俺とアタシの居場所《一応 完結 》   作: 紅葉 

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リサ姉誕生日おめでとうございます!!

本当は8:25に投稿しようとしてたんですけど……、寝てました☆
というわけで夜の8:25に投稿!!

いつもみんなに気を使えて、明るくて、それでもやる時はやってくれる真面目さを持ったリサ姉が大好きです!今回の話なんですけど、いつもと全く違い、主人公出ません笑笑笑(*^^*)まぁ、それでもいいよって方はお進み下さい!

そして、日付をよく見てる方にはおわかりだと思いますが……、8/25は作上で書いてる日の前なんです。そのため後書きでは作上で描かなかった会話を少しだけ書いてみました笑笑笑(*^^*)


★特別話★多忙人は誕生日の夜も多忙になる

「みなさん、おはようございます〜!!ほら、りんりんも!!」

 

「おはよう……、ございます……!!」

 

 

 日時は8月24日、夜の11:30。外は静まり返り、月は綺麗な満月で怪しげに夜の街を照らしていた。そんな良い子はおねむの時間に今井家の薄暗いリビングでは、何やら怪しい人影が4つ。そして、赤く点滅するランプと四角い明かり。ビデオテープだろうか?さらに、少し元気な様子が声から伺える人の手には小さなライトがあるように見えた。

 

 

「紗夜さんも友希那さんも、いまぁ〜す!!」

 

「ちょっと!映さないでください!!」

 

「あこ、何をしてるの?」

 

「も〜!紗夜さんも友希那さんも恥ずかしがらないでくださいよ〜!せっかく、みんなで企画したのに〜!!」

 

「主に宇田川さんがやったのでしょう?」

 

「そうよ。いきなり、うちで待機させてなんて、そんなに余裕があるなら、家に帰ってドラムの自主練でもして」

 

 

 何やら不機嫌そうに見える2人は、明らかにカメラを回している人に連れられてきたようだ。が、2人とも本気で嫌がっているようにはどうも見えない。

 

 

「でもぉ〜!!せっかくじゃないですか!?だって、今日はリサ姉の誕生日なんだから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──特別話:多忙人は誕生日の夜も多忙になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、その4人がいる家の隣では……、

 

 

「お久しぶりですね、今井さん」

 

「えぇ、そうね、湊さん!最近、ますます娘さんが可愛くなられて!」

 

「いえいえ、そんなことないですよ〜、まだまだ無愛想な娘です……」

 

 

 ふたつの家の母親達による談義が、目の前に置いてある酒とおつまみと共に行われていた。

 

 では、話を元の場所へ戻そう。玄関には5つの靴しかない一方の家。つまり、そこには怪しげな4人組ともう1人、いることとなる。それこそが、今井リサだ。その今井リサはというと……、

 

 

「Zzz..」

 

 

 2階の自室で爆睡していた。

 

 それもそのはず、時を遡ること数時間前。場所はライブハウスの前のカフェテリアにて。

 

 

 

 

*** ***

 

 

 

 

 

「いい?明日はライブに向けて早朝から練習をするわ。六時にここ集合よ」

 

 

 アッシュの色をした、ロングヘアの彼女が全員に向けてそう言い放つ。明らかに微妙な顔をする、茶髪の彼女はすぐに『えぇ!?』と反対し、カメラを回していた人物に『嫌だよね!?』とふるが、珍しく、乗り気な相手に対し、絶望を隠せない様子。いつもなら、このカメラを回していた人がこういうことを嫌がってくれるのだろう。だが、今日は違う。

 

 ちなみにこんなのはでまかせ。今のための布石だ。明日は元々普通に練習なのだから

 

 

「で、ですから、みなさん、11時には寝てくださいね!」

 

 

 慣れてないのか済んだ水色の髪を持った彼女は噛みながらもそう全体に言う。だが、察しのいい彼女は違う。何かがおかしいことに薄々というか、確実に気づく。

 

 

「ねぇ、みんなちょっと変だよ……?」

 

「そ、そうかしら?」

 

「紗夜もなんか声が落ち着いてないし……、友希那もなぁんかいつもより無茶苦茶だから」

 

「リサ、失礼ね」

 

「そ、そんなことないですよ!ね?友希那さん、紗夜さん?」

 

 

 慌てて取り繕う紫髪の2つ結び。そんな自分自身が1番違和感あることに気づいていないのは、気のせいではないだろう。それでも、リサは納得はしていないものの、その場では疑問を頭の中に押し込んだ。

 

 そして、そのまま5人は別れ、それぞれの家に帰る……、と見せかけて、茶髪の子以外は宇田川家に集合している。

 

 

「リサ姉のサプライズパーティーをやります!!」

 

「…………あこ、あの時の約束本当に忘れてないでしょうね?来週、明日の練習を潰す分、あこは2倍の練習をするという約束」

 

「そうですよ、いまの新曲、宇田川さんが一番ついてこれていませんから」

 

「もー!!分かってますよ!!それはそれ!これはこれ!だって、今日はリサさんの誕生日なんですよ!?年に一回なんですよ!?お祝いしない手しかないと思わないんですか!?それに、誕生日は深夜に寝起きドッキリって相場が決まってるんです!」

 

「「そ、それは……」」

 

 

 バイトで彼女がいなくなった時の件があってから、流石にこの真面目2人も彼女の存在を強く意識するようになった。そんな彼女の誕生日を流石に無下には出来ないのだ。

 

 

「というわけでですね……。じゃーーーん!!これがプランです!ちなみに、リサ姉のお母さんにも協力してもらって、今日の夜……、明日の夜?にはお家から出て行ってくれるそうです!」

 

 

 そう言って紫髪の彼女は壁に何やら大きな紙を貼り付けたのだった。

 

 

 

 

 

*** ***

 

 

 

 

 

「というわけで!第一作戦!!12時ピッタリに寝起きドッキリだいさくせーーーん!!ドンドンパフパフ〜!!」

 

 

 4人は大きなクラッカーを持ち、リサの部屋の前まで来ていた。どうやら、リビングからの移動は上手くいったらしい。そして、相変わらず紫髪はビデオカメラ。新たに付け加えられたのは、アッシュの髪の毛の手に"Happy Birthday Lisa"と書かれたプラカードが持たれていることだ。

 

 

「じゃあ、皆さん!まずは部屋に入ったら面白いものがないかこっそり探してくださいね!」

 

「泥棒になった気分ね……」

 

「本当です……」

 

「いいんですよ!それじゃ、りんりん、宜しく〜!」

 

「そ、それではいきま〜す……。と、扉を開けま〜す」

 

 

 先頭に立っていた黒髪の子が恐る恐る部屋の扉をあける。部屋は窓が空いていて、月明かりでうっすらと視界があるくらいだ。机の上にはよく書き込みがされたTAB譜が置いてあり、机の隣にはベースが。そして、床には彼女らしい、化粧品やら服やらが散乱している。それもそうだろう。ココ最近は、かなりの頻度でハードな練習が続けられてきたのだから。

 

 

「ここでは、恒例の歯ブラシとかがあるんだけど、ないし〜〜……、あ!!飲みかけのペットボトルがある!!」

 

 

 ほかのメンバーも部屋を物色する中、あるジュースが入ったペットボトルを見つけた。

 

 

「友希那さん、友希那さん!」

 

「なにかしら?」

 

「これ、飲んじゃってください!」

 

「リサのじゃない。勝手に飲んだらよくないわ」

 

「ドッキリなんでいいんです!!」

 

「なるほど、ドッキリというものになると合法になるのね。わかったわ。やるわ」

 

「湊さん!?」

 

 

 訳の分からない方法で納得した彼女はグイッと飲み干す。それがどういう行為か分からないのは彼女が無知ゆえかはたまた分かってやってるのか。どういう行為か分かっていた水色の髪の少女は顔を赤くし、止めようとはしたもののあっさり飲まれてしまったようだ。

 

 

「リサの味がするわね……」

 

「み、み、み、湊さん!?今、あなた、か、か、関節、キスを……!!」

 

「紗夜、一体、何をそんなに顔を赤くしているの?」

 

「で、ですから、その……、キ、キスを……」

 

「あら紗夜さ〜ん!これこれ!リサ姉のカバン!!紗夜さんが物色してください!」

 

「なっ!?宇田川さん!あなたはまたそうやって人のものを!!」

 

 

 口では反対しつつも前のを見てしまったためか身体は乗り気の彼女。ズンズンとしっかりした足取りでこちらに近ずきカバンを物色し始めた。

 

 

「これは……、今日、来ていて着替えていた服ですね……。洗濯していないんでしょうか?全く!!それで、これが……、制汗剤シートでしょうか?いつも、練習終わりに今井さんからする香りがしますね。それから、これが……」

 

 

 この人は本当に初めてなのか?バラエティー慣れしているとしか思えない速度でカバンの中をホイホイと出していく。

 

 

「……紗夜さん、本当に初めてですか?」

 

「たまに日菜のをこうして見ているので」

 

「え……?」

 

「何か問題でも?妹の所業をチェックするのは姉の仕事ですから」

 

 

 妹としての姉の恐怖を感じたのか紫髪の少女は水色の髪の少女のシスコンっぷりに少し恐怖を感じる。

 

 

「それじゃあ……、そろそろ今日のメインといきましょー!!時間も11:59!丁度いい時間だし!」

 

「そうね」

 

「そうですね」

 

「それじゃあ、りんりん!!宜しく〜!!」

 

 

 秒針がチクチクと回るのを、黒髪の彼女がジッと見つめ指で全員に向けてカウントダウンをする。指が1つずつ折られて……、

 

 5……、4……、3……、2……、1……、

 

 

 

 

バーーーーーーン!!!

 

 

 

「なっ、なになに!?」

 

「リサ姉、「今井さん、「リサ、「今井さん、お誕生日おめでとうございます」」」」

 

 

 パッと電気をつけ、プラカードを寝起きのリサに見せる。寝起きの寝ぼけた顔で変な声を出しながら体を起こし、動きにくい頭を必死に回して考える。完全に熟睡していたリサからしたらなんの事やらさっぱりだが、何となく祝われていること、そして、今日が誕生日のことを理解したらしい。

 

 

「み、みんな〜!ありがとう〜!!で、でも、寝起きドッキリというのは……」

 

「なぜ?誕生日にはこういうものを行うものだとあこが言っていたのよ?」

 

「え……?あこが……?どういうことかな……?」

 

「そ、それは……、って痛い痛い!頭グリグリしないでーーー!!」

 

 

 ふざけ半分なのか、本気なのかリサはベットから降りてきてあこの頭をグリコで締め上げる。紗夜と友希那は、なぜあこが締められているか、未だに理解していないらしく、首を横に倒す。

 

 

「ま、まだ……、ケーキを……!りんりん、おねが……、い……、」バタッ

 

「う、うん……!」

 

 

 グリコがよほど効いたのかその場で倒れ込むあこは某団長のようなカッコイイ倒れ方でケーキを頼む。そして、頼まれた燐子は1階におりて、冷蔵庫においてあった、不格好でも4人で一生懸命作ったホールケーキを運ぶ。

 

 

「今井さん、お誕生日、おめでとう……、ございます……!!これ、みんなで作ったんで……、その、食べてくれませんか!?」

 

「燐子〜!!それに、みんなも!!ありがとーーー!!」

 

 

 サプライズケーキを取り出され、リサはうるうる来ているのか、少し、掠れ声になりながら、そういった。

 

 、彼女にとって最初で最後であろう、最高の友達がプレゼントしてくれたケーキ。それがまずいはずがなかった。いや、不味かった所もあるだろうが、食べられないはずがなかった。涙を出して喜びながはケーキを頬張る彼女はとても幸せそうな顔をして、みんなにもう一度言った。

 

 

「みんな、ありがとっ!!」




ショッピングモールへ向かい中

「ってことがあってね〜」
「ほぉ〜、そーいや、リサの誕生日は8/25だったな」
「そーなの!すっごいびっくりしちゃった〜!」
「それじゃあ、ほい、誕生日プレゼント」
「……とってつけた感が溢れ出てんだけど?」
「何を言うか。この俺が他人にカルピルとハーゲンダッシュを奢ること自体相当レアだっつーの」
「まぁ、いいけど!でも、遥都もありがとね!」
「ん。ま、まぁ、これも腐れ縁ってやつのアレだな」
「相変わらず、褒められたり感謝されると……、顔がまっかっか〜♪」
「うっさい!!!」
「やーい、やーい」


ということで本編で登場させれなかったぶん、ここで登場してもらいました遥都くんです。次回からは本編に普通に戻りますのでお楽しみに〜!

評価してくれた
黒い絵の具さん (☆10)
ありがとうございます!!

お陰様でお気に入りも100件を超えて凄く嬉しいですよ〜!
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