俺とアタシの居場所《一応 完結 》   作: 紅葉 

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Roseliaファンミ最高でした!!!!
もう、こう、 なんというか、もう、ね?
昼はLV、夜は現地にいたんですけど、夜の部のあけしゃんへの手紙で、もう……!!『Roseliaの成長速度に自分が追いつかなかった』(少し違っていたらごめんなさい)と聞いた時、あれを笑顔で言ったこと、本当に悔しいんだろうな。それを押し殺してでも笑顔を作るあけしゃんは強い!!そう感じました!!そのあとのあけしゃんのブログの言葉も含めて、あけしゃんへの敬意の念がより一層深まりました。

ちなみに格付けチェックのあいあい、流石ですねwww

あんまりやってると行ってない人への煽りになっちゃうのでさっさと行きましょう!


謹厳人は暇人を見極める

 

 

 

 

 "伊月遥都"……。私はその名前に聞き覚えがありました……。しかも、それは、マイナス方面での噂話。しかし、あくまで、噂は噂、自らの目で確かめなければなりません。それに、今井さんの友達と言われたのなら尚更。今井さんを危険な目に合わせたくはありませんし、もし、噂話のような人物ならば、直ちに2人を引き離すのが得策というものです。それを見るためにも行かなければ……!!

 

 そして、私達は今井さんを先頭にするように、その伊月遥都さんの家へ行き、中へ通されました。

 

 

「初めまして、伊月さん。私は氷川紗夜と申します。今井さんの、そうですね、バンド仲間です。よろしくお願いします」

 

「こちらこそよろしくお願いします。ん……?"紗夜"……?あぁ、君があの子らが言ってた……。とりあえず、中入ってください。ここじゃ暑いですから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──第11話:謹厳人は暇人を見極める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特になんの目立った点もなく素直に入れてくれた彼はキッチンにお茶を取りに行った。部屋の中をぐるりと見回す。特に汚いとかそういうことはないようで、掃除もされていて綺麗な家だ。とても、あんなことを起こすような人とは……。

 

 

「じゃ、リサと氷川さんはそっち座ってて。なんか飲み物いります?」

 

「アタシはいいかな〜」

 

「私も特に喉は乾いていないので、大丈夫です」

 

「なら、いっか。それで?リサさんよ、話って何?」

 

 

 一度、キッチンに行こうとした彼は私達の言葉を聞くと足を止め、私達と正対するように座りました。そして、そのまま、今井さんに本題を切り出すように促す。

 

 

「ちょっとね〜、遥都と紗夜に話をしてもらいたいの。アタシは遥都のゲーム借りて適当にやった時間潰しとくから」

 

「「……は?」」

 

「ちょっと、今井さん!?」

 

「なに?」

 

「いくらなんでもそれは……!」

 

「紗夜にアタシの友達のこと、分かってほしいの。なんか、遥都のこと、誤解しているみたいだし」

 

「そ、そういう訳では……」

 

 

 いかにも真剣な目で言う彼女は恐らく大真面目なんだろう。けど、私自身、正直、この人と2人で喋れるかと言われると喋れる気はしません。一体、どうすれば……。

 

 頭の中をグルグルと回すあいだにも今井さんは伊月さんのリビングのゲーム機を慣れた手つきで触り始めました。

 

 

「あー、なんかすいません。アイツ、友達ほっぽり出して……」

 

「いえ、別に気にしていませんよ。それより、せっかくですし、なにか喋りませんか?」

 

「そうしましょうか……」

 

 

 とはいえ……、何か喋ろうと言われてもこういう時は何も出ないものでありますよね……。二人とも黙りこくってしまって、リサがやるゲーム音だけがピコピコと響いて来ます。

 

 流石にこれが続くのも気まずいですよね……。何か、話すネタありませんかね……?そう言えば、先程、伊月さん言ってましたよね?『君があの子達が言ってた』って……。

 

 

「私がここに来た時なんですけど、伊月さん、私に『あの子達が言ってた』と言っていましたけど、誰かに私のことを聞いてたのですか?」

 

「ん?あ〜、宇田川さんと白金さんに聞いたんですよ。同じバンドメンバーなんですよね?以前、宿題を手伝ったことがありまして……、その時に宇田川さんが氷川さんのことを散々に言ってましたからね……」

 

 

 宇、宇田川さん……!!何をしているんですか!?それに、宿題を手伝ってもらったって……!!ゴールデンウィークの時にあれだけ言ったのに……。これは、また、言わないと……!!

 

 

「何かご迷惑をおかけしたみたいで……。すいません……」

 

「いえいえ、気にしてないので……」

 

「失礼ですが、伊月さん、頭の方は……?」

 

「さぁ〜、通ってるのは都立覇聖(はせい)高校。割と有名な進学校にはなってるみたいだけど、全員が全員そういう訳ではないと思いますし……」

 

「覇聖高校!!??」

 

「そーだよ〜。もしかしたら、紗夜よりはるかに賢いかもねー」

 

 

 ゲームに飽きたのか今井さんがいつの間にか後ろにいて、会話に入って来ました。それにしても、覇聖高校って……。覇世高校の進学実績は生徒の六割が有名な国公立大学へ進み、残りの四割も有名な私立や医学部へ行くような超有名校ですよ……?別に、学力だけで人を判断する気はないんですけど、それでも、正直、あんな噂が流れる人とは考えにくいですね。

 

 

「今度はこっちから質問してもいいですか?」

 

「え、あ、あぁ、いいですよ?」

 

「リサって、バンドでもこんな感じなんですか?」

 

「ちょ、アタシの話はやめてよ!?」

 

「リサはゲームやってろって……」

 

「う〜ん、そうですね。表向きはこんな感じですが、真面目で一生懸命な人ですよ?」

 

「ホント恥ずかしいから!!」

 

「それだけじゃありませんけどね、とにかく、素晴らしい人ですよ」

 

「そりゃ良かったです」

 

 

 少し笑顔を見せる伊月さん。その屈託ない笑顔はとても、あんな噂が流れる人とは思えないですね……。思い切って、少し、聞いてみましょうか?でも、彼のことをよく思っている今井さんの前でその話をするのは……。

 

 

「伊月さん、少しいいですか?」

 

「いいですけど……、」

 

「ここだとあれなので、少し2人で話したいのですが……」

 

「分かりました。おーい、リサ、ちょっとまっててくれー。あ、冷蔵庫漁るなよ?」

 

 

 席を立ち、リビングを出て階段のところまで来た、私と伊月さん。伊月さんは扉を閉めたことを確認し、階段の所へ腰掛けました。そして、少しだけ間を置いたあとでした。

 

 

「んで、話って何……?恐らくだけど、初め、俺に向けてた、嫌悪感のことかな?残念ながら、いきなり嫌悪感剥き出しで来るような人に気を使えるほど、俺もお人好しじゃないから……」

 

 

 え……?この人……!?急に雰囲気を変える伊月さん。氷のような目付きでこちらを睨んできて、私の足を釘付けにしました。背中がゾクリとして、冷や汗が流れるのを感じます。この感じ……、本当に噂通りの……。私はポケットの中に携帯があることを確認し、緊急SOSをいつでも出来るようにスリープボタンに指をかけながら答えます。

 

 

「そ、その通りです。あの噂、あれは本当のことなんですか?」

 

「あの噂……?もっと、はっきりいったらどう?」

 

「なら、言わせて貰います。小学六年生の時に噂になった、小学生男子が同じく小学生男子数名を病院送りにしたあの事件のことです。しかも、全員が顔面に大きな傷を負う程の徹底ぶりだったそうで、近くには金属棒も落ちていた。そして、先生が駆けつけた時には、男子が1人だけ立っていて、血走った目で先生を睨みつけたという、当時、とても有名になったものです。犯人の男子の名前は伊月遥都。奇遇にもあなたと同じ名前なんですよ。伊月さん……」

 

 

 雰囲気がガラリと変わった伊月さんに怯えながらも、それを押し殺し、平静を装って私は言った。いや、言ってしまった、と言った方が正しいかもしれない。何か超えてはいけない一線を超えてしまった、そう感じてならない。

 

 

「どうなんですか?」

 

「……………………へぇ、よく知ってたね。それは間違いなく俺。氷川さん、あなたの言ったことも粗方あっているよ」

 

「っ!!??」

 

 

 やはりこの人は!!??こんな人と今井さん、それに宇田川さんや白金さんを付き合わせるわけには……!!少し口角を上げながらそう言い放つ、彼はどこか見えない奥の手があるように見え、それが私にとって何よりの恐怖でした。

 

 

「さ、最後にもう一度確認します……。本当に、あなたがやったんです、か……?」

 

「あぁ。それは間違いないよ?」

 

 

 平然と答える彼に私は怒りすら覚えてしまっていた。なぜ、他人を傷つけることを当たり前だと思っているの!?それを反省していないの!?しかし、あの、伊月さんの氷のような冷徹な目に睨まれてから未だに足が動きません。そんな怒りと恐怖の中、今度は向こうが話をしてきた。

 

 

「逆に今度はこっちから質問させてもらうよ?今の話を聞いて、氷川さんは俺のことをどう思った?」

 

「…………二度と今井さんや私達に近づいて欲しくないな、と……」

 

「…………そうかい。だから、嫌なんだよ……

 

 

 え……?最後の小さく呟いた言葉は……?舌打ちをしてから言ったその言葉はハッキリとは聞こえなかったけれど、確かに伊月さんは言っていた。何か、大事なことを聞き落とした気が……。

 

 伊月さんは腰を上げ、リビングに戻ろうとしました。けど、なぜか、そんな、後ろから見る彼の背中、そこからは何か大きなものを感じました。それが一体なんなのか?少なくとも、決していいものではないのは分かります。なにか、こう、重く暗い、パンドラの箱の様な物を感じます。

 

 

「伊月さん!」

 

「…………なに?」

 

「これだけ、聞かせてください。今井さんは知っているんですか?」

 

「知らないでいてくれたら嬉しいとしか言えないね。少なくとも、俺からは言っていない」

 

 

 少し遠くを見ながらそう答える伊月さんはドアノブに手をかけたところでそう答えました。低く冷たい声は私にあの目線を思い出させて、私は未だに足についた釘を抜けずにその場に固まったまま。

 

 

「そ、それは……、あなたのため、ですか?それとも、今井さんのため、ですか?」

 

「知らないでいてくれたら……、ってことが?」

 

「そうです」

 

「両方だな。リサにはこんな姿見せたくないだろ?俺自身もその話はしたくない。そして、リサ自身も恐らくその話を聞くと…………、まぁ、これは予想の範疇だしやめておくか」

 

 

 両方、ですか……。また微妙な言い方をしましたね。しかし、最後の発言、あれだけは少しだけ暖かさが感じられたような……。気のせいでしょうか?

 

 

「さ、もう話は終わりですよね?あぁ、さっきの話はリサの前ではしないでくださいね?これは本気でお願いします。リサを不幸に陥れたいのなら話は別ですけど……。同じバンドメンバーをそんな風にはしたくないでしょう?」

 

「そ、そうですね……」

 

「なら、話さないことをオススメします。それに、おそらくですけど、氷川さんが心配しているようなことはほぼ確実に起きませんよ。それじゃ、リビングに戻りましょ?」

 

「はい……」

 

 

 完全に雰囲気が元に戻った伊月さん。手に掛けかけていたドアノブをもう一度、倒しリビングへ戻っていきました。もうその背中にはパンドラの箱は感じられず、気がつくと私の釘も取れていました。

 

 

(あの人は一体…………?)

 

 

 私の中で生まれて消えないこの疑問。最後の今井さんのためでもあると言ったことや、最初に話していたあの感じだとどうも悪い人には感じられません。しかし、二人で話していたあの時間を見てしまうと……、私はどちらかを決めきれずにいました。それに、最後に言っていた『私の心配しているようなことは起こらない』って……?あの噂は本当。だけど、そういうことは私達には起こらない。単純に捉えれば成長した、歯止めがきくようになった、とそのようなことなんでしょうけど……。それだけじゃなくて、もっとなにかがあるような……。

 

 ただ一つだけ言えるとしたら……、あの人は噂通りなほど悪い人ではない。やったとしても何かしらの理由があるのだということ。私の中で彼が今井さんの近くにいることへの安心感がありました。

 

 

「どーしたの?紗夜。満足そうな押しちゃって」

 

「いえ、少しつっかえていたものが取れただけです」

 

 

 

 




「お疲れ様でした、明s……、白金さん」
「…………!?は、花束!?ど、どうしたんですか……?」
「いいから、貰っておいて。本当にお疲れ様でした。白金さんにもだけど、白金さんの1番のファンの人にそう伝えておいて」
「…………はい。分かりました!」


明坂聡美さん、本当にありがとうございました!!そして、これからも応援しています!!
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