俺とアタシの居場所《一応 完結 》   作: 紅葉 

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富士急行ってきました!
ゆっきーの服装、めちゃくちゃかっこよかった……!!あ、それと、ミッシェルと写真とりましたwwwもふもふで可愛かった!




多忙人は勇気を持って踏み込んだ

 

 

 

 

 

 え〜、ただいま、とあるハンバーガーショップに来ているわけなんですが……。私、伊月遥都は大変困っております。なぜか、分からず四方から目線を浴びているんです……。いや、正確には三方向からですけど。

 

 

「それで、伊月さん。あなたは今井さんとお付き合いされているんですか?」

 

「だから違うって……」

 

「ならなんでリサ姉といつも一緒にいるの!?」

 

「いつもってことは無いだろ?今日はこの間の勉強会の時に忘れてきたシャーペンを届けてもらったから一緒にいただけだから」

 

「それなら……、わざわざ今井さんに届けてもらう、必要……、ないんじゃ……」

 

「白金さん……。それはリサに言ってくれ」

 

 

 こうなった原因はおよそ三分前に遡る。というか、そこが全ての始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──第15話:多忙人は勇気を持って踏み込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら、アタシがみんなの分注文してくるから、席で待っててよ!」

 

 

 リサに意味もわからず連れてこられたハンバーガーショップ。先に来ていた氷川さんとも合流、そして、リサが呼んだのか氷川さんが呼んだのか、白金さんや宇田川さんも来ていた。ペコりと頭を下げる白金さんとは対照的に宇田川さんは何やら、恨みを込めたような目でこちらを見てくる。

 

 

「……なんで、紗夜さんに言っちゃうんですか!!」

 

 

 どうやら、この間の勉強会のことらしい。後で白金さんが教えてくれたが、どうやらここに来るまでに二人揃って氷川さんに絞られていたらしい……。それをなんで俺に当たるかは知らない。

 

 

「それじゃ、中に入ろー!!」

 

 

 リサの一言で店内に入る俺達。ちょうど6人席が空いていたのでそこに座ることになった。奥のソファの方に、白金さん、宇田川さん、リサの順で、そして手前の椅子にはなぜか俺と氷川さんが座らされた……。リサのやつ、仕込んだな……。俺が奥に行こうとした瞬間、荷物を置いて席だけとりやがった。

 

 そして、リサが5人分のものを注文して取ってきてくれると言うので俺と白金さん、宇田川さんに氷川さんが残った訳だが……。何を思ったのか、急に宇田川さんがぶっ込んできたのだ。

 

 

「ねぇねぇ、遥都さんって、リサ姉と付き合ってるの?」

 

 

 場の視線が一気に俺に集中していた。左からは氷川さん、正面に白金さん、そして、左前からは宇田川さんの視線が一気に突き刺さる。爆弾発言とはこういうことを言うんだろう。

 

 そして、この発言により、今のような「付き合っているのか」という談義が始まったのだった。

 

 

「それじゃ、リサ姉のことは好きなの?」

 

「別に好きってことはないけど……、き、嫌いでは……、うん、まぁ、そんな感じ」

 

 

 なんだこの羞恥地獄は……!!というか、バンドのことを話すために俺は連れてこられたんじゃないのか!?リサはどこいったリサは!!

 

 

「おっ待たせ〜!!あれ?何話してたの?」

 

「あ、リサ姉!!えっとね、遥都さんがリサ姉のことを……」

 

「あ、あこちゃん!?」

 

 

 こ、この中学生……、今、言おうとしなかったか……?隣の白金さんが慌ててストップをかけたから良かったものの、何を考えているんだ?その後、なにやらごにょごにょと白金さんが耳打ちをして宇田川さんは納得した模様。全く、ビクビクさせないで欲しい……。

 

 

「そう言えば、白金さんは宿題で分からないところ、もう大丈夫でしたか?」

 

「あ、はい……!遥都さんのおかげで何とかなりました……」

 

「それは良かった」

 

「そ、そう言えば、遥都さんって……、覇聖高校でしたよね……?」

 

「そう、だけど……」

 

「あの、七宮さんって……、ご存知ですか?」

 

「七宮……?あぁ、詩音のことか。知ってるけどどうかしました?」

 

「い、いえ……。以前、一度だけあの人のピアノを聞いたことがあったので……、あの人のピアノ、本当に上手なんです……。何かこう、幻想的で、童話のような……」

 

「あいつ自体そういうフワフワしたタイプだしな……」

 

 

 白金さんと意外や意外、詩音のことで話題が見つかり話が進む。白金さんの警戒心も少しは溶けたのか、顔が少し上がっているような気はする。

 

 

「りんりん、遥都さんの知り合いのこと、知ってるの?」

 

「あ、うん……。ピアノのコンクールで……、有名……、だった、から……」

 

「へー!!!」

 

「その人の演奏も聞いてみたいものですね」

 

 

 氷川さんや宇田川さんも話に入ってきてくれて、何とも話しやすい環境となる。それ即ち、俺がいなくても話が進む環境ということだ。普段なら、このまま俺は1人で飲食をして帰りという流れだ。だが……、今回ばっかりはそうもいかない。なぜならこのあとの予定がござるから!

 

 

「とにかく、話するなら早くしたらどうだ?何故かよくわからんが連れてこられている俺の身からすれば、早く帰りたいんだが……」

 

 

 というか、バンド内こんなに仲が良かったのなら、トラブルなんて起きやしないだろ?そんな練習を中止するほどのことが起きたのか?

 

 

「遥都〜、そんなこと言ったら冷めちゃうじゃん?まぁ、いいや!そんな遥都にまずはアタシ達の紹介しようかな!ちゃんとした紹介はまだだったもんね?それにそうしないと、遥都が今思っているであろう疑問も解決できないもんね〜!それに、遥都のことも少し話さないとかな……」

 

 

 リサが俺をなだめながら会話を運ぶ。俺はリサに取ってきてもらったポテトを口に運びながらそれを聞く。それに、"俺が思ってる疑問"って……。よく分かるもんだな。って、待て。俺のことってなんの事だ!?聞きたくないんだけど……。

 

 

「なぁ、リサ……。俺の紹介いるか?」

 

「いるよ!?あーー!わかった!!恥ずかしくて聞きたくないんでしょ!?」

 

「誰だってそうだわ……」

 

「なら、トイレにでも引きこもってて!アタシはオバケになってでもしてやるから!」

 

 

 曲がらねぇ、融通が効かねぇ、面倒くさい……。いかん、今、リサに悪口を言い出したら止まらない。ここは言う通り、どこかに消えさせてもらおう……。許せ、リサ。リサのためだ。

 

 

「あれ?ホントにトイレ行くの!?」

 

「トイレはいかない。水でも貰ってくる」

 

 

 は〜い、ドロン!俺は席を立ち、一階にあるカウンターへと行くこととなる。自分でも思うが自分のことが話題に上がるのが嫌いなんだよな……。俺はスタスタと席を離れ、そのまま階段へ向かった。

 

 話が終わったであろう頃に、俺は水を2つ受け取り、席に戻る。リサの事だ、話は長くなると踏んで初めから長めに時間は稼いだから完璧なはず!

 

 

「お、遥都も戻ってきたね!改めまして……。アタシ達はRoseliaっていうバンドやってるんだ〜!」

 

 

 な?完璧だったろ?と、誰に向かってやってるかも分からないドヤ顔は置いといて……。流石にバンドメンバーの紹介くらい聞こう。

 

 

「アタシはベース、んで隣にいるあこがドラム」

 

「バーン!!」

 

「その横の燐子がキーボード!いわゆる電子ピアノみたいなやつ!」

 

「よ、よろしくお願いします……」

 

「それで、遥都の横にいる紗夜がギター!」

 

「よろしく」

 

「それが今いるメンバーかな!それで、ボーカルは…………、湊友希那。今回のRoseliaが休みを取った原因でもあるの」

 

 

 息を飲みながらそれを聞き、頷く。またもや嫌な熱がこもりはするが、以前のように顔には出さないようにしようとする。ここで出しては、リサだけでなくほかの3人までもに、伝わってしまう。それだけはなんとしても避けたかったのだ。

 

 だが、そんな心配はいらなかったらしい。そもそもほかのメンバーも湊さんの名前を出した時には俯き気味になっているのだから。その場の空気はまさに最悪。ズシリと肩にかかる重さがいつもの倍以上はあるのではないか?俺は口を開くことすら出来ず、そのまま下を向いた。

 

 

「紗夜、アタシに聞いたよね。友希那の不調の原因について教えてくれって……。アタシは教えてあげたい。けど、こればっかりはある人の許可がいるの。……ねぇ、遥都?」

 

 

 胸を弾丸で貫かれるような衝撃。リサが落ち着き払って言い放ったその言葉は俺に大きな動揺を生む。ここで俺は初めて理解した。俺がなぜリサに連れてこられたのか、ここになってようやく結びつく。

 

 ほかの3人も先ほどとは違う視線を僕に突き刺す。それは驚きの感情、そして、「なぜ……?」というような、落胆と怒りの感情、そして何より"裏切られた"と言わんばかりの、あの日、俺が親や友達、先生から向けられていたものと俺にはかぶって見えた。

 

 頭にあの怒号と景色が再生される。落胆や怒りはもちろん、恐怖、敵意、嫌悪、あらゆる負の感情が俺に投げつけられた。

 

 そして……、俺は。視線を当てられて、あの事を思い出させられて、平静を装うというのが無理な話だった。俺は髪の毛を両手でぐしゃりと握りしめながら、机に蹲る。されど、リサは続けた。

 

 

「友希那はね……、あの日の夜、あこや燐子がアタシの家に来た日だね。その日の夜に、一方的ではあるけど、遥都、あなたに会っていたの」

 

「っ!!?」

 

 

 頭の痛みに耐えながらも、微かに聞こえるリサの言葉。それは俺にさらなる衝撃を与える。湊さんが、俺と、あの夜……??ガンガンと猛烈な頭痛がする中、俺は頭を振り絞った。あの日、何していたっけ……?リサの家から出た後……、薬局にいって……、

 

 

「遥都は直接は会っていないよ?友希那とアタシが遥都を見つけたの。場所は、コンビニの前。そこで、遥都は何してたか思い出せる?」

 

 

 俺が…………?リサに言われ少しずつ、ピースが組み合わさっていく俺の記憶。それがもう八割方出来上がっている。確かあの時は、薬局で買い忘れた何かを買って……、それから……、

 

 

「電話してたんだよ」

 

「…………え?」

 

「相手まではアタシも友希那も知らないよ?けど、内容は友希那のこと……。違った?」

 

「あ…………」

 

 

 思い出した……。高校の同級生と話していたんだ……。それで、そいつが小学校の時のあの事件に絡んでたやつで……、それで、少し怒ったんだっけ……?

 

 

「思い出したみたいだね。それじゃあ、遥都。遥都はあの時アタシ達に聞こえるような声であることを言ったの。覚えてる?」

 

「…………。」

 

「その様子だと覚えてないよね。それじゃあ、アタシが言う。遥都はね、あの時……、『俺は友希那とはできるだけ関わらねぇ』そう言ったんだよ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「クシュン……!!」
「あれ?詩音くん、風邪?」
「ん〜、気温変化が凄いですからね〜。それか、誰かが噂話を…」
「麻弥ちゃんにでも看病してもらいな!」
「…………そうします///」

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