しゃろちゃんとふたりきりもうれしいから」ニコッ

 

 

シャロ「……//」

 

 

ここあ「あのね……しゃろちゃん?」

 

 

シャロ「んっ?」

 

 

ここあ「ふたりきりだから、へんなこといってもいい?」

 

 

シャロ「へんなこと……?いいわよ、聞かせて」

 

 

ここあ「……しゃろちゃんはね――わたしにとっての、『ひーろー』なんだよ」ニコッ

 

 

シャロ「ひーろー……?」

 

 

ここあ「まえに、りぜちゃんが『がっしゅく』にいって、ちやちゃんのおうちにおとまりしたとき、おぼえてる?」

 

 

ここあ「しゃろちゃん、さみしくてげんきがなかったわたしのこと、きにかけてくれて……」

 

 

ここあ「おいしいごはんつくってくれて、ぎゅってしてくれて……いっしょにねてくれて」

 

 

ここあ「りぜちゃんにおべんとうをとどけられなかったときも、たすけてくれて……」

 

 

ここあ「このまえのゆらちゃんとのしょうぶのときも、おそくまでふきやおしえてくれて……」

 

 

シャロ「ここあ……」

 

 

ここあ「しゃろちゃんはね、いつもわたしがぴんちになったらたすけてくれるの」

 

 

ここあ「このてをさしのべてくれて……わたしはそのてをつかんで」

 

 

ここあ「しゃろちゃんがいなかったら、きっと……まいにちがこんなにたのしくならなかった」

 

 

シャロ「…………」

 

 

ここあ「だからね――しゃろちゃんはわたしのひーろー//」

 

 

ここあ「たいせつなしんゆうで、わたしのあこがれ//」

 

 

シャロ「………………」

 

 

ここあ「しゃろちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

シャロ「!」

 

 

ここあ「わぁ……!」

 

 

ここあ「きれい……」キラキラ

 

 

シャロ「……ここあ」

 

 

 

――ギュッ

 

 

 

ここあ「ふぉぇ?」

 

 

シャロ「花火、楽しんでて……」

 

 

シャロ「こっち……見なくていいから……」グスッ

 

 

ここあ「……?」

 

 

シャロ「ここあ……ありがとう」ポロポロ

 

 

ここあ「しゃろちゃん……うん//」

 

 

シャロ「…………っ」ゴシゴシ

 

 

シャロ「――さて」

 

 

スッ

 

 

シャロ「花火も終わったし、みんなのもとに帰るわよ!」

 

 

ここあ「――!それ、『かいとうらぱん』のめがねっ!」

 

 

シャロ「お面屋で売ってたから千夜と一緒に買ってみたの」

 

 

ここあ「しゃろちゃん、ほんもののらぱんみたい……!」

 

 

シャロ「怪盗――もとい、正義のヒーローラパン。おりこうさんなここあを迎えに来たわ」ビシッ

 

 

ここあ「せいぎのひーろーらぱん!」ビシッ

 

 

シャロ「ほら、手を繋ぎましょう」

 

 

シャロ「これからもここあが躓いたときは、わたしが必ず助けるから」

 

 

シャロ「だから安心してなさい」ニコッ

 

 

ここあ「うん//」

 

 

ここあ「しゃろちゃん……//」

 

 

 

ここあ「わたしの、あこがれのひーろー//」ニヘラ

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