俺とアタシの居場所《一応 完結 》   作: 紅葉 

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お気に入りってこんなにどんどん増えていいものなのか!?
そんな驚きが隠せない紅葉です……。
でも、内心ふへへへへと笑っております。やっぱりどの作者さんもお気に入りが増えたり、感想貰えたり、評価が貰えるとめちゃくちゃ嬉しいんです!

さて、もう、お盆も終わりに近づき普段の日常に戻る方も多いのではないですか?この小説はそんな普段の生活の息抜きにでもしてください!ちなみにこんなに早いペースで投稿が進むのは非常に珍しいです!今はバイトとかも休みなんで暇なんです……。


暇人は多忙人を羨ましがらない

 

 

「おっまたせ〜!!」

 

 

 コンビニの入口で、待ち時間ように買っていたクーリッチのバニラをしゃぶって待っていた俺はその声に反応し、くわえたままそちらを見る。リサがこちら側に猛突進。見た目はあんなだが、意外と律儀な面もあるようで、人をあまり待たせたがらない。とは言いつつ、買い物となると平気な顔をして待たせるんだがな……。

 

 

「それじゃ行こう!!」

 

 

バシッ!

 

 

「うぃ。」

 

 

 思いっきり俺の背中をぶっ叩くリサ。それに合わせて俺らは蒸し暑い外へと踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──第2話:暇人は多忙人を羨ましがらない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コンビニを出て、歩くこと10分。俺達はそのカップル限定割引をしているというアクセサリーショップがあるところへやってきた。このビル全体にエアコンが効いているため、外の気温より快適に感じられる。

 

 

「リサ、そのアクセサリーショップ、何階にあるんだ?」

 

「4階だよ〜!けどさ、アタシはまだ昼ごはん食べてないから食べたいかなぁって!」

 

「へいへい」

 

 

 ということで、リサはまずはお昼ご飯らしい。とはいえ、俺は昼ごはんを食べているので別に食べる必要はないわけで……。

 

 

「んなら、俺はその辺の本屋で時間をっ……!!」

 

 

 首元を強く引っ張られる感覚。後から殺意を込められ引っ張られた。いやだ、このお姉さん怖い!!

 

 

「何すんだよ!!」

 

「ちょっと遥都!遥都は女の子1人をほっとくつもり!?」

 

「ほっとくもなにも、別にいいだろ!?」

 

「ダメ!!ほら、遥都も一緒にサイセ入るよ!!」

 

 

 そのまま服の襟を引っ張られ、引きずられる俺。傍から見たらどんな風に見られているのだろうか……?情けなく見られているのは間違いないだろうな。

 

 結果、2人でご入店。お昼のピークとだけあって10分程待ったのだが、案外、早く座れた気がした。さて……、まぁ、先程のアイスの件からも分かるように、こういう時のお決まりといえば……。

 

 

「遥都、奢っt……」

 

「あーーー、お財布に小銭しかないなーーー」

 

 

 わざとらしく、なおかつ、アピールするようにこう言えばいいのだ。これを言うことで普通の女子は何も言えなくなる、はず。

 

 

「さっき、コンビニで野口さんが二、三枚、顔を出しているのが見えたんだけど……?」

 

「………。それでも奢らないからな!!さっきのハーゲンダッシュだけで大打撃だからな!?」

 

 

 この女、目ざといな!?どこまで見てるんだ!?しかし、俺は絶対に奢らないぞ!?

 

 

「あはははっ!ジョーダンだよ、冗談!!だから、そんな目でアタシを見ないでくれる〜?」

 

「………本当だろうな?」

 

「遥都はホントに昔から疑り深いね……。その用心深いのは尊敬するよ。でも、心配しなくても1日に2回も奢ってもらったりはしないって!」

 

「信じることが出来ないのは俺がおかしいのか?」

 

「ぐっ……。流石のアタシでもそこまで言われると傷つくよ?」

 

 

 リサは冗談交じりに笑い、店員にトリノ風ドリアとドリンクバーを頼む。俺も、何も頼まずにそこにいる訳には行かないのでドリンクバーだけたのみ、飲み物を取りに行った。そして、お気に入りの白ブドウのQuuを注ぎ席に戻る。俺の左でリサは紅茶を入れていた。

 

 

「昔から好きだね〜、それ」

 

「ちょ、顔が近い!」

 

 

 そっちを向けば完全に肌が当たるようなところにリサが覗き込んできた。距離感がおかしいのかこいつは!?

 

 

「なになに?照れちゃってるの〜?」

 

「汗臭かっただけだ」

 

「え!?ホントに言ってる!?」

 

 

 慌てて、自分の服の匂いを嗅ぎ出すリサ。ん?あぁ、当然嘘だ。ただ、こうするとリサがすぐに離れてくれると思ってな〜。けど、すぐに本当のことを言うと面白くないからもう少しこのままでいよう。

 

 

「え?え?アタシの鼻がおかしいのかな……?というか、遥都も女の子にそんなこと言ったらダメだよ!?」

 

「リサにしか言わねぇよ」

 

「アタシも女の子なんだけど!?」

 

「おぉ、そういやそうか」

 

「酷くない!?って言うか、どこが臭うんだろ……?」

 

「あぁ、さっきの嘘だから気にすんな」

 

 

 いやぁ、気持ちよかった。普段、やられっぱなしの分、やり返した時が気持ちいいってもんだ。

 

 

「…………遥都?」

 

「なんかよう、か………?か、顔が怖いゾ……?」

 

 

ドボォ……

 

 

 刹那、俺の臀部に痛烈な痛みが走る。リサが膝蹴りを食らわしてのだ。

 

 

「いっつ……!!何すんだよ!?」

 

「っるさい!!!サイテーーー!!」

 

「ご、ごめんって、だから、な!?そのもう1発蹴ろうとしてる脚を下げ…、て…!!」

 

 

 女は本気で怒らすと本当に怖い。結局、その後追加でつま先をヒールの先で突き刺すのを1発。頭への平手2発くらい、ようやく説得に応じてくれて、この昼ごはんも奢るということで方がついた……。滅多なことをするもんじゃないな、うん。

 

 それから、とりあえず、リサのご機嫌を取るようにパフェを注文し、トリノ風ドリアが来たあとに献上する。あれ?俺って、付いてきてやってる立場だったんじゃ……。

 

 

「あのぉ〜、リサさん?そろそろ御機嫌を直して貰えるとですね……」

 

「フン…!!」

 

 

 この女、マジでめんどくせぇ!!と、とはいえ、こんなことを口に出したら間違いなくもっと激怒される。そうなると非常に困るわけでして。ひたすら謝るしか出来ないのだ……。

 

 

「機嫌直せよ〜。自分が悪かったから!」

 

「………やられっぱなしの分、やり返した時が気持ちいいってもんなんでしょ?」

 

 

 そう言ってニヤリと笑った。こいつ、俺がさっき思ったことをそのままリピートしやがった!!

 

 

「昔から、遥都のことを見てんだよ?そんなことを考えてることぐらいお見通し!」

 

「うぜぇ……。この上なく、うぜぇ」

 

 

 リサのやつ、オマケにウインクまで付ける始末だ。いつからだろうか?リサに心を読まれるようになったのは……。いささか、納得いかない。これでも、ポーカーフェイスは上手いつもりだし、上手いとよく言われるんだがな。

 

 

「アタシは遥都が泣きじゃくってた頃から知ってるんだよ?遥都の嘘つく時とか悪い事考えてる時の癖ぐらい分かってるって!そーいやさ、遥都は宿題とか終わってんの?友達から聞いたんだけど、割と多いんでしょ?遥都の学校の宿題」

 

「その前のが聞き捨てならない気がしたが……。まぁいいや。あ〜、なんだっけ?夏の課題だっけ?お盆入る前には終わらせてたよ?」

 

「えぇっ!?」

 

「なにもそんなに驚くことかよ……?」

 

 

 そんなにおかしなことではないはず。俺は計画的に、かつ、効率的にやってきただけだ。誰だってそうしていれば出来るはずだ。それをしないから、休み末になって、友達とも思えないようなやつから俺のところにLINEを送るやつがいるのだ。ほら、噂をすれば携帯が震えて、やつからLINEが来た。

 

『知夏良:宿題見せてください!本当にお願いします!!現状、3割程しか終わっていなくてですね……。非常にヤバい☆』

 

 

 こういう時にとる行動は1つ。無視。これに限る。それであとから、『ごめーん、寝てたー』とか『返すの忘れてたー』とか送っとけば、はい、ノープロブレム。ほら、どっかのねじ曲がった主人公もこんなこと言ってたろ?

 

 

「ちょっ!?無視しちゃうの!?」

 

「いいだろ?別に。そもそも宿題は自分でやるべきもんだろ?」

 

「そりゃ、そうだけどさ〜。ほら、遥都は暇人でしょ?それなら、みんなで宿題をやりながら集まる!とかさ!?それにアタシ以外の女の子とかとも仲良くなれるチャンスじゃん!?」

 

「みんなで集まったら宿題なんか進まないだろ?」

 

 

 たまに先生の中でもみんなで問題を出し合ったりしてみよう!という人がいるが、実際、会話ばかりして、頭に入ってこないケースが多い。だから、俺はそんなことは信じないぞ?一人で黙々とやった方がいいに決まってる。

 

 

「ふ〜ん。でも、そうすると友達と仲良くなれたりさ〜、なんか色々あるじゃん?そしたら、アタシとなんかじゃなくても、こうやって、友達ともサイセにこれたり出来るじゃん?」

 

「別にリサみたいに友達たくさん欲しいとかは思わないし、必要ないよ。それに少しならいる、と思うからな」

 

「………そっか」

 

 

 リサは呆れたからか、苦笑いを浮かべながらも少し口角を上げる。そんな表情をする、リサをみて俺は喋れなくなり、言ってしまったと後悔をする。少し重くなった空気を背負い、やってしまったと思いつつも、謝るのも気恥しい。誤魔化すように、ドリンクを一気に飲み干し、急いで席を立ち、ドリンクバーのところへ小走りで向かった。

 

 

「別に俺は………」

 

 

 決して、友達が悪いものと言っているわけじゃない。けど、俺にはいらない。俺は友達とか、仲間とか信頼とかそういう概念が合わない。それはあの時、痛いほどわかった。自分が良かれと思ってやったとしても、それが他人にとって悪ならそれは悪になる。そして、悪というレッテルを貼られた者の末路はいつも決まっている。俺の()()()のように……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「なぁ、紅葉さん、リサってあんな暴力的だっけか?」
「あれはお前だけっぽいぞ?」
「なるほど、俺ならどうなってもいいってか」
「伊月くんにとってご褒美でしょ?」
「紅葉さん……、ドボォって音が鳴る膝蹴りがご褒美なんて言ったらそれこそ末期です」

ちょっとシリアスになりつつある……?まぁ、多少は、ね?いつもの後書き小劇場でお口直しってことで笑笑笑(*^^*)
この、後書き小劇場、実は投稿している時に即興で考えてるのでくそ雑ですけど、お楽しみください。
PS:物語には一切関係ございません

評価してくれた
パスタにしよう さん(☆9)
慶和 さん(☆7)
ありがとうございます!

お気に入り登録者数も40近くいただき嬉しい限りです!これからも頑張りますので、表、感想、お気に入り登録お願い致します!
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