ん?1日空いた?ま、まぁ、紅葉にしたら早い方なんです!!
というわけで今回は前半少しシリアスですけど、後半にはいつもの感じに戻ります!お楽しみください!!
そして、今回はあのキャラクター達の登場です!えー、実は本来、違うキャラを出す予定だったんですけど、急遽、変更させていただきました。これは紅葉なりの気持ちなので、あんまり気にしないでください!
「じゃあさ!アタシが友達の代わりも務めてあげよう!!」
「……んん?」
ファミレスにて、リサが俺にこういった。一瞬、なんのことを言っているか分からなくなる。それから、必死に急いで頭の中を整理して理解しようと頭をフル回転させる。それによる熱を覚ますためか、あるいは緊張からか俺は何度もドリンクに手を伸ばし、ようやく理解する。
リサが何を言っているのかを
「きゅ、急に何言ってんだよ!?」
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜、アタシが遥都の友達の代わりも務めてあげよう!って言ってんの!」
──第3話:暇人には多忙人に言えぬ理由がある
「んな、こと分かってる!何でそんなことまでリサに世話を焼かれにゃならんのだ!?それにさっき、言ったろ!?必要ないって!」
「必要ないはずないよ〜?だって、友達がいたらすっごい、面白くなるに決まってるから!!」
「だから、それは……!!」
"お前には関係ない"慌てて思いとどまる俺。今、俺は何を言おうとしたのか……、少なくともリサに向けて言っていい言葉ではなかった。リサはあのことを知らない。いや、知らせるわけにはいかなかった。それではお節介のリサのことだ。首を突っ込みたがっただろうし、それじゃ、もっと大事になったかもしれないのだから。
「言いたいこと、他にある?」
「……ない。けど、本当に、さっきの件はお断りさせてくれ。自分のことくらい、自分で決めるから……」
さっきより、さらに重い空気が立ち込め、会話を閉ざす。それと同時に俺たち2人の視線も下がる。周りの音がよく聞こえ、外からは雨音が聞こえてくる。雨粒を辿るように空を見ると、先程まで、綺麗に晴れていた空は灰色の雲が覆っていた。
「………」
「………」
「…………遥都、何か隠してるでしょ?」
「っ!!??」
沈黙を破ったのはリサだった。そして、皮肉なことにその言葉は俺の触れられたくないところの門をこじ開けようとする言葉になった。俺には少しずつフラストレーションが溜まるが、右手で左手手首を強く握りなんとか堪えようとする。
「別に隠してることなんか……」
「嘘。隠してる。言ったでしょ?アタシは遥都の小さい頃から見てきてるの。当然、嘘をつく時の癖だって知ってる!そうやって左の手首を右手で握り込むんだよ!?遥都は気づいてないかもしれないけど……、アタシにはわかるの!」
ピタリと当てるリサに背中がヒヤリとする。冷や汗が流れ、顔には嫌な汗が伝う。堪えろ、なんとか堪えてやり過ごせ……。頭の中で何度も何度も命令を送るが、そうしようとすればするほど、顔はこわばる。
「あのさ、遥都……。言っちゃった方が、みんなで考えた方が楽になることだってあると思う。だから……」
リサの言う通り、言ってしまった方が本当に楽なのだろう。けど、それだったらリサに迷惑をかけてしまう。それじゃダメなんだ。
「……ありがとう、リサ。リサの言う通り、何か隠していたことは認める。それが、リサが察しているように今回のことに関わりがあることも」
「え……」
「だけど、こればっかりは言うことが出来ないんだよ……」
そうだ。これは誰にも言っちゃダメだ。これを言うと、今度はリサまでも傷つけてしまう。それだけは……
「…………わかった。
「
「ううん。いいの。こっちも言い難いことを強く聞こうとしてゴメンね?」
笑顔でそう返すリサの相変わらずのしつこさ。普通ならイラつくものかもしれないけど、不思議とリサのしつこさにはイラつきが湧かない。
少し、落ち着いたのを感じ、俺は背もたれに背中を付け、息を吐き出す。先程とは違った、静けさが俺の頭の中で流れて心が落ち着くのが分かり、自分の中で何かがリセットされていく。
「お待たせしました〜、トリノ風ドリアのお客様〜?」
店員がリサの料理を持ってきて、リサの顔がパァっと明るくなり、俺自身もホッとする。目を閉じ、胸の鼓動が落ち着いたのを確認した。そして、俺は席を立ち、再びジュースを取りに行った。
*** ***
「ごちそうさま〜」
「うし、なら行くか」
調子が完全に治った俺とリサ。リサがシルバーを置き、両手を合わせると俺は携帯と財布をポケットに突っ込んだ。そのまま、席を立ちお金を出し、店を後にした。
「さて、と……。この後はそのアクセサリーショップに行くんだっけ?」
「そうそう!ちなみにね、さっき言ってた晩御飯を一緒に食べる燐子と合流するよ〜!」
「聞いてないぞ!?」
「言ってないもん」
「お前な……」
そう言えば忘れてた。こいつ、割と自分勝手なところあったんだったわ……。まぁ、もう慣れたといえば慣れたのだが。
「さっき、ご飯食べてる時に連絡来たの。それで、新衣装の小物関係を少し見ておきたいんだって!」
「衣装……?バンドのか?」
「そうそう!」
リサに"燐子"と呼ばれる人物。一体、どんな人物なんだろう?リサとバンドを組むくらいだ。とりあえず、リサみたいなハチャメチャしたタイプなのは間違いないだろうけど……。
「なになに?初めて会う女の子がどんな子が想像してんの?」
「ち、ちげぇよ!!」
「遥都に手は出させないからね〜?」
ニヤニヤしながら俺の顔をのぞき込むリサの顔は非常にムカつく!手を出すとか、俺はそんなに盛ってねぇよ……。
「それより、とりあえず、お前のアクセサリー買いに行くんだろ?カップル限定割りかなんかの」
「あ、そうだった、そうだった!」
こいつ、本気で忘れてやがったな?なんのために俺がここまで付き合わされると思ってんだ……?これで忘れられてでもしてみろ?いよいよ、ブチ切れ案件だぞ?
そんな俺の心配はどこ吹く風。リサはRoseliaの新曲だろうか、鼻歌を歌いながら、俺の斜め前を歩いていく。全く、こいつは肝心な所は鋭いのにこういう時は鈍感なのな。そんなことを思いながらエレベーターを使いたどり着いたのは目的のアクセサリーショップ。
「さー!!ついたーー!!」
「そだな」
「遥都もなんか買う?」
「そだな」
「ネックレスとか?」
「そだな」
「…………怒るよ?」
仕方ないだろ?前回の5時間のことを考えたら、こんなテンションになるのも無理はない。だって、5時間だぞ?5時間?しかも、結局、1着しか買ってないという事実。俺は開始30分で靴一つ買って終わったというのに……。
「心配しなくても今日は買うもの決まってるから!すぐ終わるって〜!!」
「信じていいんだな……?」
「もっちろん!!」
とか言ったのはほんの数分前。早くも長引きそうな予感が止まらない。俺の頭の中で警報がガンガン鳴り響いているのだ。というのもだな……
「あー!!これもいいなぁーー!!こっちはあの服に合わせて〜……、でも、あれには合わないかな?それなら、こっちもいいけど、値段的になぁ〜!!」
この様子が続くこと約1時間。先程まで時計の短針が2を少し回ったくらいなのに、もう3を回ってしまっているのだ。や既に、俺は店の前のベンチに移動しているがリサは気づいてない。それほど熱中しているのだろうが……。まぁ、レジの時だけ隣に行けばいいだろ。
にして、ここには色んな店があるな……。これ、一つ一つが違う店舗らしいんだが。うん、同じにしか見えんな。
「あ、りんりん!!リサ姉いたよ!!」
「あ、あこちゃん、ま、まっ……、て……」
リサ姉……?リサの後輩か何かか?1人は明らかに学生服で羽丘中のか?んで、もう1人は私服だが……、見たとこ、高校生ぐらいの大人しい雰囲気だ。そんな2人組が、ベンチで座っている俺の横を通り過ぎていく。
「リサさーーーーーん!!!!」
「あ、あこぉ!?それに燐子まで!?」
「リサ姉のインスタにここのサイセの写真があったからここにいるのかなぁ?って!補習が終わったので遊びに来ちゃいました!!」
「あ、あこちゃん、そんな、いっぱい言ったら……」
そんな、会話を遠目でみながら、リサの友達というのに若干の興味がある俺。たまに聞こえてくるドーンやバァーンといった擬音語が非常に気になる……。それもあり、よくある、見ないふりをしつつ、見続けていると、リサがこちらに向かって、手をクイクイっとした。どうやら、「こっちに来い」と言っているらしい。
「なんか用か……?」
「紹介するにきまってるでしょ!?あこ、燐子、この人は伊月遥都。私の幼馴染なんだー!!」
「我は魔界より蘇りし、伝説の魔王!そなたの名、しかと胸に刻んだぞ…」
「えっと……」
「え?え?えぇ!?なんですか!?その微妙な反応!!」
「いや、だって……。しょうがないですよね……?」
「あ、あこちゃん……。そんな、いきなり、したら……、こ、困っちゃうんじゃない、かな……?」
「そういうことです」
なるほど、何となく分かったぞ。この、"燐子"と呼ばれる黒髪の女の子が"あこ"って子のストッパー的な役割を果たしてるんだな。にしても、一体、何年生なんだ?この感じは紛れもなく、厨二病というやつなのだが……。
「うぅ〜、カッコイイのに〜!!えっと、宇田川あこです!中学三年生です!!Roseliaでドラムやってます!!」
ドラム……。へぇ〜、この子がリサのバンドのドラムか。それから、学年は中三か。ハキハキとした喋りでそういったのは、紫の髪をした小柄な女の子。受験とかは内部進学だからいい、そういう感じかな?にしても、ドラムかぁ〜、聞いてみたいもんだ。
あ、ちなみに言っておこう。バンドとかそういうのはしたことない。ネットに上がってる好きな歌のドラムを、親父の電子ドラムを使って真似して叩いていただけだ。だから、細かいことは分からない。というか、
「し、白金……、燐子…、です。高校2年生……、キーボード、担当で…、す……」
えらくボソボソと喋る彼女。これは想像以上に大人しめな子だな……。この子とは、喋れるまでになるに何年かかるかわからんな……。
ん、ちょっと待て………。
いま、この2人、リサのバンド、Roseliaのメンバーだって………?この厨二病とコミュ障がぁぁあああああ!?
これが2人との初対面、そして初絡みだった。
「紅葉さ〜ん!!」
「おー、今井さんか〜。ここでは久しぶりだな〜」
「ですねー!!前作の9話目以来ですし」
「調子はどうです?」
「暑さに負けずに頑張ってますよ!それから、最近、遥都っていう幼馴染と喋る機会が急に増えたんです!!前々からもっと喋りたかったんで、すごく嬉しいんですよ〜!!」
「そりゃ、よかった。あんまり、振り回して、困らせないようにね〜」
「分かってますよ〜!」
ということで第3話!後書きは毎回ですけど、気分で誰と喋るか決めてます!ちなみに前作は1話目の時に説明した麻弥ちゃん小説のことです。
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ゼタ さん(☆10)
フィローネ さん (☆10)
ペルン さん(☆8)
ありがとうございます!!
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